音楽と映像、そして生活を楽しむ パート22


KENWOOD KP9010にZYXの4Dをつけてきてみた。やっぱりなるほどのSNの良さかな。無理矢理ケーブルを交換したりということをすれば、もっと音はガラード401+グラハムのアームに寄せられると思うけど、まあそういうことは新しく持ち主になる人にお任せしようと思う。

これはミニコンポなのだが、ヤマハからiPodとUSB接続可能が可能な機種が出たそうな。こういう物がどんどん売れれば上位機種にもDAC内蔵USB端子付きなんていう物が出てくるのかも知れない。そのようなアンプが各社から発売されるようだと本格的にパソコンで音楽をきく時代が始まると思う。

明日はインターナショナルオーディオショウの取材で東京フォーラムに行く。どんな物が出ているのか楽しみだ。    2008.10.2

新藤さんたちが、ニコンのD300とD700とキヤノンの1D3、50Dなどを比較していて、このページにはまだ書いてないけど、50DのAF性能がかなり良かったらしく、けっこう意外な結果になったみたいだ。ここに5DIIが加わるとどうなるのだろう。いずれにしても、デジタルカメラはどこまで発展してゆくのか大変興味深い。そういうこともあって、この秋は久しぶりに僕の中で写真&カメラに対する意識が高くなっている。なにしろ一年ちょっと前はKissDXをメインに使っていたわけで、10Dとかで撮っていたことを考えれば、Kissでも仕事にはなるのだが、使い勝手の面で言うとやはり40D50Dクラスは少しでかい(値段の差もあるが)だけあってちょっと違う。

あるストロボ屋さんに言わせると、関東のカメラマンは見栄っ張りが多く、外国製ストロボや舶来カメラが大好きで、機器のデザインにもこだわりが強いとか。関西の人達は、機能が同じなら、安くて故障しない物を好み、デザインのことなんかには文句を言わないそうだ。オーディオは関西と関東の違いはあるのだろうか、よくわからないけど、関東関西に限らず、みんなの中にも自分の中にも、ブランド志向信仰など、多少そういう面はあると思う。例えば、グラハムのアームにしてから、戯れる会例会でグラハムのアームを使ってる人がなんとなく嬉しそうなのだ。だから、こんなこともサービスの一環かも、なんて考えたりする。

今の僕は、大きくて重くて高価な1D系はパスで、やはり5DIIぐらいが見栄を張る限度だなと思う。

今日はインターナショナルオーディオショウの取材で、午前中から東京フォーラムに行っていた。個人的に「へー、なるほど」と思ったのは、ユキムにあったほとんどリニアトラッキングと同じ動きをするトーンアームで、あとは、GOLDMUNDブランドのiPod&iPhoneを差すDACかな(デジタルアウトもあり)。iPod&iPhoneからデジタルアウトを取り出せるWadiaは昨日400台入荷したそうで、予約している人の所へはそろそろ届くようだ。   2008.10.3

インターナショナルオーディオショウの各ブースできいた音は、その期間だけのセッティングとは言え、やはり高級だったり超高級だったり、超超高級だったりもする。それで、「あんな高級な音をきいてきたら、自分の音がどうきこえるんだろう」なんて思ってしまう。写真をHDDにコピーした後、少しビビリながら、アンプのスイッチを入れて音楽をきいてみる。まあ、大丈夫かな。

昨夜は体調不良のため睡眠不足で、今日は朝から一日撮影だったので、疲れて夜の9時半頃スタジオの床に転がったらそのまま起き上がることが出来ず、一時間ほど経ってやっと、「明日のために一個シフォンケーキを作っておかねば」と思って起き上がった。まあ、時々はそういうこともある。   2008.10.4

あの不可解なサーバーの不調はおさまったようだ。そして、プロジェクターの普及も何とか目処が立った。プロジェクターは、プロジェクターそのものも確かに故障していて、それはサービスセンターでも確認しているのだが、何と同時に僕が使っているDVIケーブルも問題が起きていた。

プロジェクターの故障でケーブルがおかしくなったのか、それともその逆か、まったく無関係か、理由はわからないが、ケーブルに問題が起きていた。それで、プロジェクターが修理から上がってきてもMacProからの映像が出なかった。ナナオのモニタに接続しているケーブル抜いてプロジェクターに入れれば確かに映像は出るし、グラフィックカードの映像出力端子(当然二つある)を入れ替えてもOKなので、あとはケーブルを疑うしかないので、5mのDVIケーブルを購入して接続してみたらOKだった。

ところが、僕のプロジェクターとMacProのケーブルは、壁の中を通してあるので、ケーブルが不良ということになると、さてどうしたものか、壁の中のケーブルを入れ替えることが出来るかどうかはやってみないとわからないので、一難去ってまた一難状態だった。でもまあ、何とかなりそうな気配だ。プロジェクター問題もかなりわけがわからない状態ではあったが、あれこれやって、まあどうにかなりそうなところまではきた。それにしても疲れた。

これが、紅茶ファンのために導入したcloerのティメーカー。上の容器に茶葉を入れてスイッチを押すと設定した時間上の容器で茶葉から抽出後下のサーバーに落ち、保温もされる。紅茶は非常に繊細なのでなるべく早めにお召し上がり下さい。   2008.10.5

昨日は10人ぐらいのお客さまが来てくれて、とにかく励まされた。インターナショナルオーディオショウや真空管フェア(かな)の帰りに寄ってくれた方が多かったのだが、毎年この日は喫茶をやってもいいなと思ったりした。

夜は料理の会があったので、けっこう密度の高い一日でまたまた疲れた。でも、色々な人が来てくれたり、楽しんでくれたり、何かを感じてもらえたりするのは嬉しいことだ。

そして、昨日は多分インターナショナショナルオーディオショウその他の関係で、午後一時から二時の間に、岩手県福島県宮城県から見えたお客さんがいて、最後、午後六時から七時は沖縄からのお客さんだった。部屋に対してちょっと小さめのスピーカーを目一杯鳴らすという状態はわかってもらえたと思う。

昨日久しぶりにかけてみたのだが、このところコーネリアスの一曲目がうまく鳴らず、このあたりを改善したいなあと、このところオーディオはかなり一生懸命やっているのだが、それでもさらに音に対する欲が出てきた2008年の秋だ。

そういう僕の高まるオーディオ度に呼応するかのように、一年ほど前から、一度自分のスタジオで試聴してみたいと思っていたスピーカーがやってくるかも知れない、僕には多分買うことが出来ないものだけど、どんな風に鳴るのかだけは確かめておきたいと思っていた。古くて、沢山ありそうな割にはレアで、探すとなかなかお目にかかれないスピーカーだ。   2008.10.6

予想よりずっと大きい。

サブリンみたいに壁に押しつけて使うタイプはともかく、僕のスピーカーに対する条件の第一は「一人で動かしたり片付けたりが可能」なことだ。この4333は最初期型で、AとかBとは違って大変軽いものだが、一人で動かせる限界ギリギリをちょっと越えているかも。音はとても好ましいと思う。というか、L-65に戻すと「ああ、ここが違うあそこが違う」と思うのだが、4333の音をパッときいたときに、すごく普通というか違和感を感じない音なのだった。JAZZやポップスは当然良いとして、クラシックOK、弦楽器OK、軽快なサウンドで、能率も高いし、昔のJBLはやっぱり良いと思う。現代のJBLと直接比較はしていないので、どっちがどう良くて、どう不満なのかはわからないけど、この4333はエンクロージュアの材料が違うらしく、大きい割に軽いので多分箱鳴りしているのだろう。はい、私は箱鳴り派です。   2008.10.7

まあ、10畳とか15畳で4343を鳴らしていることを思えば、僕の部屋での4333は、まあ丁度良い大きさではあるが、JBL4333があと一回り小さかったらなあと思う。音は大変良い。僕はいつも小さめのスピーカーを目一杯鳴らしているから、なるほど余裕ってのはこういうことかと思う。4333をいつも僕が鳴らしているみたいに目一杯歌わせると、ご近所から苦情がきそうでちょっと危険だ。

なるべくお金のかからない遊びをやろうと思っていて、今度の土曜日10/11は東京タワーまで歩いて行く。午後四時に東京タワーの根元のところにいます。そこまでのルートは自由です。バスに乗ってもタクシーできてもいいし、自転車でもいいしと、いろいろな人にそう言っている。そこで何かをやるとか、そういうのは何もない。30分ぐらいいて解散かも知れないし、さらにどこかまで歩くのかも知れないし、飲みに行くかも知れない。一ヶ月に一回、基本的に都内なので、いつかは東京都で一番標高の高い場所(2017m)で会いましょう。

JBL4333とL-65はどのくらい内容積が違うのだろうと思って、概算だが計ってみた。

4333 W560 H680 D400 まあこのくらいで、約150リットル
L-65  W400 H530 D 280 約60リットル

何と、2.5倍ほどの差がある。一回り小さいぐらいというのは、横幅8cm高さを10cmほど小さくして、せめて二倍ぐらい、110リットルから120リットル程度ならなあと思うわけだ。とりあえず金もないし、今4333を買うことは出来ないのだが、初期型で軽いとは言え、方法を考えて、床を滑らせたりして運んだとしても、最後のところで取っ手でもついていないと一人ではこの部屋から出せないだろう。なんてことを考えてしまうぐらい音は今僕が出したい音のイメージに対して違和感のないものだ。

L-65に戻すと、実に緻密な音だと感じるのが面白い。これまでL-65が緻密にきこえたことはないのだが、多分4333はスケールが大きいのでL-65の音と比べるとやや大味な感じなのだろう。それを欠点だと言ってしまっては身も蓋もないというやつだが、L-65の足らない部分を4333は持っていて、少し持っていすぎなのかも知れない。   2008.10.8

人知れぬ悩みは多々あって、もしやと思ってL-65のスコーカーをチェックするといくつの不備というか驚くべきことを発見する。だが、それを直しても悩みは解決せず、パワーアンプをQUADにしたり、色々試すもののわけがわからないことだらけなのだった。完調状態のプリアンプとパワーアンプをどこかで調達しなければ判断がつかないと思って、ソニーのAVアンプを使ってみるとまあまあOKだったで、もしかするとプリアンプに問題があるのかも知れない。くそー、アイコンにでもしてやろうか。でもアイコンじゃRockDayはこなせないよなあ。あと二週間以内に何とかしなければいけないので、買えもしない4333どころのさわぎじゃない。

僕はオーディオを仕事にしてしまったから、不備に気付けばほったらかすわけにもいかない。でも、不備と言っても、すごく微妙な、ほとんどわからないようなものだし、症状も出たりでなかったりするので、原因をつきとめるのが難しい。古い機器を使っていると、疑わしい箇所が非常に多く、「ここか」と思ってもそうではなく、でも別の場面ではそこが原因だったりというようなことの繰り返しになる。ベイシーの菅原さんなんか、もっともっとたくさんこんな目に遭っていることだろう。

僕が使っている古い機器ってのは、ガラード401とマランツ7とJBLのスピーカーだ。ガラードもちょっと疑わしいと思うことがあったので、KENWOODを借りてきいてみた。ところがKENWOODでもその部分は同じだったので、ガラード401に関しては取り越し苦労だったらしい。SDサウンドは先日調整してもらったので多分問題なしだろう。ということはL-65自身かそれともマランツ7かということになる。で、4333もきいてみたのであるが、4333は長い間使われていなかったらしく、ある種類の再生時にけっこう盛大な歪みがでて、ますます混乱を招いたのだった。まったくほんとにちょっと嫌気がさしてくる。

 

不備というのは、大音量で再生したときに、ある帯域だけがちょっと歪む。それも出たり出たりでなかったりするのよくわからず、一年以上が経過した。ソフトで言うと、通常再生してるソフト100枚に一枚ぐらいのものだ。でも、そこでその歪みが出ていると言うことは、歪みと感知できない場合でも少しは歪んでいるわけで、解決できれば多分、99枚の再生音はもっとクリアなものになるのだろう。

ソニーのAVアンプではOKだったと書いたが、確かめたのは半年ほど前だった。でも、あれから症状は変化していて、以前より最近の方歪みは顕著になっている。そこで、今日はもう一度ソニーのAVアンプのスピカーケーブルをL-65に接続して、一番歪みを感じる二枚のCDをきいてみた。すると、出る。以前は出なかったのだが、多分この半年で症状が進行しているのだろう。ということはやっぱりL-65の問題らしい。そうなると、スピーカーを左右入れ替えて鳴らすか、ケーブルを左右入れ替えてみれば良いわけだ。

まったくね、第三者から見れば「随分混乱している」感じだろう。そんなこともわからないのかと言われそうだが、わからないんだよ、これがホントに。ずっと音楽喫茶もやってるし、戯れる会もやってきているけど、そこではほとんど出なかったり、出てもわからないような歪みで、でもこの二ヶ月ほどはちょっと増大気味だったので、「やっぱり何とかせねば」ということになった。持ち主しかわからない小さな裂け目が、このところ大きくなってきているし、そして僕自身のオーディオ度がこのところ上がっていることもあり、ここらで不安のない状態にもっていきたいと考えている。

さらにL-65のスコーカーを外して、よーく見ると、マグネットを固定しているアルミパイプ製のピンが外れてしまった。経年劣化と大音量による振動で破損したらしい。そうか、それで徐々に歪みの出方が増えていったのかと納得した。しょうがないんで、とにかくボルトナットで固定してアロンアルファを流し込むことにした。工具箱の中から丁度合うボルトはあったが、ナットがないので、秋葉原のネジ屋さんに行って、こんな太さでこんな長さのものを下さいと言って買ってこよう。これで直ってくれれば助かる。

 久しぶりに使ったカンパニョーロの工具

このことで、昨夜も深夜まで、そして今日は半日を費やした。サラリーマンだったらこんなことはやってられないだろう。出来るだけ新しめの機器を使って、適当な時期に買い替えていた方が良い。でも僕はL-65の音が好きだし、他に欲しいスピーカーが特にないから仕方がない。

というわけで、ユニットを戻してソニーのAVアンプから音を出してみると、あるソフトは見事にOKになっていたのだが、もう一枚のソフトは以前にも増してひどいノイズが出るのだった。こういう風だから、なかなか簡単には対処できずにいたのだ。しかし、これは一体なんなんだろう。頭に来るというか、楽しませてもらえるというか、やりがいがあるというか、メラメラ燃えるというか。まあ、ひどいことになっている。そしてもう一方のスピーカーの前に近寄ってよくきくとやはりこちらも少し音が歪んでいる。そうなのだ、だからずっとアンプの不具合もあると考えてアンプも疑っていたのだった。でも、今日はソニーのAVアンプで歪みが出ているし、やはりアンプは白だと思う。

全部が全部歪むなんてことはないから、このソフト、ギレリスのベートーヴェンの問題なのだろうか? あとアン・サリーの「I Wish Love」もギターの歪み具合がきわどいところだ。それはともかく、初めて左右ともスコーカーを外して端子を磨いたので、音そのものは良くなっている。オーディオのことだけやっているわけではなく、他にもやらなければならないことが沢山あるから、もうこれ以上スピーカーのことはやれない、今日は時間切れだ。    2008.10.9

JBL4333の初期型はなかなか良い音だった。現行の4338同様、3wayならではのまとまりの良さと、良い意味で開放的、「のほほん」としたところもある音で、自然体と言っても良い、あれは僕の好きな音だった。長く使われていなかったので、ウーハーのエッジもかなり痛んでいて、完調ではなかったのが残念だったが、そのあたりの問題が解決したらもう一度きいてみたいと思う音だ。あれはSISの物なんだけど、自分じゃ買えないから、僕のところに置いておいて買いたい人にはStudioK'sに来てもらって、僕のところで試聴するなんてどうでしょうと、SISの大野さんは考えてるみたいだ。実現したらそれも楽しそうだ。現代のスピーカーはメチャクチャ高価だから、あの4333はレアな初期型ということでちょっと割高かも知れないけど、50万円なんてことはない筈で多分40万円ぐらいなんじゃないかな。

4333からL-65に戻すと、これまではっきりと認識していなかったL-65の特徴がよくわかった。4333に比べるとはるかに求心的な音がする。これにはちょっと自分自身が驚いた。まるで英国製のスピーカーをきいているような感じなのだ。だから、おもしろいことに僕はやはり英国的な音が好みで、マランツ7にしてもL-65にしても、アメリカ製ではあるが純アメリカンなサウンドからは外れていると思うのだが、そこを好んでいるらしい。

もうこの際だから、考えられることは全部やって確かめることにした。上のマランツ7はやはりオリジナルで、僕がずっと使っている物より市場での価値は高そうなものだ。いつだったか、僕のマランツ7が故障した時にピンチヒッターで使って以来、予備としてしまってあった。時々電気を通してはいたが、なにしろ使っていないってのは機器にとって良くないらしく、久しぶりに音を出してみるとかなりノイズが出るし、最初は片チャンネルの音が出なかった。これは黒いつまみの一番左を動かすと直った。要するに使っていないとあちこちが接触不良になっているらしい。

そして、二日も使っていると徐々に音はまともになってくる。とにかく、使っているのが一番良いわけで、モアさんがやってるみたいに、使わなくても毎日適当な時間電気を与えて、ツマミをぐりぐりしてあげたほうが良いようだ。カートリッジもだけど、沢山持っていると動物園の飼育係みたいになるわけだ。現行商品の機器だって、いきなり良い音は出ないものだが、古い機器はなおさらというわけだ。

そんなこんなで、古い機器を使うのに少し疲れた。L-65は相変わらずだし、一度修理に出そうかと考えている。でも、L-65を修理に出すとスピーカーがない。先日L-65を買った人がいたけど、彼のL-65を「貸せ」というのは、新婚早々嫁さんを貸せと言ってるみたいで、それを強く要求は出来ない。仕方がないので、サラウンド用に2組使っているウイーンアコースティックの1ペアを使ってみた。まあいいや、この秋はいろいろやる気になっていて、積極的に新しい展開をもくろんでいるわけだから、古い上着を脱ぎ捨てて、新しい上着にしてみるのも気分が変わって良いのかも知れない。生まれ変わったり人生をやり直すことは出来ないが、残りの人生が最大限になるか、そこそこか、最低線かは結局心の持ちようで決まるのだと思う。   2008.10.10

13インチのTVでやっとパーフェクトを出した。それほどひっちゃきになってやってたわけではないので、ちょっと時間がかかったけど、まあその分長い間段階的に楽しめたってところかな。なにしろよく見えなくて、認識するのが遅くて失敗してたから、徐々に画面に近づいていって丁度良い距離のところを見つけたのかも知れない。近づき過ぎてもダメだし、セッティングってやつだ。

ああ、今日の東京は雨だな。雨の中を散歩も、受け入れてしまえば楽しいのかも知れない

しかし、煮詰まっているなあ。さて、街に出よう。なんちゃって、交通会館も寄るんだよね、これが。

いろいろ思うところがあって、プリアンプを替えようかなと考えている。   2008.10.11

これまで、いろいろなことを遊びのふりをしてやってきたようなところがあるのだが、これからは出来るだけそういう面をなくしていこうと考え始めている。まあ、オーディオってやつは芸の道と同じで一筋縄ではいかないから、いくらマジメに関わろうが勉強しようがダメなものはダメで、理論通りいくこともあればいかないこともありなので、遊びも寄り道も必要なのだと思う。あれこれデタラメにやってきているし、僕はここらでちょっと軌道修正を試みたいと思っている。

JBL L-65は修理に出すので、代わりにサラウンド用に使っているウイーンアコースティックのV-1という小型スピーカーできいていみている。やはり部屋が変化しているせいか、以前より音は良くなっている。そして、こんな風にフリースタンディングにするとクラシックが良い感じで鳴るので、ついついクラシックのCDに手が伸びるあたりがおもしろい。そのあたりはこのところずっと欲求不満だったらしく、昨日も今日も一日中クラシックをきいていて、クラシックが楽しくてしょうがない。やっぱりオーディオにおけるスピーカーの影響は大きいと思った。

ずっとサラウンドの効果音みたいなものしか再生させてもらえなかったこのスピーカーも、主役になってちゃんと歌えばそれなりにこなすわけで、新鮮だからまたよくきいてあげると、音はどんどん良くなってくる。今度の戯れる会例会はこのスピーカーでやるわけだが、けっこう低音もよく出て、JBLより参考になるかも知れない。   2008.10.12

ウイーンアコースティックのV-1というスピーカーはS-1と大きさが同じでスピーカーユニットが違うものだったと記憶する。そんなに高価なものではないけれど、CECが輸入して販売しているわけだから、値付けは低めで、その割にはまともな音だ。V-1を買ったのは多分4年ぐらい前のことだと思うので、その頃一応単体で試聴はしてみたけど、スタジオの改装後は部屋の音も変化しているし、L-65が直ってきても、こういうちょっと優しい弦の音なんかをききたくなったら、一日二日、上の写真みたいな状態にすればいいんだな。

ただ、このぐらいの大きさのスピーカーって、良く鳴るソフトはやたらと良くて「おー、これでOKだわ」と思うのだが、限界を超えてしまうようなソフトだと苦しいというか、音量を上げられないってことになったりする。でも、小ささによる良い面もたくさんあるので、こういう機会にそのあたりを楽しんでおくことにしよう。

自分でいいなと思うソフトを楽しんでるだけなら、それでいい。戯れる会の例会も、たまには小型スピーカーを徹底的にきくなんていうのも意外に良いと思う、でも、DJをお願いしての音楽喫茶で、お客さんも来るなんてことになると、別の責任が発生するので、将来はL-65を2ペア持っていた方がいいんだろうか、困ったななんて思う。それで、東京タワーまで散歩した途中でハイエンドショウに寄り、偶然フューレン・コーディネイトの営業マンに会ったりすると、「スピーカー修理に出すことになったんで、喫茶のときに何かスピーカー貸してもらえる? デモンストレーションにもなるし、でかく型番と値段表示するからさ」「いいですよ、近いから台車で持っていけるし」みたいな会話になって、少し安心したりする。

小型スピーカーのウイーンアコースティックV-1は、小型なりの限界があると書いたが、今日は大変良い感じで鳴っている、同じ曲をきいてみているが、明らかに昨日より良い。スカッとした感じで鳴り始めたので、PopsやRockが気持良い。もしかすると、3日前から試聴を始めたプリアンプ「フェーズテックCA-3」が通電3日で本領を発揮し始めたのかも知れない。

このプリアンプは定価40万円ぐらい。実勢価格35万円というところで、充分高価だと思いますが、何百万円もする機器と比べれば中級プリアンプなんでしょうか。僕は中ぐらいが好きだからいいんじゃないかなと思う。音はまだよくわからないけど、僕が予想していたものよりずっと良くて、これなら使えそうだと思い始めている。

そして、昨日より今日はグッと幅が広がった感じで、いい音になってきた。今、目の前のウイーンアコースティックV-1が出している低音をきいたら、戯れる会の人達もみんなたまげるだろう。僕は本当にこういう1800ccとか2000ccの乗用車みたいな機器が好きなんだなと思う。   2008.10.13

僕はマランツ7を3年と10ヶ月使った。そしてこのプリアンプで沢山のいい思いをさせてもらった。古い物なので、個体差があるからすべてのマランツ7がそうだとは言えないかも知れないが、時に神かがり的な表現をするプリアンプで、何度も何度もお世話になった。一番は去年の第一回RockDayかな、あの時の熱気は今も記憶に残る。普段はヨレヨレでもそういう舞台ではすごいことをやってのけるのがマランツ7で、天使と悪魔が同居しているみたいなプリアンプだ。

こんなにいい思いもさせてもらったけど、そういうこと自体、つまりやや特殊な個性、個体みたいなものにたよるのがイヤになった。誰でも買える機器で、しかも(やたらと高価になっているオーディオ機器が多い中)、それほど高いってわけでもない機器を使ってどこまでやれるのかを次のテーマにしたい。プリアンプは音の要だ。このHPを始めた時から使ってきた歴代のプリアンプ、オーディオカレント パルティータC1、パスラボX2、そしてX1、クレルのKRC-2、みんな大好きだった。そういう中でマランツ7は異常に光り輝くようなところを持つプリアンプだった。あまりに魅力があったので一番気に入って一番長く使った。でも、やめることにした。

今週はちょっと忙しい。でも、もっといっぱい仕事をしたいと思う。

明日明後日と関西方面に出張なので、更新は休みます。   2008.10.14

ああ、疲れた。今回も、なかなかすごいお宅へ行った。AudioBasic誌の次号とムックで見てください。あとは原稿書かねば。

すごく良い音をきかせていただいて、夜遅くスタジオに東京に戻ったわけだが、コーヒーをいれて自分の装置で好きな音楽をきくとホッとする。やはり少し興奮しているのだと思う。だから、自分の好きな音楽をきくと、それがAirMacExpressの音であったとしても、やっぱり自分のサウンドは落ち着く。

この秋は、前向きな心になっているのだが、それには反比例して体調はいまいちで、どうも涼しさに順応できずにいる。風邪でもないのに鼻炎になったり、頭が重たかったり、秋の花粉症かと思ってしまう。元々ブタクサのアレルギーはあるから、そんな可能性もある。でも、寝込むわけでもなし、こういうものは気合いで乗り切るしかない、そのあたりが人生経験というやつだ。で、一週間ほど前から、風呂に入って上がる時に頭から冷水をかぶることにした。慣れると大変気持良い。   2008.10.17

今日の午後は戯れる会例会、参加者は少なめの5人。こういうときに限って、普通はありえないようなことが起きる。これまでも何度かそういうことがあって、水曜日の夜に急遽平日の夜版例会を開いたことがある。別に狙ってそうしているわけではなく、偶然というやつだ。予定では午後二時過ぎに、僕が「このスタジオで鳴らしてみたい」ともっとも強く願っていたスピーカーが届くことになった。それは昨夜の電話でしらされた。僕が今日の午後に合わせて下さいとお願いしたわけではなく、あくまでスピーカーを貸してくれる方の予定と運んでくれる人の都合でそうなった。

あの憧れのスピーカーはどのように鳴るのだろう。けっこう大きくて、背も高いからスクリーンに引っかかるのだが、そんなことおかまいなしっていうぐらい良くて、L-65なんか修理にも出さずに捨てたくなっちゃうほどだったら困るな。

とても疲れているので、詳しいことはまた明日。

まあ、何とかなると思うけど、ちょっと必死になりそうな予感。まあ、それくらいじゃないと面白くない。   2008.10.18

これがやってきたスピーカー。サイズはわかっていたが、大きい。そして、音は「一筋縄じゃいかない」って感じで、まだ固く閉ざしているような音だ。

スタジオから帰るときはiTunesのイコライザで低音をブーストして、エンドレスでかけて帰り、昼間もずっと音を出し続け、夜は大音量でオペラをきき、その後はモノラルLPを10枚ほどかけた。そんなことを繰り返せばきっとわかってくれることだろう。楽しくて苦しくて楽しくて苦しい。まあ、英国製の古い大型スピーカーってのは、そんなもんだよ。    2008.10.19

先日の戯れる会例会でも、参加してくれた人とそんな話をしたんだけど、マランツ7を外してフェーズテックCA-3の音をきいて「これでいこう」と決めてから、僕はマランツ7の音を一度もきいていない。比べりゃマランツ7の良さは沢山あることだろう。それは充分わかった上で「これでいこう」と思ったわけだから、比べない。マランツ7は大女優、そうだなあ、キャサリン・ヘプバーンみたいなものだから、比べてもしょうがない。

フェーズテックCA-3は何となく良い感じだから、これでいこうと思う。LINNのクライマックスコントロールとどっちが良いのかも比べたわけじゃないからわからない。使いやすさは、どっちもどっちかなと思う。頻繁にケーブル類を抜き差しすることを考えるとフェーズテックCA-3が良い。クライマックスコントロールが持っている気の利いた部分、リモコンを使って入力の表示を書き換えられる機能(例えば、LINE3という表示を、SONY XA777ESとかにできる)とか、各入力ごとに入力感度を記憶する機能とかを備えて欲しい。また、マルチチャンネル再生用のダウンミックス装置を内蔵してもらえたらとも思う。そして、僕はラックに入れずに使うので、黒い天板と側板をシルバーにしてもらえたらすごく良いと思う。これらが実現したら、SEということで何万円か高くても売れるかも知れない。

iPhoneにして二ヶ月が過ぎようとしている。マジメな話、乗り換えの時はかなり悩んだ。有楽町のビックカメラの前で20分間立って、雨の中を歩く人を眺めながらあれこれ考えた末決めたので、マランツ7からフェーズテックのプリアンプにするよりも悩んだと思う。使い始めて二ヶ月経ち、泊まりがけのロケなどにも持って行ってみて、今は「ノートパソコンを持って行かなくて、これで何とかなる」というのが結論だ。徐々に使いやすく改善されていくだろうし、次世代のiPhoneはさらに性能のアップすることだろう。

iPhoneは単独で使っても良いと思うけど、やはりmobile meに加入して親のMacなりPCとの連携を作ると、本当に本庁と出張所の端末みたいな関係になって、実に便利だ。

写真ではわからないかも知れないけど、けっこう背が高くて奥行きもある。とにかく、毎日ひたすらひたすら手を変え品を変え音を出している。まあ、あんな小型のウイーンアコースティックのV-1でも3日目ぐらいに随分音は良くなったので、こちらさんは三ヶ月ぐらいかかるのかもなあ。

そんなわけで、プリもパワーもアンプは土曜日からずっと電源が入りっぱなしで、しかもずっと音を出している。真冬ならともかく、今の季節にアイワンじゃ暑くてたまらないし、そんな場合、トランジスタは気が楽だ。QUAD405もこんな風に使われたことはないだろう。おかげさまで少しウーハーが動き始めているような、そんな気配が感じられる。なにしろ先日の例会では参加者の皆さんに届いたばかりの音をきいてもらっているので、次回までにどこまで進んでいるかを体験してもらえるわけで、こういうことを自分でやったら大変だわ。    

でも、そろそろOKかも。今夜のBBCモニター5/1は良い子になった。予想してたものとはちょっと違うんだけど、いい音だなあ。  2008.10.20

そして、かなり音は良くなったけど、なにしろ長いこと使われていなかったと思うので、今夜もずっと鳴らしっぱなしにして帰る。ここで妥協してはいけない。しかも今夜はMacProからFF40010Mのクロックも入っている音をエンドレスで流して帰ることにする。

このスピーカーは、亡くなった(そして現在もファンの多い)瀬川冬樹が使っていたことがあるそうで、写真を見たが、それは銀色ではなくて茶色い仕上げの物だった、僕は瀬川冬樹に思い入れがないので、だから特にどうということはない。こんな感じの音を楽しんでいたのかなと思う。

しかし、土曜日の戯れる会例会に届いたBBCモニターKEF LS 5/1はホントにひどい音だった。長いこと鳴らされていなかったせいか、各ユニットはまともに動かないし、「38cmウーハーからの低音なのに、ウイーンアコースティックのV-1の方が低音はよく出る」とか、中高域もとろいだけで美しさはなく、「箱の中で鳴っている」とか、「背が高すぎるから脚を10cmほど切ろう」とか、もう、疑りぶかい深窓の令嬢なのかデクのボーか冬眠中の熊か、わけがわからないさんざんな状態だった。おいおい、俺の憧れたスピーカーってはこんなもんだったのかいって感じだった。

僕は、半分ひきつりながら「大丈夫ですよ」とか「今度皆さんにきいてもらう時には、全然違う音になってます」と、何回言ったことだろう。あれは多分自分に対して言っていたのだ。今日で3日かそこらだから、今が何パーセントの力を発揮していて、何合目なのかはわからないけど、とにかく土曜日とは大違いであることは確かだ。そこまではきた。そして、久しぶりにマジで音を出し続け、そしてマジでセッティングをやった。

そういうわけで、明日の夜は平日の夜だけど、久しぶりの夜版例会を開催することにした。土曜日の音をきいてる人が今の音をきいたらかなり驚いてくれることだろう。なにしろ今はかなり均整の取れた音楽になっている。   2008.10.21

セッティングで音が良くなる瞬間はとても楽しい。バラバラのモザイクが「ググググ」って動いて何かの画像を形成するような、そんな感じで音がまとまって、ちょうど暗室でバットの中に画像が出てきて1分とか2分ぐらいで黒くなるべき部分が黒くなり、かつ必要なコントラストを保ったものになるみたいな、そんな瞬間がある。それで、つい、鳴らすのが難しそうなスピーカーに出会うと、やる気になってしまう。

この夏からずっとL-65での音が良くなって、その後ウイーンアコースティックのV-1でもいくつかのことを試し、そしてKEF1/5がやってきた。それに合わせて、この10日間ほどで、かなりスピーカーのまわりを整理した。V-1の時も少し整理したし、5/1が来てからも整理した。整理=音に悪そうな物を出来る限り排除した。だから、これは5/1のためにやっているようで、実はL-65のためにやっている。再びL-65にした時に微調整するかも知れないが、基本的には今の状態でOKなはずだ。この状態で、完調なL-65で音楽をききたい。4333も試した、ウイーンアコースティックV-1もきいた、そして憧れていたKEF1/5も体験させてもらい、やはり僕が今最高に好きな音はL-65だってことがわかった。お金も置いておく場所もないから買えないけど、余裕があったらL-65の予備が欲しいぐらいだ。

音楽はiPhoneでもDISKREETでも楽しんでいるからいいんだけど、今回のことはオーディオの醍醐味みたいなものだっったかも知れない。それにしても、ちょっと疲れた。

土曜日以来、ここ数日の行為はオーディオ的にエキサイティング過ぎて、ちょっと疲れ気味なのだが、昨夜一つ気がついたことがある。このスピーカーの音はこれまで僕がこの場所できいてきたスピーカーの中では一番と言っても良いぐらい、なごむタイプの音なのだった。カタチはLINNのアイソバリックに近いけど、音はアイソバリックほど個性的ではなく、どちらかというとサブリン寄りだ。サブリンほどたっぷりの低音じゃないけど、さすがに38cmウーハーだから部屋中の空気をふるわすような低音が出る(土曜日はこれがゼロって言うか、通り越してマイナスだった)。低音が出ないと中高域もすごく心地悪いものになる。このあたりの相関関係はとてもオーディオ的であり、音楽的でもある。そして、一旦ちゃんと低音が確保されて初めてホントの中高域の個性が出てくる。

BBCモニター KEF5/1は、中域の充実した優しい音のスピーカーなのだった。土曜日の音をきいた人は「どこが?」と思うかも知れないが、本当にそうなのだ。厨房できいているLINNのDISKREETのあの中域、妙に人の声がよくきこえる感じをそのままに、すこし柔らかめの穏やかでつつみ込むような低音が大変心地よい。そういう意味では昔のモニターだと思う。

昨夜は料理を習いに来た人たちがいて、彼らが帰った後、一人になって僕は窓際のベンチに腰掛けて、つまり、スピーカーは右側の横で鳴っている状態でMacBookProをいじりながら音楽をきいていたのだが、「おいおい、こりゃ厨房でDISKREETをきいているのと同じ感じだぞ」と思ったのだった。PCオーディオでクロックも入っているのだが、スピーカーの個性がそれを上回っている。 

昨夜もやはり夜中ずっと鳴らしっぱなしにして帰ったので、今日はさらに音が厚くなってきているので、ちょっとセッティングを変更した方が良いのかも知れない。そうだな、今はひたすら低音が出るようなセッティングだから、これを5〜6cm動かしてやるともう少し中高域がスッキリしそうだ。やっぱり、オーディオって面白いなあ。

と、思ったのだが、以上の内容は3日通電しっぱなしのQUAD405でのハナシで、これをアイワンにすると、かなり違う音になるのだった。うーむ、オーディオはさらに面白い。   2008.10.22

フェーズテックCA-3の影響か、それとも5/1とQUADの関係か、理由はわからないのだが、とにかくQUAD405で5/1を鳴らすと独特の世界になる。LPではそれがさらに顕著で、これははまるなあ。

昨夜、戯れる会例会平日版ってのを開催して、その途中でQUAD405からアイワンに取り替えてみると、何とも線の細い音になる。JBLではこんなことないんだが、空振りっていう感じでもなくて、ソリが合わないってところかな。ふーん、そうかあQUAD405はやっぱり持ってて正解だった。小さいしね。

気持のやる気とは裏腹に、体調はイマイチで、と言っても病院に行くほどではない。風呂から上がる時に冷水をかぶることをし始めたら、これが慣れると大変気持良くなって、洗面器一杯じゃ足らなくなり、洗面器+シャワーで一分間ほど冷水を浴びている。朝これをやると、気合いが入って一日を充実したものにしようという気持が沸く。サラリーマンがネクタイしめてるようなもんでしょうか。

僕のやってることなんて、どっちみち100年先にも残るわけじゃなし、僕が死んでしまえば終わりだろう。喫茶にしろ戯れる会例会にしろ、100人参加希望があっても対応出来ないわけだから、せいぜい30人とか50人が限度で、それぐらいの数の人達に楽しんでもらえれば良いわけだ。でも、他の人がやりそうもないことをやっているのは確かで、その30人とか50人の人に来てもらうのは、言葉で言うほど簡単なものではない。でも、やるしかない。聖橋の上でビラ配りしてもやるしかないのだろう。最近はそう考えている。

さあ、今回の取材はどのお宅も「ドヒャー!」って感じだったから、まだ頭の中であれやこれや×10が渦巻いているのだが、書き始めている原稿を出来る限り早く仕上げよう。   2008.10.23

昨日は原稿書いて頭が疲れた。今日は撮影で出かける。明日は音楽喫茶ですね。スピーカーは借り物の5/1です。

10/25は新藤事務所でトキスターという小型?(プロにとっては小型)のストロボを、試す催しがあるのだが、音楽喫茶のため参加することが出来ない。トキスターは今の僕に丁度良いぐらいの室内用ストロボなので、興味があるから、こいつはちょっと残念だった。まあ、また機会があるだろう。フードプロセッサーみたいに5000円とかなら、あれこれ買って試すってこともできるけど、ストロボは高価だからそうもいかない。

うーん、楽しすぎて充実しすぎの一日だった。今日は横須賀方面の超オーディオマニアのお宅へ行ってきたのでした。今日も含めると今回の取材は「ドヒャー!×20」になったかも知れないな。規模も財力もスタイルもまるでかけ離れているんだけど、とても良い音で「なるほどなあ」と参考になった。そして、僕もさらに自分の音を磨いてゆこうと心に決めたのだった。   2008.10.24

夜中の一時過ぎまでかかってシフォンケーキを一個焼いた。先着8名様ですね。

うお! 今日撮影した写真をDPPとLightroomの両方で現像してみたりしていたら夜中の二時を過ぎた。使い慣れているせいか、どうも、僕はDPPの方がしっくりする。画像処理もやりだすと楽しくて止まらなくなるから、とにかくここらで一旦終わりにして明日にそなえることにしよう。

朝、スタジオに来て型から外してみると、何と四ヶ月ぶりの失敗で、シフォンケーキは先着三名様限定になりました。しかし、なんでだろう

さて、さすがに紙ジャケ探検隊効果で、今日は並んでいる人がいた。前半のお客さんは15人〜20人ぐらいかな。超満員ってわけじゃないけど、みんなでレコードやCDをきくってのは楽しいと思う。僕はコーヒーを持って行ったりしながらきいているけどれ、やはりBBCモニター5/1も今日は最高の音で鳴っている。昨夜も音出しっぱなしで帰ったしね。オーディエンスもむかえて、さまざまなソフトをかけてもらって、またさらによく歌うようになってくれることだろう。楽しみだ。

苦労の甲斐あって、今日のBBCモニターは開始1時間後ぐらいからものすごく良い音になり、コーヒーをいれ終わった頃僕も中に入ってきいた。TheWhoはほとんどきいたことがなくて、まるでわかってないのだが、僕は割と好きみたいなので、CDを買ってみようかなと思っている。いやほんとにまったく、さすが15インチウーハーという鳴りっぷりで、音がグングンやってきたので、最高に楽しんだ。

前半はTheWhoファンクラブ会長さんとかも見えて(彼はずっと一緒に歌っていた)、こういうことを繰り返してゆけば、いつかはもっと沢山の人がきてくれて、音楽ファンとオーディオファンがまぜこぜになってくれるんじゃないかと思ってやっている。新しいことをやり始めるのは簡単だけど、定着するには時間がかかるで、挫折しないように、みなさん応援よろしくお願いします。   2008.10.25

昼間はRockとPopsを目一杯大音量で再現したBBCモニターを、みんなが帰った後、僕は3cmほど前に出して再び左右の振りを調整し、今はもうMacProの電源を落としてしまったので、LPをかけている。一人の時にいつもかけるビバルディだけど、当然ながらすごく心地よい。フェーズテックCA-3とQUAD405の組み合わせで弦楽器のLPをきくと、これはかなりのものだと思う。Rockもいいんだが、クラシックもすごく良い。

「どんな音楽が好きなのか」ときかれるのはけっこう困る。「クラシックかジャズかロックか」みたいな理解のしかただと、多分僕の好みはわかってもらえない。「料理をやってます」
「何料理? 和食、中華、イタリアン?」
これも困る。どう説明して良いのかわからない、僕が作った和食っぽいものをおいしいと思ってくれた人は「和食が上手」だと言う。でも、他の物も作るし、そこで余った食材を組み合わせておいしいものをつくるのは僕の最高のテーマかも知れない。カエターノが好きな人とはカエターノのことで盛り上がるし、プラシーボが好きな人とは同志だし、ジョニ・ミッチェルが好きだし、オペラが好きだし、ベートーヴェンが好きで、ブルージーなものには弱くて、ヘドウィグを好んでいるわけだ。好きな音楽は他にもあれこれあって、これをひと言で説明するのは、なかなか説明が難しい。そうなんだよね、任三郎さん。広いジャンルの中からというか、ジャンルにはこだわらず、たまたま出会ってすごく好きになった音楽をきいているというだけのことなのだ。

一週間音を出して、このBBCモニターはこれまで体験したことのない音だと思う。一般的に知られているBBCモニターの音、LS3/5Aとか僕がかつて使っていたRogersのStudio1aとか1とかの、あのキリッとしていて陰影があって、という音の延長ってわけでもない。ちょっと鷹揚というかゆったり鳴るところがあって、で、じゃあやわらかくてトロいだけかと思うと、しっかりした中域高域みたいなものもあって、まだよくわからない。でもとにかく、昨日の皆さんはとても喜んでくれたし、DJも「BBCモニターはすごく良い」と言ってくれたので、この一週間の苦労が報われた気分だった。

ここ数年、StudioK'sの役割は何かと考えている。
1 とにかく実際の音をきけること RockDayは音のでるBeatSoundだったり、音の出る紙ジャケ探検隊だったりってわけだ
2 珍しい機器や、憧れていた機器を買ったり拝借して、一回だけじゃなくて、みんなである程度長期間体験する
サブリンもそうだったのだが、買うことは出来るけど置く場所がないというケースが多いようだ。どんな風に鳴るのかきいてみたいなあと思うのは僕もそうで、それを全部買える人はよほどのお金持じゃないと無理だ。戯れる会にしろ音楽喫茶にしろ、適当な料金を決めて、納得できる人に参加してもらっている。そういうシステムだ。

BBCモニター5/1は多分日本数台しかないスピーカーなので、まとも鳴っている状態をきくなんて、しかもBBCモニターで「LedZeppelinのBBCライブ」をきくなんて、来週の音楽喫茶は本邦初だと思うけど、どうかな。まあ、この組み合わせをみんなできくってのは初めてであることは確かだろう。

参ったなあ、せっかく音楽喫茶のために導入した紅茶マシーンが故障みたいだ。コーヒーメーカーは動作が単純だけど、あのティメーカーは何分間か留めてから下のサーバーに落とすというコーヒーメーカーよりは複雑な仕掛けなので、ちょっとあやういなあと思っていたけど、早速故障なのでヤマギワに持って行った。来週使いたいのに困ったな。まあいろいろある。    2008.10.26

今日の夕方はヨガをやって、月に一度身体をいたわる日だったのだが、けっこう疲れている。あれこれやりたいことは沢山あるし、その割には眠れないし、まあ、多分一生こんな風なのだろう。ヨガの人達が食事をして帰った後、しばらくLPをきいたのだが、面倒なのでMacBookPro-AirMacExpressで音楽をきいた。AirMacExpressからTOSリンクで接続出来る音の良い適当な(バカでかくなくて、安い)DACがあればきいてみたいなどと思う。

なんて書いて、そのままスタジオの床で横になり、気がついたら夜中というよりは朝に近い時間だった。まいったな、そういうつもりはなかった。

国産のスピーカーの中で一度自分で鳴らしてみたいスピーカーは何だろうって考えてみる。国産スピーカーの名器ってなんだ? 2S305かな、ヤマハのNS-1000Mかな、ビクターのSX-3かな、オンキョーのオールホーン型かな。他に何があるだろう? 僕がこの中で鳴らしてみたいスピーカーは何かと言うと、昔、憧れたけど買えなかったヤマハだな。

音楽喫茶も二年目に入り、少しづつやり方や料金を考えている。重たいLPを持ってきてくれても大したお礼が出来ないのが心苦しいので、次回からDJへのチャージを500円頂戴することにした。もちろん全額DJに差し上げて、ソフト代にしていただくもよし、タクシー代にしてもらうのもよし。ということで、皆様よろしくお願いします。

来月から、と言うか、本当は今月から、新しいことをやり始めている。まだメンバーが少ないのでメンバー募集中なんだけど、それは「お菓子を作って、それを写真に撮る」という会だ。僕が教えるってわけでもなくて、お菓子作りの本を見て、メンバー中心で実際に作って出来上がったものをデジカメで撮影する集まりだ。うまく波長が合う人なら、色々なことが身につくだろう。メンバーから来月はシュークリームを作りたいというリクエストがあった。僕は作り方の本を持っているけど、実際には作ったことがないので、こんな機会にやってみることができたらいいなと思う。カスタードクリームづくりは今年の冬からさんざんやってきたのでバッチリだし。   

今日は試聴用に届いた小型のUSB DACを使って、通電も兼ねて、BBCモニターできいている。クロックも何も入らないんだけど、これで全然不満なし。   2008.10.27

新しいMacBookとMacBookProをソフマップで触ってみた。筺体をアルミブロックから削り出すというのは高級なオーディオ機器でときどき見かける。LINNのクライマックスシリーズなんかがそうだけど、Macのノートは一番安いMacBookからアルミ削り出しになった。確かに剛性感が違うし、高級感はある。それから、新しいトラックパッドも慣れると使いやすそうだった。三本指とか四本指でのコントロールも便利そうだった。MacBookもFirewire撤廃なら、MacBookAirの方が薄くていさぎよいのかななどと思ってしまった。Airももうちょっと安ければね。

僕自身は、今のところMacProと第一世代のMacBookProでとても安定しているので、新しいMacが欲しいとは思ってない。それよりはデジカメだなあ。やっぱり今年はフルサイズ元年だ。来月の8日に5Dmk2の発表会があるから、仕事が入らなければ触ってこようかなと思っている。銀塩の時代より、デジタルになってからの方が信じられないくらい無理な写真の撮り方をしているので、フルサイズは有利だと思う。ISO 25600なんて、一体誰が想像した?

BBCモニターは位置を毎日3cmづつ前進させている。一日3cm三日で10cmだ。明日あたりが限度かな、それとももう少しOKかな。あと20cmぐらい前に出してもOKならちょっと違うきこえ方になりそうだ。昨夜遅く、モーツアルトのピアノコンチェルトをきいていて、あれはLet's note+CUBASE+試聴している超小型USB DACだったんだけど、感激するぐらい美しい音で、Rockもこなすし(バリバリ鳴るんじゃなくて、堂々とした、貫禄のある鳴り方だな)、やってきてまだ10日かそこらなんだけど、本領を発揮しはじめているのか、一週間前とは確実に違う世界が現れていると思う。あと15cmほど背が低くなって、今日の状態(すでに先日の音楽喫茶の時より10cm近く前に出している)よりさらに、20cmぐらい前にでてくれないと、スクリーンが途中までしかおろせない。

なにしろやって来たときのBBC5/1ときたら、まったく低音が出なかったのだが、本当に毎日24時間音を出しているので、かなり低音は良く出るようになってきた。ホントにまったく、別のスピーカーかと思うようなゆったりした低音が出る。だから、そろそろ最初に置いてみた位置まで(後ろの壁からスピーカー後端が70cm弱)前に出しても大丈夫なのかも知れない。そろそろ試しにやってみようかな。とにかくものすごく変化しているから、こちらがヘンに思い込んだり、一週間前にダメだったからと言って、こうに決まっていると決めつけるのは良くないから。

そういうわけで、スクリーンがおろせるギリギリのところまで前に出してみた。JBL L-65も大体このあたりに置いていた。で、音をきいてみると、まあ何とかいけそうな音のバランスだ。最初はこの位置では低音がまったく出なかったのだが、奥に下げて低音が出る状態にして鳴らしていたら、前に出しても低音が出るようになった。オーディオは人間関係みたいでよくわからない。

このぐらい前に出せると、フリースタンディング的なセッティングになるので、音場感みたいなものが出始めるので、大変好ましい。これからも毎日鳴らす予定だし、今度の日曜日は期待できそうです。

今日は、MacBookPro+AirMacExpress+TOSリンク&USB入力付きのDACで音楽をきいている。無線ってのはなかなか良い。こちらも通電中。

 

「POPPOP」もいいけれど、さすがにちょっと飽きてるところもあるので、最近はこちらをきくことが多い。スティリー・ダンにビートルズに、マーヴィン・ゲイ。  2008.10.28

このところちょっと忙しくてバタバタしている。ティマシーンはリビナヤマギワで購入したのだが、買ったばかりの故障なので新品に交換してくれた。オークションとかで買うと、こうはいかないかも知れない。でも、何だかヘンで、このティマシーンを使うと天井の照明がついたり消えたりするし、プリアンプの音量調整がきかなくなったりする。ティマシーンのせいなのかそうではないのか、よくわからないけど不思議な現象だ。

発売一ヶ月ぐらいで、EOS 50Dのボディは11万円になってしまった。来年になったら10万円になってしまうのだろうか? デジカメってのはものすごく激しい性能アップと価格ダウンの競争になっている。

天井の照明は、真ん中へんにあるドーム状のシェードが付いたものが、リモコンでON OFFできるのだが、交換してもらったティメーカーを使うとこの照明が消え、しばらくするとまたスイッチが入る。最初は何が起きたのかと思った。球が切れた感じとも違うし、ブレーカーが落ちた様子もないし、どうしたんだろうと思っていると、時についたり消えたりを繰り返す。そして、その状態だとフェーズテックCA-3の音量調整がスムーズに行えなくなるのだった。

で、照明のリモコンに付いているチャンネルを2から1に切り替えて使うと、この現象は起きなくなり、プリアンプも特に問題なく動くようだ。そんなわけで、今も試しに、本当はコーヒーを飲みたいのだが、紅茶をいれてみている。お客さんにおいしい紅茶をスムーズに飲んでもらうのも、えらく手間がかかるもんだ。

昨日、スピーカーを30cm近く前に出してから、適度な音場感も出るようになり、僕はだんだんこのスピーカーの音を好きになってきた。優しくて強い、存在感のある音で、やはり大型スピーカーはいいなと思う。BBC 5/1を貸してもらった時は「L-65ならなあ」と思っていたが、今はさほどでもなくなった。

どうやら、僕のやっていることは時代とは逆行していて、このご時世に大口径ウーハー路線をいき始めている。だって、余裕が全然違うんだからしょうがない。以前、オーディオベーシック誌の試聴室でノーチラス801と802をきき比べた時から、ちょっと考えが変わったのだと思う。面白いことに、801は小型スピーカーみたいな鳴り方で、802の方が低音が沢山出ている感じが強いのだった。そして、もちろんイザって時は、801もちゃんと低音が出るという、あれはちょっと意外で貴重な体験だった。

LS3/5Aとかミニマみたいな名器はちょっとまた別枠で考えるべきなのだが、小型スピーカーは進歩していると思う。ウイーンアコースティックV-1だって、うまく鳴らせばサブウーハーが付いているかのような鳴り方をするし、とにかく小型スピーカーは売れるから、一般的的な意味での性能は上がっている。

その技術を使えば、中型だったり大型のスピーカーも同様に進歩しているのだろう。でも中型以上のものは、きっと元々の余裕があるから個性の勝負みたいなことになる。だから僕はL-65を好んでいるのだろう。長くやっていると、少しづつ少しづつ、自分のことや色々なことがわかってきているようだ。   2008.10.29

このところ妙に忙しい。今回の原稿はなるべく早く書き上げようと考えていて、あまりのんびりやらずに、少し前倒し気味にすすめているのは確かだ。とにかく、この秋から、仕事も遊びも付き合いも、すべて全速力でやることにしたから、いつになく密度の濃い生活を送っている。朝は冷水を浴びて、銭形平次の火打ち石みたいな感じで出てくるってわけ。

今、USB DACが沢山集まってきていて、それを試聴しながら原稿を書いたり、あれこれあれこれやっていて、忙しく楽しい大変充実した毎日だ。11/2のRockDayも楽しみだなあ。この一年間はすごく沢山Rockをきいてきていて、でもまだまだ知らないバンドが沢山あって、昔クラシックを端からきいていた時のような感じに近いかな。

 

ま、そういうわけでついAC/DCのCDなんか買っちゃうわけですね。

今日は、MacBookProから無線でAirMacExpressに音楽信号を飛ばして、AirMacExpressの光デジタル出力をFireFace400に入れてきいている。こうすると、MacBookProで原稿書きなどをやりつつ、そのまま好きな音楽をかけることができるので大変具合が良い。そして、もちろん音はFireFaceのしっかりした音になるのが嬉しい。ただ、FireFace400への入力を切り替えるのはFirefaceのハードでは出来ず、接続しているMacなりWindows画面からになる。まあ、そんな面でもFireFace400はちょっと面倒ではあるが、色々な使い方ができるし、そして高音質だ。

そして、今日もなるべく大音量で音を出しているので、とても存在感のある音になってきている。

しかし、いきなり寒い。二〜三日前まで昼間は半袖一枚だったのに、今日は突然最高気温18度なんてことになるんだから驚く。あらら、EOS 50Dはまた値下がりして10万5千円になってしまった。なんだかすごいことになっている。何ヶ月かすると、この上キャッシュバックなんてのも始まるんだろうか。ファームウエアのバージョンアップもあるかも知れないし、5Dmk2も発売してから三ヶ月ぐらいは様子を見た方がいいな。   2008.10.31

僕はすごくいっちゃってるものや状態を好んでもいるのだが、同時に普通のものが好きだ。だから、10Mのクロックまで使っているけれど、単なるUSB DACとかがすごく好きだ。これでいいじゃないかと思う。GAPが好きだし、アニエスbも好きだ。田中希美男さんが大判デジタル一眼レフカメラのことを書きつつ、コンパクトデジカメのことを書いているような感じに近いかも知れない。

シグマのDP2は41mm相当のレンズなのかな。以前書いてたみたいに、右のポケットにDP1、左のポケットにDP2だったら楽しいかもなあ。

一昨日から風邪で、昨日の夜が最悪だった。一年以上風邪をひいていなかったので、久しぶりの風邪だった。このところ、ちょっと無理をしていたから、それがたたったのだろう。でも、時々は風邪をひいた方が良いという考え方もあるみたいだし、ルル9錠ぐらいでなおればまあまあだろう。明日から来週の木曜日までけっこう仕事がつまっているので、ここは気合いで乗り切らねばなるまい。

明日は第4回RockDayだ。    2008.11.1   

風邪は治りかけで、体調はイマイチだが、今朝はスタジオに椅子を三脚運んだ。これで25脚の椅子を用意した。窓際のベンチに二人か三人座ってもらえば、これで27〜8人までOKになった。お客さんが何人見えるかがわからないので、余るかも知れないし、足らないかも知れない。わからないけど、これ以上は椅子がないので、一応ベストを尽くした。僕の音楽喫茶は小規模だから、100人の人に押し寄せられても困る、そうなったら、4回転の三回入れ替え制にするしかない。できれば、ちょうど満席を二回ぐらいでうまくまわってもらえたらと思う。

とは言うものの、「一回、並ぶ人に整理券を配ってみたいもんです」とは、DJ担当のノイさんの言葉です。

あらー、EOS 50Dは10/29に11万円だったのに、今日は103、000円、これじゃ年内に10万円以下になるってことかい。おそろしい勢いで値段が下がってゆく。安く買えたら嬉しいとは思うけど、なんだかへんだなとも思う。

クライバー指揮の「ばらの騎士」SACDが出てるときいたので、早速HMVのサイトを見てみると確かにある、そしてすごく音が良いとも書いてある。と、なれば「ばらの騎士」が大好きな僕は買うしかない。5.0chのマルチも入っているそうな。クライバー指揮の「ばらの騎士」はCDがなかったからなあ。ルチア・ポップのゾフィーとブリギッテ・ファスベンダーのオクタヴィアンによるばらの献呈の場面は、レーザーディスクの音声でずっときいていたが、これが高音質で得られるならこんなに幸せなことはない。 

第四回RockDayに来て下さった皆様、ありがとうございました。オーディオ関係というより、Rockファンやレコードコレクターの人達がきてくれていて、少しづつだけど、広がっているような気がする。やっぱり、こういうことは長く続けないと浸透しない。一年前に月に一度の音楽喫茶をやり始めた頃は、当然ながら戯れる会の人が沢山来てくれた。今は月に二度になったこともあるし、当然ながら以前ほど戯れる会の会員は来てくれていないわけだ。それでもなんとか25人とか30人の人が来てくれるのは、ひとえにDJのおかげだ。お客さんの中には将来DJをやってくれそうな人もいたりして、そんなときにはその人がDJのチャージを受け取れるわけだから、このチャージ500円は「たのもし講」みたいなものかも知れない。   2008.11.2

JBL L-65は修理に出すことにしたものの、すぐに修理してくれるところがなかなか見つからず困っていたが、そろそろ何とかなりそうだ。今月の下旬から今月中ぐらいで直って帰ってくればと思っている。JBL4333とBBCモニター5/1どちらも素晴らしいけれど、やっぱり僕にはL-65がちょうど良い。完調なL-65が1ペアあればそれで良い。

まだ風邪は完全に治ってないのだが、とにかく毎日取材だのなんだので、水曜日まで埋まっている。でもって、あと16ページ分の原稿書きがあって(3/5ぐらいは書いてある)、画像処理が終われば、一段落かな。この三日間ほどコーヒーがおいしく感じられなかったが、今日の夕方ぐらいからやっとコーヒーのおいしさが戻ってきた。もう少しだから、今夜もなるべく早く寝よう。これは普段に比べれば、10日から二週間ぐらい早めのペースだ。なにしろこの秋はなるべく早め早めにやっている。

ごく最近、バリコン式のFMチューナーを手に入れたので、これで朝のJ-WAVEをきいている。DENONのシンセサイザーチューナーとけっこう音が違うので、最初は慣れなかったが、今はバリコン式のチューナーの方が良い音だと思う。当然古いチューナーなので、久しぶりに電気が入って少し痩せた音だったのかも知れない。チューニングはやっぱりグルグル回すのが楽しいしわかりやすい。  2008.11.3

自分の知らない、新しい(古くても知らなきゃ新しい)音楽を知るには、色々な方法があると思うが、朝のFMは重要な情報源だ。J-WAVEはFMだけど、ちょっとAM放送よりなので、PopsやRockをボサノヴァなんかが適当にかかって具合がよい。TVはほとんど見ないし、ジョアン・ジルベルトの来日公演が延期なんていう情報はすべてJ-WAVEから得ている。

これはとてもおいしかったので、こっちにもアップロードしちゃおうっと。今夜の料理教室で作ってみんなでこりゃおいしいと言った「ルーロ抹茶」。   2008.11.4

ああ、疲れた。今日は一日、某音響メーカー本社に行って、PCオーディオのことを説明した。USB DACやFF400なども持ち込んで音を出しつつ、話を二時間してきた。なんで僕なんかがって感じもするけど、まあ成り行きというやつだ。

それで、夜スタジオに戻り、TheWhoのCDをききながら、撮り忘れていた写真撮影をして、一日の仕事が終わった。おっと、夢中になってあれこれ仕事をやっていたらまた0時半を過ぎた。帰って寝なくては。   2008.11.5

今、L-65を修理に出した。専門家から見ると、いろいろあるらしい。スコーカーのエッジ柔軟剤を使ってエッジを少し柔らかくした方が良いかもと言っていた。まあ、とにかくお任せすることにして、なるべく早く戻ってきて欲しい。

このところ毎日全速力で仕事をやっているから、土曜日はキヤノンのEOS 5Dmk2 発表会に行けるかな。

あんなに暑かった夏といつまでも暑かった秋だけど、そろそろちょいと涼しくなってきたから、暖房代わりに真空管アンプが有り難い季節かな。真冬になると、アイワンをつけていてもまるで暖かくも何ともないから、今が丁度良い。   2008.11.6

風邪ぶりかえし。寝る。

少し沢山寝て、昼過ぎにスタジオに来て、未処理だった写真を一時間ちょっとかけて処理して、残りの原稿を書く。

L-65はあちこち不具合があったようで、とにかくすべて徹底的に修理してもらうことにした。内部配線も全部半田付けしてもらう。直ってくるのが楽しみだ。スコーカーはアルニコのタイプも1ペアあるから、貸してあげるということで、どっちが良いか試してみて決める予定だ。

先ほど最後の原稿を送った。今日はもう疲れたから近所のトンカツ屋さんにでも行って、久しぶりに外食でもしようかと思っている。明朝、体調が良ければ品川へ行ってEOS 5Dmk2を触ってこよう。   2008.11.7 

このところ、BBCモニターを24時間鳴らしていたことや、写真の画像処理もよくやっていた関係で、一日中ずっとスタジオの方にいることが多かった。昨日仕事が一段落したので、しばらく厨房の奥に戻ろうかなと思っている。真冬になったら、その時の温度などで考えよう。ガスストーブもあるし。

厨房での音楽はLINNのDISKREETなのだが、これは実になごむ。しかもSoundSticksのアンプで鳴らしてて、サブウーハー付きだから低音も充分で、あやしい料理教室のあやしい生徒(オーディオマニア)二人も、「これはなかなか良い」と言ってくれる。そんなわけで、今日はLenovoにTheWhoの「Tomy」をリッピングして、これをきいている。飽きるほどきいたら、次のを買う。次は「四重人格」かな。

DISKREETはプリメインアンプでも鳴らしてみたのだが、SoundSticksのアンプ(サブウーハー付き)と比較して、特にプリメインアンプが優位ということがなかった。プリメインアンプを使うとなると、USBのDACも必要だが、SoundSticksのアンプだとこれも不要なのだ。

体調がイマイチだったので、結局キヤノンの発表会には行かなかった。この二日間はあまり無理をしないことにしよう。

L-65はすごいスピードで修理してもらえて、何と、明日の午前中に届けてくれるという連絡が入った。ツィーターのオーバーホール(片方がビッていた)、スコーカーは左右ともユニット交換、アッテネーターオーバーホール、スピーカー端子交換と、こんな感じらしい。いや、助かった。これで12月にGenesissのSACDマルチをきくことが出来る。長く同じ趣味を続けていると、色々な専門家に出会う。そういう人達に助けられて、僕がやっていることもきわどく続けられている。

マルチの再生は今のところKEF105とL-65の二つがベストで、LINNのアイソバリックとかJBLのサブリンは壁に押しつけるタイプだから、リアとはうまくつながらず、ウイーンアコースティックのV-1ならどうかなと思ってやってみたが、これも音場感はあるもののちょっと遠い感じでリアとうまくつながらないのだった。 

1973年ってことは昭和で言うと48年か、オイルショックの年、日本ではまだ四畳半フォークとか荒井由美が出てきた頃に上演された、カルロス・クライバー指揮の「ばらの騎士」がSACD(ハイブリッド)2ch+5.0chで発売されている。amazonでは売ってなくて、HMVでは買えるのだが、どうもHMVの三枚買うと安くなるシステムになじめず、どうしたもんかなと思っていた。今日、秋葉原の石丸電気に行くと、このソフトが沢山あったので手に入れてきて、今きいている。

頭からおわりまで、三枚組を全部鑑賞する。こんなことは久しぶりだな。男爵の声がちょっときついって感じもするが、これは僕が風邪で不調なせいかも知れない。とにかく、これまでクライバー指揮の「ばらの騎士」はDVDが二枚あるもののCDがなかったから、今回はSACDでもあるし、これがベストであることは間違いないので、「ばら」ファン必携のソフトです。第二幕、ばらの献呈の二重唱はいつきいても何度きいても、ドキドキするほど美しい。

そして、男爵がワインを飲みながら、暗闇新聞の女と一緒に歌うワルツがまた良い。

第三幕はなんてったってまずはスリリングな前奏曲で、続くどたばたは最後の三重唱のための中休みじゃなくて、前段階だから、そいつもゆっくり楽しむのが大人ってものですわな。

風邪で不調なので、今日は今日中に寝よう。明日はL-65も戻ってくる予定だし。   2008.11.8

しかし、症状はさほど重たくない割にはフルコースの風邪で、頭痛悪寒くしゃみ鼻水関節の痛みなどが交互にやってくる。

そして、L-65と一緒にLeakのスピーカーもやってきた。僕が貸して欲しいと頼んだわけじゃないんだけど、僕がLeakのスピーカーのことを知っていたので、「今はこれが気に入っているんですよ」と言って、L-65を直してくれた人が「きいてみて」と言って持ってきてくれたのだ。これも、古いスピーカーとは思えないほどハイスピードな音で、気持が良い。今売られて言う物で言うと、エラック的な音かな。金管楽器なんかは最高だ。

スピーカーの修理も出来たことだし、そろそろ風邪もなおるといいなあ。

L-65は一応音出しをしてみてOKだったし、久しぶりに1分ぐらいL-65をきいたら安心してしまって、今日はこの新鮮なLeakのスピーカーを楽しんでいる。この次の土曜日が戯れる会の例会だから、このあたりもお返しする前に皆さんにきいてみてもらいましょう。   2008.11.9

こちらは、見るからに高級な造りのスコーカー、アルニコってやつです。

取り付けて音をきいてみると、当然ながらフェライトのLE5-5とは違う。事前の情報では、「アルニコにすると大人しくなりすぎる」という説、「音量を上げられるのならアルニコの方が良い」という説をきいていて、僕のところはまあ音量を上げられる方だしなあなんて思っていた。きいてみた結果、僕はアルニコの方が良いと思うので、アルニコのユニットを譲ってもらうつもりだ。

今回の修理は、内容から考えるとものすごく安い修理代だった。「ありがとうございます。おかげで助かりました」と言って喜んで修理代を払った。それとはまったく別の問題として、修理代+アルニコのユニット代ってことになると、合計で10万円はかからないけど、5万円じゃ済まないわけで、ラーメンを食べるような感覚で払えるものではない。

さて、年末でもあるし、どうやってあれこれ費用を捻出しようかと心配な11月である。でも、一年半以上ずっと気になっていたわずかな歪みが解消されたわけだし、アルニコの音も実に自然で魅力的だ。音が良くなるってのは僕にとって生命線だから、これは仕方がないと思う。   2008.11.10

そういうわけで、昨日の夜はずっと久しぶりのL-65を楽しんだが、今日からしばらくはBBCモニターに戻して、このちょっと得体の知れない凄さみたいなものを持っているスピーカーの音をきこうと思う。

多分、写真で見るよりも実物は大きい。正面から見るとそうでもないのだが、背が高いし、横にまわって見ると、奥行きがけっこうあって50cmぐらいだろうか。38cmウーハーの密閉なので、鳴りはじめれば、さすがに建物を震わせるような低音が出る。そして、独特の中域だ。声の帯域がかなり強力で、これまできいたスピーカーの中でもジョアン・ジルベルトは絶品かも。

音は、とにかく実際に使ってみないとわからないので、「L-65が直ってくるまで貸してあげますよ」と、快く貸してくれたオーナー氏に感謝しつつ、BBCモニター5/1の音を楽しんでいる。最初は全然低音が出なくて、どうなることかと思った。

PhotoshopCS4が出た。CS3で画期的に良くなったのは自動選択ツールだったなんていうぐらいで、CS3もちゃんと使いこなしてないかも知れないのだが、なんかまた便利になっているのだろうか。アップグレードは26250円だったかな、CS3でも特に不自由はないし、L-65のスコーカーユニットを買うから当分バージョンアップは出来ないな、いっぱい仕事をしてからですね。

今回L-65の修理をしてくれた人は、何とKEF105の修理もOKだそうで、

「以前KEF105を使ってたんですよ」
「ああ、あれは良いスピーカーですね」
「内側に棒が付いてて、ネットワークだのなんだのがあってウーハーが取り外しにくいやつですよ」
「そう、底板外してやるんですが、手が傷だらけになるんですわ」

そうか、数年前KEF105のエッジが破れたとき、僕はKEFをものすごく好んでいたから、「もういいや」って思ってしまったのだ。スタジオを作ってからずっと毎日々々、10時間以上も鳴らし続けたし、最後はものすごく良い感じで鳴っていたし、修理して音が変わったりするのもイヤだった。もっと以前に彼に出会っていれば、修理をお願いしていたかも知れない。

でも、と思う。あそこでKEF105をやめていなければ、LINNのアイソバリックもJR150も使ってみなかった。サブリンにも行かなかっただろうし、L-65との出会いもなかったはずだ。「本当に好きならどんなことをしてでも修理して使うでしょ」と、ダイナサウンドハウスの厚木さんは僕に言う。つまり、僕はKEF105を本当に好きじゃなかったのだと言いたいのかも知れない。まあ、そう言われりゃそうだ。でもそのおかげでこの数年間の貴重な体験ができたし、L-65にも出会えた。

僕はどうしてもこの物でなければならないという気持が薄い。自分が考えるイメージ通りの音が出てくれて、あまり大きくなくて物理的に視覚的に邪魔にならず、僕でも買える値段の物が必要なのだ。部屋も変化しているし、今ここにKEF105があっても多分別の音で鳴ると思う。だから、あの時KEF105をやめたのは正解だったし、仕方がないと思っている。   2008.11.11

まだ体調は完全ではないのだが、今日は久しぶりにWiiFitをやった。12日ぶりで、この12日間は風邪で、やりたくてもやれなかった。普通の食生活をしていたので、体重は1kg増加、これがWiiFitをやっていなかった分なのだろう。

木金土日と予定が入っているのだが、今日はすごく久しぶりに何もないので、こういうときに銀座だの合羽橋だのに行かねば。でも、まだ体調は少し違和感があるので、あまり無理をしないでおこう。

土曜日の例会に向けて、BBCモニター5/1とL-65とLeakを交互に鳴らすことにした。3ペアでもけっこう面倒なので、僕は複数のオーディオセットを持つのは向かないみたいだ。今度のAB誌(ムック)には、ものすごく沢山の装置を持っている方がお二人登場するのだが、僕はスピーカー2セットでもダメかも知れないので、沢山の装置の面倒みている方は尊敬します。

来年はカエターノの新しいCDが出るみたいなので、楽しみだ。

今夜は早く家に帰って寝よう。そろそろ寒くなってきて、身体の一部に湿疹のようなものが出てきているのだが、これが出てくると冬だなと思う。10代後半までは、体調が良いという状態がなかったので、今はそれに比べればかなりマシになっている。   2008.11.12

11月ってのはもっと暖かくて明るいもんだと思っていたが、このところずっと12月の寒さだったから、今日は久しぶりにまともな天気と気温になって、散歩日和、洗濯日和だ。本日は仕事関係のお付き合いでビッグサイトってところに行くことになった。どうせ行かなきゃいけないんだから、とにかく午前中に出て顔をつなげる。そして帰りは銀座と京橋に寄って、小さな用を済ましてこよう。

このところ何故か、戯れる会の例会は参加者が少なかった。まあ、長くやっているとそういうこともある。音楽喫茶とかでも来てもらっているしね。でも、今月はすごく参加者が多い。L-65も完調になって戻ってきたし、ユニットもアルニコになったし、10Mのクロックも三台あるし、他にも試してみたいことが沢山で、みんなでワイワイ楽しい会になりそうだ。オーディオは基本的に一人でやるものだから、それはそれとして、複数であれこれやる機会は大切だと思う。オフ会ってやつの機会があれば、なるべく参加したほうがいいかも。

クロックの効果は大きい。かつてはクロック入力を持つCDプレーヤーが限られていたので、まずそちらを購入してからじゃないとクロックなんて使う事が出来なかったわけだが、今はパソコン+FF400があればOKだ。アンテロープOCXは25万円ぐらいで、まずこれを入れて楽しんで、それから10Mも試してみて、何十万円か欠けられる人は、導入すればいいと思う。あまり一気にいかないで、PC+FF400でやってみて、Firewireケーブルも試してみて、PC側のアプリケーションも試してみて、それから徐々に揃えていけるところが良いと思う。

そういう面倒なことがイヤな人は、USB DACがいいと思う。USB DACは乗用車的な世界だし、Firewireのオーディオインターフェイスはレーサー的な世界だから、みんながみんなレーサーに乗る必要はない。

銀座に行ったので、キヤノンサロンでEOS 5Dmk2を触ってきた。40Dとか50Dより一回り大きいけど、昔の10Dぐらいの感じかな。印象は良かった。カメラは買えないので、帰りに末広町のイートレンドで4GBのコンパクトフラッシュを二枚購入した。合計8GBで3160円。僕が持っている一番古いCFは512MBで、確か1万円以上した記憶がある。これからどうなっていくのだろう。とにかくこんな風に変化してるわけだから、LPきいてるならともかく、デジタルに関しては頭を切り換えた方が楽しめるはずだ。   2008.11.13

今日は戯れる会例会。久々の16人参加。Leakのスピーカーから始まって、BBCモニター5/1、そして素晴らしく良く直ったL-65の音などをききつつ、最新のPCオーディオのデモやDACの試聴などなど盛り沢山の内容で、スムーズにすすめないと全部をこなすことが出来そうにない。

昨日の午後山口孝さん宅へ撮影に行った。音の話じゃなくて、iPhoneの話だ。山口宅に限らず、Macからmobile meで同期した住所録からMapを選択すると、iPhoneに地図が出てきて、その住所に相当する地図上に赤いピンが刺さる。そして、実際に近くまで行くと自分の位置が青いピンで表示される。大変便利なものだ。おかげで、迷わず到着した。

山口さんは「これからはPCで音楽再生をするようになるのは当然の流れだ」と言う、でも、彼はLINNのDSを素晴らしいと言ってるわけで、僕がやっていることまで同様に素晴らしいと言っているわけではないし、LINNのDSの方が当然ながら音は良いと思っているみたいだった。LINNの方式やLINNの世界が好きで、それなら受け入れられるけど、一般に言われるPCオーディオはやりたくないという人も、もちろんいるだろう。それはそれでありなんじゃないかと思う。どっちが優れているかなんて比較しても意味はない、だってオーディオはファッションなんだから、伊達の薄着だってあるわけで、そこにフリースや羽毛の方が軽くて暖かいですよと言ったところで無意味だろう。

クロックにしたって、外付けのクロックを増設すれば箱が二つも増えてしまう。それよりは、「多少高価でもいいからそこそこの性能のクロックを搭載した機器を1ボディにして売ってくれた方が好ましい」という人もいるはずだ。佇まいってやつのことで、それはとても重要だ。LINNには、小型で、ちゃんと高級で、そして使いやすくすべきだという思想がある。

LINNがDSを出してくれたおかげで、僕らはとても助かった。だからLINNはお友達で仲間なのだ。でも、やっていることはかなり違うと思う。LINNは簡単に言えばPCにLANで接続するDAコンバーターと、LINNGUIという再生アプリケーションを作ったのだと思う。例えば、僕らはドライブの性能のことを考えているけど、LINNの場合、そこのところはお客さんにお任せしますということだと思う。もちろん、LINNだってCD12やアイケミみたいな、しっかりしたメカを作ってきているわけだから、CDドライブによって音が良かったり悪かったりすることぐらいわかっている。でもまあ、確かにCDドライブなんて、データ配信になれば無関係だろうし、製品としてLINNはパソコンとは切り離したところで、線を引いてDSシリーズを作ったわけだ。そうしなければ、オーディオショップがPCも売らなければならない。

完成した性能を持っていて、製品のスパンが長いものを作る。そして、生産完了した機器も人気が衰えない。そういう面でLINNは他のメーカーや代理店から羨ましがられているかも知れない。DAコンバーターとしてのDSには責任を持つ、だけどPCは変化が激しいし価格の変動(つまり値下がり)が激しいから、それはユーザーの判断と選択に任せる。オーディオメーカーとしてはそうしか出来ないだろう。あとはオンキョーみたいに全部まとめて作るしかないわけだが、だからと言ってオンキョーのオーディオコンピューターが爆発的に売まくっているという話もきかない。定価300万のオーディオコンピュータは作りにくいでしょ。だって、コンピュータの部分が古くなったら、どうするのってことになる。

さっと現金でクライマックスDSを買えるのなら、買って使いたいものだ。それはそれとして、今すすめているPCオーディオも追求したい。クライマックスDSも、小型軽量なノートPCで音を出すのと、MacProとでは再生音に差が出ると思うし、今やっているPCオーディオはまた違う世界なんじゃないかなと思う。まあ、いつかそのうちそのあたりをみんなで確かめる機会もあるんじゃないかと考えている。   2008.11.15

うー、疲れたあ、、、。多分参加してくれた16人の方々も同じだろう。1時ジャストから7時まで、濃く、深く、バラエティに富んだ例会だった。有名な、ハリー・ベラフォンテのカーネギーホールライブ、CDと再発売版LPとオリジナル盤の比較もあったし、24bit96〜192Khzのデータ再生もすごかったし、AC/DCのCDとLPの比較も面白かったし、すごく音の良いソフトも数枚紹介されたし、クロックの比較試聴もあり、DACを持ち込んでSACDのソフトをPCMできいたりもしたし、あれこれあってもう書ききれない。もちろんカレーも食べて、面白過ぎの10時間だった。

本当に昨日の戯れる会はすごい内容だった。初参加とか久しぶりに参加した人はどう思ったんだろう。今朝はすごく疲れていたけど、午前中は中華料理を習いに行き、午後はスタジオでお菓子を作って写真を撮る集まりなので、昼過ぎにスタジオに来て、これをアップロードして、床に倒れる。

昨日はみんなでレアなLeakやBBCモニターをきいた後、BBCモニターは片付けてL-65にした。僕も新生L-65をこんな風にちゃんときくのは初めてだった。

それで、今日はお菓子と写真の会が終わってから、一人でL-65の調整をしている。位置を少し変え、アッテネーターでスコーカーとツィーターのレベルを調整した。大体OKだが、もうしばらく鳴らし込めばちょっと変化するような感じで楽しみつつ楽しみにしている。   2008.11.16

プリアンプ、フェーズテックCA-3でL-65を再生するのもほとんど初めてだった。土曜日もマランツ7とききくらべたが、帯域的な問題とかではなくて、クレッシェンド、デクレッシェンドの時の加速感みたいなものがマランツ7は最高で、色彩感もマランツ7の方が強い。それがある種の歪みや何か不正確なものによってもたらされているのだとしても、とにかく音楽をきいてドキドキしたりという興奮が大変強い。そういうことは感じないという人もいるかも知れないが、僕はそうだ。

フェーズテックCA-3は素直な音の、良いプリアンプだと思うので、使うことにした。長いことマランツ7をつかってきているから、マランツで良いこともあるし、困ることもあり、マランツ7の良さは先ほど書いた「力の入り方」みたいなもの、コントラスト、そういうったことなのだが、不満に思うこともあるわけで、マランツで感じる不満は、フェーズテックCA-3だと感じない。ここ数年「自分の耳がおかしいのかな」と思っていたことがあって、それがフェーズテックCA-3だとちゃんときこえて「なーんだ」と安心したりというような、人には言えずにいた悩みもあったりする。音は良いのだけれど、マランツ7だと判断がつかないことってのがいくつかあって、そういうことがわかるプリアンプを必要としていた。

第一、スピーカーの不調だって、「マランツ7のせいかな?」なんて思ってしまうわけだ。古い機器は最初に疑いをかけられる。信頼したり疑ったりして付き合っているわけで、100%信頼しているなんて幸せすぎだ。

さて、土曜日の戯れる会ではいろいろ衝撃的なものが展開されたのだけれど、CUBASEから、24bit192KHzのデータを再生し、それをきいたときは全員驚いた。なるほど、録音されたばっかりの状態ってこんな音だったのか、それをあれこれいじって僕たちはLPでしかもアームやカートリッジでもあれこれ味をつけて、それを楽しんできたのか。

やっとわかったよ、小林悟朗さんが言ってたのはこのことだったんだ。

そして、それを言えばCDの音だって(ソフトにもハードにも)かなり味がつけてある。

僕らはこのことを理解するのに10年を要した。そしてそれにはパソコンでの音楽再生が必要だったし、出来ることならクロックもあるとさらによく理解できると思う。LPの音はとてもステキだ。だから、僕はレコードをきくのをやめる気なんかない。ある流儀の完成された世界だと思うけど、でもLPが絶対ってわけじゃない。マランツ7と同じで、信頼したり疑ったりしながら付き合うってことなんだろう。   2008.11.17

新生L-65はちょっと大人しい音になっている。そしてフェーズテックCA-3も優しい音なので、パワーアンプはSDサウンドアイワンよりQUAD405の方が良さそうだ。スピーカーケーブルもちょっと試してみたいのだが。僕の今の状態だと、スピーカーケーブルが12m×2ほど必要だ。床下を通しているので、直線ではいかないし、立ち上がりの分も入れると、こういう長さになってしまう。そういうわけで、1m300円ぐらいの白黒ベルデンと、1m定価2500円のAETを使っている。もう1ランク上のケーブルも試したい気はあるけど、長さが必要なのでなかなか難しい。

このところシフォンケーキが全滅だ。5月から10月まで一つも失敗しなかったのに、三個続けて大きな空洞が出来ている。まったく同じ材料で同じ作り方をしているというのに、一体どうしたことだろう。鶏のエサが変わって玉子の質が変化したのだろうか? 仕方がないので、ゼロから作り方をやり直している。手で均一の物を作り続けるのはとても難しい。何度も書いているけど、アナログのカートリッジは作り手が、ある年齢に達している場合が多いので、欲しいカートリッジがあったら、適当な時期に二〜三個買って置いた方が賢明だ。

USBも3.0になってゆくのか。オーディオとの関わりはどうなるのだろう。   2008.11.18

AETの白いスピーカーケーブルは割と優しい音なので、今のL-65にはベルデンの方が良さそうだ。フェライトのユニットにするとどうなのだろうという興味がわいてきたので、一度フェライトに戻してみようかなんて気もする。このあたりはけっこう微妙なところだ。RockDayにはフェライトのユニットの方が良いかも知れない。ちょうどその中間のうまいところを見つけられればと思っている。

僕はとてもきわどい、限界ギリギリのシフォンケーキを作ってきている。一般に売られている物とはちょっと違う物で、だから、そこを好んでくれる人もいるのだと思う。でも、それはかなりギリギリの危ないバランスで成り立っているから、ちょっとしたこと(気温とか?)でパタンと安定を失う。

この春から夏にかけて、ある安定した状態を見いだしたので、「よし、長い間試行錯誤の連続だったが、シフォンケーキはこれでOKだ」と思っていた。でも、それは僕の慢心だったらしく、ある時いきなり微笑んでくれなくなった。「どうしてだろう?あんなにいい具合だったのに、何が問題なんだろう?」と思って、同じパターンで作っては失敗、作っては失敗を繰り返した。先週のはなしだ。

とにかく現実はそうなのだ。僕の自由にはならない。それを受け入れて、これまでの半分は偶然による成功や、ささやかな実績なんか全部忘れて、「基本的にうまくはいかないもの」というところからスタートしなければどうしようもない。もちろん、いくら慢心状態だと言っても、それなりに気を遣って作っているので、すべてデータ通りにやっているし、過去のデータも覚えている。だから、きっと僕がまったく関知していないところに原因は存在し、なにしろ関知していないわけだから、問題はこっちらしいと関知するところから始めなければうまくいかない。

春も夏も秋も冬も、同じような物を作ることができるポイントを探さなければ。でも、きっとあと少しだ。

今日は、焼く温度と時間、配合する分量、メレンゲの立て方などを全部変えて作ってみて、まあ一応失敗はしなかったが、これは普通のシフォンケーキに近いかな。どんな方法で作っても、最終的に出来上がった物が自分のイメージに合致するものであれば良いのだが、今日の一個目がそこに入っているかというと、これはダメで、少し冒険をする方向に振って二個目を作り、今冷ましているところだが、一応失敗はしていないみたいだ。こんなことを繰り返して、ギリギリのポイントを探っている。

うまくいかないと、あれこれ考えて、ハンドミキサーが悪いんじゃないかなどと考えて、別のタイプをあれこれ物色したりってことになるけれど、結局道具や機器ではないようだ。そんなわけで、次回のテーマは水を5cc増やしてみることで、こんな風に、ちょっと苦労しているのだが、ギブアップすれば終わりで進歩もなければ技術の向上もない。だから、何とかしてここを乗り越えることが出来れば、一段階上のレベルに入ってゆけそうな感じがする。

今夜は少し心が落ち着いたので、レコードを楽しんでいる。レコードの音には癒される。   2008.11.19


ありえなくてギリギリという意味では、毎週火曜日夜にやっている料理教室は習う方もなかなかハードだ。普通、料理教室だのお菓子作り教室っていうのは、先生一人(人数によっては+アシスタント)に生徒が5人とか10人いて、中にはまったく切らない煮ない触れない人もいたりするものだけど、僕の火曜日ときたら、なにしろ習う人が二人しかいない上に料理とデザートを同時に作っているから、目一杯だ。有名な料理教室だと大体二時間以内なんだけど、一昨夜は7時〜11時って感じで、何なんでしょうこれは、戯れる会の例会みたいなもんでしょうかね。最高に楽しいんだけど、一般に募集もしていないし、新しい人が習いに来なければ、火曜日夜の料理教室は年内でおしまいにしようかなと思っている。

この一年八ヶ月、毎週だったから、一人で延べ90回近く教えたわけで、内容はそれほど重複していないから、我ながら色々レパートリーを広げつつやってきたと思う。僕がものすごく良くやっていて、うまくできることや、独自のアイデアや方法を教えている場合もあるし、まるでわかってないんだけど、「こういうものを作ってみよう」という目標を立てて、みんなでゼロからやってたこともある。僕が考えたすごくうまいやり方を伝えたいとも思うけど、それとは別に、よくわからないところから徐々にわかってくる段階を体験するのも、実はとても楽しい。

かなりの部分では良くできることを求められるけれど、100%である必要はなくて、わからない中であれこれやってみて徐々に良いところへ寄せていけるかどうか。最初から「こうやるとOKです」ってのを習ってしまうのは意外に身につかなかったりもする。

上の写真、丸々太った冷凍していない新鮮な鰺が目の前にあって、自分で好きに調理するとしたら、どうやって食べますか?

AETから、SIN AC EVO と、SIN SP EVO (3.6m480.000円)が試聴用として届いた。ACの方はフェーズテックCA-3に使うとかなりの効果が発揮されたので、「まいったなこれは」って感じで、iTunesがPlayになるぐらいの変化があってちょっと驚いた。もちろんPlayで再生すればさらに音質は向上することは容易に想像できる。

まだ出来たてで箱にも入っていないこの超高級スピーカーケーブルは3.6mで48万円で、12mペアなんて計算したくもないから、自分ではつかえない。だから、これは戯れる会の皆さんに試聴していただくことにしよう。   2008.11.20

マランツ7で不満だったこと? 色々あるけど、例えば電源ケーブルで音を調整したりは出来ませんね。新しいAETのSIN ACはプリに入れたんだけど、しかし、こいつはちょっと参ったな。数時間でバシッとピントが合って、音が広がるのに強くなるのがすごい。ところで、このACケーブルはいくらするんだろう。10万円以上は僕の限界を超えているんだけど、音はそれぐらいの価値があると思う。困ったもんだ。

シフォンケーキは、毎日試作していて、良いポイントを中心に行きつ戻りつして、まだ丁度良いところへは来ていないが、だいぶ安定してきたので、あと二個ほど作ってみれば何とかなりそうな気配になってきている。全体的にはこれ以上キメの細かな物は出来ないというところまできているようだ。まあ、難しいもんです。一時はどうなることかと思った。

音のこともだいぶ進んでいるし、いろいろあったけど良い方向に行っているんじゃないかな。   2008.11.21

L-65の端子が付いている薄い板が外れて中に落ちてしまった。これを直すにはウーハーを外して内側から接着し直してビス止めというのが一番確実なようだ。ちょっと薄すぎなんだよな、この板が。で、本体もパーチクルボードみたいなもんで強度がないから、強力に接着しても下手をするとボロッと取れそう。いっそのことバイワヤリングに改造しようかなんて思ってスピーカー修理専門家氏にそう言うと「オリジナルが一番だから血迷うな」とのお言葉で、まあ、僕も半分はそう思ってるので、「ごもっとも」ということになって、バイワイリング構想はすぐに断念撤回した。

あっちが気に入らないから、それを対策して、するとこっちが気に入らなくなって、また何かやってを繰り返す、海水に砂糖を入れるドン・ガバチョみたいなことになってしまう。だから、海水はそのまま、しょっぱいままにしておくのが一番なのかも知れない。しかしまあ、何ちゅう作りだろう、国産ではありえないってやつだが、音はだいぶ違う。GOLDMUNDのアナログプレーヤーとかも、例えば国産アームの作りを基準にすると笑っちゃうようなお粗末さだったりするのだが、音はまったく別世界だから、しょうがない。作りのよさを取るか、音を取るか。

夜、寝床に入ってからiPhoneでYoutubeを見ていたら止まらなくなった。何を見ていたのかというと、小泉今日子の歌を検索してずっと見ていた。最近は歌手じゃなくなったのかも知れないけど、アイドル歌手時代の小泉今日子の歌はちょっとシュールなところがあってなかなか良いのです。まあ、「優しい雨」と「あなたに会えてよかった」の二曲は別格ですけど。

まあしょうがないんで、こういう状態にして、端子が付いている板に木工ボンドを塗って、そして四箇所を木ネジで固定した。オリジナルの困った端子を、まともな端子に取り替えたため、ちょっと出っ張るから、こんな風にしないと作業が出来ないのだった。   2008.11.22

プリアンプの電源ケーブルも通電二日を過ぎて3日目だから、そろそろ真剣にききたいしと思って、L-65の端子を直してきき始めた。先日まではフェライトのスコーカーの快活さも捨てがたいかもなんて思っていたが、この音ならアルニコのままでOKみたいだ。AETの電源ケーブルSIN ACの力強さが加わったから、アルニコの深く浸透力のある音はそのままに、強く、そして広がる音というか、高さが出るのだった。なんで、電源ケーブル一本でここまで変化するんだろう? こんな感じになったのは初めてだ。脳の中から興奮と共に気持の良くなる何かが出てくるようなサウンドだ。

まあ、そういうこともあって、やろうかどうしようかと悩んでいたのだが、11/29は「ゆるい音楽喫茶」を開店することにした。Rockじゃないとか、入れ替え制ではないとか、そういう意味で「ゆるい」と銘打っていますが、中身は全然ゆるくなどなく、新生L-65と新しいプリアンプによって、当社比でベストの状態であることは確実です。

シフォンケーキも試作9個目にして何とか良いポイントを探り当てたので、あと一個、焼成時間を63分から62分にした物を今夜作ってみて、やっと安心して注文を受けられるようになった。ちょっと辛かったが、この不調は良い経験で、このおかげで僕のシフォンケーキ作りは確実にステップアップした。このやり方で、来年の夏を過ぎて一年後まで失敗ゼロだと嬉しい。

やあ、ひさしぶりだね。

相変わらずのいい音だ    2008.11.23

そうだ、考えてみたら、僕は新しいスタジオになってからGOLDMUND STUDIETTOを使ってみたことがなかった。カートリッジはZYXの4Dをつけて、フォノイコライザーもほとんど同じで、まず、きき慣れているLPをかけてみる。なるほどこういう風に鳴るのか。これは久しぶりのサウンドだ。清楚。

まあそんなわけで、雨の休日は細かな用事をやりながら、STUDIETTOの調整をしつつLPをきいて過ごす。なつかしい固有名詞で言うとDr.Y氏によるリファインがなされていて完動品だから、調整と言っても、カートリッジの位置合わせとか、フローティングの調整程度だ。しかし、いい音だなあ。今度の土曜日はゆるい音楽喫茶だから、LPはSTUDIETTOでやろう。リニアトラッキングのプレーヤーによる音も一度体験してみるのは悪くないと思う。   2008.11.24

新生L-65とリニアトラッキングのプレーヤーによる再生は歪み感の少なさというのは独特のもので、なかなか言葉では言い表せないものだ。今のところ一番驚いたのは佐藤豊彦が演奏するバロックリュートのLPだった。これは今度の土曜日に絶対かけよう。

昔自分でSTUDIETTOを使っていた時によくこのLPきいたっけなあなんての思い出しながら、あれこれ引っ張り出してきてかけてみると、やはり流石だと思わせられるものがある。

この連休は、オーディオ機器をいくつかためしたり、セッティングを変更したりしている。だからちょっとアンプまわりが雑然としてきているので、音をまとめつつ、物も整理する方向にもっていかなければと思っている。

この夏、天井に何枚かの吸音材を付けたあたりから、急激にある状態を脱したようで、「もう少しいけるかも」という気持になった。それで夏〜秋はオーディオのことが進んでいる。ここ数日考えているのはスピーカーの位置で、微妙にと言ってもミリ単位なんていうカッコいいものではなく、3〜5cm単位で右にいったり左にいったり広がったり狭くなったりを繰り返している。それとは別にプリアンプのセッティングなどもいくつか試してみている。でも、オーディオがどうのというより、ききたい音楽をかけつつの話だ。ちょっとだけセッティングの発想を変えたので、それは効果があったみたい。

本日のメニュー

かぶのスープ
ミートローフ (一時間弱焼きます)
お米が届けばご飯、もし届かなければ手打ちパスタでペペロンチーノ

ロールケーキは別立てのキャラメルロール 

これを二人+アルファで、一時間半から二時間ほどで作って食べて片付けてというものなので、もう何十回も来ていて、慣れている人用の内容ですね。初心者対象だと、多分半分もできないんじゃないかな。

 

exciteBlogメンテナンス中だからこっちにアップしちゃえ。ロールケーキも毎週作っているから、だいぶ慣れてきたし、わかってきた。

夜7時から11時ぐらいで、こういうのや手打ちパスタまで作っているわけです。料理やお菓子作りは、写真やオーディオと同じぐらい楽しい。パスタマシーンを使って、粉から作ったペペロンチーノも美味しかったし、キャラメル・カフェ・ラテもおいしかったし、あみだくじもあるし。

冬になるとジョニ・ミッチェルの「River」をききたくなる。さりげなくおだやかにきこえるけど、とても野心的な歌だ。

iPhoneのソフトウエアが2.2にアップデートされ、Safariが落ちなくなった。これで、選択範囲を決めてコピー&ペーストとかUNDOが出来るようになってくれれば本当に便利だと思う。先日もクルマの助手席でGPSを使っていたのだが、ほとんどカーナビとして使えるのだった。  2008.11.27

毎日、スピーカーの位置を微調整しつつ音楽をきいている。先日の戯れる会例会で御田さんが紹介したCD、もちろん音楽としてすばらしくもあり、とても優秀録音だと思う。

 

これを注文してあって、昨日届いたのできいてみている。チェロが好きな人にはこたえられないソフトかも知れない。おすすめです。

そうやって、微妙なスピーカーの位置を探して、それでまたSTUDIETTOでLPをきいてみる。それで、STUDIETTOで感じたことをまた全体に還元する。持ち主にしたわからない、取るに足らないことなのかも知れないが、シフォンケーキの焼成時間を1分調節したり、水分を減らしてみたり元に戻したりしてみたりというようなことを同じなのだろう。

2008年の秋は、気持を切り替えて、精神的には良い感じ、つまり前向きでやる気に満ちているのだが、体調はきわどい状態で、絶好調とは言えない。まあ、こんな体調でやる気もなけりゃ目も当てられないってやつだ。完全に冬になってしまえば少し落ち着くような気がする。

パワーアンプはQUAD405と借り物の909、そしてSDサウンドのアイワンできいてみている。QUADだと、STUDIETTOの再生音がちょっと硬質な感じになるので、アイワンにするとこれが丁度良い緊張感としなやかさになる。これは昔のJBLが持つ少しゴツゴツした面と、STUDIETTOの凜とした感じが重なってぶつかり合うのを、アイワンがとりなしてくれるみたいな状態になるらしい。ゴツゴツしたところがない、現代のB&Wなどのスピーカーを使っている人にはQUADが良く合うんじゃないかな。

そういうわけで、しばらくQUADをきいていてQUADでOKかなと思ってアイワンにすると、「やっぱりアイワンじゃないとダメだ」って事になり、結局アイワンに戻す、ということをこの二年間に何度も繰り返している。頭が悪いというのか、何というのか。でもしょうがないなあ。

KENWOODのKP9010やSTUDIETTOとかを久しぶりにきいてみて、やっぱりアナログプレーヤーはもう進歩なんてしていないと思う。だから、わかっている人は中古で手に入れるのが一番だ。20年位前、KENWOOD KP9010の定価が確か11万円ぐらいで、STUDIETTOは78万円だったかな、確かそのぐらいだ、これらを現在買うなら、当時の定価より安く手に入れることが出来る。現行のアナログプレーヤーはみんな、なかなかの値段だから、新たにレコードをきこうとする人が新品のプレーヤーを買おうとすると大変だ。    2008.11.27

そうやって、あれこれ微調整した後で、先日なかなか良いなと思った「佐藤豊彦のリュート」、このLPを再びきいてみると、これはなかなかのものになっていた。L-65はこんなカッコをしている割には音場感が出るスピーカーで、そこもかなり気に入っているのだが、STUDIETTOとの組み合わせだとまた独特の音場で、オーディオならではの快感かも知れない。そういうわけで、メタクリレイトのプラッターにLPをそっと置いて、クランパーを締めてという手順はちょっと面倒なのだが、LPはこのところずっとSTUDIETTOで楽しんでいる。

そろそろボーナス商戦というやつなのか、ついにEOS 50Dのボディは10万円以下になってしまった。もう、カメラはこんな感じのものになったんだな。二ヶ月ちょっとで13万が10万円を切って、あと少ししてライバル機が出現すると1万円キャッシュバックとかになるというパターンだ。来年出る60Dには動画機能が搭載されるんかい? フルサイズで二年、APS-Cだと一年みたいなパターンかな。オーディオ機器と違って性能アップがわかりやすいけど、どんどん古くなるというわけだ。

L-65で、QUADのパワーアンプとSDサウンドのアイワンの両方をきいて、アイワンの方が好ましいという話には、別の問題が関係しているのだと思う。マランツ7+L-65の時代は常にアイワンの方が好ましかった(これはずっとそうだった)。フェーズテックCA-3はちょっと明るめで優しい音なので、パワーアンプはどっちでも良いって感じでしばらくきいていた。絶対的な音楽性みたいな比較だと、マランツ7の方が上だと思っていることは何度も書いた。だから、マランツはおいといて、フェーズテックCA-3の表現という範囲の中だと、QUAD405とアイワンはどっちでも良かった。

ところが、AETのACケーブルSINにしたら、ちょっと強い表現が加わってきたので(つまりマランツに少し近づいた)、QUADだと少々硬質、アイワンだと丁度良いということになったらしい。もちろん、これは僕が使っている機器や使っている状況下での話だから、よそでどうなるのかはわからない。

試聴機をきいた日に、フェーズテックCA-3は素性良いプリアンプだと思い、僕は一日で導入を決めた。そして、もう少し良い音に出来そうだと思う。実は徐々にそうなりつつもあるのであるが、、、。

さて、明日はゆるい音楽喫茶です。STUDIETTOの音もきけるし、お気軽にどうぞお出で下さい。今夜はシフォンケーキを一個作っておきましょう。   2008.11.28

今日は、フェーズテックCA-3が来てからもっとも僕のイメージに近いサウンドになっている。それは確かだ。もし11月の戯れる会例会に参加した人が今の音をきいてくれたらわかってくれると思う。徐々にではあるが、目標のポイントに近づいてきているのは嬉しい。今、僕のまわりにはいろいろな才能を持っている人が集まってきていて、それはこのHPを始めた頃とは別の才能を持つ人達で、いろいろ助けられている。

そして、調整も兼ねつつ音楽をきく午後で、お客さんもゼロではなくて良かった。コーネリアスをかけてみると右側のスピーカーから異音が出たので、喫茶の途中だったが、ウーハーを外して、右側の端子板もしっかりネジ止めした。音量を上げているので、接着剤とタッカー(ホッチキスみたいなもの)だけだと徐々に外れてきていたらしい。木ネジ5本で止めたからもう大丈夫だろう。

STUDIETTOの表現は、ZYXのカートリッジ4Dの能力とSTUDIETTOの能力が掛け合わされた結果、本当にこれがレコードの音かと思うようなものだ。GOLDMUNDのアナログプレーヤーの音はなかなかきけるものではないので、そこをわかっている人はとても少ないと思う。   2008.11.29

ああ、今日が終わると12月だ。

それでも、スタジオを改装してから、夏は涼しく、冬はとても暖かくなったので助かっている。また、そのおかげで、オーディオもまだ飽きずにやっていられる。第一期StudioK'sのままだったら、もう行き詰まっていたことだろう。改装ができたおかげで、自分のオーディオを別の角度から見直すことが出来た。

今日はスピーカーのセッティングを大幅に変更してみた。まあ、本来はこっちが自分の音なのだが、今年、サブリンがいなくなってからはずっと、別のセッティングにしていた。それを久しぶりに元の位置に戻してみると、やはりこっちの方が良い。つまり、スピーカーがグググッと前に出てきて、後ろの壁からバッフル面までが185cmという位置だ。L-65の場合、壁から離しても特に低音が痩せるということはない。

部屋が少し変形している関係で、スピーカーを奥の方のセットすると、音が左側に寄る傾向があり、誰にも言わなかったけどそれはずっと気になっていた。それで、サーロジックのパネルをあれこれいじったりしていたのだが、限界を感じたのでスピーカーをグッと前に出して元の位置にもどした。さすがにこれだけ前に出すと左にも寄らなくなる。

フェーズテックCA-3は、AETのSIN ACと、蓋を開けてガンダムしたことでかなり良い感じになってきた。   2008.11.30

AudioBasic誌は12月の9日発売なのかな。ほぼ同時にムックも出るはずだ。本誌とムック、どちらも僕が担当した記事はなかなかインパクトのあるお宅だったので、是非見てみて下さい。

そして、そろそろ12/7に向けてSACDマルチの調整をし始めている。マルチチャンネルの再生なら、スピーカーを前に出してフリースタンディングにした方が断然良いのだ。

と、書きつつアナログはやはり楽しい。早く音をきいてみたいなあ。

何度も何度も書いているが、僕はダイレクトドライブのターンテーブルが好きってこともないが、嫌ってもいない。方式で×っていうことはない。ガラードは301も401も良いと思うけど、じゃあそれ以外のアイドラードライブプレーヤーがみんな良いのかというと、そんなことはないでしょ。国産のベルトドライブプレーヤーだってあったし、国産のフローティング式プレーヤーだってあった。でも、そういう物は存在すら忘れられている。いろいろ良いところと至らないところがあるから、完璧はない。

巨大な機器を好んでいないのは確かで、スピーカーはともかく、レコードプレーヤーのでかくて重いのはちょっとねって気がしちゃうわけだ。でかくて重いプレーヤーの音ってのがあって、これが確かに山のように静かな音だったりして、あれはクルマに例えると、セルシオの静かさと共通している。確かにいいんだけど、僕はもう少し軽量で、コーナリングの限界性能が低くて、すぐにタイヤが滑ってしまうようなクルマが好きなのだ。

そういうわけで、このVICTOR TT-71なんて良い感じじゃないですか。オーディオクラフトのアームをつけてあるけど、新しくアナログを始める人や、再開する人は、こんなのを数万円で手に入れて楽しむのがいいと思う。久しぶりにオーディオクラフトのアームに触ると、あたらめて精密な加工に惚れ惚れした。この加工精度には頭が下がる。それは実物を手にしていじってみないとわからない感覚だ。僕らの親とか兄の世代が、東京で言えば大田区とかで働く人達がこのような物を生み出したわけだが、もうこのような物は金輪際出来ないと思う。

最初から良い音が出たりはしないとは思いつつ適当なカートリッジを付けて音を出してみる、それにしてもちょっとヘンだな。Lchの音が極端に小さいので曇った感じの音だ。まるで出てないのならともかく、一応左右とも音は出ているので、こういう時はシェルとアームの接触を疑う。綿棒にアルコールを付けて接点をきれいにしてやると、一発でスッキリした音になった。なかなか良い。

マイクロも長年使ってきたし、FRの精度もなかなかだと思うけど、そのまたさらに上をいくのがオーディオクラフトだ。オーディオクラフトのアームに付いているウエイトって、金属加工の極みみたいな精度で、いじってるだけで気持よくなってしまうような、常識を越えた感じがある。ところがオークションなどではクラフトのアームって意外に不人気で、それほどの値段にはならない。SAECとFRはあんなに高価なのに不思議だ。ワンポイントでグラグラするからか、それとも何にでも対応できすぎるようなところだろうか、それとも色か、よくわからない。   2008.12.2

12月の音楽って何かな。ジョン・レノンと山下達郎、あとは第九、他はなんでしょう?

そんでまあ、MacProをWindowsで立ち上げるのが面倒だから、ジョン・レノンをMacBookProからiTunesを無線で飛ばしてAirMacExpressで受けて、AirMacExpressのアナログアウトをプリに入れてきいている、家でタキシード着てるのもヘンだから、普段着の音ってところでしょうか。

最初はiTunesで再生して、まあいいかなんて思っているのだが、ソフトによってやけに音質に不満を感じるものにぶちあたると、しょうがないなあと思いつつ、Airfoilを使ってPlayで再生する。これで、AirMacExpressをアナログアウトではなく、TOSリンクで出力して、適当なDACに入れるとさらに満足度は高まるのだが、光を受けられるDACがFF400しかない。FF400の入力をFirewireから光に変更して光で受けるためには、MacProを起動してFirefaceMixerの登録を一箇所クリックしなければならない。

どうせMacProを立ち上げるのなら、こちらで音を出した方が音は良いので、FF400は使わずAirMacExpressの内蔵DACで音を出している方が面倒がない。光デジタル信号を受けられる小型のDACがあれば良いのかもね。

12/7のGenesiss特集は、ほとんど予約で満席状態だ。そして、英国貴族ロックバンドGenesissが楽屋などでそうしていたように、ティタイムを用意して欲しいというDJからの要望で、多分三時半ぐらいまでは飲み物は出さず、優雅に休憩時間をとる。そして「何といっても英国ですから、コーヒーではなく紅茶を」というリクエストなので、「OK、英国風ティタイムならスコーンでしょう」と考えている。今年はよくスコーンを作っていたのでバッチリ、午前中から用意して、焼きたてのスコーンをお出ししましょう。そして、クロテッドクリームと手作りのジャムでしょうか。

ほらね。    2008.12.3

これは、予想以上に良い組み合わせだった。外側はSPU Goldだけど、コイル断線のため中身はReferenceだったかな? に入れ替えられている。そして、僕はそれほどSPUを好んでいないので、このSPUは修理後10時間も使っていない。

STUDIETTO+ZYX4DからはLPの音とは思えないような、精密なサウンドが得られるのだが、上の写真の組み合わせはそれとは違うタイプの音でなかなか良い。僕が自分で出したSPUの音の中でベストかも知れない。正直、初めて自分の装置できくSPUの音を良いと思った。これまではずっと、何かが違うと思い続けていたのだが、組み合わせて音を出してみないとわからないものだ。

よそのお宅できくSPUを良い音だなと思ったことは何度もあるのだが、どうも自分の装置の中ではうまくいかず、いつも何かチグハグな感じというのか、はまらない感じだった。もちろん、こちらも色々なことが変化している。プリアンプだって変わっているし、KEF105やサブリンではSPUを試した記憶があるけど、L-65でSPUはきいてみたかどうかって感じだ。トーンアームだけじゃなくて、ターンテーブルの音だってけっこう影響するし、この組み合わせでだけ起きている現象なのかもしれないけれど、このSPUを持っていて良かったなという感じの、瑞々しく芳醇な音を楽しんでいる。これまで、僕のところでSPUが瑞々しく芳醇に鳴ったことは一度もなく、いつも太くてモノトーンの音だった。(85アニバーサリーを除く)

ホントに、12/7にGenesissのLPも持ち込まれるのなら、このプレーヤーとSPUで再生して欲しいぐらい良い。   2008.12.4

スコーンにつけて食べるクロテッドクリームは、なかなか売ってない。メーカーに電話してきくと、成城石井は全店OK、大丸ピーコックでは店舗によって扱っているとのことだった。スタジオから徒歩5分のところに新しくできた大丸ピーコックにあればなあと、祈るような(ってほど大げさでもないけどかなり近い)気持で行ってみたが残念ながらなかった。しょうがないんで、東京ドームのところにある成城石井までクロテッドクリームを買いに行くか。

小山田圭吾=コーネリアスがグラミー賞をとったらすごいね。

足らなくなると困るので、成城石井にあったクロテッドクリームを全部買った。

このところ、ここには書くことが出来ない音質改善がいくつかあって、「なんとかマランツ7の音を思い出さずともやっていけるかも知れない」という感触を得た。フェーズテックのプリアンプって、定価398000円の上がいきなり200万円超えなので、あまりと言えばあまりなラインナップだ。安い方のCA-3をベースに、もう少し陰影の感じられる音にして、まあフォノも入って、しかもマルチch用のダウンミックスもOKというようなプリになってくれればなどと、勝手に考えている。そういう物が出来上がれば、自信を持って戯れる会の巡回試聴にも出せる。

そんな具合だから、CDも安心して頭から終わりまでかけてきくようになってきた。音が変化している最中はそうもいかないことが多くいので、落ち着いて音楽を楽しむことが出来ない。  

ただ、ちょっと音が落ち着きすぎたきらいもあるので、L-65のアッテネーターを少しいじった。どういじったのかというと、スコーカーのレベルを少し下げた。スコーカーのレベルを下げると、より音が落ち着く方向に行くと考える人がいたとしたら、そんなことはないですよとだけ書いておこう。  2008.12.5

そんなわけで、昨日からはCDを何十枚かちゃんと頭から終わりまできいて、耳障りな部分があったら、スピーカーの所まで行って、アッテネーターを微妙にいじるということを繰り返している。そして、最後に、スピーカーケーブルをベルデンの白黒からAETにして、ほぼOKになった。

夜の12時を過ぎて、もう家に帰らなければと思いつつ、またSPUでのLPをききたいなあと思って、夜中にかけても大丈夫というタイプの音楽をかけてみると、これが実に良くて、アッテネーターの調整やケーブルの交換、それに加えて接点を何カ所か清掃したりがきいたのか、実に心地よい音で、またまた音楽にひたってしまった。STUDIETTO+ZYXもいいんだけど、今はオーディオクラフトのアーム+SPUの音にはまってしまったので、誰かがSTUDIETTOを引き取ってくれたら、空いた場所にビクターのプレーヤーを置いて、ある期間使ってもいいかななんて思い始めている。

明日に備えて、今日は接点の清掃を行った。

明日は午前中からスコーンやジャムを作るので、早く帰って寝なくちゃ。出来たてのスコーンも苺ジャムも最高に美味しい。   2008.12.6

朝10時にスタジオに来て、準備を始め、11時から二人がかりでテーブルを片付けたりして、それからスコーンと苺ジャムを作り、GenesissDayが始まった。予約のお客さんがドッと20人以上来て、三時半からのお茶の時間に合わせて紅茶をいれて、出来上がったばかりのスコーンとクロテッドクリーム、苺ジャムを食べてもらい、とても好評だった。でも、ものすごく忙しかった。これまででもっとも女性が多い音楽喫茶だったかも知れない。

LPは、DJにビクターのターンテーブル+オーディオクラフトのアーム+SPUの音をきいてもらったところ、「じつに心地よい」ということで、こちらでもかなりの枚数をかけた。偶然なのだが(それこそがオーディオだと思うけど)ビクター&クラフトのAC-3000+SPUは、絵に描いたようなアナログレコードの音がする。これには参るよなあ。  2008.12.7

そんなわけで、昨夜は、皆さんがお帰りになった後、一人でトゥーツ・シールマンズとか、アニタ・オディ、ジミー・スコットなどのLPを裏表全部で6から7枚かけて、SPUのサウンドを楽しんだ。STUDIETTO+ZYXもいいんだが、こっちもなかな甘美で良い。これまで決して花開くことのなかったSPUが、冬だというのに突然開花した、狂い咲きってやつでしょうかね、とにかく気持の良い音なんだからなんでもいいさ。オーディオは楽しい。

今の状態で、クラフトのアームからSPUを外してダイナベクターのアームに付けてきいてみるとどうなんだろう? まあそういう野暮で無粋なことは後まわしにする、あるいはやってみたとしても結果によっては知らん顔ってのが大人ってやつかも知れないな。

昨日のGenesissDay、僕は後半のSACDマルチを一緒にきいた。手伝いをお願いしたShowG君と二人がかりだったけど、前半はとにかく準備に追われていた。ティタイムに紅茶と手作りのスコーンとジャムを出し、それらの片付けが一段落したところで僕も中に入らせてもらった。もちろん、あまりよくわかっていないのだが、それでも「Genesissってこんなバンドだったんだ」ということがわかったので良かった。

スコーンその他はとても好評で、皆さんに喜んでもらえたようだ。シフォンケーキは次の日ぐらいの方が美味しいと思うけど、やっぱりスコーンは焼きたてがおいしい。でも、普通、お店では焼きたてを出すなんて出来ないから、そりゃダイレクトカットみたいなおいしさですよ。ある程度の人数が集まって、リクエストがあればまたやらせていただきます。オレンジマーマレードと一緒でもおいしいと思う。

さて、今夜はSTUDIETTOでLPをきこうか、それともSPUか、このところガラードの出番がない。まあね、アナログプレーヤー三台アーム四本あると全部使うってのも大変なので、結局は僕の場合プレーヤーはせいぜい二台ぐらいが限度かなと思う。   2008.12.8

WiiFitは相変わらず続けていて、定番のヘディングとフラフープに加えて近頃はボクシングをやっている。超上級10分間っていうので、1100点ぐらいかな。

今日は午前中から厨房での仕事だ。厨房ではLenovoのXPにいれたiTunes+ハーマンカードンのSoundSticks(旧型のUSB接続)+サテライト部のみLINNのDISKREETというもので音楽をきいている。まあ、でかいラジカセみたいな感じなのだが、これは大変具合が良い。最初はLenovo+USB DAC+適当なプリメインアンプあるいはNuforceのアイコンが欲しいなあなんて思っていたのだが、今の方法だとSoundSticksのサブウーハーも鳴るので、AC/DCをきくには多分こっちの方が良いと思う。

今日はとても寒かったので、厨房奥のLenovoが置いてある事務スペースに座り、足下でガスストーブをつけると実に暖かい。スタジオの床暖房も暖かいけど、狭い場所でのガスストーブはもっとあったかいので、他の場所に行きたくないと思うぐらい快適だった。冬はこのコクピットみたいなスペースに入り込んで音楽をききながら過ごすのも最高だなあ。   2008.12.9

それにしても、オーディオクラフトのアーム+SPUの組み合わせは意外だった。たまたまやってきたビクターのターンテーブルとキャビネットがあったので、ちょっと無理無理穴を開け直して、クラフトのアームを取り付けて鳴らしてみたわけで、最初は別のカートリッジを使って音を出して、「なんか、甘い音だなあ」と思っていた。隣には端正の極みみたいなSTUDIETTOがあってそれと同じ路線である必要はないけれど、逆方向にせよ良さは発見できなかった。で、なにか他のカートリッジを付けてみようと思って、次に「もしや」と思ってSPUをつけてみたら、これが大当たりだった。こちらはSTUDIETTOとは逆方向の良さだった。濃密で甘美。

このターンテーブルを要らないという人がいなければ、僕はこの組み合わせを試すことはなかったわけだから、色々な偶然でこのようなことになった。不思議だと思うけど、それが運命とか人生っていうものなのだろう。お店で売っていたとしても、あるいはオークションに出ていたとしても、僕はこのターンテーブルとキャビネットを使うことはなかったと思う。だから面白い。そして、やっぱり一緒にオーディオをやる仲間がいるのは良い事だと思う。

僕にとって、写真とオーディオと料理は色々共通している点が多い。料理も若い頃からずっとやってきているけど、仕事にしたのは二年前からなので、この三つの中では一番最後だ。そういうこともあって、この三年間ほどは料理やお菓子作りの実験を繰り返してきた。第一土曜日に集まって料理を作っていたのも、毎週火曜日の夜に料理を教えていたのも、仕事と実験を兼ねていた。火曜日の夜に関しては、これ以上密度の高い内容は不可能なので年内で一旦終了ということにした。

あれこれ道具を試したり、腕力のない人にやってみてもらったりもしたし、色々な人に食べてもらってきた。オーディオと同じで、自分一人だと自己満足になってしまうから、やっぱりお客さんがいないとね。でも、スタジオを改装してこの秋まで二年間、意識や興味の多くを料理に注いでいたので、とりあえず三年目は水平飛行に入ることにして、その分今は写真やオーディオの割合が増えている。

12月なので今年を振り返ってみると、オーディオは大きく変化した。単純に言って、音が良くなったと思う。そして、もう少しいけそうな気もしている。そのキッカケは何と言っても7月の吸音材だった。   2008.12.10

ここ数日右の耳が少し痛い。軽い中耳炎なのかな。16〜7年前にシーカヤックで鳥羽から神島を往復して、その後五ヶ所湾でキャンプして、東名を運転して帰って来たときに、耳が痛くなったことがあったってのは、どっかに書いたような気もする。

毎日音のことをあれこれ考えたり試したりしていても、結果が出るには時間を要する場合が多い。オーディオは長距離レース、耐久レース的だ。特にある程度大きなスピーカーや、部屋全体の響きを調整するには時間がかかる。スタジオの改装をして新しい状態になってから二年近く、ずっと「あと一歩」という気がしていて、でもそれが何なのがわからなかった。

例えばサーロジックの村田さんに調整してもらえば、数時間でかなりのところまで到達するのはわかっている。でも、僕は今あるもの以上のパネルを使う気がないし、左右のスピーカーの間にパネルを置く気持にもなれない。そして、多少時間がかかっても良いから、自分で音を調整したかった。   2008.12.12

AudioBasic誌、マルチフォーカスチューニングに登場していただいている飯田さんのお宅を訪問した時に、彼が使ってた大建工業の吸音材に目がいった。そして、「余ってるからあげます」と言って、僕に送ってくれた物を、天井に付けた。取り付ける位置は、ずっと前から決まっていて、そこには気休め的にタオルだのTシャツが吊してあった。さすがにタオルやTシャツとは段違いの効果で、その音をきいて第二期StudioK'sの音が出始めたと思った。まあ、やっと芽が出たというところだったのかも知れない。あれは7月のことだった。

自分がイメージしているような音が出始めると、古いL-65からきこえるわずかな歪みが気になり始めた。そして、その歪みは、小さな裂け目がだんだん大きなものになっていくように、徐々に目立つようになっていた。でも、それがスピーカーによるものなのか、それともアンプなのかがよくわからなかった。ずっと戯れる会例会だって開催してきていたし、喫茶だってやってきているわけで、常に歪んでいればすべて開催不能になるだろう。だから、もちろん、特定のソフトをある音量以上で再生した時だけに起きる現象で、しかも時として歪みが出たりでなかったりするので、何が原因なのかが断定できずにいた。

産経朝刊まるごとiPhoneで無料購読だって?  早速アプリをダウンロードして見てみたが、文字がもう少しクッキリしていると読みやすいかな。でも、無料ってのはどうなんだろう。自分で自分の首をしめているような気もするのだが、、、、、。

この一週間、LPばかりきいている。だから、アナログもけっこうあれこれやっているのだが、まあやはり、世間一般から見て目新しいことと言えば、PCオーディオなんだろうな。今年は1月に初めてクロックをきいてすごいと思ったのだったが、あれ以来僕も戯れる会の皆さんも、クロックがないとねっていう状態みたいだ。  2008.12.13

大阪ではスイス製DACですか。楽しみですね。こちらには昨夜このようなものが運ばれた。ある程度わかっている人がやっても、動作をさせるには、けっこう時間がかかり、こういうセットアップの人件費などを販売価格に含めるとなると、これまでのオーディオ機器とも少し違う要素が入ってくる気がした。

もちろん、僕がLINNのAKURATE DS を買うことなど出来ないので、借り物だ。今度の土曜日に行われる戯れる会の例会で音をきいてみる予定です。僕はFireface400のクロックなしといい勝負ってところなんじゃないかと思うのだが、どうかな。あまりここで音質のことを書くことは出来ません。例会に参加して、実際に皆さんの耳で確かめていただくのが良いと思う。

僕は、LINNが好きな人はFirefaceだのCubeseだのとは比較せず、「これが最高なのだ」と信じて使い、ひたすら音楽を楽しむのが良いと思う。それは、このAKURATEのオーナーとも話し合って、「そうですね」という会話を交わした。いやほんと、僕らは長年レコードをきいているもんだから、アナログレコードで音楽を楽しむのって、面倒なようでぜんぜん面倒ではないのだった。

この間、CDはほとんどかけず、クラフトのアーム+SPUで一週間ほど毎日LPをきいて過ごした。

それで久しぶりに、GOLDMUND STUDIETTOの音をきいてみた。クラフト+SPU組がすごく良いと、ZYXの4D付きのSTUDIETTOの音なんか痩せぎすで骨張った音にきこえてしまうのではないかという不安が自分の中にわいてきて、大丈夫だろうかと心配しながら、恐る恐る何枚かのLPをかけてみた。

アームからの出力端子はオリジナルの場合、写真では見えないが、赤い矢印で示した横向きの板に端子が付いている。そして、写真上部の穴からピンケーブルを通すわけだが、STUDIETTOはフローティングなので、太いケーブルを差すと、ケーブルに引っ張られてしまう。これは、LP12などでも同じ問題が起きるから、アームからのケーブルには太い物を使うことができない。右側の端子部分は、安田オーディオラボの安田さんが改良したもので、オリジナルの状態では、この位置には何もないのだが、ここにアクリル板を立てて、出力端子、アース、それに電源の端子(ターンテーブル用とアーム用、二つの電源)を設置してある。

そして、久しぶりにきくSTUDIETTOからの再生はすごいと思う。「ああ、再び自分の物にしたいなあ」とため息をつく。   2008.12.14

今日は中華料理の先生に連れられて、教わってるグループの皆さんと横浜の中華街に行った。いろいろ説明をしてもらいながら食べると参考になる。そういうわけで、オーディオのネタはない。でも、そのグループの中の一人の方のご主人がオーディオ愛好家だということがわかったのが、発見だった。

横浜に行く途中、iPhoneで産経新聞を読んでいた。先日感じたあの解像度の低さは、拡大していないことによるもので、グーッと拡大してやると、クッキリハッキリした文字で読むことが出来た。データが重いので、クッキリ表示されるのに数秒かかるのだった。

しかし、将来新聞はこんなカタチになってゆくのだろうか。朝日や読売が記事全面をiPhoneやWebで配信なんてことになる時代がくるのだろうか? もしなるとすると、それはいつ頃なんだろう。とにかく、10年後はどうなっているがまるでわからない時代だ。   2008.12.15

L-65はユニットの修理と同時に、ネットワークやアッテネーターも全部半田付けをし直してもらい、非常にスッキリした気持の良い音に生まれ変わった。いい感じの音なんだけど、ほんの少し曇っていたりザラついていたようなところが、全部スッキリした。そして、修理前とはセッティングを変更して、少し前方へ移動したので、このことにより、マルチch再生などでより奥行き感が出るうになった。当分、この状態でいけると思う。ずっと気になっていたことが解決したので、この秋はより心安らかに音楽をきくことができるようになった。

僕は今でもプリはマランツ7の音が好きだ。ただ、仕事で使うことを考えるとフェーズテックCA-3の方が断然使いやすい。端子の問題、プリアウトが三つもあること、などなどだ。そして、見た目はまったくわからないのだが、ちょっとした改良を施したので、音はかなり良くなった。力感が全然違うし、奥行き感、高さ、全部良くなった。それでも、なにしろマランツは往年の大女優だから、多分比べるとマランツ7の方が濃く、あでやかな音だろうと思う。フェーズテックCA-3を改良する前は、比較しては「マランツの方がいいんだよな」と思っていたが、今はそれをしなくても良いところまできた。勝手にやってるこのような改良が、将来製品に反映されることを願っている。   2008.12.17

昨日は夕方からいろいろなことが起きた。あちこちから取材依頼がきたり、夜はブッシュ・ド・ノエル作りでえらいことだった。いやはや、えらく難しいものにチャレンジしてしまったものだ。来週で火曜日夜の料理教室が一区切りなのだが、ずっと毎週火曜日の夜一緒に料理をやっていたので、来年一月からそこが空いてしまうと、退職したみたいな気分になる。いやほんとに、この一年8ヶ月ずっと毎週料理を教えていたのだが、僕はこの火曜日のおかげでものすごく沢山の料理が出来るようになったのだった。

戯れる会もそうなのだ、オーディオのこと電気のこと、ソフトのこと、音楽のこと、僕より詳しい人ばかりだ。僕は会費をもらって会を運営していて、主宰者で、たまたま僕が得意なことは教えているかも知れないし、一緒に考えているかもしれないのだが、逆に、沢山教わったり、お世話になったりしている。LINNが好きな人もいるし、dCSを持っている人もいるし、LPはイヤという人もいれば、やっぱりLPじゃなくちゃという人もいる。すごく色々な人達がいて、みんな自分の音が一番良いと思っている、だから、戯れる会のことは理解できない人には理解できないだろう。

そして今日は沢山の来客があり、いくつかオーディオ関連の頼まれ事があり、来年もちっとは何かを発信してゆくことができるかなあなどと考えている。PCによるオーディオには、ものすごい可能性と発展性があると思う。そして、レコードきいているのも楽しい。オーディオは最高の趣味だ。   2008.12.17

右顎間接の痛みは、だいぶ直ってきた。中耳炎のような歯痛のような痛みだったが、風邪によるものだったのかも知れない。

今年は1月の半ばにアンテロープOCXを試聴して、それ以来FF400とクロックを併用している。そんなわけで、戯れる会では会員向けにアンテロープOCXの自宅巡回試聴を行った。そのちょっと前にRMEのFF400も巡回したので、きいてみて導入した人もいた。その他AETのケーブルとかタイムロードのデジタルケーブル「アブソリュート2」なども何軒かのお宅をまわっていた。来年度はどうだろう。とにかく自宅で試聴せずにオーディオ機器を買うなんて、昔は恐ろしいことをしていたものだと思う。雑誌での評価とかショップの店員さんの意見を鵜呑みにしていたんだよなあ。

色々進展していることもあるけど、一人でレコードをきいているクラフト+SPU。   2008.12.18

絶望的一日四個連続失敗のシフォンケーキ。何かのたたりだろうか? 原因は意外なところにひそんでいるあたり、料理やお菓子作りとオーディオはものすごく良く似ている。

僕にとってもっとも必要なものは、自分の中から沸いてくる想像力と、それによる原動力。
言い替えれば、おバカな思いこみとも言えるんだけど、
それがあれば、何もいらない。
多少辛くても、やせ我慢には慣れているし、評価や金は後からついてくる。
今のところまだついてきてないけど。    2008.12.19

今日は今年最後の戯れる会例会、LINNのAKURATE DS の音をきく、ずっと通電しているし。能力はほぼ出せるだろう。音も良いはず。FF400も良いはず。

ガラード+グラハムやダイナベクターのアームもそれぞれ良いし、STUDIETTOは格別に良く、クラフトのアーム+SPUはアナログの極みみたいに良い。オーディオ雑誌にはいつもこんな風に書いてありますかね。ま、本当のところは実際にきいてみないとわかってもらえませんから、今日の例会ではそこらへんを体験してもらいましょう。

 

今日も色々なききくらべをやって、いろんな話をして、今年最後の戯れる会例会が終わった。このところ、電源関係のことを色々やっているので、そのあたりのありなしなどを交えつつ、LINNのDSやFF400などの比較試聴をして、大変興味深いものがあった。   2008.12.20

午前中は中華料理の教室で、鶏を丸ごと調理してきて、帰りに成城石井でバターとマロンペーストを仕入れ、午後は来年から本格的に活動を開始予定の「お菓子を作って写真に撮る会」だ。

何だか最近、CDをきくのがやたらと面倒な手順を要するようになった。だから、例えば、目の前によくわからない内容のCDが何枚もあって、どんな内容だかちょいときいてみたいなんていうのが、とてもやりにくくなっている。なんかヘンだよなと思うのだけれど、しょうがない。

しょうがないんで、そういう場合はソニーのSACDプレーヤーを使いたいなと思うのであるが、このプレーヤーがまたちょっとこだわった作りで、SACDマルチのフロントLRと、2chのフロントLR出力が別系統というもので、単なるCDをきくためにはケーブルをもう1ペアプリアンプに接続しなければいけない。フェーズテックCA-3の入力は5系統あるのだが、1FF400から2フォノイコライザー3ソニーにAVアンプのプリアウト(映像を見るときの音声用)4SACDマルチ(ノイBOXから)5AirMacExpressから という風に使っていて、ZYXのフォノイコライザーは一台で二系統使えるからまあ何とかなっているが、もう一系統入力が欲しくなるところだ。そういう意味ではかつて使っていたクレルのプリが一番使いやすかったかな。そうか、あれもガンダム(電源強化のこと)してもらえば良かったんだわ。

今日は昨日お菓子づくりのために来た女性が貸してくれた「くるり」のCDをきいている。午後は取材が来るらしい。最近、取材するんじゃなくて取材を受ける話がいくつかきている。

僕はFF400を使っているわけだが、先ほど書いたように、MacProをWindowsで立ち上げて、いちいちマウスで操作するのは面倒だなと思うこともある。元々僕はお気楽に一日中音楽をきいていたいのだ。それで、今発売中のAB誌で試聴したStyleAudioのUSB DACをAirMacExpressと組み合わせてきき始めている。音質を比較すると、CHORDの小型DACが一番だったが、微差と言えば微差で、このCARAT-RUBYは値段が半分で、さらに小型だし、ヘッドフォンアンプにもなる。もちろんUSBだから、PCと組み合わせて手軽に音が出るから、誰にでも勧められる。

いけないこととは知りながら、このCARAT-RUBYの電源を強力にしたらどんな音になるんだろう? なんて、バカなことをつい考えてしまうわけですね。ちょっと確かめたい師走の気分。   2008.12.22

12月になってからシフォンケーキを10個連続で失敗して(もちろん色々な条件を変えてみている)、どうしようもないので、絶対大丈夫という水分の量にしてみるとこれはOKなのだが、僕に言わせると「普通のものと大差ない」って感じの出来だ。もう一度、そこから徐々に水分を増やしていって、ギリギリのきわどいポイントを探すのが年末の仕事かな。去年も一昨年もOKだったのだから、この秋からの失敗は玉子の質か変化しているとしか思えないような出来事だった。おかげで、メレンゲの立て方なんかはメチャクチャ上達したみたい。

StyleAudioのCARAT-RUBYは通電10時間近くまできたので、なかなか音が良くなってきた。AB誌の取材で借りた物は、もっと熱くなったのだが、今日きたものはそれほどでもない。なんでかなあ。噂によると、9vぐらいまでは大丈夫らしい。あ、でも、試してみて壊しても知りませんよ。

四人がかりで5時間近くかけて昨日作ったブッシュ・ド・ノエル。ものすごく手間がかかるけど面白かった。今年はもう作りたくないが、来年は少し違うタイプの物を作ってみたいと思っている。作るのがとても大変だったので、一緒に作った四人は戦友みたいな気分というか、絆みたいなものだが生まれていた。

昨日、秋葉原にDC6vのプラグを買いに行って、StyleAudioのCARAT-RUBYを8vちょっとにして音楽をきいている。僕はこれでけっこう満足している。

さて、今日はクリスマスだ、今年は何をやったのかな? 

オーディオはこのHPに書いているようなところで、少し進んだと思うが、それ以外の面ではどうだったかというと、なかなか激しい2008年だった。仕事のこと、プライベートなこと、色々ありすぎてここには書けないが、思いの外激しく苦しい一年だった。生きている長い間には節目というものがあると思うが、今年から来年は、その節目にあたる時期のようだ。

今年最後の音楽喫茶は12月30日です。何とか今年一年も終わりかけているところだし、お客さんにはゆったり音楽を楽しんでもらい、こちらも音楽喫茶という状態を楽しめたらいいなと思う。ところで、ギタリスト特集なんだけど、任三郎さんはギタリストって誰が好きなのかな、宣伝も兼ねて、ちょっと内容をお知らせ下さい。

今まで沢山のヘッドフォンを買ってきた、中にはけっこう高価な物もあったりしたのだが、ちょっと前に全部捨ててしまった。でも、iPhoneにしてから、ヘッドフォンが欲しくなったので、あれは思い切りが良すぎたかなと今になって思ったりするのだが、捨てちゃったんだからしょうがない。僕は使わない物を持っていることがどうにも好きじゃないのだ。カナル型は耳に合わなくてよく落ちるし、僕が買ったものは音漏れも激しいので、そんなに高くもなく大きくもないヘッドフォンを買いたいなあと思っていた。

それで、ダイナ5555の1Fに行って何機種か試聴してみた結果、AKGのK430という物を買った。税込み14000円ぐらいだから、自分に対するクリスマスプレゼントとしては、かわいいものです。

値段はおいといて、純粋に欲しかった物を買うのって嬉しいものです。プリアンプの買い替えなんてのはけっこう必死なわけで、スピーカーの修理だって、音が良くなればもちろん嬉しいけれど、遊びにはならない。その点、今回のヘッドフォンは純粋にしばらくの期間「欲しいなあ」って思っていて、何とか年も越せそうだし、ここらで適当なのを一個買ってもいいかななんて思って買いに行った。10万円もする物を買うなら、デジカメを買いたくなったりするから、予算は15000円だった。   2008.12.24

DJ任三郎さんによる12/30のプレイリストはこちらからごらんください。

昨日購入した、AKGのヘッドフォン。持ち運びやすいし、音量調節も可能で使いやすし、音もまあまあ良い。音質を追求しはじめるとえらいことになるので、このあたりで満足しているのが良いと思う。

標準プラグアダプタを使ってこのヘッドフォンを差して、例えばMacBookProとStyleAudioのDACを接続して、iPhone単体ときき比べたりすると、これはかなりの差があって、iPhoneできく気がしなくなったりもする。比べなければわからないので、出来れば比べないことをおすすめする。

ききくらべてしまって、電池駆動のDACが欲しくなったりすると、これは完全にいけない世界に参加することになる。

StudioK'sを作ってから、ヘッドフォンはほとんど不要になり、この10年ちょっと、ヘッドフォンをまったく使っていなかった。家でオーディオをやっていた時は、必要に迫られてかなり長期間かなり沢山のヘッドフォンを買っていたと思う。コンデンサー型も使ったし、さすがにソニーの木製(36万だったかな)は買えなかったけど、似たような形をしたその下のグレーのタイプ、正確な型番は忘れたけどDRだったかCDだったかと5000がついているやつが、最後に買った、そしてもっとも気に入っていたヘッドフォンだ。ヘッドフォンでしか楽しめない世界というのがあって、実を言うと僕はヘッドフォンをかなり好んでいる方だと思う。たまたまこの10年間は使っていなかっただけなのだろう。

今日は、渋谷東急文化村のル・シネマに行って、セドリック・クラピシュ監督作のジュリエット・ビノシュが出ている映画を見た。久しぶりに出かけた渋谷の街、そして映画もすごく良かった。   2008.12.26

来年1月24日の音楽喫茶は、シンタックスジャパン・インク主催で、FirefaceできくPCオーディオ、そして9624のデータを体験するという企画です。40人限定で、飲み物とシフォンケーキ付き、無料です。申し込みはこちらからお願いします。これが盛況で好評なら、第二弾も行われるかも知れません。

PCでMacのOS Xを動かすことが出来るって? 本当にうまくいくんでしょうか。その逆はまあまあ動くけど、ちょっとした不具合もありますから、どうなんだろう。確かに、小さなデスクトップ機にMacOSが入ったら助かるって人もいるだろうなあ。僕は現状のMacBookProとMacPro(それにiPhone)で満足しているので、当分Macは要らない。

僕にしてみればかなりの試行錯誤とレシピ変更を経て、シフォンケーキは安定し始めた。多分、事情を知らない人が食べたら、以前のシフォンケーキと同じだと感じてくれることだろう。これで注文をいただいても、あまり失敗せずに作ることが出来る(筈)。

体調もイマイチだったし、この秋はシフォンケーキのことだけでも予想外に苦労をさせられた。このところやっと、しつこい風邪も抜けたみたいで、これは火曜日夜の料理教室で開発した自家製ホットジンジャーエールの効果もあるかな。健康は、まともな食生活と睡眠、適度な運動と適度な緊張などがうまくかみ合うことによってもたらされるのだと思う。あ、もちろん、ほぼ健康な心が必要ですが。   2008.12.27

ヘッドフォンにはまりそうな予感もあって、今一番きいてみたいのは、オーディオテクニカの木製のやつかなあ。僕は自分でも不思議だなと思うのだが、ヘッドフォンで音楽をきくと眠くなる。

年末年始はスタジオの中や厨房を片付けたり、物の置き方を変更したり、そんなことをやって過ごしている。明後日の音楽喫茶はどうなるかなあ、年末だけど、お客さん来てくれるかな。改装してからは建物の中に部屋を作ったような状態なので、遮音と断熱効果が上がっているし、床暖房になったのでスタジオの中はとても暖かい。

そして今日は、今年最後のヨガ教室で、身体の各部をいたわった。ヨガもなんだかんだで丸二年になった。

オーディオ機器も人間も新しけりゃいいってもんでもありませんから、修理したり、部品を交換したりして、長く楽しみましょう。  2008.12.28

来年の今頃はEOS 60Dが出ていて、これには動画機能が搭載されるのだろうか? デジタルカメラはどこまで進歩してゆくのだろう。写真撮影の仕事はデジタル化でかなり変化し、ギャラは下がり仕事は減るという状態だ。技術料というより日当って感じになってきている。仕事はそんな風だが、なにしろ銀塩時代と違って、フィルム代や現像費用がかからないし、感度も上げられるし、気になる部分を修正することも可能というわけで、作品をつくるには最高の時代になってきていると思う。

この、まるで夢のようなデジタルの時代、写真をやるのなら、作品をつくって発表する。それが良いと思う。HPやBlogもいいけど、やっぱり写真はプリントを見るものだと思う。そして、壁面に展示してこそだと思う。

今日は厨房の中のことを色々やっている、食器や道具を日頃使う頻度の高いもの順にサッと取り出せるようにしたいと思っているのだが、そういう状態を作り上げるのはけっこう難しくて、一朝一夕では出来ない。その時々で使う食器や道具も変化するので、答えのないパズルをやっているようなことが続く。

この一ヶ月間、かなりレコードをきいた。僕は以前から書いているように、アナログプレーヤーは三台が理想だと思っている。1台は状態の良いガラード、二台目はこれまた状態の良いトーレンスのTD-124、そして、そこに加えてDDかベルトドライブのSN良いプレーヤーがあれば完璧だと思う。

今、StudioK'sにはガラード401、そしてビクターのターンテーブル+オーディオクラフトのアーム+SPU、そしてZYX4Dを装着したSTUDIETTOの三台がある。ビクターのターンテーブル+オーディオクラフトのアーム+SPUはトーレンスのTD-124的な世界を持っているので、久々にこのタイプの音をきいてはまったのだろうと思う。だから現状は僕が考える理想的なLP再生状態となっているわけだ。明日の音楽喫茶では、任三郎さんと相談してその都度プレーヤーを選んだりしながらすすめることになるだろうから、明日ききに来ていただければ、それらの感じもつかんでもらえることだろう。

左から、2405、2105、LE5-2、LE5-3 で、全部L-65に使うことができるユニットたちだ。

カメラマンの新藤さんが書いてる

RZボディ、プリズムファインダー、フィルムホルダー3個
50,65,110,180mmレンズ、ポラホルダー、蛇腹フード
ダブルレリーズ、カメラバッグ一式である。
さて、問題の査定額。ドヒャー!!!!!驚きの29000円・・・・・・・・・・・・がっくし。
ショック。
もうチョット行くかなと思っていたのに〜。

そうかあ、そういう時代か。このRZ用50mmのファーストオーナーは僕で、まだEOS 10Dを使っていた頃、オークションでこの50mmを買ってもらったことで新藤さんと知り合ったのだった。   2008.12.29

さあ、今日は今年最後の音楽喫茶だ。今年は全部で何回音楽喫茶をやったんだろう。多いときは月に二回、少ないときでも一回はやっていたので、全部で17〜8回やったのかな。来年も似たようなペースでやっていくつもりです。クラシックあり、現代音楽あり、Rockあり、ブラジル音楽もありということで、ジャンルにはこだわらず、内容にこだわるような企画だと思う。それから、LP、CD、PC、国内盤、オリジナル盤、モノラル、ステレオ、このあたりもオールラウンドの音楽喫茶だと思う。

任三郎さんDJによる音楽喫茶が始まった。さすがに年末だからかお客さんは少ないけれどゼロではないので良かった。音をきいてみて、最初はオーディオクラフトのアーム+SPUでレコードをかけていたが、途中でGOLDMUNDにしたり、ガラードにしたり、「いやあ、どれも魅力的ですね」という感じで進んでいる。

僕はその間に、普段使っているMacのHDDを丸ごとバックアップをとったりしている。

今日みたいな日に足を運んでもらえると、ゆったりと、好きな場所に座って、席も移動してみたりなんかして、DJの思いがこもったレコードやCDをききながらコーヒー紅茶マグカップでたっぷり三杯ぐらいは飲んで1500円、悪くないと思うんですけどね。

今年最後の音楽喫茶も終わり、これで2008年の仕事は終わった。出来るだけ新しいこと、そして、自分にしか出来ない、誰もやっていないことをやり続けたいと思っているので、来年もよろしくお願いします。

このところずっと、スタジオの中を片付けていて、見た目にはわからないと思うけど、収納の中に棚を作ったり、厨房の食器類の置き方を変えたり、不要な食器や物を放出したりということをやっている。明日の大晦日も似たような過ごし方で、お金にはならないけどこれも仕事のうちで、フリー、自営業というのは毎日が仕事で、純粋な休日というものがない。   2008.12.30

昨日やった任三郎さんのギター特集ですが、これは来年の春にでも、編成構成を考えて、もう一度やりましょうと話し合った。僕としては前半がクラシック&JAZZギター、後半はロック&ボサノヴァというような内容にすると良いのではないかと思っていて、それを提案してみると、「その方が良いかも」という同意を得られたので、近い将来、任三郎さんにお願いして、再度ギター特集の音楽喫茶をやることになると思います。

いろいろやってみて、試してみて、徐々に変化してゆくのだと思う。だから、とにかく戯れる会にしても音楽喫茶にしても、やめてしまえばそこで終わりだから、長く続けることが大事だと思っている。戯れる会も6年以上やってきて、近頃なかなか楽しい状態になってきている。デジタル&アナログ、オーディオ&音楽、このあたりのバランスが良くなってきていること、それから、強い個性を持った人達が沢山集まってきているけれど仲が良く、初心者や専門的知識を持たない人(僕のことです)をバカにしたりなんてことがないあたりが、良い感じなんだ。

さて、色々あった2008年も今日で終わり。とてつもなく睡眠不足の僕は今日もプラシーボのCDやをきいてすごす(今週はほぼ徹夜が二日もあった)。まあ、人生いろいろ、辛いことや情けないこと、腹の立つことに囲まれて暮らしているから、音楽が必要だ。

明日から2009年が始まる。2009年はきっとステキな年になると思う。現実はそんなに甘くない? でも、暗いことばかり考えていたら本当に暗くなってしまいますから、楽しいことを沢山やって明るくステキな2009年にしましょう。そしてパート23に移行します。

このムックでは、巻頭のオーディオマニア紹介記事二軒に参加した。是非ご覧下さい。この凄まじい二軒のお宅をここまで徹底的に取材したのは、このムックが初めてだろう。このお二人、横須賀の三上さんと大阪の杉岡さんは、東西の横綱という感じがする。でも、時代がかぶっていないし、どちらも良い音だけれど全然違う良さで、そのあたりを実際に体験できたことはすごく勉強になった。


   これまで、DJにあまりお礼ができなかったので、次回からこのような料金体系にさせていただきます    
     ソフトドリンクのドリンクバー 1000円 + DJへのチャージ500円
 
     ビール 1000円           +  DJへのチャージ500円
     シフォンケーキ (飲み物と一緒で)500円


僕のオーディオ装置 スケベ根性ありありの中庸 パート1  1997年〜2000年まで
僕のオーディオ あんまり膨大なのでパート2 2001年
さらに膨大 パート3 2002年
僕のオーディオ生活 パート4 2003年
僕のオーディオ生活 パート5  2003年

僕のオーディオ生活パート6  2004年1月〜6月

オーディオと映像を中心にした日々の記録 パート7  2004年7月〜12月

オーディオと映像の記録パート8  2005年1月〜4月

オーディオと映像の記録パート9  2005年5月〜9月

オーディオと映像の記録パート10   2005年10月〜12月

オーディオと映像の記録パート11  2006年1月〜3月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート12 2006年4月〜6月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート13 2006年7月〜9月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート14 2006年10月〜12月

オーディオ&映像、そしてまじめに遊ぶ生活 パート15 2007年1月〜4月8日
オーディオ&映像、そしてまじめに遊ぶ生活パート16 2007年4月〜6月 /font>
音楽と映像、そして生活を楽しむパート17  2007年7月〜9月
音楽と映像、そして生活を楽しむパート18 2007年10月〜12月
音楽と映像、そして生活を楽しむパート19 2008年1月〜3月
音楽と映像、そして生活を楽しむパート20 2008年4月〜6月
音楽と映像、そして生活を楽しむパート21 2008年7月〜9月

 ホームへ