音楽と映像、そして生活を楽しむパート19

2008年のオーディオはこのJBL L-36で始まった。この音をきいて「なるほど」と思う。そしてこのツィーターの裏からちょっと赤いスポンジが見えて、これにも「なるほど」と思う。この頃のJBLはとにかくカッコいい。ちょっとしたことなんだが、国産機にはこのセンスが欠けている。音もそう、デザインもそう、色気と言ってもいいのだが、官能的にくすぐる何か、そういうものが何十年経った今も国産機には欠如している。男も女も色気がなくちゃね。

L-36はピアノとかギターが抜群に良い。

そういうタイプは弦楽器がちょっと苦手だったりするから、アッテネーターを上の写真よりさらに一目盛りづつ絞ってやると、かなりバランスが良くなる。そんな風にしつつ色々なソフトをかけてみて、耳障りにならないギリギリのところを探してゆく。しかし、久しぶりに求めていたピアノの音に出会った感じ。    2008.1.2

L-36 L-65 サブリン これは麻薬的と言うか危ない音が出る順番。L-36は中高域にかなりのピークがある。いや、正しくは中高域にピーク・ディップと、単に周波数的な要素だけでは片づけられない何か「あやうい音色」がある。Deccaのカートリッジみたいな蠱惑的な世界なのだった。アッテネーターで中高域を絞り、マランツ7のコーンコントロールはLoを+二目盛り、Highをマイナス二目盛りにして、なおかつこの蠱惑的な世界だからなかなかの代物だ。はまるソフトは、なんとも言えない妙な気分になる、僕はこの手の音に弱い。もちろん良い意味です。36をきいてしまうと、L-65がやけに優等生的に思えてくるのだが、正しくは、L-36が小悪魔的なのだろう。しかし、まいったなあ。

L-65もアッテネーターをノーマルにすると、高域がきついと言う人がいて、あの新次元氏が来たときはちょっと+方向にしていたのだが、あの時何人かの会員から「高域がきつい」という声が上がったので、僕はあの後で少し-方向に戻したのだった。僕はスピーカーから離れた位置できいていることもあり、L-65に関してはあの程度ならちょっと上げても下げても許容範囲だ。だが、L-36のアッテネーターノーマル状態の音は僕にとってかなりイライラするバランスだ。これを彼らがきいたら、どういう反応なのかを僕は確かめたい。考えてみれば、戯れる会って生体実験をいっぱいやってきているのだった。

きこえるきこえないというような単純なものではなく、もっと微妙なところで、心地よかったりイライラしたり耳を押さえたくなるほどの苦痛だったりというのは、かなり個人差がある。それは高音も低音もそうだ。   2008.1.3

昨日の午後は、新年早々電源の先生に来ていただき、マランツ7の電源に少し手を加えてもらった。なんだかわからないけど色々なことの積み重ねで徐々に音が良くなっていくってのはなかなか好ましいと思う。電源をいじっているので、確かに音は変化していると思うけど、L-36できいているので、どこがどうなっているのかはよくわからない。また、何日間かは音も変化すると思うので、最低一週間ぐらいはこのままきき続けて判断した方が良さそうだ。今度の戯れる会例会は1/19の予定だから、その頃にはきっとあれこれ落ち着いていることだろう。

「最強のSE30をつくる会」ってのがあったけど、もしかすると僕は「最強のマランツ7」を作っているのかも知れない。でも、古いコンピューターを今使うのと、古いオーディオ機器を今も使うのはかなり違うと思う。だって、古いプリアンプの方が断然便利だったりなんかして、コンピューターとは逆なのだ。古い機器から古い音しか出せない人は、まあそれもそれでいいけど、思いこみによるものだと思う。しかも、割と若い人たちの思いこみがけっこう激しい。まあ。自分もそうだったから仕方がないのだが、何回か音楽喫茶をやって「想像していたものとまったく違っていた」という感想をくれるのは若い人の方が多い。そんなわけで、音楽喫茶もやって良かったなと思っている。包丁研ぎも音楽喫茶も似たようなものなのだ。

なんでこういうことになっちゃうのかわかりませんが、「降れば土砂降り」ってやつで、やり始めると行き着くところまでは行くものです。L-100の太い音もなかなかのものでありました。    2008.1.4

ソフトもハードも全部自分で買ってたんじゃ、いくらお金があっても足らないんだけど、色々な人が集まってくれて、色々な機器やソフトを持ち寄ってはみんなできいている、StudioK'sはそんな場所になってきているようだ。やっぱり人の力はすごい、それと重要なのは「ノリ」なんだと思う。「こんなことしてみたい」「OK、やりましょう。じゃあこちらはこんなものを用意します」というような二乗の二乗的発展性とか、「売ります」「よしゃ、買った」みたいなスピード感やダイナミズムが楽しい。サッカーだってそうでしょ、パートナーを信じて誰もいないところにボールを蹴るわけで、それをいくつもつないでやっと点になる。だから、確実に確実に誰もが100%安楽に進めて点を取るなんてあり得ないのだ。

似たようなユニットで似たような大きさなのだが、L-36は中高音寄りの音なので、アッテネーターはスコーカーもツィーターも-3ぐらいが標準だと考えて、これにサーロジックのサブウーハー D.Cubeを加えた三点セットだったら、ほとんど恐い物ナシかも知れない。別々でもいいけど、出来ればこの組み合わせで引き取ってくれる人がいるといいなあ。古いJBLは想像以上にクラシックが良い。

友人から届いた年賀状を見て驚いた一番は、あのモータースポーツなどの雑誌を出していた(でも実はかなり堅い学術書を出版していた)「山海堂」が12月に倒産していたことだった。もう随分前に何度か仕事をもらったことがあったのだが、知らなかった。   2008.1.5

L-65に戻してみると、L-65は守備範囲の広いスピーカーだということがわかる。L-65を基準にすると、サブリンはゆったりとした豪華客船みたいな鳴り方をして、L-36はシーソーみたいに逆のバランスで中高域がちょっとにぎやかだ。L-100にはそのにぎやかさはなく、ちょっと渋めな感じで、どれも魅力的なのだが、僕の部屋の広さと音量だとL-36もL-100も、時に破綻寸前までいってしまう。L-65はそれがなくて、ギリギリではあるものの、ほんの少し余裕がある鳴り方をするので安心感がある。このへんがKEF105とL-65は似ている。サブリンはいつでも余裕だから安心感だらけかな。

今日の午後はスタジオで包丁研ぎ講習会をやった。100円ショップの包丁でも、ちゃんと研げばよく切れるようになるので、参加してくれた人たちは皆さん納得してくれたと思う。良く切れる包丁はとても気持がよい。  2008.1.6

正月も終わって、今日からやっと世の中が動きはじめている。僕はそういうハッキリしたON OFFがないのだが、相手が休んでいては進まないことも沢山あって、今日を待って始めるようなこともいくつかあり、今日はそういう、やるべき事に追われる日だ。そんなことをやりながら、すべての端子、すべての電源プラグを磨く予定だ。

困ったなあ、一月の音楽喫茶は皆さん都合が悪いらしい。一体何人の人にDJをお願いして「NO」と言われたんだろう。ゆるゆると自分でDJをやってもいいんだけど、これだと普通の音楽喫茶って感じだな、さて、どうしたものかな。「お客さんの持ってきたソフトかけます喫茶」でもやろうかしら。それとも一月はお休みにしようか、でも、せっかく続けてきたのだから、休みたくはないし。二〜三日考えることにしよう。

今日LINNの古川さんに電話して、二月のDJは古川さんにお願いすることになった。2/23(土)です。

三月のDJは予定通りですから、よろしくお願いしますね。用意しておいて下さいね。   2008.1.7

もし4ChでSACDマルチをやるのなら、ノイボックスを使うのがベストだと思う。先日誰かが、「中身はノイボックスで、もしGOLDMUNDとかマーク・レビンソンなどなど、有名ブランドのロゴがついている筺体に入っていて店で売られたら、20万円かもね」と言った。冗談だが、ホントにそうかも知れない。企業が製品として売るのは慈善事業ではない。ショップのマージン、問屋のマージン、広告料、取説や化粧箱、保証、それで会社を維持して社員が生活をしている。10万でも20万でも欲しい人、必要な人が納得して買うわけだから、それは当然のことだろう。不要な人にとっては、そんなもん1000円でも要らない。

将来どうなるかはわからないが、ノイボックスは「StudioK'sで音と戯れる会」の会員が作ってくれて、会員に向けて妥当と思われる価格で買ってもらっている。僕も同じ値段で作ってもらったし、何個売れても僕は一円も儲けにはならない。

以前も書いたけど、僕はパート13の冒頭で、SACDマルチ用のフロント音声合成装置を5万円以内でつくってもらえたなら、是非欲しいと考えていた。今回のノイボックスはそれよりずっと安い。だから、製作者もそれで生活などできない。そして、より高音質ではあるものの、いくつか納得して使ってもらわなければならない部分もあって、店で売る仕様ではない(製作者がこのように語っている)。僕は、このダウンミックス装置が内蔵されているプリアンプが発売されれば、それも良いのだろうと考えている。

それで、今日はまたL-36に戻した。バイクで言うと250ccぐらいの感じかな。KEF105とかL-65は400〜500ccぐらいの感じだ。L-36はイギリス系のスピーカーを鳴らすのとはまた違った難しさがあって、これを目一杯鳴らすのはけっこう楽しいのだ。

そして、L-36の高域が少しにぎやかに感じることはあったとしても、ブラームスのチェロソナタをきいて気持が良くなりすぎてクラクラきたりするわけだから、L-36がクラシックに向かないなんてことは全然ない。よく言われる「クラシック向き」とか「JAZZ向き」という分け方は、大ざっぱで一面的すぎる。     2008.1.8

昨日は、久しぶりにクラシックを沢山きいた。ブルックナーのシンフォニー、それからブラームスのピアノソナタや室内楽など。このところロックばかりきいていたので、やたらと新鮮だった。L-36できくクラシックのピアノは妙に良い。特にブラームスの「透明な暗さ」みたいものが合う。守備範囲の広さと余裕という点で、僕はどうしてもL-65を選ばざるを得ないのだが、L-36にはL-65にはない魅力「透明感とか緊張感」があるので、面白いなあと思う。

山本さま
先日はありがとうございました。「包丁が切れる」ってほんとに気持ちのいいものですね。暮らしが豊かになるってこういうことなんじゃないかなって思いました。うれしくて、葱ばかり切ってます(笑)*注1。早く砥石を買わねば。
クッキーお気に召してよかったです。実はあのよさをわかってくれるのは山本さんかな、とそんな気持ちもありました。もうけることや効率を考えずに、一生懸命試行錯誤を重ねたものって、いわゆるプロにはない面白い着地をしますよね。山本さんのシフォンケーキなどはその究極って感じがします。あのクッキーは多摩地区に住む主婦たちの「手作りおやつ」の研究会の成果らしく、あのように箱入りにして、昨年から催事会場などで売って活動資金を補ってるようです*注2。また手に入る機会があるかもしれませんので、そのときはおすそわけします。母も喜ぶと思います。
 *注1 切れない包丁で困る素材と言えば、トマト と長ネギかと思う。当日はみんなで長ネギを輪切りにして包丁の切れ味を試していた。
     長ネギは繊維が固く、つながってしまいやすい。ちょっと重たくてよく切れる包丁だととても気持ちよく切れることを体験してもらった。
 *注2 当日彼女(のお母さん)から 多摩友の会 042-585-7003 の手作りクッキーをお土産にいただいた。これが実においしいものだった。

それにしてもピピエコさんの「いちばん好きなのは何?」の質問には参りました。結局おなかの中にいるときはビートルズを聞いてたんですが、外に出て初めて見たのがシド・ヴィシャス、つまりお母さんという育ちなので(笑)。あまり趣味がいいとは言えませんが、ロックへの愛は本物です。懲りずにまた仲間に入れてやってください。

料理をする者にとって、包丁が切れるというのはとても気分が良いことだ。音が良いのと同じぐらい気分が良い。今までうまく鳴らなかったこのCDやLPがこんな風に鳴ってくれて嬉しいとか思って、その手のソフトばかりきいてしまうよう感じで、ネギを切ってはウッシッシなんて思ってしまうわけですね。

L-36はスコーカーもツィーターもレベルをグッと下げて、なおかつマランツ7のトーンコントロールでハイを落として、ローを上げてきいていたのだが、昨日L-65から36にした段階で、さらにスコーカーとツィーターのレベルを下げてみた。で、しばらくきいてみると、ちょっとやりすぎたようなので、マランツ7のトーンコントロールのハイをフラットにしてみると、これが実に良いポイントだった。もうクラシックの弦楽器なんて最高に良い。睫毛が微妙に震えて、マスカラでちょっと増幅してるのはわかっていながらギュッとしたくなっちゃうような感じですねこれは。L-36の特徴は、しばらくお付き合いしてわかってきてはいるが、それにしてもきわどい感じのいい音だなあ。   2008.1.9

去年から食べている金賞のお米を5kg食べ終わっての感想 
なにしろすごく歯ごたえのあるプリプリに堅太りの米で、白米として食べるにはともかく、炊き込みご飯には向かない。炊き込みご飯だと具が邪魔をして、普通に炊くと芯が残って超々アルデンテになってしまう。僕は、あの凄い米を好み敬意を感じつつ「もしかすると、もっと普通のお米で十分だ」と思い始めているのかも知れない。

高級なもののことはよくわかるし、大好きなのに、その手前のところを一番愛しているのは、オーディオとも共通しているらしい。砥石だって天然物の超高級砥石ってのがあるのだが、そういう物は敬遠したい。そんなことを思いながら、L-36をきいているのだが、実に魅力的で、何とかこのあやうい感じやそそる感じをL-65から出せないものかと思案している。

今日、暮れから作り始めたクリームチーズのシフォンケーキの制作中、ちょっとやばいタイミングで宅急便が来た。で、それに対応していたのが多分一分か二分だったのだが、残念なことにそのシフォンケーキは出来上がりがイマイチだったので発送するのをやめた。こんな具合だから面白くてやり続けているんだろうな。

僕が去年L-65を手に入れたとき、僕が買ったためにL-65を買うことが出来なかった若者がいたそうで、それはちょっとかわいそうと言うか、申し訳ない気がしていた。それで、今、僕のところにあるL-36を紹介してあげようと思った。もしすでに何かを手に入れていたらお節介な話だけれど、それならそれで断ってくれればいいわけだし、なんて思って、あれはダイナ5555の五階にいる佐藤さんが関係していたよなあと思って、佐藤さんに「その若者は知り合いなの?」と聞いみたら「いや、初対面のお客さんで、連絡先はわかりません」とのことだった。そうか、じゃあ仕方がないな。    2008.1.10

アナログ時代の4Chと、SACDマルチが目指している再生とか音場は同じだと思いますが、レコードってステレオでさえ、なんでちゃんと音が出るのかわからないみたいな面を持っているので、それが4Chともなるときっと色々な無理があったのだと思う。第一SNが悪そうだ。

CDって基本的には650MBの器ですから2Chでもちょっと足らないような気もするわけだけど、DVDとかSACDは容量が断然多いし、それこそSACDの空気感とデジタルのSNの良さでマルチが出来るってのはすごい。かつて4chの開発にたずさわった人にしてみればまさに「夢のような」再生のはずだ。でも、理由や経緯はともかくSACDマルチは5.1chという形式になった。5.1chを楽しんでいる人もいると思うが、ピュアオーディオと5.1chは両立しにくいので、僕は4chでやりたかったわけだ。4chで高品位なダウンミックスが可能ならSACDマルチを始めてもいいという人も多いと思う。

ノイボックスのおかげでこれまでで最高のSACDマルチが楽しめるようになり、嬉しくなって「めぐり逢う朝」のSACDも買った。

一月も半ばになると室内が明るくなる。そして今日はこんなカタチできいている。元々、視覚的にスッキリしないスピーカー(つまり、大きくて面で視界をふさぐタイプ)に対する拒否反応が強かったので、もっぱらトールボーだったのだが、最近、背の高いスピーカーにも耐えられなくなってきた。これらは高さ約60cmちょっとだが、音はちゃんと高いところからでてくるので、背は低くても関係ない。例えば空を飛ぶ鳥の鳴き声を録音したとして、それがスピーカーより高いところからきこえてくるのは当然のことで、そうきこえなければおかしい。

それと、大口径のウーハーはとても好ましいと思うようになったのが、ここ一年間の変化だ。ずっと部屋が狭かったから、大型スピーカーは置けない、面でふさがれるのはイヤ、ということで、大口径ではない(いいところウーハーが20cmクラスの)トールボーイ=スピーカーを使ってきたのだが、背が低くければ大口径(30cmとか38cm)でもOKという風に変化してきているようだ。   2008.1.11

風邪なのか花粉症なのかわからないのだが、とにかく不調。そろそろ次号オーディオベーシック誌の取材が始まっている。

ちょっと不思議な流れで、JBL L-36はある人の元へ行くことになり、それと入れ替わって英国製小型スピーカーが来る予定だ。以前もスタジオで視聴したことがあるスピーカーだが、あれはまだ第一期の状態だったので、今ならどんなだろうということに興味がある。

そんなわけでおまけ付きグリコ。

久しぶりの国産スピーカーなので、歌謡曲のCDを三日間ほどかけ続けたらどうなるだろうと思っている。

WiiFitを買って、ヨガでもやりましょうか。ところで、Wiiのサイトにある「AVマルチ出力端子 × 1(新AVケーブル採用)」ってのは、HDMIのことじゃろうか。   2008.1.14

YAMAHAのNS-10Mは昔勤務していたスタジオにあったなあ。自分の装置できくのは初めてだ。小型スピーカーというと、ついLS3/5Aを基準に考えてしまうわけだが、そういう観点からするとNS-10Mはかなり明るい音ということになる。まあ、LS3/5Aの渋さや深みと比べてはいけないのだろう。それと、僕のイメージよりNS10Mは一回り大きかった。

噂のMacBookAirは出るんだろうか? 今更出ても、レッツノート買っちゃって毎日使ってるしなあ。Ubuntuで特に不満はないのだけれど、MacOSとWindowsとUbuntuかgOSなどでトリプルブートってのを試してみたいとは思う。 レッツノートの14インチは1.5kgでPowerBook17インチの半分以下の重さなんだけど、光学ドライブも何も付いてなくて、さらに半分、750gぐらいだったら、確かにそれは軽くていいだろうと思う。でも、まあ現物をおがんでみないことにはわからない。

パソコンは、昔と違って、ほとんど満足している。カメラもそんな感じで、すごく平穏な状態だ。

四月にヘドウィグアンドアングリーインチの公演がある。一緒にMidnightRadioを歌いたいんだけど、ちょうどスタジオでやる写真展の時期と重なっていて、どうしようかなと迷うところだ。それよりは春の祭典以来のピナ・バウシュかな。   2008.1.15

これはまた、随分割り切ったつくりで出てきましたね。MacBookAir USB端子が1個だけ、Firewireなし、LANの端子もなしときた。13インチで1.3kgね、光学ドライブを他のPCから間借り出来るってのは良いアイディアだと思う。薄さを強調するためにINFOBAR2みたいなデザインになっているわけね。デスクトップ的にも使いたいのなら、何でもついてて至れり尽くせりの、PowerBookとかMacBookProが良いと思うけど、本当に持ち運んで使う人にならAirは良いんじゃないでしょうか。それ以外だとストレスが溜まりそうな気がする。Airの一番の魅力はカッコいいことなんだけど、すぐに買うなんてことはないから、当分静観ってところだな。二年ほど静観できればそれに越したことはない。

レッツノートの14インチで約1.5kg、光学ドライブ付き、USB二個、もちろんLAN端子、SDカードスロットにPCカードスロットありもすごいと思うんだけど、今のタイプはVistaがちょっとねって感じかな。MacはOS9が使える古い機種が値上がるなんてことがあるけど、Windowsの場合は、VistaからXPへの「無償ダウングレードサービス」なんてものがあるのも大変親切ですね。

マランツ7のトーンコントロールはフルに活用なんだけど、NS-10Mでカエターノをきくとこれがすごく良い。面白いなあ。

こういう平穏な感じの時は、内緒であれこれやってる場合が多い。もしかすると、そんなこんなで、荷物がドカドカ届いていたりしてるかもしれませんね。なにしろ雑誌はWebのようにさっさと感想や試聴結果を発表できないから辛い。でも、やはり紙のメディアにはまだまだ権威があって、ホームページやBlogやってますというのと、雑誌に記事を書いていますというのでは、知らない人の受け止め方が全然違う。

そしてなぜか今日はRADIOHEADをきいている。

今年は少し着る物を買おう。   2008.1.16

RMEのFIREFACE400というオーディオインターフェイスは、去年の春、スタジオK'sで山口孝さんの講演会をやるちょっと前に購入した。MacでもWindowsでも使えて、DACとしても使えるしADコンバーターにもなる。クロックも入るので、拡張性が高い。USBのDACやFirewireのDACを沢山試聴したが、僕はFIREFACE400の再生を一番気に入っている。

この10数年でDACは沢山きいた。その中で愛用したDACのことを書いてみよう。スタジオK'sを作ったときはGOLDMUNDのmm10を使っていた。mm10はかなり気に入っていたのだが、そのmm10を追い出したのはバードランドだった。バードランドを試聴した次の日僕は「mm10はもういらない」と思った。それでバードランドを買おうと思っていたところへ、PerpetualTechnologiesのP-3Aがやってきて、この似たような価格帯のDACを比べて僕はP-3Aを選び、その後外部電源も加えて、CECのTL-2と共にかなり長い間不満なく使った。

P-1AとP-3Aを追い出したのはCECのDA53だった。今思うと、CECのDA53が半分、PCトランスポートという方式が半分だったのだろう。M-AUDIOのFirewireAudiofileを使ってP-1A+P-3AをMacに接続してきいてみたが、これは今ひとつだったし、なにしろ設定がややこしかったし、CECのスッキリした音とスッキリした接続を好ましく思った。あれこれケーブルが入ったり設定が複雑だと、色々な要因で音が変化するので、わけがわからなくなる。

そして、次にきいたのがPSオーディオのDLIIIだ。これは実に音楽的な再生音だったので、ここでCEC DA53の限界が見えた。ところが、僕のところでは、理由がわからないが、時々接続が外れて音が出なくなり、電源の抜き差しをすると直るという現象が起きていた。山口さんの講演会の途中で音が途切れ、「失礼しました」なんて事を言いたくなかったので、講演会の二日ほど前に思い立ってFIREFACE400を買った。

FIREFACE800とかアポジーは録音用機器特有の「正確というか、味付けのない再生音」(業界の人はフラットと言ってる)なのだが、FIREFACE400は録音関係の機器にしては珍しいほど美しい再生音を提示する。これがオーディオ愛好者に気に入られる理由だろう。気に入っているので、戯れる会の人たちにも自宅で試してもらいたくて、去年の秋からFIREFACE400を巡回試聴に出した。数えていないのでわからないけど、17軒以上のお宅を巡回中で、音をきいて気に入った数人の人が買ったようだ。

巡回は一軒一週間だから、17軒だと17週間、何かで滞ったりすると、その分戻ってくるのは延びる。そんなわけで、今は僕の手元にFF400がない。それで、オーディオベーシック誌の取材でFF400を使う時は、輸入元からデモ機を貸し出してもらってすぐに返却する。だから、三ヶ月に一回ぐらい僕はFF400の音をきいているのだが、貸してもらってきく度に、僕は「FF400でいいや」と思う。小さいし、ユーロが高くなって値上がり傾向ではあるが、そう無茶苦茶高価なわけでもない。バードランドとかPerpetualの三点セットより安いぐらいだ。そして、戯れる会ではずっとあれこれ試してきてるのだが、良い電源をつけてやると音質はさらに向上するし、クロックも入るしということで、PCオーディオってのはとても安上がりでしかも楽しめるというわけだ。    2008.1.17

今日はオーディオベーシック誌PCオーディオの取材だ。前号で予告した通り今回はクロックで、手に入る限りの高性能クロックを試す。その結果については、三月発売の誌上でということになる。明日は戯れる会の例会だけど、僕にとって今日の仕事と明日の仕事は、オーディオということで共通しているが別なので、今日の結果を明日みんなに全部伝えるということはない。そのあたりの線引きや管理が出来るかどうかは仕事をする上で重要だろう。もし、そういうことまで知りたい人がいて、僕がそれを伝えないとしても、それは僕がケチなんじゃなくて、要求する方が欲張りなのだ。

そんなわけで、二日ほど前から、電源を入れっぱなしのクロックだの、PCを動かしっぱなしにしてエージング中のケーブル類などがあるが、明日は戯れる会で、その次の週は音楽喫茶などもあることだし、ちょっとスタジオ内を片づけるようにしないといけない。

僕はFF400単体の音をけっこう気に入っていて、これにクロックを使えば音質向上は確実なのだが、出来ることなら、耐えられるのならFF400だけでやっていきたいと考えている。そこらへんの割り切りには個人差があるようだ。どこまでも高音質を追求する気持もわかるけど、そんなにあれこれもは出来ないし、機械も部屋もシンプルな方が良い。

だから、もしも僕が何ヶ月か後にクロックを導入したら、それは予想を超えて結果が良く、「こんなに音が良くなるのであれば仕方がない」と考えたものとご判断下さい。  2008.1.18

今日の午後は戯れる会例会だが、その前に昨夜仕込んだパンを焼く予定だ。僕は何故パン焼きを復活させたのだろう? なんでかなあ、パンを作るときの酵母は生きていて「金魚とかペットを飼っているような感じ」なのだ。目には見えないのだがタマゴッチとかポストペットのように徐々に変化していて、数ヶ月すると最初に酵母を起こした時より確実においしいものになってくる。多分、そんなことを楽しんでいるのだろう。明日はパンを焼くぞと決めてから、夏でも12〜3時間、冬だと20時間以上かけないと焼き上がったものにはありつけないのだが、そんなふうに僕はところどころ便利さとは逆のことをやっている。

戯れる会例会は参加者14人で、PCオーディオあり、SACDあり、SACDマルチあり、SHM-CDあり、モノラルカートリッジ四機種比較試聴ありという内容の濃いものだった。そして、第二部はカレーを食べながら、わかる人にしかわからない話のオンパレードで、楽しい10時間だった。PCオーディオもなかなかすごいし、SACDはまた別物だし、モノラル盤も単にカートリッジの比較というだけではなくて、参加者持参のソフトが素晴らしいもので、僕は思わず「このまま音楽喫茶になります」なんて言ってしまうほどだった。

今日は午前中に中国料理を習いに行き、午後は写真の集まりだ。今は自分のためにコーヒーをいれているが、まだちょっと疲れが残っている。別に文句を言ってるわけじゃあなくて、疲れるぐらい人が来てくれて、音楽を楽しみ、語り、食べて飲んだのだから、最高だった。それとは別に、楽しみすぎて疲れたということだ。ちょっと時間がかかったけど、戯れる会はとても良い会に育っていると思う。

僕のFF400が長い長い巡回の旅から戻ってきた(上)。巡回試聴の結果、10人以上の人が購入して使うことになりそう。   

昨日は戯れる会の例会で、あれこれ機器を外したり接続を変更してしまった。そしてFF400も戻ってきたので、試聴用に借りた方を外して自分の方で音を出したり、徐々に戻しつつ、最終的にはどう置いたらいいかなと考えている。   2008.1.20

ハードに強い人、ソフトに強い人、音楽に強い人、楽しむのが上手な人、物欲が強い人、手放すのが好きな人、色々な人がいろいろに機能して成り立っている。寄席と同じで、笑ってくれる人がいなくちゃお話にならないから、語る人きく人、でもある場面では立場が逆になる。今の戯れる会はそんな状態かな。

MacBookAirは、せめてFirewire端子が一つ、またはカードスロットが付けば何とか使えると思うが、USBポート1個だけってのはやっぱりやり過ぎだと思う。

2/3(日)の夜は料理の会なのだが、もし希望があれば午後三時から包丁研ぎ講習会をやってもいいなと考えている。参加希望の方はメールでお知らせ下さい。何人かの人から、前回参加できなかったので次の機会はないかという問い合わせをもらった。よく切れる刃物を使うのは本当に気持良いし、大切にするようにもなるので、包丁ぐらいは研げるようになっておくと良い。

これはステレオ版音のエジソン 「Studio」

エジソンのモノラルカートリッジは僕のおすすめナンバーワンだ。オルトフォンのCG25Dとエジソン、この二つの個性を手に入れればモノラル再生はそれでOKだ。でも、ステレオカートリッジは色々なタイプの素晴らしいカートリッジが存在するので、エジソンのステレオ版が一押しということはない。でも、今まで四機種ぐらいステレオ版もきいてきて、この「Studio」は独特のサウンドを保ちつつ、これまでで一番完成度が高くなっている。ひと言で言うとキリッとした音なのだ。それで、当分の間あらゆるソフトをこのカートリッジできいてみようと思っている。    2008.1.21

まいったな、アンプからノイズが出ている。戯れる会例会の時じゃなくて良かった。プリかパワーかどっちだろう。一応プリもパワーもバックアップ用の予備があるので、とりあえず、パワーアンプをQUAD405にしてみて、それでノイズが止まるようならパワーアンプだろうし、ダメならプリアンプってことになる。

これを機に、本当はプリとパワーの置き場所を入れ替えたいのだが、うまくケーブルが届くかどうかというところだ。

アンプからのノイズは出たり出なかったりで、よくわからないが、とりあえずQUADではノイズが出ないので、アイワンから時々出るのではないかと考えて、アイワンも一年間ちかく、長時間激しく使ってきているからそろそろ調整に出すことにした。もしかするとリレーの接触不良かも知れない。   2008.1.22

久しぶりの雪だ。雪が積もると暗騒音が減ってSNが上がるのだが、今日は雪の中、外では電柱工事をやっていてちょっとSNがよろしくない。

会計事務所から送られてきたデスクトップ用カレンダーの中心部分、がんばりましょう。

マランツ7との組み合わせ、あるいはスピーカーとの関係にもよるので一概には言えないが、QUAD405もかなり良い音だけどちょっとだけ硬質なので、僕はSDサウンドのアイワンを好んでいる。やってみないとわからないけど、低音がQUADで中高域がアイワンってのも魅力的な気がする。

若い頃は、自分が真空管のアンプ、しかもプリもパワーも真空管のアンプを愛用するなんて考えもしなかった。いつそやも書いたが、初めてAppleコンピューターを見た時は、生涯無縁の箱だと思っていたから、今、自分の半径1m以内にMとW合わせて大小四個もゴロゴロしていて、しかもそいつで音楽を楽しむようになるとは夢にも思わなかった。

SACD、特にSACDマルチは他にない素晴らしさだと思うが、一般性から考えると、2chはCD(ダウンロードも含む)とLPだと思う。そして、どんどんパソコンでCDを楽しむ人が増えると思う。   2008.1.23

今日はちょっと忙しくて、朝9時半から夜の7時半までずっと仕事(4種類ぐらい?)だった。やっと一段落したので、HPのためにプリアンプの位置を移動し、QUAD405を使っている写真を撮った。QUADの大きさはとても好ましい。これぐらいだとスッキリしてカッコいいのだが、でもパワーアンプをSDサウンドのアイワンにして音をきくと戻れなくなる。やっぱり真空管OTLアンプは良い。

そして音のエジソンのステレオカートリッジはずっときいていて、だんだんその良さがわかってきた。とても強い音なのだが、こいつはきいてもらわないとわからないだろう。

EOS KissX2が出て、Kissにもライブビューが付いたらしい。でもほとんど興味なし。それよりはFinePixF100fdの方が気になる?    2008.1.25

アイワンが戻ってきた。リレーの交換だけでOKだったみたい。僕みたいな激しい使い方でも大丈夫なんだから、SDサウンドのOTLアンプはすごく信頼性があると思う。QUAD405から交換すると、実に美しい響きだ。先日の戯れる会例会の第二部でも話題になったが、僕は美音が好きなんだけど、でも激しい音も好んでいる。魂もとろけるような美音が出てきたらその時は美音に身をゆだねるのが良い。

機器は万全になったけど、明日はお客さん来てくれるかなあ、と、ちょっと心配。注文に応えたいのでシフォンケーキも焼いておこう。    2008.1.25

「ひこうき雲」の中で一番好きな曲 曇り空 をかけてやるぞ。ちなみに僕のLPは通常盤の72051だ。文句あっか?  なんて書いても、まるで意味不明ですね。

さて、今日は僕が普段きいているような音楽を適当に長時間かけつつの音楽喫茶だ。5人か10人でもお客さんが来てくれればいいや。でも、音は確実に当社比過去最高だと思う(断言)。こんな、あまり盛り上がりそうもない時に来たりすると、けっこう良いことがあるのかもね。世の中や人生ってそんなもんでしょう?    2008.1.26

昨日は10人ぐらいのお客さんがきてくれた。もうずっと以前(2002年の四月)、戯れる会をつくる前に、一ヶ月間毎週水曜日の夜StudioK'sで音楽を楽しむという催しをやったのだが、その時に参加して感想を寄せてくれた人が来てくれたのが嬉しかった。僕がコーヒーや紅茶をいれたりしながらだったが、お客さんが少なかったから、割とゆったりしてもらえたと思う。本当は平日の夜にこんな感じでやれたた良いのだろうと思うのだが、毎日ってわけにもいかない。

音楽喫茶の予定は、二月LINNの古川さん、三月原本薫子さん、四月モアさん、五月安西利彦さんにお願いしていて、六月は再びのRockDay(十一月も)ということになっている。皆さんよろしくお願いします。オーディオいじりも楽しいし、ソフトのこともいろいろ知りたい。

今日の夜はヨガ教室で、久しぶりに身体をやわらかくさせた。健康を保たねば、、、。   2008.1.27

ヨガのお陰か、昨夜はものすごくよく寝た。一昨日の音楽喫茶も、僕にとっては初めての経験だったので、少し疲れたのかも知れない。

CDもLPもSACDも、だいたいOKだ。まだいくつかやりたいことは残っているが、少しづつ試しながらやってゆくしかない。

 

去年の秋に買ったロックのCDだと、この二枚がお気に入りで。ずっときいている。何枚かCDを買ってみたけど、やっぱりプラシーボはこのアルバムが一番良い。ソニック・ユースはなんなんでしょうね。最初はそれほどでもなかったのだが、ジワジワとこの少し外した感じに占領され続けて、もう何ヶ月か経ってしまっている。

最近、Mac+iTunesでお気楽にきいていても、今まできこえなかった音がする。で、僕は、空耳かあるいは携帯の着信音かななんて思うのだが、あまり頻繁にそういうことがあるので、どうやらこれはCDの中に僕の知らない音が入っているらしいと気がついた。10年とか15年とか以前から持っていてずっと愛聴している、よーくききこんだCDの中に、僕がまだしらない音が入っていて、最近それがきこえるようになったらしい。だからなんだと言う気もするのだが、それがきこえるようになったからと言って、音楽性ってやつが失せたわけでもなし、ここは素直に喜んでおいてもいいんじゃないかと考えている。

だって、普段きかなくなっているようなCDにあれこれ手がのびてるわけだから、これが何よりってやつだ。

「Plitronアイソレーショントランス」ってのは、今僕の所にあって、これから戯れる会で巡回試聴の旅に出る予定だ。そんなに高価な物ではないけれど、以前使っていた「JOBスィーター」なんかがけっこう近い品物なのかも知れない。仮に中身は同じか似たようなものにしても、パッケージに金がかかったり販売店の利潤などを考慮すれば、その分値段は上がって当然だろう。

このトランスは一日で20人ぐらいの人が試聴希望の手を挙げたのだが、こんな風にうまく利用してくれたなら、戯れる会の会費なんてすごく安いものだと思う。でも、例会の参加費にしろ、オーディオのことが有料だっていう点に抵抗がある人も、まあいるんだろうね。    2008.1.28

どんどん新しいデジタルカメラが発売されている。ワープロやCDプレーヤーもこんな感じの時があったっけ。僕は半年以上前からずっと、コンパクトデジカメが欲しいなあと思いつつ、結局買えずにいる。仕事に使うわけでもないし、遊び用だから、どうしても必要ということにはならないので、なかなか買うまでには至らない。一眼レフだと、いつも上着のポケットに入っていてお気楽に撮るっていうのが出来ないから、適当なコンパクトデジカメがあったらなと思うけど、やっぱり現時点ではダメみたいだ。しょうがないな。この、もういいやモードにはいってしまうと、けっこう長い間抜け出せないような気もする。

大阪のおじさまがMacBookProを買い替えたので、僕は彼がそれまで使っていた第一世代のMacBookProを譲ってもらうことにした。で、今まで僕が使っていた17インチのG4PowerBookは、最近デジタル一眼レフを買ったバレリーナのところへ行くことになった。やってきたインテル第一世代のMacBookProはメモリが2GB積んであるが、HDDが80GBで、JISキーボードだった。JIS配列は便利な部分と不便な部分があって、かなり苦労しているが、ようやく少しづつ慣れてきた。問題はHDDで、WindowsXPを入れるとHDD容量がちょっと足らない。近頃は2.5インチ7200回転の200GBなんてのも随分安くなっていて、いっそのことこのHDDに換装してやろうかと思ったが、まあ、それもやめてしばらく様子を見ることにした。今入っている80GBのHDDだって壊れているわけじゃなし、余っている3.5インチの120GBも外付けは可能なわけだし、そうなにもかもにしなくてもいいだろう。

このところ毎日色々な人に会っている。色々な人にスタジオに来てもらって今僕がやっていることや、やり始めていることを説明しているのだが、頭で思い描いたことが実現するには時間がかかる。ただ放っておいて待っていれば良いわけではなく、毎日々々あれやこれや必死でもがき続け、それでやっと現実が少しだけ進む。それはおそらくこれを読んでくれている方々の仕事も同じだろう。なかなかうまくいかないけれど、それでもやりたいと強く思うこと、できるところから実行することで、瞬間瞬間の変化は僅かづつだが、5年とか10年という時間の中で変化してゆくようだ。

これからSACDマルチをやりたくて、あるいはすでにSACDマルチをやっていて、ノイボックスに興味を持っている(つまり、欲しいと思っている)人は存在するだろうと思う。やってみていないからわからないけど、SACDマルチに限らず、DVDの5.1chだって、DVDプレーヤーからダイレクトに5.1で出力して、フロントの3.1chを左右LRに振り分けた方が音はいいんじゃないかな。

戯れる会の会員は確か30人以上申し込んでいて、ノイボックスのために入会してくれた人もいる(ありがたいことです)。よくわからないけど、戯れる会には入会したくないけど、ノイボックスは欲しいという人もいるのかな。巨人は嫌いだけど、長島は好きみたいなもんでしょうかね。そこらへんをどうしたらいいのかなと、ノイ氏とも相談中だ。

ノイボックスにはもちろん会の中での値段がついているわけだが、それはそうメチャクチャ高いものではないから、製作依頼者は受け取る際に「作ってもらってありがとう」と言うような雰囲気になる。だが、仮に商品として店に並べばこれは逆で、買った人が「ありがとう」と言われることになる。どこが違うのかというと、それは値段が違うのだろうと思う。    2008.1.30

ノイボックスは市販品ではないので、ある程度の使用制限があり、安全面でのリスクがある。

戯れる会の中で行っているノイボックスの領布とは、自宅に友人を泊めてあげて最低線の食費や光熱費をもらっているようなものだ。自宅だからホテルじゃない。隣家で火事が起きたとしても避難路はないかも知れない。もちろん腐った食材を使ったりはしないが、食品衛生責任者はいない。そういうことを理解してもらった上で使ってもらうことが条件になる。どのような条件で使われるかが把握できた方が安心できるし、だから、戯れる会に入ってもらうのが一番良い。ノイボックスのために入会する、大いにけっこうです。PCオーディオのため、機器の巡回試聴のため、共に語る友を得たいから、全部OKです。

考えられるすべての不安要素を取り除き、どのような使われかたをされてもOKなように作り、メーカーの利潤や宣伝費や化粧箱や修理体制とショップの利潤を加えると、現在会員に領布している金額の4倍とか5倍になり、そこに有名人気メーカーのロゴが入れば、何十万円かになってしまうのはどうしようもないだろう。

山本さま
 こんにちは。ノイです。
HP拝見しました。
ひとつ気になったところが
「安全面でのリスクがある。」ですが、
危ないかもしれない のは確かなのですが、
安全面は市販品になり得ない要因のひとつ one of themに過ぎません。

電気製品の安全面を確保するには、
手馴れた大会社が製品化したとしても
下記だけで軽く3〜500万くらいかかります。
市販品に必要な要件の一部
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安全性(故障した場合の対策)
信頼性(静電気対策、耐振動、耐環境性能)
電波漏洩(外部に規制値以上の電波を発生していないか)
PSE法(商用電源を使用する機器のみ)
PL法(製造者責任のための保険加入費)
環境法(Rohs規制、有害物質の検証)
サービス体制(修理マニュアル整備、サービス網、体制、7年の部品保有など)
=========

毒入りの餃子じゃないですけど、企業には何か起きたときの
社会的責任と対応が求められます。原因は何だ?対策は?責任は誰が?
こういうことがきっちりできないと市販できません。
そのためにかかる費用の一部が上記のようなことです。
製品化して市販する(見ず知らずの人に安心してモノを売る)
というのはこういうことなのです。とてもじゃないですけど
100台の企画台数だと一台あたりのコストは本体以外に5万円
1000台作ってやっと5,000円/台
アマチュアのお遊びではあり得ない話でしょう?
なので、ノイボックスは市販品の仕様ではありません
と言っているのです。ご理解頂けると幸いです。
=========

こういうことで製品が存在し、それを売ってショップは成り立っている。戯れる会はプロのアマチュア的行為だったり、アマチュアのプロ的行為を組み合わせ重ね合わせて、できるだけ少ない出費で多くの楽しみを得られるようなシステムを考えている。そこのところをわかって欲しい。

ああ、また月末だ。   2008.1.31

理由はわからないけど、今日は突然シューマンの「子供の情景」をききたくなった。

そしてその後は、モーツアルトのピアノコンチェルがききたい気分になった。モーツアルトのピアノコンチェルトと言えば、当然あれですよ。で、あれってのは何番のことだろう? ちょっと、戯れる会の会員の皆さん、あなたのモーツアルトのピアノコンチェルトは何番かを教えてくださいな。

やっぱり餃子は自分で皮から作って食べるのが良い。さて、明後日の料理はどうなるのかな? 包丁を研ぎに来る人は二人なので、まだ空きはあります。

MacBookProの80GBのHDDは、パーテーションを切ってあり、WindowsXPに20GB、MacOS分には54GBある。それで、Leopardをクリーンインストールして、iTunesのデータ約10GBを移行しただけで、画像データはまったく入れていないのに、残りは5GBを切っているのだった。なんでこんなことになってしまうのだろう。まだPhotoshopCS3もインストールしていないのだ。

MacProを見てみると、僕は250GBのうち150GBも使っていない。MacProにはけっこうデータをため込んでいるつもりだが、まあこんなものなので、MacBookProのHDDが160GBなら、おそらくかなり余裕があるはずだ。2.5インチのHDDは5400回転なら一万円ちょっとで買えるのだが、バラしてHDDを換装するのはちょっと決心がいる。どうしようかなあ。

このところ原稿書きや撮影、料理などでちょっと忙しくしている。SACDとCDは過去最高の状態だし、アナログはまあ以前と変わらず良く、とても満足のいく状態であれこれ音楽を楽しんでいる。    2008.2.1

日常のスナップにKissDXを使ってみると、手やレンズ大きさとバランスが合わず、どうにもストレスが多い。面白いもので、Kissをメインで使っていたときは三脚を使っての撮影が多かったので、あまり気にならなかったのだ。小さなKissは三脚に付けて具合が良く、一回り半ぐらい大型の40Dの方が手持ち撮影には向いている。もちろん手の大きさとの兼ね合いなので、僕個人の都合なのだが、常識というか頭で考えることと現実はいつでもギャップがある。

日常のスナップで、僕が一番よく使ったデジタルカメラはオリンパスの3030だった。昨夜iPhotoに取り込んである画像を見てみたが、今見ても3030で撮った写真はとても楽しくて、撮ったときの記憶がよみがえる。音楽をきいて、その音楽を最初に楽しんだ時の感情を思い出すように、写真もそんな感じがあって、ごく個人的な自己満足の世界だが、3030は僕にとって良いカメラだった。

デジタルカメラって、一眼レフでも三年もつかどうかだから、コンパクトデジカメを三年間使い倒したら大したものだろう。そういうものにうまく出会えるといいのだが、どうかな。    2008.2.2

天気予報がバッチリ当たって、今日の東京は雪ですね。包丁研ぎ講座は午後三時からなので、それまで音楽でもきこうっと。で、アイスクリームを食べる。

ちょっと仕事がつまっているというのに、風邪気味だ。何とか乗り切らねば。精神力が要求されるなあ。   2008.2.3

今週いっぱいぐらい、ちょっと隙間のない状態が続ている。こういう時はiTunesが便利でいい。だから、もう少しリッピングしておいてもいいかも知れないなと思う。

昨日包丁を研ぎに来た人は二人で、二人ともバッチリ研げるようになって、これで、やる気と砥石さえあればいつでも切れ味の良い包丁を使うことが出来る。オーディオも似たようなものなんだけど、僕がやってるのは文化活動みたいなものです。今後も希望があれば料理の会の前にやります(原則的には毎月第一土曜日)。昨日も前回同様、包丁研ぎ講座に参加したお二人が自分で研いだ包丁を使って、白髪ネギと薬味用のネギをつくってくれました。

fon はライブドアと提携したそうで、ライブドアが山手線内の電柱に設置した約2200カ所の無線LAN装置もfonスポットとして使用可能になった。

20番以降のモーツアルト・ピアノコンチェルトはどれもみんな良いと思うが、もし、人気投票をしたら23番K488と、27番K595のどちらかってことになると思う。だから、本当のところは「モーツアルトのピアノと言えば、あれですよじゃなくて、あれとあれですよ」と書きたかった。それはわかっているけれど、あえて一つなら何かという話だ。この二曲を比べてどっちがいいかって言うのはなかなか厳しくて、ベートーヴェンが書いた32曲のピアノソナタの中の最後の三曲 OP:109 110 111 のどれを取るかに近い選択かも知れない。僕はもちろんみんな好きだけど、モーツアルトのピアノコンチェルトは23番、ベートーヴェンのピアノソナタはOP:110 ということになる。それだって、例えば111があってこその110だ。モーツアルトの最後のPコンチェルトとベートーヴェンの最後のPソナタはよく共通しているから、理由は同じだろう。

これらの曲ををあれこれ始めから終わりまできいてみるなんてことは、戯れる会例会では出来ないし、DJをむかえての音楽喫茶でも多分できない。そのあたりが少し僕は不満というか物足りないと感じることがある。駆け足で見て回れば、沢山のものを見ることが出来るけれど、ゆっくりは出来ない。無駄な空間のない建物は、機能的かも知れないが、どこか余裕がない。だから、コーヒーを飲んで、横を向いてあまり必死にならずに音楽を楽しむことの出来る空間を提供できたらいいのにと思ったりもする。でも、会話もOKってことにすると、逆に音楽が邪魔になるから難しい。結局、おしゃべりは近所のドトールでもできるわけで、それならドトールの方が安くていいですよ、ということになる。

雪が溶けないとかで、明日の撮影(建築)が延期になってしまったので、夜は料理教室なんだけど、昼間がとりあえず空いた。そんなこともあって、じゃあやっちまうかと考えて、やってみました。おかげさんでめでたく160GBです。やれやれ。MacBookはバッテリーを外してネジ4個はずすだけでHDDが換装できるとか。そんなだといいよね。MacPro並みだわ。   2008.2.4

このMacBookProはインテル第一世代だから、もう出て2年ぐらい経っているのだろうか。5400回転のHDDでも十分なスピードがあるので、これを7200回転にしたらさぞやとも思ったが、今もかなり熱くなるので、発熱と値段を考えて5400回転にした。システムの移行は移行アシスタントのおかげで楽だけど、Photoshopの認証(CS2からは二台)だのなんだので、ちょっと面倒なことをいくつかやらないとまともに使えるようにはならない。

昨日はLINNのクライマックスDSの音をきいた。仕事でたまたま居合わせただけなので、よくわからないけど、僕がやっているPCオーディオとは違う路線のようだと感じた。

今年は春から少しスタジオの中をスッキリさせる予定なので、ちょっと音も変化するかも知れない。まあ、このあたりはやってみなければわからない。部屋を作るってのは、でかいスピーカーを作っているような感じで、10年前にこのスタジオを借りて9年間あれこれやった結果、仕事場としても音も、もうこれ以上はどうしようもないところまできて、一年半前にスタジオを作りかえた。

僕はちょっとわかりにくいことをやっているらしい。でもそれは、そういうスタイルだから仕方がないんだろう、長い間にはわかってくれる人が出てくる。   2008.2.5

今日は、晴れているのに雪が降るという、わたくしの性格のようにわけがわからない天気のため、建築写真の撮影が延期になった。

昨日の料理教室で作ったタルトはなかなか面白い結果だった。ハッキリ言って失敗なのだが、味はものすごく良かった。料理教室の正しいあり方かどうかはよくわからないけれど、普通じゃないことは確かで、受け取る人にやる気があればかなりいいところへ行けるような失敗だった。うまく出来る人が「はい、こうやるとこうなります」「このタイミングでこうします」と説明してくれて、すごく上手に出来上がるっていうのが、普通誰もが考える料理教室だと思うし、僕もだいたいはそうやっている。

ただ、昨日作ったタルトってお菓子は難易度からするとやや高めの部類で、いくつか落とし穴があるから、極めるにはあちこちのルートからアプローチしてその都度失敗をしてみて、さらにあれこれ試してやっと自分のものになるという、まるで、良い音を得るための行為みたいなものだった。今まで何度も作ってイマイチだなあと思っていたカスタードクリームも光明が見えてきたし、多分あと三回ぐらいやるとかなり良い線まで到達するのではないかと思う。料理教室は一応教えてるんだけど、オーディオは教えてるわけではない。でも、実際にやっていることは似たようなものみたい。実験室とでも言おうか、場所と設備を提供しているようなところがある。

我思うに、今、もっともデザインが良いと思われるコンパクトデジタルカメラは、サムスンのやつですね。現物に触ったことがないので実際のところはよくわかりませんが、こういうデザインのコンパクト機は国産にはとても少ない。裏も発想が違うというか、なかなかのものだ。ただ、似たようなボディでかなり沢山機種があるので、どれが最新なのかとか、画質についてはわからない。

このところずっと、CDをきいていたのだが、今日はみぞれで竣工写真が延期になったし、夕方からAB誌の撮影まで少し時間ができたのでLPをきいた。LPの音ってのはなんなんだろうなあと思う。DCもいいんだけど、LPはとても強い音がする。   2008.2.6

2/7は朝から仕事で大阪に行くので、更新ができそうにない。

ちょっと身体がもたないので、今日は鍼の先生にすがるしかなさそう。

レッツノートでUbuntuとWindowsXPを使ってみて、いろいろなことがやっとわかった。レッツノートはやはり人気機種だけあって、スクロール一つにしてもいろいろ使いやすく出来ている。Ubuntuの良いところは、OSが無料なこと、それからWebのスピードが速いこと、フォントがきれいなこと、シンプル(Macに比べても)なことなど。Windowsの方が良いことも沢山ある、一番は、アイワンを使って色の管理が可能なことだった。僕は多分以前よりWindowsXPを好きになっている(と言うか、どこがイヤでどこが良くできてるのかを少し理解した程度)わけで、あれこれやってみると見方が変わるのはとても面白い。

FireWireのカードリーダーにコンパクトフラッシュを差して、CFにOSをインストールすれば、そこからUbuntuだのWindowsXPを立ち上げることは出来るのだろうかと思って、出来なきゃ出来ないで良い経験だと思ってやってみようかなと思っている。インテルMacなら出来ると思うんだが、どうかな。

で、今日やっとMacBookProにWindowsをインストールした。みきちゃんが教えてくれた通り、確かにWindowsでも二本指スクロールが可能になっていた。そんなわけで、こんなもんでもいれた方がいいかなと思っているところ。

 

音楽は、ただひたすら、買ったけどきいていないCDをきいて過ごしている。このところ、そういうCDがけっこう沢山あって、ずっと気になっていたのだ。    2008.2.8

お米も、あの超強力なすごい、全国大会出場特別賞の、主張が激しい、言ってみればハイエンドオーディオ機器みたいな米をしばらく食べて、最初は「今まで何十年も食べてた米は一体何だったのだ、もう元には戻れないかも」と思ったのだが、今は「普通のうまい米が好きかも」と思っている。

WindowsとUbuntuとMac、どれも完璧じゃない。WindowsXPのフォントがもう少し読みやすくて、もう少しおせっかいじゃなければかなり良い。Macは心地よさという点で最高だけど、少しシンプルさを失っていて、Ubuntuは全く正反対で、シンプルだから、メールとWebとOfficeだけでOKの人なら文句なしでしょう。どれも良い面を持っている。一つ選べと言われるとそりゃ僕はMacなわけで、こいつは僕にとっての日本語や東京の下町みたいなものだ。そこで生まれちゃったからしょうがない。

まあでも、インテルMacのおかげで、あれこれ使い分けられるのが良いと思う。何年か後にFireWire端子付きのMacBookAirってのが出てくれれば、それはその時に欲しくなるかも知れない。

原稿をあと三本書かなければならない。あと一週間だ。

プラシーボが歌っていたことで知った この歌 このところのお気に入りかな。16:9を4:3にしているのでちょっと細長いけど、ブライアン・モルコが歌うプラシーボ版もあります。このVTRでもわかるように、日本じゃどうか知らないけど、ヨーロッパでのプラシーボはとても人気があるみたい。このコンサートのDVDは持っていて、プラシーボはUKのバンドだけど、これはパリでのライブだ。

玉子を買いに八百屋さんに行くと、「みんな自分で餃子を作るようになって、ニラが売り切れだ」と言っていた。食べ物は自分で作った方がいいに決まってる。玉子だって、大きさが違うし、外側が同じ大きさでも中の黄身の大きさは1個1個全部違う。だけど、毒は入ってないにしても、大メーカー製のお菓子は、九州のコンビニで買っても、関東で買っても東北で買っても同じ味がする。おかしいだろ? 一気に何千個もの玉子を混ぜて作って、しかもムラがないように混ぜるだけ混ぜて作らなきゃ、そんなに均一な物が出来るはずはない。そうなりゃ、おいしさだってどこかへいってしまう。魚だって部位によってうまいところとそうでもないところがあるだろうに、ハンバーガーショップの白身魚はどうして同じように四角くて均一なのだ?

必要以上に高級じゃなくてもいい。だけど、食べ物も音も、ちゃんとした鮮度を保ったまともなものと接していたい。100円ショップの包丁だって、ちょっと研いであげればちゃんと切れる、僕はそういうことをやっている。   2008.2.9

サブリンはこのところずっとAVアンプで映像を見る時に鳴らしていたのだが、今日からしばらくの間、L-65ではなくてサブリンで音楽をきいてみることにした。だから、AソニーのAVアンプからスピーカー端子を抜いてSDサウンドのアイワンにつないで、CDもLPもサブリンで鳴らしている。映画を見るときは、AVアンプのプリアウトをマランツ7に入れてサブリンを鳴らす。

サブリンはやさしくて可愛らしい音で、本当はサブリン1台で音楽を楽しめばそれでいいのだと思う。僕がそれを出来ないのは、少しオーディオマニアだからなのだろう。サブリンにはある部分での良さがあり、良すぎて逆にダメだったりすることがある。L-65はこんなに良すぎないから、多分何でもOKなのだろう。

オーディオ評論家や録音関係の人が僕のスタジオでL-65をきいて、「こんな風に普通に音楽が楽しめるシステムで毎日きいていられて羨ましい」みたいな感想をもらすことがあるのだが、僕にとってのL-65は仕事用だ。もし、自宅に15畳ぐらいの自分の部屋があったら僕はそこでサブリンを鳴らしたいと思う。サブリンはとてもなごめる音なのだ。

なるほど、サブリンにはガラード+ダイナベクターのアームだとちょっと剛直って感じで、トーレンスTD150+OrtofonMC30Superがよく合うのか。こういうのはやってみないとわからない。

おかげさまで原稿はあと二本になった。    2008.2.10

今日はベートーヴェンのピアノコンチェルトを1番から5番まで全部きこうと思っている。1番と2番って、あまりベートーヴェンっぽくなくて、モーツアルトのピアノコンチェルトかと思ってしまうのだが、ちゃんときくとやっぱりベートーヴェンなのだった。3番以降はご存じの通り大変強力なベートーヴェン的世界です。相変わらずサブリンできいていて、僕はブレンデルとサイモン・ラトルのCDを持っているんだけど、さすがにこれは音が良い。

去年、定価30万以上もするZYXの高級カートリッジを二種類、銅線と銀線をほぼ同じシェルに付けて戯れる会で巡回試聴をした。だいぶ前にそれが戻ってきている。そして、僕は巡回に出す前、ZYXの銅線をグラハムエンジニアリングのトーンアームに付けていたのだが、戻すのが手間なのでそのままになっていた。今日はこれを戻そうと思っている。LPをきくために最高に欲張った考えをカタチにするとして、どういう状態が理想なのかなと思ったりする。

もう本当に久しぶり、何ヶ月ぶりかでグラハム+ZYXの音をきいた。これは総合首位って感じですかね。サブリンがちょっと賢くなったような音だわ。今度の土曜日は戯れる会例会だから、これはみんなにもきいてもらいましょう。来たばかりの頃のサブリンとは随分違う音になっている。

どうしても三・四・五番にいってしまうのはわかるんですが、ベートーヴェンのピアノコンチェルト第二番の第二楽章も、本当に美しいのです。   2008.2.11

何とか今日中にあと一つ原稿書きを終わらせたい。全部終わるのは今週末だけど、これらが一段落したら何をやろうかなあ。Wiifit欲しいなあ。

明日というか今日というか、一回寝た後にカメラと三脚とMacBookProを持って八幡山へ行って建築撮影が終われば一安心だ。天気予報は晴れだし、明日がラストチャンスかも知れない。でも、あとLP片面一枚、もう真夜中過ぎだから静かな曲、僕の好きなヴィオールをきく。このレコードをきくのも久しぶりだ。メロディなんて全然覚えていないんだけど、とにかく大好きだ。でも、こういうのは仕事がそろそろ何とかなりそうなところまできたからで、四日五日前の状態ではこんな気持には到底なれなかったと思う。

疲れたあ〜。アッと言う間に夕方になった。でも、晴れて良かった。夜は外も静かになるし、グラハムエンジニアリングのトーンアームとZYXのカートリッジで楽しもう。これはちょっと自分でも意外なほど良かったのだった。でも、画像処理をやりながらだから料理もやれないし、今夜は外食だな。しかし、日射しはけっこう強くなっているけれど、風が冷たくて寒い一日だった。冷やしたらしく、膝から下がちょっと不調。風呂に入りたい。

そうそう、上の写真はキヤノンIXY2000ISというカメラで撮った。   2008.2.13

今日はマルチフォーカスチューニングの取材だ。いろいろ都合が合わなくて、もうかなりギリギリ。「とにかく、きいてみてくれ」というような連絡をもらっているので、どうなっているのか楽しみだ。    2008.2.14

ここんところ寒かった、忙しかった。あと少し、あと一息だ。グルダ+アーノンクールのモーツアルトピアノコンチェルトとか、キャスリーン・バトル+レヴァインがやってる歌曲のCDとか、ミシェル・ペトルチアーニとか、シェリル・クロウとかをきいている。オーディオネタはありすぎて、なし。ごめん。

そんなわけで、久しぶりに料理の話題ね。一昨年、スタジオを改装して、大きなガスオーブを入れたんだけど、これはもっぱらシフォンケーキ専用になっていて(そういうつもりではなかった)、通常のオーブン料理は全て、もう10年以上使っているデロンギオーブンでやっている。パンを焼くのもタルトを作るのも、パンプキンプリンもチャーシューもみんなデロンギオーブンを使っている。もう一回り大きいデロンギオーブンが欲しいなんて思っちゃうわけだが、それはダメみたいで、これ以上大きいとガスオーブンの方が効率が良い。デロンギオーブンは電気オーブンとしてちょうどバランスのとれた良いサイズってことみたいだ。LS3/5Aみたいなもんでしょうかね。

肉だのピザだの焼くと庫内が汚れるから、ある程度オーブンを使う頻度が高いのなら、電子レンジとオーブンは分けた方が良い。電子レンジは数千円の単機能なやつがいい。それが僕の持論だ。そういうわけで、僕の所では大活躍のデロンギオーブンで、故障は10年間で一度だけだった。まあ、そろそろくるかも知れないけど、どこぞのオーディオメーカーとは違って、10年使おうが15年使おうが修理はOKです。このあたりは物作りに対する姿勢、思想が違うのだと思う。ってなわけで、Amazonで見ると17600円なのですね。僕が買った10年前はもう少し高かったが、このユーロ高でも値段が下がってるのだから、お買い得だ。置く場所があって、週に一度でも使うようなら絶対のお勧めです。

 

ただ、デロンギーオーブンがいくら良いと言っても、万能ではなくて、ここから先に突っ込んで料理をやると、新たな問題が出てくる。似たような上下に熱源があって、扉が付いている機器でも、フィッシュロースターは熱源がもっと極端に接近しているから、魚を焼くことに特化している。でも、厚みのある容器は入らない。いつも魚を焼いているとよく洗っても魚の臭いが残るから、他の料理がやりにくい。熱源が近いと言っても、トースト焼くにはやっぱりトースターが一番だ。てな事になると、似たような電気製品が4台ぐらい欲しくなるから、自分の生活や用途に合わせて普通はどこかで妥協しなければならない。オーディオもホントに似たようなことの繰り返しで、モノラルカートリッジだったらこのアームが良くて、でもこっちには向かないなんてことをやってるわけだ。   2008.2.15

もしかすると、そろそろサブリンともお別れかも知れないので、今日の戯れる会例会ではサブリンをたっぷりきいてもらおうかと思っている。こんなに邪魔にならなくて美しいスピーカーもないよなと思う。僕が自分の家に15畳ほどのリスニングルームを持っていたら、サブリンと暮らしたい。アンプは山口さんの講演会で使ったRogersのプリメインアンプ、CadetIIIでOKだ。でも、僕にはそういう環境がないのだ。

パティ・スミスのDVDを見ていて、サブリンであのバンドのバスドラの音をきく度に「サブリンはバスドラの音がする」と思う。あの音はL-65+サブウーハーでは出ないので、そういうことを求めるとウーハーは15インチになるのかも知れない。

さて、ここのところ少々多忙だったので、Macのまわりが片付かない。だから、これから、午後の戯れる会例会に向けて掃除をしなければいけない。今年の冬は例年になく寒いけれど、たっぷり入れた断熱材による空気層と床暖房のおかげで、室内は暖かい。そして音もあまり外に漏れなくなったので、時々はそこそこ大音量のこともあるが今のところ苦情はきていないので助かっている。

戯れる会例会の前半はサブリンで楽しみ、後半はクロックや参加者持参の自作DACの音をきいて楽しんだ。いつもながら今日も大変充実した内容で楽しく、カレーを食べてお腹いっぱいだった。みんなとあれこれ音楽やオーディオを楽しみ、沢山話をして最高の一日だった。

例会の途中で、LINNの古川氏から電話をいただき、来週の内容は Piano Piano? というものになるとのことだった。おもちゃのピアノや自動ピアノも登場するのだろうか? CDもLPもほぼ満足して良い状態になってきているし、とても楽しみだ。皆さんのお出かけをお待ちしています。    2008.2.16

昨日の例会では、スティリー・ダンのLPを何種類かきかせていだいた。一番面白かったのは再販の高音質重量盤だった。雑誌などではこちらが高音質ということになっているらしいのだが、きき比べると違うんだなこれが。雑誌の評価がウソだなどと言うつもりは毛頭ない、正しいことだって沢山書いてある。ただ、鵜呑みにしたり、絶対だとは思ってはいけなくて、やはり自分の耳できいて確かめるに限る。僕はそういう場を提供したいと考えて戯れる会をやっているのかな。そういう面もあるな。

なにしろ完璧な人間なんて存在しないのだ。ソフトに詳しくてもハードには暗いとか、技術者だからこそ理解できないこと、理解しようともしないこともある。でも、理屈はともかく、出てきた音がすべてだと思う。音と言っても、それは音楽性や思想、文化、魂ってやつも全部含めたものだから、単なる音質なんかじゃなく、音楽によって表現される「世界」とか「音宇宙」のようなもの、それが感じられるかどうか、それこそがすべてだ。機器やセッティングやソフトをあれこれ試すのは、その世界をよりよく感じたいからだろう。そして、そういうものに出会ったとき、素直に「すごい」と思える柔軟で広い心があると、楽しめるんじゃないかな。自分は自分だから、張り合わなくていいし、同じになる必要もないし、へりくだることもない。    2008.2.17

今日、あと一つだけ残っている原稿を送ったら、オーディオベーシック誌の仕事が終わる。だから、それが終わったら、午後は久しぶりにどこかへ散歩にでも出かけようと思う。なにしろ今年になってから、遊びではどこへも行ってないのだ。近所に音楽を楽しめる音楽喫茶でもあれば行きたいと思う。銀座に行ってブラブラしたいなあ。ニコンのD3触ってみたい、この一ヶ月は少し仕事をしたから、Wiifitは買えないけど春に向けて着る物の一枚ぐらい買いたい。  2008.2.18

今、CDはMacProできいている。普段はMacOSで使っているので、iTunesでCDを再生していることもあるし、少し力強い音でききたいときはQuickTimePlayerで再生もする。QuickTimePlayerでファイルを開くという再生方法だと、一曲しかきけない。それで、沢山開いたトラックを連続で再生するスクリプトを作ってもらったから、それを使うこともある。

CUBASE ST4はMacのOSをLeopardにしたらCDを再生しなくなった。「プレクスターのCDドライブがMacをサポートしていないからかな」などとも思ったが、MacProにもう一つ入っているパイオニアのDVDドライブでも動かないので、そういう問題ではなさそうだ。Tigerの時は両方とも動いていた。CUBASEのアップデートもやっているが、解決はしない。そういうわけで、MacでCD再生をする場合はiTunesか又はQuickTimeこのどちらかできいていて、これで特に何が不満ということもない。

別のHDDにTigerをクリーンインストールして、メールも何も使わず、とにかく音楽再生だけに使って(WindowsXPはそういう状態なのだから)、比較試聴をしてみてもいいのだが、いちいち、Leopardを終了して再起動するのなら、TigerでもXPでも手間は同じだから、あまり意味はなく、それはあくまで音質比較の検証ということになる。

ただ、純粋に音質を追求すると、現時点ではWindowsXP+CUBASE ST4による再生がベストだ。   2008.2.19

昨夜の料理教室で作った「いちごタルト」はとてもうまくいった。僕がものすごく良く出来て、最初から昨夜のように作っていたら、僕にも参加者にもこんな感激はなかっただろうと思う。レシピとか作り方を教えるんじゃなくて、うまくいかない状態からどうやって思い描いた完成型にもっていけるかというやり方を教えたのだろう。

あるレベルを超えた広告写真撮影のスタジオに勤めたこともあるから、プロがどういう目的でどんな照明機材を使用するかは知っているが、僕は写真のライティングというものを習ったことがない。習うんじゃなくて盗みつつ、もちろん、自分で考えたことはたくさんあって、それは今でも考えている。結論から言うと、どういう仕上がりにしたいかというイメージに合うようなライティングが必要なだけだ。これというルールがないから「こんなものや、こんな人を、こんな風に撮るならどうするか」ってことが決まってないとやりようがないし、教えようもない。変なライティングをしたから捕まるわけじゃなし、ライティングなんて好きにやりゃあいいし、そこが面白いのだ。

長年レンタルスタジオに勤務していた人は、あらゆるカメラマンのあらゆるライティングや露出のテクニックをつぶさに見ているわけだ。でも、その人が写真を撮れるかどうかってことになると別問題でしょう。撮れるかもしれないし、ダメかもしれない。あらゆるライティングを知っていたって、結局「こんな感じでいく」ってことになれば、ある選択をするわけだから、あらゆるもののうちのほとんどは不採用で、ある部分で勝負することになる。そして、ある期間はアシスタントや照明係をやっていたとしても、自分で撮れる奴はいつか撮影の仕事に就いてゆくので長年スタジオマンはやらないというケースが多い。

CUBASE ST4はWindowsで使った場合、例えばshiftキーを押しながらCDのトラックを複数選択してPlayにすると、連続再生が可能だ。Macでの再生音が悪いなんてことはないのだが、再起動を繰り返してききくらべると、Windowsの方が少し良さそうだ。これはASIOとCoreAudioの違いかも知れないのだが、なにしろCUBASE ST4はLeopardでCDの再生が出来ないから、CUBESEを使いたいってことになればWindowsXPしかない。   2008.2.20

狭い台所で、何でも手が届くような状況で長いこと過ごして、あまりに狭いから広い台所を作ったとする。複数の人が一緒に料理をやることも出来るし、でかいオーブンも入れることが出来て、自動食器洗機も導入し、その他あれやこれや、以前の不満はすべて解消した。でも、ある部分について、例えば物がすぐに取れないというようなことで「以前の方が便利だったなあ」なんて思うことはよくある。

広くてもね、この物が欲しいなと思ったら、思うだけで自動的にそれが目の前に出てくる装置があれば最高だけど、そんな物はないからしょうがないんだ。

多少の語弊は承知で言うと、従来のCDやSACDプレーヤーは狭い台所的だ。ディスクを入れてPlayを押せばそれで音が出る。単機能ならではの良さがある。

パソコンでCDをきくっていうのは、台所が広くなるどころか、CDプレーヤーに+写真屋さんとか、電話局とか、会計士とか、映画館とか、図書館とか、防火壁に銀行までくっついてくるっていう状態だ。

次のEOS 5Dって当然フルサイズとして、どんな風になって、いくらぐらいで出てくるんだろう? ちょっと気になる。   2008.2.21

昨夜は久しぶりに平日の夜、戯れる会例会があって、10人以上の参加者でなかなかの熱気だった。オーディオは楽しい。みんなで集まってきくともっと楽しい。

明日はLINNの古川さんによる音楽喫茶なので、どんな音楽をきかせてもらえるかとても楽しみだ。CDはMacProをXPで立ち上げて、CUBASE ST4で再生し、LPはガラード401+グラハムエンジニアリングのトーンアーム+カートリッジはZYXのAtmosできいていただきます。トーンアームからZYX製フォノイコまではLINNの黒いケーブルを使っています。月に一度の音楽喫茶なので、皆さん是非お出かけ下さい。混んでいる時は適当に入れ替わってください。よろしくお願いします。

今日は税金申告用ソフトに入力をしている。ソフトの概要をもうちょっとよく理解していればすべてその都度さっさと入力してやるんだが、今年はまだ慣れていないので少し苦労しているところ。来年の分は今のうちに追いついておきたい。   2008.2.22

このところ確実に音は良くなっていると思うので、今日の音楽喫茶は楽しみだ。古い古いマランツ7にガレージメーカーのOTLパワーアンプ、そしてこれまた古いJBLの中型スピーカーがどう鳴っているのか、僕はとても新しい音だと思うけどね。

夜なべをして会計事務所おすすめの会計ソフトを使っていたら、「なるほど、こうなって、こう連動しているのか」というようなことがわかってきて、徐々にこのソフトをかわいいと思い始めている。まあ、そういうわけでこのところWindowsXPともお友達です。何でも長年にわたって作られてきていたり、長い間続いているものはそれなりに改良されてきているから、相手に合わせて付き合ってみると、「そうか、こいつはこういう良さがあるのか」ということに気がつく。二年ほど前に買ったLENOVOのノートパソコンは特別高性能ってこともないけど、低め安定って感じで、ちゃんと仕事をしている。こちら側が慣れていないと「わけがわからないから、嫌い」なんてことになるのは人間関係も同じかも。

夜遅く寝た割には早く目が覚めてしまい、10時頃にはスタジオに来て月に一度の音楽喫茶の準備をしている。

今日はちょっとお客さんが少なかったのが残念だったが、とても濃い内容のレクチャーつき音楽喫茶で、何枚か、欲しいCDを教えてもらった。     2008.2.23

昨日はやけに暖かかったが、今日は寒い。でも、日射しが春っぽい。寒いのもあと少しだな。昨日はちょっと疲れたので、今日は少しゆっくりして、そして夕方はヨガを習う。そんなわけで、古川さんが「明日以降取りに来ますから」ということで、ソフトを置いていったので、その中から、僕がもう一度きいてみたいなと思う物をちょろっと引っ張り出して今かけてみている。

オーディオもそれなりにやっているのだが、僕はやはり音があるところまでいったらあとは中身というか、音楽だと思っていて、音のことしかない人とはお付き合いできそうにない。当然ながら自分の音はその都度気に入っていて、その状態で戯れる会や音楽喫茶を開催しているわけだが、戯れる会の規定がお気に召さないけど、似たようなことをやりたい方がいたら、その方独自の制度を考えて始めてくれればいい。そして、StudioK'sの音が気に入らない人はご自分で音楽喫茶をおやり下さい。   2008.2.24

今年は例年になく寒いと思うけど、やはり昔の方が気温は断然低かったと思う。東京でも冬は道路などでよく氷がはったものだが、このところ氷を見ない。雪が降ってもすぐに溶ける。蓑虫をみかけなくなったのはいつの頃からだろうか?

あーあ、オーディオベーシック誌が隔月刊になってくれたらなあ、、、、。

なんだかんだで紙のメディアにはまだまだ、まだまだ権威がある。メーカーも広告を出すし、単行本を出せば出版記念ってことになる。このことは、もうずっと以前から書いてきているけど、どうだろう? 徐々には変化しているのだろうか。HPやBlogもやっと少し認知されてきつつあるというところだろうか。でもまだ、アマチュアが自分の好きでやっているっていう認識の方が強い。

僕はアマチュア的行為が好きなのだ。すごいプロは好きだけど、普通のプロは大して好きじゃなくて、どちらかと言えば、やむにやまれず必死にやってるアマチュアを好んでいる。写真も料理もオーディオも全部そう。写真で言えば、大好きな植田正治なんてホントにアマチュアだ。僕は、見たところ遊びっぽくやっているから時々勘違いしちゃう人がいて困るんだが、趣味的、アマチュア的スタンスだからと言って、遊んでるわじゃないのだ。

あとせめて、二〜三人でもお客さんが来てくれれば良かったのだが、先日の音楽喫茶、LINNの古川さんに来ていただいた日は、本当にお客さんが少なくて、大変申し訳ない結果になった。でも、内容はすごく濃くて、僕も含めて午後1時から夜の11時まで、ずっと音楽をきいたり、それにまつわる音楽の話をしていた。音楽の途中でも話をしたりして、もちろんそれはその音楽に関する会話で、あれは僕がイメージする音楽喫茶の何パターンかの中で、なかなかあり得ない素敵な状況だった。古川さんは音楽評論家ではないけれど(つまり、それを職業にはしていないが)、「やむにやまれず、自身と同時代の音楽を追究している」方で、そういう行為を僕はとても好ましいと感じるのだ。

僕がかけるとついサービス精神的に目一杯の音量になってしまうのだが、あの時は古川さんが音量を決めていたので、話が出来るぐらいに普通の音量だったし、なにしろ機器がどうの、音質がどうのとか定位がどうの位相がどうのなんて話題がほぼゼロだった。僕はそれでいいと思う。オーディオには特に興味のない人とか、あるいはオリジナル盤なんか集め過ぎちゃって超越している人が、DJをやってくれたらいいなあとも考えている。例えば4/20のモアさんが全編CDだったらどうでしょうね。だから、本当に中原仁さんとか渡辺亨さんが年に一回ぐらいづつDJをやってくれたらいいんだけど、ちゃんとしたギャラが払えないからなあ、そこがOKになるかどうかだ。

EOS 5Dの後継機はライブビューとダストリダクションがついて、1600万画素程度で、あとは何だろう。40Dと同じ電池のままにしておいて欲しい。それほど新しい内容が盛り込まれるとも思えないので、あとは買いやすい値段で出てくるんだと思うけど、僕は値段が一万円ぐらい高くてもいいから、まともな解像度とまともな色の液晶モニタをつけて欲しい。30年もずっとキヤノンを使ってきていて、その代わり色々お世話にもなってきたのだが、あんまり出し惜しみすると他のメーカーのカメラも気になっちゃうよな。   2008.2.27

最近バターが品薄だ。近所のスーパー三軒まわってやっと買った。何なんだろう? 赤福問題などに関連して生産調整をしているということか? そうだとしたら、まあそれも正しかろう。東京はあまりに便利すぎる。簡単便利にして失っているものもきっと沢山あるんだろうし。

音楽再生は一段落で、少しヒマになったので、毎日一本映画を見ている。こういう時期じゃないと落ち着いて映画を見ることが出来ない。あの、ブロークバック・マウンテンの監督の最新作も見たいんだけどな。

朝、突然Donovanの「サンシャイン・スーパーマン」をききたくなった。CDが増えるのはイヤだし、こういう時はiTunesStoreだよなと思って、sunshaine superman と入れるとバッチリでてきた。150円。あとはママス&パパスの「夢のカリフォルニア」+「Monday, monday」ですかね。

これは、音のエジソン製ステレオカートリッジ、旧バージョン。久しぶりにきいてみたらこれがなかなか良い。以前より断然良い。これは多分僕の状態が変化したことによるものだろう。とにかくあのモノラルカートリッジみたいな強い音なのだ。こういうことがあるから、オーディオって面白い。シンバルとか金管楽器が妙に金っぽい音がするので、JAZZをきくのに当分このままになっていそうな予感。

で、昔、TVでクレージーキャッツがやっていた、「大人の漫画(だったかな)」のテーマソングなんかをきいてみている。この曲、懐かしいでしょう? こう考えると子供の頃からJAZZって耳に入っていたんだよな。JAZZだと意識はしていないけどね。   2008.2.28 ああ、もう二月も終わりか まあ、今年はもう一日あるけど

昨夜、種さんからお知らせがあって、満員なんだけど、何とか席を一つ確保してもらえそうなので、今夜はピンクボンゴのライブに行く。

昨日ダウンロードしたドノバンの「サンシャイン・スーパーマン」をメインのシステムできいてみると、僕がかつてラジオできいていたものと随分音の印象、声の印象が違う。こんなにソフトでやさしい歌声だったのか。なんとなくボブ・ディランとごちゃ混ぜになっているのかも知れない。

貸してもらって接続しようと思ったんだけど、Firewire接続だし、インストールがけっこう厄介でまだ音が出ない。その点、USB接続のCECのDA53は面倒がなくていいなあ、なんて思っちゃうわけです。

ピンクボンゴのライブでShuks氏に会った。  2008.2.29

上の写真の機械、ONYX・Satelliteを貸してくれた方によると、このドライバーをインストールするのはとても困難なので、サポートに電話しながらやった方がいいですよということだった。ところが、この機械はスタジオK'sとは別の場所で鳴らそうとしているので、サポートに電話ができないので、ダメ元ってことで一応自分でやってみた。しかも、この手の機械はPhone端子なので、RCA-Phoneというケーブル(か、または変換プラグ)が必要で、そいつが無くてまだ音出し確認が出来ないのだった。

Vistaは値下げですか。高いもんねえVista。MacOSは14800円で、HomeのProもプレミアムもアルチメイトもないし、25.000円だったかを払えば同一世帯で5台インストールOK、で、認証制度はないから別にファミリーパックを買わなくてもインストールして使うことはできるのだが、ユーザーとしての良心でファミリーパックを買っているって人も多いんじゃないかな。   2008.3.1

僕はたまたま東京に生まれてしまったので、東京に住んでいる。例えば23区あって、何区が好きかということになるとどうだろう。生まれは荒川区で、まあ荒川区にはお世話にもなったし、いろんなことで少しはお世話もしたのだが、今は特別荒川区に思い入れというものはなくて、好きでも嫌いでもない。銀座に住みたいわけじゃないし、麻布や広尾に住みたいってわけでもなくて、スタジオK'sがある文京区は都心からちょっと離れているし、少しのんびりした感じがあって割と好んでいる。

この程度の、つまり文京区ぐらいの場所で、ピアノ弾いてもドラム叩いてもOKで、今のスタジオK'sより一回り大きく、50人ぐらい入ることができて、しかも完全防音の部屋が持てたらなあと思う。確かにそれが理想なんだけど、まあ、多分そいつは死んでも無理だろう。今のスタジオK'sはピアノやドラムはダメだけど、以前よりはるかに音漏れしなくなっているし、ほぼ理想的状態だろう。これ以上を望むとあとは地下室しかなくて、地下室は独特の圧迫感があるし、風や日光が入らないから、それはそれで不満になりそうだ。

上の写真MACKIEのONYX・Sateliteからは無事に音が出た。Firewire接続でASIO対応、ロボットみたいな外観を好きかどうかって問題はあるけど、音はかなりまともだった。他の機器と比較したわけではないから、例えばCECのDA53とどっちが良いのかとかはわからない。でもとにかく、まともに音楽を楽しめる。ONYX・Sateliteにはデジタルアウトとかクロック端子は付いていないが、それほど高価ではないし、PCとつないでまともな音で音楽を楽しみたい人には良い。    2008.3.2

ピンクボンゴはJAZZバンドを脱したそうで、それならやはりいつかは紅白歌合戦出場できたら楽しそう。あれだけの個性と実力を持った面々だからそれも不可能ではないはずだ。

カメラマンの新藤さんが、DELLのノートを買ったら自宅のMacノートの画面が真っ暗になったとmixiに書いていたから、そこにレッツノートで「物にも心」なんて書いたら、何とその直後にその、僕のレッツノートの画面が真っ暗になってしまった。真面目なハナシ、そういうウイルスでもあるんだろうかと思ったけど、画面をよく見ると、起動はしているようで、バックライトが点灯していないだけらしい。このレッツ君は12月にオークションで買ってバックライト交換してもらったんだけどなあ、、、、、。しょうがないので、もう一度修理に出すことになった。せっかくレッツノート+ONYXsateliteで音楽を楽しめると思ったのに、CD二枚きいただけでつまづいてしまった。しかし、あのいきなり画面が真っ暗になったのはショックだった。まあ、世の中いろいろある。いいことや、自分のもくろみ通りにいくことばかりではない。

来年度の戯れる会はどうなるかなと考えている。2007年度は70人になったのだが、来年度になって増えるのか、それとも減るのか、増えて減って同じぐらいか、わからない。いずれにせよ、だまして無理矢理会員にするなんてことは出来ない。最初は30人ぐらいでスタートしているから、一応増加傾向で、いつの日か100人を越えたらすごいとは思うけど、500人とか1000人なんてなるわけないから、どこらへんまでになるのかなと思う。

誰かが似たような、もっと魅力的な会をつくってくれれば、そこに集まるのもいいと思う。とにかくオーディオってのはよくわからないのだ。自分の好きな音が正しいなんて証拠はどこにもないから、集まってあれこれ言い合えるのは良いことだ。    2008.3.3

何人かの戯れる会会員氏によると、僕はとてもわかりにくいことをやっているそうな。それは自分でもある程度は理解していて、ある時「ちょっとわかりにくいことをやってるからさ」と言ったら、そこにいた三人から「ちょっとじゃなくて、ものすごくわかりにくい」と言われてしまった。中に入ってみて、うまく波長が合えば、他では得られないものがあるのは確かなのだが、なかなかそれは説明しにくい。

オーディオと音楽が大好きなことは当然として、戯れる会を楽しめる条件とは何だろう。1)自分中心でOKだが、同時に他人の感じ方や他人の音を認めること 2)あれこれ試す好奇心があること 3)適当に物欲があって、機器やソフトを買ったりする 4)直接会ってにしろ掲示板にしろ、会話や情報交換を求めていること 5)すごい金持ちじゃないこと こんなあたりだろうか。

戯れる会は5月に始めたので、5月から4月までが年度だ。これまでも、サーロジックのD.Cubeやパネル、AETのケーブル、SDサウンドのアイワン、ZYXのフォノイコやカートリッジなどを巡回試聴してきたが、来年度もRMEのFF400の巡回試聴は行うつもりだし、それにまつわる機器ももしかしたら巡回するかも知れない。うんとお金持ちだったら巡回試聴なんて必要ないもんね。

わかりにくさの代表として使っている機器もあるのかな。こちら側からすれば、スピーカーは一人で動かせる物、パワーアンプの出力は50〜100WでOK、古い新しいにはこだわらない、こんな観点で選び、残ってきた機器たちだ。PCでCDをきいているのは新しいことだと思うし、カートリッジもまあ現代的な物を愛好している。プリアンプとプレーヤーは古い。OTLのパワーアンプは古そうでいて実はとても新しいと思う。

部屋はものすごく金がかかっていると思う。この部屋はオーディオだけの目的ではないから、仮に半分がオーディオのためだと考えたとしても、機器の代金なんて比較にならないぐらいの工事費と維持費だろう。

そして、まだどうなるかわからないが、あとしばらくすると少し音が変わるかも知れなくて、それはちょっと楽しみにしている。簡単に書くと、ルームアコースティックとセッティングの問題なのだが、このあたりのもっていき方や変化は特に文章では説明しにくいので、実際に音をきいてもらうしかない。そういう点ではこのところ音楽喫茶も始めていて、戯れる会以外の人にもきいてもらっているので、それは良いことだろう。

一ヶ月ほど前から、夜中に右肩が痛んでよく目を覚ます。数年前は左だった。激痛というほどではないが、かなりの痛みであることは確かだ。半年ほど続くのかも知れない。トシをとるにつれいろんな目にあう。徹底的に動かしまくるのも逆療法として良いのだろうか。   2008.3.4

DDコンバーター(今となってはなつかしささえおぼえる名称だ)とか、クロックは、この10年ぐらい、つまり僕がHPを始めたちょっと後に登場した機器だ。でも、オーディオ雑誌でちゃんと取り上げられたことはほとんどないと思う。著名オーディオ評論家でDDコンバーターやクロックを導入した人はいるのだろうか。いないかもしれない、いたとしてもごく少数なはずだ。仕事は仕事だし、プライベートはプライベートだから、自宅でどんな装置を使っていようとかまわないと思う。でも、「ホントに良かったら買っちゃうんじゃないか」とか、結局この人はどういう物が好きなのかという意味で、どちらかといえば仕事の面よりプライベートの装置に興味がいったりする。

あんまり頻繁に機器を買い替えている人を見ると、それがプロでもアマでもマニアでも「どうかなあ?」と思ってしまう。オーディオ機器は高価で、普通はそんなに買い替えられないものだから、羨ましさ、ねたみもともなって、「そんなにあれこれ買い替えて、本当はどれが好きなの? 心の底から良いと思っているのはどれかがわからない」ということになる。

主義とか思想といったたいそうもんじゃなくて、ただ単に快楽の追求であったにせよ、情熱を保つことや強く愛するのにも能力や才能がいる。映画が好き、クルマが大好き、料理が好き、古いカメラを分解するのが好き、賭事が好き、スポーツが好き、TVゲームが好きで新作が出たら三日徹夜して、仕事もする、こういうのを一人でいっぱいやるには(経済力も含めて)、そりゃ才能がいる。でも、愛する方の才能はおいといて、愛されるかどうかは別問題だ。だから、アマデウスの中でサリエリが「わたしはこんなに音楽を愛しているのに、神は、何故あんな奴=モーツアルトを選んだんだ」と言うわけだけど、機器に愛される才能ってものがあるような気がしている。素晴らしく魅力的な音、素晴らしく音楽を感じさせる再生をしている人は、その機器を愛してもいるのだろうが、逆に機器からも愛されているに違いない。それは才能や運や、そういうものだから、機器を買い替えまくろうが一途にやろうが、ダメなものはダメなのだ。  2008.3.5

もしかすると、そろそろサブリンがスタジオK'sからいなくなるので、今日からL-65をどかしてサブリンを鳴らしている。しかし、フリースタンディングってのは邪魔くさいもので、L-65をどかすととても広い。去年の四月、山口さんに講演をしてもらった時はサブリンでやったのだが、20人以上の人が集まるとなると壁に押しつけてあるサブリンだと部屋を広く使えて良いのだった。

先日写真を掲載した、音のエジソンのステレオカートリッジで、サブリンを鳴らすと、これが独特の強力サウンドで、嬉しくなる。あまりにJAZZがカッコ良く鳴るので、JAZZのLPばかり15枚ぐらいきいてしまった。

僕がこの11年間で正式に採用したスピーカーはKEF105 3sとJBL L-65の二つで、二台とも素晴らしく良いと思うけど、この二台がどうしてもかなわないのが、38cmのウーハーによる低音で、現在主役となっているL-65が「このままの音で、サブリンの低音が加わったらなあ」と思ってため息が出る、そんな低音だ。もし僕が将来L-65から他のスピーカーに移行するならば、その様な物を見つけた時だろう。でも、クラシックもJAZZもロックもブラジル音楽も、SACDマルチもみんなこなしてくれないとダメだから、L-65以上のスピーカーに出会えるかどうかはわからない。  2008.3.6

今日はJBLサブリンとお別れだった。ちょっとさびしい。例えば戯れる会の人たちの中には、サブリンがとても好きという人、普通の人、あんまり好きじゃない人がいると思う。でも、それは音をきいてみたから言えることで、100人のオーディオ愛好家がいたとして、JBLサブリンの音をきいたことがある人ってすごく少ないだろうと思う。ましてや、サブリンで自分のソフトをきける機会なんて、そうそうあるもんじゃない。

サブリンはLS3/5Aじゃないのだ。自宅に導入して音をきくなんてとても難しいことだ。だから、僕は自分でもきいてみたかったし、みんなでもきいてみたかったから、ちょっと無理をしてサブリンを手に入れた。そして、約一年半、僕もみんなも楽しんだ。これはすごく良いことなんじゃないかと思っている。サブリンを入れた頃から、僕はハッキリとそういう目的を意識しはじめていた。偶然出会ったりやってきた珍しい機器やちょっと大きな機器、そういう物をしばらくの間、スタジオに逗留させておくことを僕がやるべきことの一つにした。StudioK'sで何回もサブリンをきいた人は、自分で買ってきいたのと似たような体験ができたはずだし、もちろん僕も楽しんだ。そういうわけで、ベイシーの菅原さんが自宅で使っているというJBLサブリンだけど、もう僕のところではきくことが出来ない。

スタジオ改装後、このような景色を見るのは初めて(取材で数時間サブリンをどかしたことが一度だけあったけど)で、何かすごくさびしいというか、スッキリした感じになった。サブリンが無くなると、中央のパネルが目立つので、この写真を撮った後、置く場所を変更した。しばらくの間微調整をすることになる。    2008.3.7

昨日は、L-65が新しい環境にとまどっているような感じの音だったが、何点か微調整をして、徐々に良い感じになってきた。かなり良いのだが、もう少しいけそうな気がするなどと考えて、あまりこういうことはないのだが、今日はオーディオの一日だった。疲れた。こういう時は、やりすぎずに寝た方が良い事も多い  2008.3.8

一昨日発売になったオーディオベーシック誌第46号の中で、PCトランスポート+RME FF400+ クロックの試聴を行った。詳しい内容は誌面でご覧いただくとして、僕はそれらをきいた数分後に「借金が増えようが何をしようが、これを導入しなければ」と思った。それぐらい決定的な効果のあるものだった。

それから一ヶ月半以上経過しているので、戯れる会の例会とか音楽喫茶に来た人とかはクロック入りの音をきいているわけだが、なにしろ雑誌が出てくれないことには、こちらにホイホイ書くわけにもいかない。辛いところだ。まだよくわからないところも多々あるので、これから徐々にこちらでも書いてゆくつもり。

ポール・マッカートニーが離婚訴訟で慰謝料約62億円の支払いのため、ビートルズの楽曲がiTunesで買えるようになるかも知れないとか、そうなれば、それはいいことですね。

しかし、62億円ねえ、3.000万円ぐらいだったら「欲しいなあ」と思うのだが、使い切れないほど金があっても困るかも。なんでも手に入ったからって、どうなるもんでもないだろう、きっと。楽器わたされて、カメラ渡されて何でもやってくれるモデルも用意されて、キャンバスと絵の具を用意されて、希望するオーディオ機器と部屋を用意されて、「好きにやっていいよ」と言われたとして、ミュージシャンになれるかどうか、アラーキーになれるのか、画家としてやっていけるのか、ベイシーのように新幹線に乗ってまで来るお客を確保できるのか。多分99.9999%の人がダメだろう。一瞬にせよ、頂点を極めるなんてなかなか出来るもんじゃないし、社会の中である程度通用するレベルを長期間保つことはとても難しいことだ。

ところで、アラーキーの実家は下駄屋さんで、僕は子供の頃いつもそのお店の前を通っていて、なんとなく親近感があるのだが、どんなに条件が整っても僕はアラーキーにはなれない。だって、毎日ヌード写真撮るのイヤだし普通に街を歩けないのはイヤだもんなあ。仕事で初めてヌード写真撮った時はものすごく疲れた。

すでに沢山の人が撮っているわけだから、今から普通のヌード写真撮ったってそう大した価値はない。ほとんどは文化的雪かき程度だ、必要に応じて誰かがやる。加納典明の写真が過激だったのはあの時代だったからで、みんなが過激な写真を撮ってもなお、そのまた上をゆく過激な写真を撮り続け、第一線でやっていけるかどうかは別問題だ。戯れる会に存在意義があるとすれば、今のところ他にこんな組織がないからだろう。

僕は少しだけやりたいことがあるので、写真撮ったり文を書いたり、戯れる会や音楽喫茶をやったり、シフォンケーキ作って買ってもらったりしている。誰も相手にしてくれなければそこまでだ。

 

困ったことに、スピーカーの真ん中に背の高いパネルを置いた方が音は良いみたいだ。それならいっそのこと、ど真ん中に二枚背の高いやつを置いてみるか。    2008.3.9

今日はシフォンケーキを6個作っている。朝、八百屋さんで玉子を買って10時頃から始めた場合、発送を考えると(6時半まで)、六個は限界に近いかも知れない。だから、僕はあまり儲かりはしないことをやっているのだが、それは別問題として、なにしろ焼くのに一時間かかって、冷めるまで二時間以上かかるのだ。シフォンケーキって作るのが難しくて、しかも僕はけっこうきわどい作りをしているので、失敗が多い。と、言ってもこの一年間、分量や配合や手順はほとんど変えていないので、味の問題ではない。失敗というのはメレンゲをたてすぎて、空洞が出来るのだが、これがどうも気温やその時の玉子の質にも関係するらしく、まだよくわからない。この一年ちょっとで400個以上作ってもまだよくわからない。同じ気持で同じ事をやっているのに、どうしてうまくいったりいかなかったりするのだろうという不思議なくやしさだ。あと一年ほどやり続ければ、少しはつかめるかも知れないのだが、思ったようにしかも安定して作るにはどうしたらいいかを考えている。

一日で六個なんていう時に失敗していたら本当に困るわけだが、こういう多少は危機的な場数を踏んでこそ何かが開けるのだと思う。多分皆さんのお仕事もそうですよね。冷まし終わったシフォンケーキを型から外し、何とかOKで箱に入れる時の安堵感というのは、昔、プロラボに現像に出し、通常のE-6処理なら二時間後、上がってきたポジを奪うように受け取ってビューアーでOKを確認して、やれやれと思うあの気持とそっくりだ。   2008.3.10

L-65がやってきたのは去年の三月だから、L-65は半年ほど先輩のサブリンとずっと同居していて、そして今回初めてL-65単体になった。L-65だけの状態とサブリンと一緒の状態では音が違う。グッと良くなるのかなと思ったらそうでもない。難しいもんです。近くに別の大型スピーカーがある状態ってのはどう考えても良くないことだと思うのだが、良かったこともあるみたい。試しに大きな段ポールをサブリンがあった場所に置いてみたくなったりする。

まあそういうわけで、しばらく遊べそうな感じかな。サブリンがいなくなって良くなったこともあって、それは当然ながらスッキリした音になることです。    2008.3.11

僕がクロック・ジェネレーターの存在を知ったのはいつだろう? たしか、このHPをやり始めて一年か二年経った頃だと思う。CDの可能性を追求するという面では、最初にdCSのDDコンバーター パーセルの存在を知り、クロックはそれより後のはずだ。それで、柳澤さんの頁を自分で見て調べてみると、2001年8月にクロックのことが書いてあった。2001年か、ということは6年半前だ。自分でもわからなくなってきているから、こういう記録も役に立つ。ついでに書くと、Blog形式の上に積み上げてゆく更新だと、過去のことを調べるにはとても不都合を感じるので、僕は頑なに上から下へ書いている。けっこうプリントして読んでくれている人もいるようで、そんな場合も、最新の記事が上にくる形式だと読みにくいと思う。

みんなで柳澤さん宅へダブルコンバートした音をききに行ったのが、2002年2月なので、そこから考えても約5年経っている。あの時にクロノスが入っていた。

2001年から2002年、2003年頃、CDの再生に情熱を燃やす、そしてそれなりの経済力を持った人たちは、dCSの992+クロノス(ルビジウムクロック)を導入していた。それはもちろん知っていたけれど、なにしろ高価だった。それに加えて、使えるCDトランスポートが四機種かそこらで(最近の一体型CDプレーヤー何機種かにはクロック端子があるけれど)、全部買うと500万円以上みたいな世界だったから、僕みたいな貧乏人にはとてもじゃないが、参加出来ない世界だった。当時使っていたCECのCDトランスポートにクロック端子はつけられないものかと考えたりしたこともあったし、CECの社長さんに、クロックの端子をつけて欲しいというメールを出したこともあったが、CECにはその気がないらしく、今もクロック端子は付いていない。そういうこともあって、僕のオーディオ的情熱や興味はどちらかというとアナログレコードの再生に向いていたと思う。そのようにしかできなかった。

それと、当時はまだSACDやDVDオーディオも出たばかりで、デジタル再生が将来が見えない状況でもあった。    2008.3.12

今日は、吉永小百合とリンフルさんと僕が一つトシをとる日だ。

CDの再生でクロックが重要だってのはわかっていたけど、とても導入しにくいものだった。例えば、僕はその頃モノラルカートリッジをきいていたりしてるわけだが、こちらはカートリッジを買えば何とかアームにはつくわけで、KENWOODのKP1100でも再生可能だから、こちらは数万円で楽しめる世界だ。

理想を言えば、CDとSACDとSACDマルチの再生が出来て、クロックも入る機器があればもっとも望ましく、そしてそれがあまり高価ではないものなら何とかいけるのだが、なかなかそういう機器は登場しなかった。全部やろうとすると、四捨五入して1.000万円みたいな機器とか、現実的な価格だと、CDとSACDのみで、マルチのDACがついていないプレーヤーだった。

SACDやSACDマルチも楽しんでいるけれど、それはそれとして、音楽配信が始まって将来はCDさえもなくなるという考えもある、でもどうだろう、CDが10年やそこらでなくなるのだろうか。どう考えてもピュアオーディオとしての中心はCDとLPだろう。なにしろ、CDとLPは売られたソフトの絶対量が圧倒的だ。

結局、SACDとSACDマルチは別格ということにして、CDの系とは分けた方が良さそうだということになった。デジタル再生を全部1台でということならユニバーサルプレーヤーってことになるわけだが、僕はDVDオーディオをやっていなくて、CDとDVDとSACDだから、デジタル系の中でSACDだけを別立てとした。

そして、SACD以外のデジタル系はPCオーディオにして、二年ほど前からCDの再生はMacやPCを使っている。DVDはもっと前、G4Cubeの時代からMacを使ってきているから、純粋なCDプレーヤーやCDトランスポート、そしてDVDプレーヤーは持っていない。さらに、インテルMacはWindowsでも使えるから、Macが1台あれば、それが一番安いMac miniでもMacBookでも、音楽がきけてDVD再生がOKで、しかもメールも出せてSkypeも出来る。素晴らしいことじゃないか、若者を中心に将来の音楽再生はコンピューターを使ったものになってゆくことだろう。そして、次世代DVDにだって対応してゆくことだろう。

その上、FF400にはクロックの入力があるから、ずっとあこがれていたが高嶺の花だったクロックの導入も可能なのだった。一応、この一年間、戯れる会例会でクロックも何機種か試聴はしてきていた。     2008.3.13

というようなことを書きつつ、サーロジックのパネルを移動したり、L-65のアッテネーターを少し調整してみたりする。中高域のレベルをあるポイントよりも下げると、いきなり高さとか広がり感、つまり空間感が出なくなる。それと、来る音ってのがあって、僕が求めている音は、その「来る感じとある種の色気」みたいなものの表現が重要なポイントで、中高域のある部分がその表現ときわどく関係しているようだ。約一週間かかったが、行きつ戻りつし、今夜の調整で良い感じになってきた。明日は戯れる会例会なのだが、まあこれで何とかなるだろう。僕の場合、こいうのはジワジワやって、全体的な様子を見ながら寄せていく方法をとっている。

そして、明日の戯れる会例会では、ルビジウムのクロックを二種類と水晶を一種類合計三機種の10Mクロックをきき比べることになっている。通電はしているものの僕もまだちゃんときいてないし、これは楽しみだな。多分、これまで何度も戯れる会例会で行ってきたクロック試聴の中でもっとも完成度と密度の高い内容になると思う。やっとここまできたが、それでも先はまだまだありそうな気配だ。

OSをLeopardにして以来、CDの再生が出来なくなっていたCUBASE ST4にもう一度アップデートをかけたところ、CDを再生するようになった。でも、相変わらずインターネットに接続しても曲目は出ないし、連続再生も出来ないので、使い勝手はQuickTimeで一曲づつCDを再生するのと同等だ。WindowsXPでCUBASEを使うと、このあたりの問題はまったくなくて、曲目も出るし、shiftキーで複数、あるいはControlキーで任意のトラックを選択しての連続再生が可能だ。

そういう点を考えると、iTunesって本当に便利で、クロックが入って音質もその分向上したし、だから普段はiTunesを使って音楽をきいている。ただ、クロックが入れば、当然CUBESEの音はさらに良くなるわけで、イザという時はこちらの出番ということになる。WindowsXPもあれこれ設定をいじって出来るだけCPUに対する負担を軽くしてやると音はさらに良くなるようだが、僕はそこそこでやっている。   2008.3.14

今日の例会にはこんなものがあって、出し物は豊富かも、しかもこのでかいルビジウムのクロックは、ちゃんと音が出るかどうかの確認のため、僕が試しに二曲ほどきいただけで、それ以外は誰もきいていない。割と落ち着いた音で印象は良かった。自分であれこれきいてしまうとつまらないので、僕はこの一週間、ジワジワとセッティングをいじっていたから、10Mのクロック三機種きき比べは今日の例会が初めてだ。でも、こういう時に限って参加者はやや少なめということになっているのが人生の楽しいところかも知れない。

午前中にスタジオに来て掃除をし、一時間前にはアンプのスイッチをONにする。さて、自分自身の、そして、みんなの感想が楽しみだ。

ああ、疲れた。楽しみすぎて疲れた。でもいろいろわかった。ルビジウムもいいし、水晶もいい。両方欲しいなんて贅沢かなあ。僕として一番興味深かったのは、Mac版のCUBASEと、Windows版のCUBASEの音の違いだった。CoreAudioとASIOの違いなのかも知れないが、大ざっぱに書くと、腰の据わった音はMac、空間感はWindowsみたいな感じだった。以前はこんなにハッキリが出なかったのだが、多分これもクロック追加の恩恵だろう。

さて、明日は朝の9時から中華料理を習いに行くので、今日はさっさと寝ることにしよう。   2008.3.15

まったく本当に戯れる会ってのは持ちつ持たれつみたいなところがある組織だと思う。昨日、自作のDAC(クロック端子付き)を持ち込んだ人がいて、最後に一時間ほどこのDACをきいた。もちろんFF400との比較になり、「FF400って、安くて良く出来てるよね」ってことがわかったりもすのだが、このDACでWindowsでのCUBASEとMacでのCUBASEを比較してみると、WinとMacの違いがものすごく良くわかった。別物みたいな鳴り方なのだ。僕はこの自作DACの場合はMacの音を良いと思ったのだが、やはり、音ってのはそう単純ではないから、色んな角度からの断面を比較してみないとわからいと思う。スピーカーケーブルやインターコネクトを別の物にすると、評価が逆転したりもする。

液晶が真っ暗になったレッツノートは何とか復活したらしい。原因はマザーボード側のインバーター供給電圧回路のヒューズ飛び ということだった。三日後ぐらいにはもどってきそう。これでまた、ONYX satelliiteで音楽をきけそうだ。何とか二年ほど使えればと思っている。その間にMacBookAirもちっとは安くなって、Firewire端子ぐらい付くかも知れないし。ほんと、値段はともかく、USB1個じゃどうしようもないからさ、FireWire端子を何とかしてくれよApple。   2008.3.16

昨日知った、とても興味深いはなし。キヤノンのPro9000というA3ノビの染料プリンタ(現行品)をモノクロモードで使うと、用紙の端からは印字できず、数センチ用紙を送り、幅も同じぐらいの余白をとった範囲しか印字しない。しかもひどくスピードが遅いと、デジタルピクニックに来ている人が言っていた。僕も、次に買うプリンタはPro9000かなと思っているのだが、四年ほど前に買った9900iが当たりなのか、まったく故障もなく快調なので、まだ自分では最新のプリンタを使っていないので、このあたりのことは昨日初めて知った。

このところプリンタはかなり良くなってきていたのだが、ずっとモノクロームはイマイチだよなと思っていた。モノクロームでやたらと時間がかかるというのをきいて、「なるほど」と思った。カラーは何色も使うからごまかしがきく、と言うか、そんなにきっちりやってもどうせボケてしまうが、単色だとよほど念入りにゆっくりと紙を送りつつ噴霧しないときれいなものができないということらしい。どうやら、本気でモノクロームに対応しているようだ。そして、カラーよりもモノクロームの方が、手間がかかるあたりが、なんとも面白いなあと思った。

味は大変良いのだけれど、このタイプ、つまりパカッと割れるのを目標に作ったのは三回目だから、まあもう少し修行かな。毎日、何かを買ってみるでも、どこかへ行ってみるでも何でもいいから、とにかく日々新しいことを試してみたいと考えている。

iPod touchを持ってきて、僕の所でfonで接続してメールをチェックしている人が、今年になってから数人いる。iPod touchは小型だけど、なかなか使い勝手が良さそうで、もしiPod touchでSkypeが出来れば、レッツノートは要らないのかな? いや、アンプに接続していい音で音楽をきくにはWadiaiPodトランスポートが必要だ。レッツノート+ONYX satelliite 対 iPod touch+Wadiaはどっちがいいかな。いつかWadiaのiPodトランスポートもきいてみたい。  2008.3.17

ルビジウムもいいけど水晶もいい。でも、それをきいたすぐ後にレコードきくと、これがまた良くて、モノラルLPも良いし、音楽きくのは楽しいなあ。オーディオも楽しいなあ、陽気もいいし、駿河台に中古ソフトでも買いに行こう。Mac版のCUBASE ST4でCDを連続再生出来れば言うことナシなんだけどね。まあ、しょうがないな。そのうち何か良いアプリケーションも出てくることだろう。

オリンパスのパンケーキレンズが出るのか、25mmf2.8、ということは35mm換算50mmか、ちょっと贅沢にシグマのコンパクトとオリンパスのパンケーキ付きを二台持って歩くのはいいかも。   2008.3.18

スタジオ内で、あれこれ細かいことをやる毎日なので、こういう時は絶対にiTunesだ。クロックをルビジウムにすると、iTunesでBGMでも明らかに音が違う。すごいもんだねこりゃ。

若い人はともかく、長いオーディオ歴と共に戯れる会にやってきて、それなりに楽しんでしまうと、戯れる会から抜けることなんて出来ない。もし仮に戯れる会の何かに不満を感じたり、あるいは僕に対してちょっとむかついたりなんてことがあったとしても、「じゃあ、この世界のどこに戯れる会のような、病気の人たちが集い、楽しむ場があるんだい?」ってことになる。それは確かにそうなのだ、だから僕もちゃんとしないといけませんね。   2008.3.19

レッツノートの液晶が直ってきたので、WindowsXPのiTunesにCDを3GBほど読み込ませて(毎度のことだが、カセットテープへの録音に比べて何て楽なんだろう!)、ONYX Stelliteできいてみた。なかなか良い。普通に音楽を楽しむならこれで充分だと思う。iPodのアナログアウトやレッツノートのヘッドフォン出力からじゃこのサウンドにはならない。ONYX Stelliteは、Firewire接続なので、ASIOも使えるのだが、そうなるとCUBASE LEとかを使ってCDを回すことになるのだが、そうなるとCDドライブの音が気になったりもするから、まあそこまでやらない方がゆっくりと音楽にひたれると思う。僕が買ったペンティアムM1.5GHzまでのレッツノートはファンレスなので、HDDの音がする程度だから、iTunesに読み込ませた音楽を再生する限りではかなり静音だ。Sofmapで中古を買っても10万円以下だから、60GBのHDD付きCDプレーヤーとして買ってもいいんじゃないかな。

レッツノートからダブルブートしているUbuntuだと、ONYX Stelliteからは音が出ない。Firewire接続だからドライバーが必要なのだが、Linux用のドライバーはないからつながらない。(Mac+ONYX Stelliteを試してみると、こちらはドライバー不要で音が出た。Airじゃダメだけど) そういう点ではUSB接続のDACならUbuntuからでもOKってことになる。UbuntuにもiTunes的なアプリケーションはあるけど、両方に読み込ませるのも面倒だし、とりあえずレッツノートで音楽をきく時はXPってことにした。

そうそう、レッツノートでUbuntuを使った場合、トラックパッドでスクロールが出来ないことがすごく不便だったのだが、今朝、出来るって事がわかった。これが微妙で、10時〜4時ぐらいの範囲でのみスクロールが可能だった。まあ、わけがわからないなりにいろいろ試してみると、あれこれわかってくる。   2008.3.19

サブリンがなくなってから、二週間経った。最初の一週間はどうもしっくりこなかったが、その後徐々に音がまとまってきて、今日はLPもCDもかなり良い感じだ。やはり、大きな変更があると、落ち着いたりなじんだりするのには多少時間がかかる。だから、製品紹介にしても、一ヶ月とか半年とかの長期間にわたっての評価をすべきだと思う。ユーザーもメーカーもそういう価値観を持とう。

今だから書けるけど、サブリンがいなくなって三日目とか四日目は、「サブリンと同じぐらいの大きさの段ボールを二個、サブリンがあった場所に置いてみようか」と真面目に考えていた。   2008.3.21

やっぱり、FireFace400のDACはすごく良いと思う。コンピューターとオーディオ機器との橋渡しをしてくれて、クロックも入って、しかもDACがオーディオ的に充分で、値段が16万円だなんて、タダみたいだと思う。デジタルケーブルの方が高いなんて、笑っちゃうでしょう。戯れる会では、来年度もFF400の巡回試聴を予定している。戯れる会は会員制で有料だけど、例えばFF400を自宅で試すことができるだけでも価値はあると思うけど、どうでしょうね。

同じRMEの似たような製品でも、FF800とFF400の音は違う(DAC部分の話ね)。MultifaceAEもFF400とは違う。この三機種をきいてみて、僕はFF400の再生音がもっともオーディオ機器の音に近いと思っている。現行のFF400が突然変異的にこの再生音なのか、それとも将来モデルチェンジしてもずっとこんな感じなのか、それは新型が出てみなければわからないのだが、なんとなく、突然変異的にFF400だけが持っている再生音のような気もしている。まあ、このあたりは将来新型が出たときに明らかになるだろう。とにかく、現行のFF400の再生音はとても好ましい。   2008.3.22

MacProのメモリは2GB積んでいて、特にギクシャクすることもなく動いているのだが、これを+4GB 合計6GBにしたらどうなるのかなと思っている。WindowsXPは6GBものメモリを認識しないようだが、なにしろ半年前に比べると、メモリの値段がほぼ半額ぐらいに下がってきているのでちょっと気になる。それでも、iMacのメモリに比べるとMacPro用は高い、そして現行のMacPro用メモリはさらに高価だ。

そんなことで音が良くなったりするのかなと思うのだが、どうかな、やってみないとわからない。音は同じだったとしても、ものすごく沢山のアプリケーションを同時に立ち上げていて、しかもParallelsを使って、Macの中でWindowsやLinuxを出してこようなんてことも考えると、やはりメモリは重要だろう。それにしても、iMac用のメモリ2GBが6800円は不思議な気分になる。去年の夏2GBのSDカードを1980円で買ったときも軽い目眩がしたけど、とにかく沢山売れれば安くなるんだよな。

逆に、売れない物は値段が上がるということで、オーディオ機器はどんどん高価になっている。新品のトーンアームはあと5年か10年で定価100万円になるのかも知れない。僕たちは昔からトーンアームやターンテーブルと戯れてきているから、そういうことで散財はしないし、ネットワークがあるから、誰かが使っていたり隠し持っていたアームがまわってきたりもするわけだが、一人で新たに始めたら、これはえらいことだろう。   2008.3.24

ああ、そろろ夏みかんの季節だ。また20kgの夏みかんをやっつけなければならない。オレンジシフォンケーキと、去年からバージョンアップしたオレンジマーマレードを作る。是非欲しいという人がいるので、今年から、マーマレードも買ってもらうことにした。

ソニーがフルサイズのデジタル一眼レフを発表した。僕はずっとキヤノンのカメラで仕事をしてきた。僕が写真の仕事をやり始めた頃(もう30年ぐらい前)はプロ=ニコンで、キヤノンはかなりマイナーだった。だからキヤノンを使ってきた。でも、EOSの時代になってから立場が逆転したので、なんかヘン、なんかつまらない。まあ、不満がないのが不満、みたいな贅沢なはなしだ。

WindowsXPの画面とMacの画面が混在するので、なんかとても不思議な気分になる。そして、相変わらずWindowsには苦労させられている。同じマシンに入っているXPなのだが、Parallelsで起動するとまた認証しろといってくるので、マイクロソフトに電話をして、両方から起動できるようにした。面倒だなあ。   28.3.25

これを購入した。

FireFace400と比べると二回り以上大きい。でも、iPodのアナログアウトをアンプにつないできくよりは断然こっちの方がいいでしょう。   2008.3.26

明後日の音楽喫茶にむけて、ZYXのフォノイコライザーとヘッドアンプの点検整備をしてもらい、それが今朝スタジオに届いたので、これからセットする。音はすごく気に入っているのだが、このフォノイコは置く場所を選ぶので、僕の設置場所を知ると皆さんに驚かれる。アイワンの真下の空中に下から突っ張り棒で支えているのだが、本当にこの場所が一番良い。

慣れてはいても、フォノイコのセッティングに1時間以上かかった。僕が使っているのは最初期のものだったので、現行のものと同じようにゲインを上げてもらったので、以前よりだいぶSNが良くなった。

一昨日、MacProにParallelsをインストールして、MacからWindowsを起動して音を出してみたりなんてことを試したのがいけなかったのか、それともFF400を外してONYXを接続したのが悪かったのか、理由はわからないがFF400から音が出なくなった。MacOS+FF400ではFF400の電源を切って、しばし放置したり再起動二回ぐらいで認識したが、MacProをWindowsで立ち上げるとFireFace400の設定が狂ってしまったらしく、まるで音が出ない。Windows版iTunesでは音がでるけど、CUBASEがだめなのだった。仕方がないので、FF400のドライバーを更新すると音が出た。Macでは、特にOS Xになってからは、そんなことほとんどやったことがない。

ONYX sateliteも、貸してもらって使っていた物を外して、新たに購入したONYXと交換しただけで、もう認識しない。同じ条件でMacだとドライバー不要だし、どの個体がきてもちゃんとつながるのだが、Windowsだとそうはいかない。こちらは付属のCDからドライバーを読ませないとダメ、しかもあるタイミングでONYXの電源をONにする必要があるという具合で、レッツノートとONYXをつなげるのに20分ほどかかってしまった。最初からCDを入れていればそれほどの苦労ではないが、結局ダメだったので、かえって時間がかかってしまった。そんな風にしてやっとつながったので、夜中にiTunesではなくCDを回してきいてみると、音はすごく良いので満足した。アナログも大変だがPCオーディオも大変で、似たようなものかも知れない。

WindowsXPの販売終了がまたまた延期になるらしい。まあ、儲けまくったんだからさ、XPのホームエディションは3.000円〜5.000円にしよう。それでもまだまだ充分儲かるよ。で、なんらかの機器と一緒じゃないとダメなんて言って、OEM版にはジャンクのメモリ付きなんてアホなシバリもなくそう。

フォノイコライザーの設置は、さらに手を加えて、   具体的に書くと、フォノケーブルを取り替えたり、位置をずらしたり、をくりかえし何通りか試してみて、まあまあの場所が見つかり、やれやれという感じだ。自分以外の方々にきいていただくというのはなかなかホネの折れるものなのだ。ま、好きでやってるところもあるからしょうがないけどね。   2008.3.28

明日は多分CDだけじゃなくて、LPもかけてくれることになると思うし、フォノイコライザーも調整整備から戻ってきたばかりなので、今日は一日LPをかけ続ける。動物園の飼育係みたいなものです。パーティの予約は入ってないので、パーティはなしかも知れない。原本さんでパーティなしだったら、もうパーティってのを企画しないことにした方が良さそうだなという判断をしつつありけり。

そしてさらに10Mのルビジウムがもう1台届いた。これは75オーム出しのタイプで、まだどれが一番良いのかとか、どのタイプがどのような傾向かが定かでない。とにかくわららないことだらけだが、少しづつ進んでいる。

フォノイコライザーからの音は丸一日の通電で確実に進んだようで、今日の音には満足というか、明日に向けてやるべきことは全てやったので現状でのベストかな。

山本耕司 さま

明日はノー・カテゴリーで、
ライヴ・レコーディング特集という路線でまいりたいと思いますので、
何卒よろしくお願い申し上げます。


原本薫子♪ Kaoruko Haramoto

とのことでした。僕はこれからスタジオの中を片付けて準備を始めます。そして夜は明日用のシフォンケーキを二つ焼かなくちゃ。

ではまたあした。    2008.3.28

おお、なんだかんだで夜中の一時過ぎだ、家に帰って眠らなくては。今日一日色々なLPをかけてみたが、やはり昨夜と比べるとLPの音はかなり良くなっているので、安心した。

音楽喫茶に来て下さった皆様、ありがとうございました。また来月もよろしくお願いします。DJの原本さんもありがとうございました。   2008.3.29

僕が今スタジオK'sで出している音は、自分好みの音ではあるのだが、それとは別に、もっと力の抜けたというか、普段着よりももっとお気楽というか、バイクで言えばスーパーカブみたいな、そこそこ楽しめる音の装置が欲しいなと思ったりする。  2008.3.29

今日も昼より前にスタジオに来て、今日からしばらく夏みかんと闘う日々だ。毎年、ほとんど無農薬の夏みかんを買って、これを大きな鍋で何度か煮てオレンジピールを作り、オレンジ味のシフォンケーキに入れる。この時期にオレンジピールを作っておかなければ、どこを探しても、ましてや、無農薬の夏みかんは手に入らない。面倒なのだが、オレンジピールが入ることにより、ちょっと苦みがあって大人っぽい味になる。

でも、グラスやカップを洗ったりという、昨日の片付けがまだ終わってなかったので、まずそれを処理して、夏みかんにとりかかるのはそれからだ。

3/28にアメリカからMacProのメモリが届いているはずで、配達されるのはいつになるかな。あと二〜三日後だろうか。マシンのパワーはものすごくアップしていると思うが、OS自体やアプリケーションも重たくなっているので、メモリは多い方が良い。今じゃ2GBは常識で、Vistaが出てくれたおかげでメモリは安くなっているかも知れない。これは能率が悪くてインピーダンスの低いスピーカーをハイパワーのアンプでドライブするような状況に似ている。もはやOSは昔のものには戻れないから、せめてスピーカーは8オームで能率が90dbぐらいだとパワーアンプもアイワンでもちゃんと鳴ってくれる。だから僕は古いスピーカーが好きだ。

2008.3.29  At Studio K's
1.Bill Evans At The Montreux Jazz Festival Verve(Classic Records) V6-8762
2.Eva Cassidy Live At Blues Alley Blixstreet G2-10046
3.The Allman Brothers Band At Fillmore East Capricorn(Classic Records) SD2 802
(Interval)
4.Saito Kinen Orchestra Conducted by Seiji Ozawa/ Brahms Symphony No.1 in C minor, Op.68  Live At Schauspielhaus on August 14-15.1990 Philips PHCP-150
5.KUMIKO Live At Cocoon 2004〜わたしは青空 avex IOCD 20114
6.How's Everything Sadao Watanabe Live At Budokan CBS C2X 36776
(Interval)
7.Bill Evans・The Tokyo Concert Fantasy F-9457
8.Bill Evans Trio/ Sunday At The Village Vanguard Riverside(Analogue Productions CAPJ 9376 SA)
9.Bill Evans Trio/ Waltz for Debby Riverside(Analogue Productions CAPJ 9399 SA)
10.Sinatra At The Sands With Count Basie & The Orchestra Reprise 9 46947-2

原本さんは片面全部かける感じのJAZZ喫茶スタイルでした。以上がリストです。   2008.3.30

いやはや、雨は上がったけれど寒い。春は近くて遠い。

さて、明日から四月なので、パート20に移行します。


4/20(日)DJにモアさんをむかえての 音楽喫茶 13:00〜 19:00

5/24(土)DJに安西利彦氏をむかえての 音楽喫茶 13:00 〜 19:00 「麻薬的な音楽」

6月はRockDay 

コーヒー700円 紅茶(マリアージュ・フレールのタイ・ビューティ)700円 ビール1000円 シフォンケーキ500円



僕のオーディオ装置 スケベ根性ありありの中庸 パート1  1997年〜2000年まで
僕のオーディオ あんまり膨大なのでパート2 2001年
さらに膨大 パート3 2002年
僕のオーディオ生活 パート4 2003年
僕のオーディオ生活 パート5  2003年

僕のオーディオ生活パート6  2004年1月〜6月

オーディオと映像を中心にした日々の記録 パート7  2004年7月〜12月

オーディオと映像の記録パート8  2005年1月〜4月

オーディオと映像の記録パート9  2005年5月〜9月

オーディオと映像の記録パート10   2005年10月〜12月

オーディオと映像の記録パート11  2006年1月〜3月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート12 2006年4月〜6月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート13 2006年7月〜9月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート14 2006年10月〜12月

オーディオ&映像、そしてまじめに遊ぶ生活 パート15 2007年1月〜4月8日
オーディオ&映像、そしてまじめに遊ぶ生活パート16 2007年4月〜6月
音楽と映像、そして生活を楽しむパート17  2007年7月〜9月
音楽と映像、そして生活を楽しむパート18 2007年10月〜12月

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