オーディオ&映像、そしてまじめに遊ぶ生活  パート14
とにかく10/14の演奏会を成功させなくてはならない。主催者的成功とは、お客さんを満員にすることです。あと二週間ほどなので、興味のある方はチケットを申し込んでください。新しいスタジオで、生のバイオリン演奏はどのように響くのか、お二人の演奏がとても楽しみです。皆さんよろしくお願いします。

Tenderlys ライブ

10/14(土)午後

竹内真知(ヴァイオリン)& 宮崎カポネ信義(ギター)

パート1 15:00-16:00  定員26人 
パート2 17:00-18:00     定員26人

    椅子席2500円 床席2000円 

 パーティ  18:30〜21:30  

  食事+飲み物一杯つき 3500円 

  もっと沢山飲みたい方は別会計

 

 

☆ えー! 給食費を払わない親が沢山いるのか、信じられないことになっているなあ。

これから色々なオーディオ機器をこのスタジオできくこととして、では、このスタジオで生の楽器演奏がどのようにきこえるのか、 まあ、その演奏を録音して再生なんかはしないにしても、 とにかくホールみたいに広くて間接音が多いわけじゃない数メートルのところで生楽器の演奏をきく体験ってのはすごく良いと思う。もしかすると、オーディオなんてぶっ飛んじゃうのかも知れないし、同じかも知れないし、オーディオの方が良いのかも知れないし、きっと生には生の良さがあるんだろうと思うので、僕は10/14のライブをとても楽しみにしている。お時間と興味ある方は是非お知らせ下さい。  2006.10.3

JR150もきいてみた。もちろんすごく良い

でもこの世界はさんざんやってきて、いつでも戻れるから一日でJBLに戻した

サブリンの方が部屋が広くて気持がいい

PowerMacG5には二台のHDDを入れることが出来る。音がうるさくなるとイヤなので、今までずっと外付けHDDでバックアップを取っていた。ただ、外付けだとどうしても、バックアップをとる頻度が少なくなるので、今日250GBの物を買ってきて内蔵した。元のHDDに問題があったらしく、エラーがでまくってちょっと苦労したが、何とかバックアップを取った。Panther以降のOSでは、「復元」という機能を使うと、まるごとバックアップを取ることが出来る。心配したHDDの音はさほどでもなく、ファンレスのG4Cubeを除けば、G5は僕が使ったデスクトップ機の中では最も静かだと思う。

オリオスペックまで歩いていって、サイレントシークモードのHDDを買った帰り、ダイナミックオーディオサウンドハウス5FでJBLのDD66000をきき、「さすがにSNがいいですね」と言った。広くてゴージャスな部屋なら良さそう。サブリンとは比較にならないからなあ。    2006.10.4

サブリンはSNという点だと、もちろん良いわけない。カタチは好みによると思う、もちろん姿カタチに惚れての導入だからサブリンを僕は好む。裏のネットワークのアッテネーターだが、ミニマムでの音はおとなしく鳴りすぎるので無視、MidかHighかは難しいところだ。僕としては出来ればHighでいきたい。だがHighだと音楽が鳴っている時は良いが、無音時に「シー」っていうノイズがちょっと気になる。だからといってMidに戻すのも悔しいので、パワーアンプQUAD405の裏にあるアッテネーターを少し絞り気味にして使うと大体OKみたいだ。マランツ7とQUADの組合せだからSNが悪いのではないかという気もするが、これは最新型プリ+パワーアンプを持ってきて鳴らしてみないことにはわからない。

音のエジソン製 モノラルカートリッジ。今日からきき始めたが、今までのシリーズの中で一番良いようだ。ボディは本黒檀・スネークウッド・フェルナンブコとう銘木を使っていて、とても高級感がある。実際、音も落ち着いた感じで、高級感がある。モノラルLPは鮮度感が命なんだが、それに加えてちょっと「甘み」みたいなものが加わってきているところが良い。ここらあたりが高級と普通の違いか

このタイプは最高級なので87.150円だそうで、僕は普通に使えるモノラルカートリッジなら、やはり音のエジソンのシリーズと、オルトフォンのCG25Dにとどめをさす

 

☆ MacOS 10.4.8 Control+マウスホイールで画面のズーム これはすごい。カッコいいんだけど、細かい字で読みにくいサイトなんかに行ったときは助かる。

スタジオの近所にあるレストランで食べるレバー味のパスタは絶品で、ずっと「こういうものは、自分では作らず、ここへ来て食べるのがよい」と考えていた。だけど、そのレストランへも時々しか行かないから、毎度毎度同じパスタを注文していると他の料理を食べてみることが出来ない。そう考えて、レバーのパスタを自分で作ってみることにした。まあ、こんな風にしてレパートリーを増やしてゆくわけだ。あちこちの音をきかせていただくも良し、生演奏を沢山きくのも良し。   2006.10.5

雨だけど、ハイエンドショウに行こう。出かけるときは、不在の間にできてるような料理をしかけておく。

平日だというのに、ハイエンドショウはけっこう沢山の人がいた。ザンデンの音はすごくしなやかというのか、PMCのスピーカーからあんな音をきいたのは初めてだった。同じブースにあった、DVDプレーヤーとプロジェクターとアンプ&スピーカーが一体になった物、つまりDVDのラジカセとDLPのプロジェクターが合体したようなものは実売15万円ぐらいだそうで、音声は光のデジタルアウトがあるからAVアンプにも接続OKで、「なるほど、こりゃ手軽でいいわ」と思った。

六粋堂もソフトを売ってたし、P.S.Dも新しく大きなスピーカーを出してたし、久しぶりに会えた人も多かったし、雨にも負けず行って良かった。   

音のエジソン製モノラルカートリッジはZYXのフォノイコライザーで再生すると、ちょっと優しすぎる感じになる。で、ダイナベクターのアーム+オーディオインターフェイスのトランス+マランツ7のフォノイコライザーだと、音はこちらの方が断然良いのだが、けっこうなハムが出て、何をやってもどうにも止まらない。仕方がないので、オーディオクラフトのアーム+オーディオインターフェイスのトランス+マランツ7のフォノイコライザーだとハムも出ず、音もすごく良い。ということはダイナベクターのアームDV-507の出力をZYXのフォノイコライザーに入れて、適当なステレオカートリッジをつけて、特にハムが出なければしばらくこの組合せでいこうかと思う。こういうのって、字で読んでもなかなかわかってもらえないだろうなあ。それは眠っているか覚醒しているかぐらいの大きな差違なのだが、とにかくこのあたりの組合せでえらく音が変化する。    2006.10.6

キャロル・キングのYou've got a friend ってどんなコードなのかなと思ってインターネットで検索をしていたら、ビートルズのギターコードが沢山掲載されているサイトに行き着いた。キャロル・キングの方も見つけたけど、ビートルズの方が面白かったので、何十枚もプリントした。カエターノがディランのDon't think twice, it's all right とかを歌ってるみたいにボサノヴァでよく使われるコードで伴奏して歌うってもいいなと思っている。日本の曲のコード譜を探しても、ほとんど見つからないのだが、外国の曲は以前も書いたけどブラジル音楽にしろビートルズにしろ沢山ある。

BEATLES GUITAR TABS で検索をかければゴッテリ出てくるので、多分、STONESとかU2とかに置き換えればそれぞれ見つけることが出来ると思う。   2006.10.7

10/14のチケットがけっこう余っているので、昨日は六粋堂のブースにチケットを置いてもらいに行った。御茶の水-有楽町は自転車で15分ぐらいか、本郷通り=日比谷通りの歩道は広くて、休日だと歩行者もほとんどゼロで、気持の良いサイクリングだ。そして、今日もまたそのチケットを回収しにハイエンドショウに行く。そういうわけで、今年は、毎日ハイエンドショウに行くことになった。チケット一枚でもいいから売れているといいなあ。こういうのは金の問題ではない。金だけの問題なら、自慢じゃないが、どうせ改装工事で大借金ををかかえているのだから、それに比べりゃかわいいものだ。そうじゃなくて、演奏会は聴衆と演奏者の双方でつくる時間と空間だから、良い演奏を期待して真剣に受け止めてくれる聴衆が不可欠だ。「損してもいいや、そこらへんでチケット配って人だけ集めましょう」ではダメなのだ。

「ヤマモトさんとこの新しい部屋で生のガダニーニとデ・アンジェリコによるテンダリーズの演奏はどんなかなあ」と、楽しみにして集まってくれる人が、あと15人メールをくれたらなあ、、、ちょっと力不足だったなと思っている。 そうそう、ここには書いてなかったけど、パート1&パート2 通しで買っていただいた場合は4.000円(椅子席のみ)です。     2006.10.8

10/14のチケットはPart 2の方が申し込みが多く、また、椅子席から売れているため、まだわからないが、もしもPart 2の椅子席(14席)が完売すると床-椅子とか床-床の通し券が欲しいという声も出るのかも知れない。そこで、床-床の場合は3.000円、椅子-床の場合は3500円という設定にしようと考えている。木の床なので冷たくはないが、寝転がってきくのはご遠慮下さいね。

JBLサブリンがやってきて二ヶ月になった。ずっとiTunesのイコライザを使ってきたが、ここでFlatに戻すことにした。Flatにすると少々もの足らない気もするのだが、スッキリして好ましいとも言える。まあその程度ならしばらくFlatでいこうかと思っている。

先日のハイエンドショウで、コウジロさんが10/14のチケットを買ってくれて、その時に一緒に話をしていた種さんに「もうあの、バンドエイドやトーストはないんですか?」と聞かれた。僕は「シュールな感じが面白いと思ったんですが、飽きたから捨てちゃいました」と答えた。「杉浦茂って知ってます? 村上ポン太さんのタヌキを描いた漫画家の猿飛佐助が大好きだったし」、というわけでシュールリアリズムだ。そこで昨日は上野の森美術館まで散歩して「ダリ展」を見に行ったのだが、なんと入場するのに30分待ちだった。「ダリってそんなに人気があったのかい。何もそんなに混雑している時に見ることもないな」と思って、コルビジェ設計の西洋美術館で「ベルギー王立美術館展」を見た。ルーベンスを見て息絶えるともなく、それから、アメ横を通り、御徒町の吉池さかな館で秋刀魚を買って帰り、焼いて食べた。よく歩いたし、秋刀魚もパリパリのフワフワにうまく焼けておいしかった。  2006.10.10

Part2の椅子席が全部売れた。でもまだ床席はいっぱい余っている。半主催者の種さんが、「座布団を持って行きましょう」と提案してくれたので、床席も脚が痛くなることはないと思いますから、どうぞききに来て下さい。    

そして、ライブの翌日、10/15は戯れる会例会だ。今回はサブリンの音や、JR150の音、それから大阪の御田さんによるPCトランスポートのデモンストレーションを予定している。これはこれで楽しみだ。六月にMacBookを使って、同じハードでMacOS+iTunesとWindowsXP+Lilithの音をきき比べた時の音の違いったらなかったから、その後どこまで進化しているのだろう。

シフォンケーキやスポンジケーキというのは卵白を泡立てて(メレンゲ)、その泡を焼いているわけだから、泡立ての時間とか度合いでかなり出来上がりが左右される。僕は長い間ずっと、焼き方の手ほどきをしてくれたおばさまからもらった、安いハンドミキサーを使ってきた。これをもう少し強力なハンドミキサーにしたらどうなるのだろうと考えている。配合だの焼き方はほとんど決まってきているわけだから、ここまでくれば、ハンドミキサーの差や違いがハッキリするだろう。あとはもうそこぐらいしか考えつかない。高いと言ってもハンドミキサーってのは1万円ぐらいで、みんな「一生物にしても高いよなあ、でももしかしたら良いのかも」って考えてるのだが、オーディオはこれが100万円だったりするから、すごいというか、驚くというか、不健全というか、まあ複雑な気持が味わえる楽しい趣味だ。

ついに、Part1Part2とも、椅子席が全部売れた。椅子席が全部埋まらないことには床席の意味がないわけだからホッとした。それにしても辛い日々だったが、おかげさまで、何とかカッコがついた。   2006.10.11  

そんなわけで、この段階でやっと「どんな演奏会になるのかな」楽しみだなあと僕自身が思えるようになった。いつだったか、取材で寺井尚子の写真を撮ったときに、目の前でちょっとだけ弾いてみせてくれたことがある。ほんの1分かそこらだったけど、あれは言葉にできない甘美な空気のふるえだった。今度の土曜日は、もっともっとたっぷり楽しめるはずだ。厚木さんがよく「演奏者と同じ舞台に立つかのようにききたい」って言うが、舞台と客席は分かれているけど、僕のスタジオは大して広くないから、全員舞台の上できいているような状態なのだ。

きのこ? こわれもの?

ずいぶんでかい箱に入ったきのこだなあと思ってあけてみると

立派なしめじだった

これが巨大なのか、それとも僕ら都会の人間が八百屋で買ってやつが小さくて画一的なのか? わからないが

よし、明後日のパーティではこれらも使って料理を作ろう。人や物があつまってくれれば、突然やる気がわいてくる。我ながら単純である

 

   2006.10.12

今日の午後あたりから、明日の夜まで、Tenderlysの演奏会の準備その他で時間きざみの行動になると思う。明日は半主催者の種さんが午前中から来てくれる予定で、パーティ用料理の下準備や、掃除、机の片付け、足らない椅子を借りてきてセットしたり、飲み物をどうするか、リハーサルと照明の打ち合わせ、お客様の案内(椅子と床の区別はありますが指定席ではありません)の打ち合わせ、などなど、基本的には一人なので、かなり密度の高い一日半になる。演奏が始まってから「場所がわかりませーん」という電話が入ると困るなあとか、そういう心配もあったりして、でも、これはもちろん僕がやりたくて、ききたくてやり始めたことだから望むところだ。お客様から見れば、色々不備な点も多々あると思いますが、明日はよろしくお願いします。

ファミリーコンサートみたいなものだから、椅子や座布団をやや円形(放射状)に配置して、演奏者を取り囲むような感じがいいなあなんて想像していたのだが、なにしろ一週間前は聴衆6人かも知れないという状況だったから「取り囲みようがないじゃん」と思っていた。でも、おかげさまで、何とか囲めそう。あとは大地震やミサイル発射とかが起きないことを願っている。

そういうわけで、オーディオを楽しめるのは今日の午前中までみたいなので、アンプのスイッチを入れて、さて何をきこうかと考えているところ。

明日のライブと月末の写真展が終わったら、年内に一度どこでもいいから登山をしたい。これはホントだろうか? 30代独身女性、オーディオにもきてほしい。    2006.10.13

朝、地震で目が覚めた。 天気も良い。よし、一日いくぞ。

とても素敵な演奏で、みんなすごく喜んでくれたし、大成功と言って良いと思う     2006.10.14

そして、一夜明けて今日はオーディオの日、戯れる会例会だ。生演奏はもちろん素晴らしいが、オーディオも楽しい。昨日のマコさんは、リハーサルでちょっと弾いただけで「部屋の響きが良い」と言ってくれた。それはオーディオとも共通していると思う。            2006.10.15

「幻聴日記」も終了か、でも、僕はまだまだやめる気などない。戯れる会もやっているし、おかげさまで書きたいことは沢山ある。

昨日の戯れる会例会では、JBLサブリンの音をきいてもらい、それから、同じCDを、1)G4 Cube+itunes+DA53 2)Qosmio+itunes+EDIROL+DA53 3)MacBook+WindowsXP+RME+DA53 で再生した音を比較してきいた。それぞれ違うので面白い。そして、パネルを全部部屋から出して、少しづつ入れてみたり、置き方を変えるという実験をして、ウイーンアコースティックV1という小型スピーカーと、もう少し大きいJR150の音をきいて、そこで時間切れになった。

10/14のライブは結果的にはお客様も演奏者もみんな喜んでくれたようで、やって良かったと思うが、なにしろ初めてだったのでわからないことだらけだった。StudioK'sの収容人数は何人なのかも不明だったし、多分Tenderlysのお二人にとっても、初めての場所で、しかも、聴衆という感じでちゃんときいてくれる形式はそれほどないだろうから、良い意味での緊張感があったと思う。毎月ってわけにはいかないが、あまり音が大きくなくて、良い演奏家がいれば年に何回かはライブをやるのも良いかなと思う。

先日「かもめ食堂」という、お客の来ない食堂の映画を見た。よくわからない内容だったが、しばらくして思い出してみると、やっぱりよくわからない映画だった。K's食堂は将来ミリオネーゼの隠れ家になる予定なんだが、今のところお客さん少ないからなあ。

JBLサブリンの良さは、音が愛らしいところだと思う。壁に押しつけて、音が前に出てくる点、低音がよく出るという点ではLINNのアイソバリックと共通していて、高級な造りという点もよく似ているが、アイソバリックは「思慮深く、頑固な人みたいな感じ」だから付き合うのはちょっと疲れる時がある。サブリンも意外にしっとりした音だけどアイソバリックに比べれば楽天的なサウンドだ。あ、それと圧倒的な余裕だな。      2006.10.16

でも、よく考えてみたら、第二期StudioK'sでアイソバリックの音はきいてない。そうなのだった。もしかすると、アイソバリックはものすごく良かったのかも、今の状態なら、もっともっと素直に豊かに、朗々と鳴ったのかも知れない。なんて考えると、偶然つかまえた大魚を逃したような気もしてきた。

それは確かにそうなのだが、この辺で、今後僕がやろうと思っていることを少し説明しておこうかと思う。

僕はJBLサブリンをとても気に入って可愛がっているが、一生使いたいわけでもない。可愛がったということで言えば、KEFだってアイソバリックだって、Rogersだってみんな可愛がってきた。じゃあなぜ、今はサブリンを使っているか。

昔、名曲喫茶だのJAZZ喫茶だのが流行った時代(1950年代60年代だろうか)は、ほとんどの人がオーディオ機器やソフトを買えなかったから、それらの場所に行って音楽をきいていた。営業写真館とかもそうで、みんながカメラを買えなかった時代は写真を撮っておきたければ写真館に行くしかなかった。でも、今は時代も変わって、運動会で子供の写真を撮るのはお父さんの役目で、写真館には七五三と成人式しか行かなくなった。

オーディオもそうで、みんなソフトも沢山持っているし機器もそれなりの物を所有できるようになった。だから、その中で「こんなに良い音になったぞとか、新しい機器を導入したらこうなったから、みんなききにおいで」というようなことになるのは自然で、オフ会とかはだいだいそういう感じなんじゃないかな。

考えてみれば、僕もそうだった。「StudioK'sを作って、必死で音のことを考えて、行動して試してきて、こんなところまできたから、興味がある人はききに来て下さい」ということで戯れる会も始めたのだった。戯れる会を始めたのは2003年だから今年で4年目だ。毎月1回として三年で36回だから、もう40回以上集まってきて、何をやったのだろう。音自慢か? それもあるだろう、様々なソフトを持ち込まれてきくわけだから、KEF105はどんなものもこなせるよう、なるべくスキが無いようにしていたかも知れない。そしてさまざまなオーディオ的実験を繰り返してきた。昨日もスタジオでAB誌の試聴を行い、僕は場所を提供して撮影をしたのだが、音の違いはものすごくよくわかって、「こういうのって、ついみんなにもきいてもらいたくなってしまうんですよね」と話した。

感じ方は人それぞれだから、音の好みもさまざまで、戯れる会例会は音自慢というよりは、共通の体験を共有し、きいてどう思ったかを複数で話し合ったり、ソフトや機器の情報交換をする場所として機能してきたのだと思う。そうそう、数が少ないオーディオマニア同士の恋人紹介所という側面もあった。10人集まると色々な感じ方があって、全員一致のこともあれば5:5に分かれることもあれば、1:9のこともあるので、僕の音をきいたり楽しんだりというだけではなく、参加者自身の好みが浮き彫りにされるので、自分を理解することも出来ると思う。

また、モアさんにJAZZのオリジナル盤をきかせていただいたり、音楽評論家の渡辺亨さんや、LINNの古川さん(現代音楽講座)、広木さん(バロック音楽講座)に来ていただいて、ソフトの紹介や楽しみ方を学ぶこともやってきた。それから、機器の巡回試聴もやっていて、今はサーロジックのパネル45cm×120cmが二枚分希望者ののお宅を巡回している。オーディオショップから機器を借りての試聴だと、やはり三度に一度ぐらいは購入しなければという多少の脅迫感?が伴うけれど、戯れる会の巡回にはそれがない。だから、戯れる会は単なるオフ会ではないし、流儀を押しつけられることなどなく、逆に色々なスタイルを出し合うことをやってきた。

それらに加えて、第二期のStudioK'sでは意識的に「出会いにくい機器を体験する場」にもする、ということを考えた。それが今回のJBLサブリンだった。

なにしろ、ものすごく程度の良いサブリンで、僕はオリンパスは知っていたけど、同じユニット構成で、このような、まるで李朝家具のようなデザインのスピーカーがあったなんて知らなかった。だからとても驚くと同時に、一体どのような音がするのだろうという興味がわいた。それは多分オーディオが好きな人ならみんなそう思うだろう。そして、「ショップでの試聴ではなく、ある程度の期間鳴らしこんでみたい」と思うことだろう。なにしろ存在そのものを知らなかったぐらいだから、滅多にお目にかかれないスピーカーなのだ。

現代のスピーカーは高価な物も多いから、それらを購入するつもりがあれば、サブリンはそれほど高価ではない。だが、横幅は約1mほどあってけっこう大きいから、スペース的な障壁はある。20畳以上、できれば30畳ぐらいの部屋でゆったりと鳴らしてみたいスピーカーだ。さいわい、第二期StudioK'sは約24畳ほどだから、サブリンを置いて、15人集まっても特に窮屈ということはない。それならば、しばらくサブリンと付き合ってみても良いのではないか。その間に戯れる会例会に参加すれば、きくことが出来る。ある程度みんなできいた上で、「どうしても欲しい」という人があらわれて「譲ってほしい」と言ったら、「いいですよ」と答えようと思っている。ある程度というのはあと二ヶ月か三ヶ月ぐらいかな。僕はサブリンを気に入ってるわけだから、欲しいという人が現れなければそれはそれ、ずっと使っていれば良い。サブリンの音をききたい人は例会や、僕が飲食業をやっている時に来ればきくことができるかも知れない。もしも誰かのところへ行ってしまってなくなれば、もうきけない。なくなっちゃったんだからそいつは仕方がない。

今日は朝からインターナショナルオーディオショウの取材で、各ブースで最新の音をきいてきた。そして、スタジオに戻ってサブリンで「マリア・ヒタ」のCDをかけているのだが、不満はない。井上陽水も大変気持よく鳴る。G4 Cube+CECのDA53、マランツ7とQUAD405-2という、入口を除くと古い機器ばかりなのだが、古くさい音だとは全然思わなくて、堂々としていてウエルバランスって感じがする。    2006.10.20

もしもサブリンがどこかへ嫁いでいったらどうしよう。JR150もあるし、ウイーンアコースティックV1だって充分音楽を楽しむことはできる。JRにしろRogersにしろ、BC2にしろ、僕にとって帰る場所が英国系であることは間違いない。

それとは別に、いくつか自分で鳴らしてみたいスピーカーが、あるにはある。まず、アンサンブルのスピーカー。昨日のインターナショナルオーディオショウでも、パウエル・アコースティックスの小型スピーカーが、なかなか良い感じで鳴っていた。僕は「これって、アンサンブルだよなあ」と思ってしまうわけだ。書いたことがあったかどうか、僕はStudioK'sを作ったとき、アンサンブルのリファレンスというスピーカーを買おうとしていたのだが、SISの大野さんに「けっこうアンプを選びますよ」と言われて、結局KEF105にしたのだった。プリマドンナでもいいし、リファレンスでもいい、とにかくアンサンブルのスピーカーは一度自分で使ってみたいと思う。

ただ、ずっと使う気はほとんどないから、それも半年か一年ぐらいで良い。そしてこれもみんなできいてみる。僕は大きなスピーカーを好んでいないので、例えばAVALONだったら、AVATERかECLIPSEを鳴らしてみたい。AVALONは昔のカタチの方が好きだし、一人で持てないスピーカーは困る。

サブリンは一人で持てないのだが、壁に押しつけてあるし背が低くいから、大きさの割には邪魔な感じはなくて、「早く無くなってくれないと鬱陶しくてたまらない」なんてことはなくて、ゆったりと音楽を楽しむことができるし、なにしろ愛らしい音だから、この体験ができて僕は幸せだなと思う。      2006.10.22

月に一回StudioK'sに集まって、デジタルの処理やプリントをやっているグループ(デジタルピクニック)があって、彼らと今週の金曜日からカラーの写真展を開催するので、皆さん見に来てください。僕は一応作品は出来ているものの、プリントがまだなので、何とか木曜日の夜までにプリントする予定だ。

このデジタルピクニックという写真グループは会員を募集しています。興味のある方は山本にメールを下さい。スタジオに大きなサイズ(A2)の顔料プリンタを買っておけるといいんだけど、どうかな。EPSONからこの秋に出るA2(ノビではない)のプリンタは用紙サイズの割に本体のサイズが小さいし、インクも80mlだし、L判やハガキも出力可能とくれば、理想的プリンタなのかも知れない。キヤノンのA2はどでかいし、小さいサイズのプリント不能だからなあ。

ずいぶんあれこれやってみた結果、やっとシフォンケーキの出来具合が安定してきた。クイジナートのハンドミキサーは実に強力で、グワグワグワーって回り、今までの1/2ぐらいの時間で卵白9個のメレンゲを完成させ、なかなか頼もしい。結局何が問題だったんだろう? よく考えてみると、四つか五つの要因があって、「こここそがポイントだった」というものがない。四〜五項目の微妙な調整(220gを200gにするとか、10個を9個にするとか、55分を60分にするとかその程度)の組合せだったと思う。うまくいかないと、「粉や玉子の種類が悪いんじゃないか」などと無関係なことを疑ったりするのがオーディオと似ている。基本的なセッティングが決まると非常に安定して、そこで初めて粉の種類による違いがわかるようになるのだが、うまくいかない時はアクセサリーにはまったりするかも。

カエターノの新しいアルバムが届いた

確かすごく年下の女性と二度目の結婚をしたはずだが、二回目の離婚をしたのかな

JBLサブリンと相性が良いサウンドで、今後他のスピーカーでこのCDをきくと少し調子が狂うことになるかも知れない

写真にしても料理にしても同じなんだけど、ある程度以上極めたいと思ったら、仕事にするしかないと思う。「好きなことは仕事になんかしない方が良い」という考え方もあるが、僕は怠惰なので趣味だとダメみたいだ。そういうわけで、オーディオも仕事の一つにしてしまったのだが、第一期StudioK'sでやってきたことをふまえて考えた結果、第二期のStudioK'sはマルチなスペースなので、オーディオ的にはちょっと未完成な状態にした。僕が提唱しているのは、そんなに大きくはなくて、そんなに高価ではないオーディオ機器で目一杯楽しむということだから、そのことがわかってもらいやすい空間にしておきたいと思っている。   

先日、ジョアン・ジルベルトとカエターノ・ヴェローゾが一緒にやっているライブ映像を見た。

これしかやってないとは言え、ジョアンはこんな感じの指がこんがらかりそうなコードをパッパッパッて瞬間的にチェンジしてゆく。そして、右手は甲の部分を全然動かさずに速く弾く

途中、カエターノがジョアンの歌にきき惚れてウットリしてたり、カエターノの伴奏をしているジョアンが踊るように身体を振ったりしてすごく楽しそう、オーディオマニア同士もこんな関係がつくれるといいなと思う。

それはともかく、ジョアンがまた来る。最初から終わりまで一曲みたいなもんで、好きじゃない人は飽きてしまうかも知れないけれど、あれは何というのか「即身仏に手を合わせに行く」ようなもんでしょうかね。

金曜日からStudioK'sでは「ピクニック展」というカラーの写真展をやるのだが、どうも出品作家の皆さんは今週になってから夜な夜なプリンタを稼働させているらしい。もちろん自慢じゃないが僕も似たようなもので、構想は決まっているがプリントは今晩行う予定だ。しかしまあ、デジタルならではである。

そして、僕には欲しいカメラがない。これの理由はちょっと複雑だ。昔のように「ハッセルを買ったらプロ気分」とか、ポラも撮れるし、フィルムもポジとネガを撮りわけられるとか、4×5ならアオリを使って歪まずに撮ったりピント面を移動したりが可能というそういう単純な夢を見られる状況がなくなったってこともある。デジカメだと、ポラなんて不要だし、パースの修正も合成もOKだし、ライトバランシングフィルターなんてみんな友人にあげちゃった。EOS 30DよりKissDXの方が高画素ということになると、「高いデジカメ持ってるからプロ」みたいな図式も崩れるわけで、僕はKissDXを買って以来Kissばかり使っている。写真を撮るのは相変わらず楽しい、でもつまらない。デジタルは楽しいけどつまらないなのだ。      2006.10.24

12月の戯れる会例会はLINNの古川氏をお招きして「現代音楽講座」をやっていただく予定だ。去年もお願いしたのだが、バリバリと現代曲をかけるなんていうもんじゃなくて、バッハを挟みながらのすごく良い構成だった。しかも、古川氏にお願いしたのは3時から6時だったのだが、彼は1時からの戯れる会例会にも参加したいと言って一緒に楽しんでくれたし、会が終わってからの中古CDオークションではCDを買っていた。つまり、音楽全般を愛している人なのだと思う。そういう方が、音楽を楽しむためにLINNと出会ったというのもすごく納得のいく話だ。

だから、11月の戯れる会例会ではピピエコさんに「ロック講座」でもやってもらえたらいいと思っているのだが、このところピピエコさんも忙しそうだし、無理かなあ。

昨夜は、必死でA3ノビを5枚プリントした。実際にプリントしたのは9枚ぐらいかな。A3の用紙はあと一枚あるのでもう一点作ろうと思えば作れなくはないが、5枚プリントするところで夜中の二時ぐらいまでかかり、しかもちょっと面倒な作業だったから、どうかな。今日がんばればもう少し作れるかも知れない。昨夜やっていたのはデザイナー的作業95%で、やりだすと止まらなくなる。美大の課題的に言うとつくづく僕は平面構成の人間で、このサイトを見て「もう少しWebデザインを学べ」みたいに思う人がいたら、それは違う。そのことは今回の作品を見てもらえば、わかる人にはわかってもらえると思う。

昨日、新藤修一展を見に行った、ピクトランのキラキラするインクジェット用紙を使ったプリントで好みは分かれるけど、確かにきれいだった。ただ、その場で新藤さんとも話したのだが、僕はやはりデジタルのプリントは奥行き感が乏しいと思う。モノクロームで言うとRCペーパーとバライタ紙の違いぐらい差がある。新藤さんは、「ふーん、そうかねえ」みたいな感じだったから、僕ほどはそう思っていないようだった。

そういうこととは別に、10/27-10/29は僕のスタジオで写真展&陶器展なのだが、5展示した5人の全ての写真にかかった材料費合計は多分3万円かそこらだろう。なにしろフィルム代ゼロ、現像代もゼロ、A3ノビってほとんど半切の大きさだから、銀塩の手焼きプリントに出したつもりになれば、10数枚プリントすればプリンタの代金とイコールになってしまう。そして、色調もトリミングも自分でいじれる。と、なると「奥行き感も空気感もボディ感もへったくれもあるか、ガンガン撮って、ガシガシとプリントして作品でも発表して楽しんだが勝ち」という感じもある。

そういうわけで、新装開店したStudioK'sでは明日から「第二回ピクニック展」だ。どうなるかなあと思ったけど、ほとんどの展示ができた状態をながめると、なかなかの作品群で、見に来ていただければ充分楽しんでいただけると思う。「なんだ、この程度なら私にもできる」という方はデジタルピクニックに入って、来年は一緒に作品展をやりましょう。やっぱり写真の作品は(モニタで見るんじゃなくて)、プリントしたり額装したり、ある程度体裁を整えて、不特定多数の人目にさらされないとね。   2006.10.26

写真展のBGMはこのところずっとMac+SoundSticksだったのだが、今回はG4Cube+マランツ7+QUAD405-2+JBLサブリンだ。

デジタルカメラしか使わなくなり、それらはみなフィルムで言う35mm一眼レフ的なものになったので、大きな三脚が不要になった。だから、昔はカメラによって何種類もの三脚を使い分けていたが、今はその必要がなくなった。

この夏から僕の台所には、電子レンジとかオーブンと呼ばれる、箱形でドアがついていて、食材を入れて加熱調理する物が二つ増えて四つになった。以前から愛用している単なる電子レンジ(オーブン機能なし)とデロンギオーブン(小型電気オーブン)に加えて、鶏の丸焼きができるほど大きなガスオーブンと、そして電気のフィッシュロースターで四つだ。似たような機能なのだが、出来具合や調理時間は微妙に(いや、実は「この料理は、この機種でなければならない」というぐらい、大変大きく)違う。        2006.10.28

ガットギターは二台あって、以前から持っていた鈴木バイオリンの物とYAMAHAのGC10なのだが、これもまたかなり音が違う。YAMAHAは重厚な音でクラシックを弾くには向いているが、弦高が高く、これを下げてコードを弾きやすくするといきなり音がしょぼくなる。鈴木は明るく軽い音で、ネックも薄いのでコードを弾くにはこちらの方が良い。難しいものだ。YAMAHAで弾いていて、鈴木を弾くとやたらと楽に押さえられる感じなので、鍛えるにはYAMAHAかなと思っている。

作品展は終わったが、自分の作品だけそのままにしてある

この状態だと、ものすごく響くので、こんな風にパネルを床起きにしてもかなり効果があるけど、音量を上げていくとちょっと辛くなるかな

この程度のスッキリした状態で、ある程度音量を上げても良い音が得られれば最高なのだが、残念ながらそうはいかない

 

JBLサブリンは予想よりずっと素直に、良い感じで鳴っているし、もちろんヒマさえあれば音楽をきいてはいるけど、今年になってからギターなんか弾いてることもあってか、オーディオへの意欲は少し減退気味かも(いいことだ)。部屋も最低一年ぐらいは落ち着かないと思うし、ゆっくりやっていこうと思っている。そのうちオーディオへの意欲がムクムクとわいてくるに違いない。

Tenderlysライブ、ピクニック展と、このところイベント続きでちょっと忙しかったが、もう年内はなにもない。来年の一月は久しぶりに「闇のカーニバル展」をやる予定なので、今月あたりから、写真雑誌美術雑誌などに向けて情報を発信しはじめている。「闇のカーニバル展」こそはうまく育てれば、他に類を見ない不思議なパフォーマンスになってゆくと思う。乞うご期待。

先日のTenderlysはバイオリンとギターのデュオだったのだが、いつか僕のスタジオで生のチェロをきいてみたいと思う。一体どんな響きなのだろう。    2006.10.30

ピクニック展のパーティの時に、「京セラのセラミック包丁は、なかなか良く切れる」という話をきいたので、今度試しに使ってみようと思っている。セラミックは錆びないのが一番の魅力だが、鋼の包丁と比較して切れ味はどうだろうか? 自分では研げないそうで、切れなくなったら京セラに研ぎに出すらしい。それがちょっと問題かな。

サブリンがやってきてもう二ヶ月半なので、昨夜はついに「ベートーヴェンのピアノソナタ OP:110」をきいた。古い録音に限るというようなことはなく、サブリンのピアノはとても魅力的だ。僕がずっとKEFやRogersできいてきたピアノより少し明るく軽快な感じなのだが、だからと言ってブレンデルやゼルキンやギレリスがアシュケナージの演奏になってしまうわけではない。音調は明るいけれど、さすがに大口径ウーハーで大型の密閉箱なので否応なしに重量感のあるピアノ再生となり、バランスは良い。

どうせ壁に額をかけるのなら、この程度の細工はしておいた方が音響を整える効果は高いかもね

明日から11月だし、徐々にオーディオのことも進めようかな

   2006.10.31

9年前、第一期StudioK'sが始まった頃に体験したことを思い出してみると、ものすごく苦労した記憶がある。あれはきっと複数の要因が複数の系統で変化していたのだろう。そして実にひどい音だった。部屋の響きの調整、機器の選択やセッティングに加えて、単純に時間の経過も大きな要素で、新しい場所の場合、毎日鳴らしていればそれだけで音は良い方向に進むようだ。だから、最初の二ヶ月三ヶ月あたりで焦ってあれこれやる気はない。まあ、少しは経験してきているので大枠での判断が出来るようになってきたのかも知れない。ただ、音は悪かったけど、あの頃の方が楽しかった気もする。青春時代は楽しかったけど苦しいわけで、思い出は楽しいけど戻る気はしない。

左から、1 普段使ってる菜っ切り包丁、2 もっぱらマーマレード作りに使う重いもの 3 出刃包丁 4 5を長い間使って小さくなった物 5 木屋で買った牛刀 6 チーズ用 7 パン用 8 京セラのセラミック包丁 9 ステンレスの果物用

バケットのような固いパンを他の包丁で切ると、刃が一発でダメになるので、黄色い柄のパン切り包丁は、パン好きにはおすすめです。セラミック包丁は不思議な切れ味だけど、ほったらかしても錆びないので、うんと忙しい時とかゲスト用には良さそう。切れ味という点では5が一番良く切れるので、昔は5のタイプを愛用していたが、今は1が常用になった。普通の生活には1.7.9があればOKかな。セラミック包丁はすごく軽いから、慣性でまな板に食い込む度合いが少ないため、長ネギみたいに高さがなくて、繊維質の物は切ってもつながる確率が多いかも。包丁で切るというのは、高くてもせいぜい10cmかそこら、マーマレードを作るのに夏ミカンの皮をきざむのなんて、高さ(落差)2cmもないのに、沢山きざむには重い方が断然楽なのだ。こうしてみると、包丁って、オーディオで言うとカートリッジみたいだなあ。

いやはや、驚いたぜ。Erik Mongrain  !! この名前で検索してみてね。

オーディオのことはまだあれこれやってみたいのだが、このところ取材やら原稿書きがあるのでやれずにいる。マランツ仙人に伝授してもらった方法でマランツ7の音を調整したい。同じ事を予備に隠し持っているマランツ7にも施しておきたい。そう言えば戯れる会の人で「オリジナルのマランツ7を巡回試聴させて欲しい。有料でもかまわない」と言っていた人がいたけど、どうしたものかな。

サーロジックのパネルは、本当に優秀だと思う。ただ、僕はこれをサブリンがある壁面、つまりリスニングポジションからまともに見える壁面に置きたくない。もし、仕事で機器の試聴なんてことをする場合があれば、それは戦闘態勢だから何でもやる(やらなければ機器にも失礼だろうし)。そういう場合の武器としてサーロジックのパネルを確保したから、イザという時はOKとして、普段の状態をどうするかをずっと考えていた。そして、今日あたりからそろそろ、あるカタチが見えてきたようだ。

 

説明のために、超広角レンズで撮影してるので広く見えるが、実際はもっと狭いので誤解しないで下さいね

こんなもんだが、音は変化し、透明感と艶、そして厳しい表現みたいなものが少し出てきた。このあたりはかなり微妙な調整で、やはりオーディオは面白い

そして、今日はやっと「これならOK、ざまあみろ」という感じのシフォンケーキが焼けた。この二ヶ月半で、いったい何個焼いたのだろう

   2006.11.2

まいったな、写真の額四枚とパネルの位置を少し移動しただけで、いきなり花が開いたみたいだ。僕はこれまでもサブリンを好きだったが、惚れちゃうかも知れない。

僕には、良い感じの音が出たときに必ずきくLPが何枚かある。昨日の午後、原稿を書く合間に珍しくスピーカー正面の椅子に座ってそれらのLPをきいてみたら、睡眠不足なのでコロッと眠ってしまった。不覚にもLP片面分ずっと寝ていて、損をしたような得をしたような妙な気分だったが、音楽が僕をリラックスさせる効果はなかなかすごい。

特性がどうのっていう理屈じゃなくて、音の濃さやら存在感みたいな音の感じも違うし、CDとアナログの両立は意外に難しい。僕は今ほとんどのCDをMacのiTunes+CECのDA53で再生しているのだが、iTunesには簡単なイコライザーもついていて、これをいじると面白いように音を作ることが出来る。その面白さは充分やりまくって確かめた上で、僕は今イコライザFlat、プリのトーンコントロールもOffという状態でサブリンを鳴らし始めている。イコライザもトーンコントロールも大変便利で僕はこれらの価値を認めるけれど、二ヶ月半毎日鳴らしてきて、部屋の環境も時間をかけて少しづつ整えて、やっと全部Offでもいけそうな感触を得た。実はこの状態になると、CDのアナログの両立にとって一歩前進なのだ。

つまり、イコライザが無いとどうにもならないっていう状態は、アナログで言うとかなり極端なカートリッジでちょうど良い状態、割れ鍋にとじ蓋ってやつだ。イコライザはとじ蓋状態製造器ってわけだ。僕はそういう状態をあまり好んでなくて、極端なカートリッジをつけたら極端な音で鳴ってくれる方が好ましいと思っている。少し時間はかかったけど、サブリン君もやっとそれに近い状態になりつつあるようだ。

ケーブルやインシュレーターも、ある場面ではとじ蓋として機能しているのだろう。

とは言え、正確無比、無味無臭なんてのも魅力ゼロなわけだから、ある範囲までは持ち味ということになるのだろう。   2006.11.4

おー、ピピエコさんもクラプトンは「EC WAS HERE」が好きなのか、ライブなのにCDとLPは一部別テイクで、僕はLPで慣れてしまっていたのでCDをきくとどうも調子が狂うので、LPを見つけて買い戻したのだった。このライブは妙に熱い感じがして、そこが好きかキライかの分かれ目になるみたいだ。

ダイナサウンドハウス1FにYAMAHAのNS1000Mが置いてある。ペアで79800円だ。このスピーカーを見ると、僕はとても複雑な気持になる。「欲しいけど高くて買えないなあと思っていたら、国産のスピーカーがみんな1000Mになってしまい、そして598戦争が始まった」のだった。あれは、マクドナルドの39セットみたいなもんだろうか。

NS1000は自宅で一度きいたことがあるけれど、1000Mは使ったことがなくて、1000でも1000Mでもいいんだけど、もう一度今のスタジオに持ち込んで音を出してみたいと思う。ついでに書くと、ダイヤトーンの2S305もきいてみたい。国産の古いスピーカーだとこの二機種かなあ、あとは何だろう。ビクターのSX-3ぐらいかな。NS1000Mは割と沢山あるけど、ダイヤトーンは大きいし数も少ないから、今となっては自分のところで試聴するのは難しいかも知れない。でも、こういうのは頭で想像しているのが良いのかも知れない。    2006.11.5

自宅でダーツをやっていたのは10年以上前で、StudioK'sを作ったときも、スピーカーと対面する壁にダーツボードがあった。あの頃はソフトダーツなんてなかったから、当然ハードダーツだった。だからスタジオを作ってから数年間はよくやっていた。意識が散漫で雑念が多いのか、単純にセンスがないのか、僕はさほどダーツが上手ではない。それで、写真のプリントをしにきてる女の子(もうそうでもないか)が欲しいと言ったので、随分前にボードとダーツ1セットを彼女にプレゼントした。そういうわけで、もう何年も僕はダーツをやらずにいた。

誰かの送別パーティとかがたまたまダーツバーであって、ソフトダーツをやってみると、音が派手だし、店に置いてあるダーツじゃ先端も曲がってるし、ダブルフィニッシュじゃない!!し、ブル=真ん中が全部50点!!、どうも調子が狂うなあという感じだった。数ヶ月前、カラオケ屋の地下にダーツバーがあったので行ってみると、そこにハードダーツがあり、店員さんに相手をしてもらって久しぶりに501をやった。

そこで驚いたのは、PUMAのThe Banditというダーツボードで、僕は「こんなもんがあったとは知らなかった」と思った。昔のボードは点数の仕切りがワイヤーだったのだが、Banditはワイヤーではなく薄い金属の板が埋め込まれていた。で、何が違うのかというと、ワイヤーだとワイヤーに当たった場合に矢が跳ね返ってくる。狙った場所にほとんど入っているにもかかわらず、刺さらずに跳ね返ってくるのは、すごく腹立たしいことだった。ボードを外してまわりの壁にキズをつけたのは僕以外の人たちだけど、跳ね返ってきた矢が床につけたキズのほとんどは僕によるものだった。Banditでならもう一度ダーツをやってもいいなと思った。多分床を傷つける確率は1/10以下だろう。そういうわけで、禁煙のダーツバーになるなんてことはないと思うけど、もう一度始めることにした。当然、音響的にはダーツボード(麻の繊維を束ねたものだし)があった方が良さそう。ダーツの魅力は「狙ったところに、ストンと、糸がつながってるみたいに入ったときの快感」これに尽きる。

僕がやっていたのは01ってやつで、501点とか301点から入った点を引いていって、ダブルに入れてゼロにしたら上がりというルールだ。あとは相手がいればクリケットかな。ダーツの良さは、天候に左右されないこと、バドミントンみたいに風の影響を受けるから夏でも閉めきってプレイするなんて必要はなく、大した場所もいらないし、ボードとダーツも大して高価ではではないし、大きなパワーは不要なので若い人も年寄りも、男も女もほとんど関係ない。車いすでダーツを楽しんでいる人もいて、その場合は確かボードの高さを1mほど下げるだけだから、ボードが二つあれば車いすの人とでも対戦できる。辛気くさい遊びだという人もいるけど、その点じゃオーディオもいい勝負か。

501点からの引き算は紙に書いてもいいし、Windows版のみだけど、今は計算ソフトがある。携帯用のソフトもかなり便利だが、Docomoにしか対応してないんじゃなかったかな。老化防止には紙に書いて、最後のアレンジも自分で考えて少し頭を使っても良いと思う。    2006.11.6

ってなわけで、春に購入したLENOVOにn01をインストールして、コンピュータを相手に501をやってみる。コンピュータのレベルは1〜6まであって、とりあえずレベル3と途中までいい勝負をしていつも負けるというところだった。コンスタントに30〜40ダーツぐらいで上がれるといいんだけど、これがなかなかね、私らのレベルだと難しいんですよ。レベル4に勝てるぐらいだとマアマアなんだけど、多分毎日練習してもダメだろう。

レベル3は大体30ダーツ以内で上がっているみたいなので、今のところ勝ち目はないみたい。まあ、とにかく久しぶりなんだし、萎縮させず、よく腕を伸ばしてなるべく遠くでリリースすることだけ考えよう。

こんなことは一年に一度もないのだが、昨夜スタジオを出るときに、アンプのスイッチを切り忘れた。朝、スタジオに来るとマランツ7のパイロットランプが点灯していないので、スイッチを入れると(当然ながら)スイッチは入っている。「マランツ7が故障か」と思いつつ、音を出してみるとちゃんと音は出るので、多分パイロットランプが切れたのだろう。このランプもちょっと手に入りにくいものだが、買い置きが沢山ある。

そういう流れになったので、今日はマランツ7を二台並べて真空管の足を磨いたり、端子を磨いたり、ということをやった

もう半年以上何もしていないので、音が少し曇ってきているのはわかっていた。このところサブリンも良く鳴るようになってきているので、タイミングとしては良いだろう。マランツ7はこういうちょっとしたことがもろに音に影響する   2006.11.7

そして音を出してみると予想通り、大幅に音が良くなっていて、「よし、次回の戯れる会例会が楽しみだぞ」という感じなのだった。11月18日の例会はちょっと人が少なそうだから、もし、来たい人がいれば久しぶりに会員以外の人の一般参加もOKにしちゃおうかな。古い機器を使っているけれど、決して古めかしい音ではないということはわかっていただけると思う。

壁に額などをつるして、少し部屋の音響も変化したし、そろそろいってみるかって感じでマランツ7の端子その他を磨いたのだが、これほど変化するとは思わなかった。予想はしていたのだが、予想以上で驚いた。こうでなければいけない。

G4 CubeのHDDに取り込んだものと、CDドライブからの音をきき比べてみると、やっぱりCDドライブからの音の方が好きなので、僕はあまりHDDには取り込んでいなくて、HDDの使用量は今のところAIFFで10GBぐらいだろうか。良いCDドライブがあればそれを買ってみても良いと思うけど、物が増えるのがイヤなので、Cubeに内蔵のドライブを使っている。このドライブは時々CDが引っかかって出てこないことがあって、見ると必死で排出しようとしている。ちょっと手を貸すと出てくるのだが、放っておくとまた引っ込んだりして、イマイチなところが何ともCubeらしい。一応予備のドライブも買ってあるので、CDは当分Cubeでいこうかなと思っている。

ドライブよりはDAコンバーターで、インターナショナルオーディオショウで展示されていた、CECのDA6300はちょっと楽しみだ。

理想を語れば、DVDのデジタルアウトやSACDマルチの信号を受けて、センターchを左右に合成してくれる機能を持っていて、しかもUSBやFIREWIRE(iLinkに加えてってことでも良い)の端子がついているDAコンバーターが欲しいと思う。ブルーレイディスクもSACDもHDもみんな一つのドライブで再生できて、それを全部受けられるDACってのは出来ないんだろうか? だって、そういう規格ってみんなメーカーの皆さんが作ったんだからさ、みんなまとめて面倒みてくれよと言いたい。

試してはいないけど、SACDマルチの再生には、多分サブリンだとダメだろうなあ。その時のためにJR150が待機している。  2005.11.8

StudioK'sでチェロの演奏をしてもらうってのも良いけれど(あてもつてもなしに書いてるだけ)、ここはやっぱりヴィオール=ヴィオラ・ダ・ガンバがいいなあ。果たして、いつの日かそんなことが実現するのだろうか。もしそんな演奏会が実現したら皆さんききに来て下さいね。

11/11の夕方から夜は料理をする人が集まって、牡蛎ご飯とぶり大根と里芋の入った豚汁を作る。そしてデザートは、シフォンケーキのレシピを公開して抹茶シフォンケーキの予定だ。そして村上春樹の映画を見ることになりそう。

n01のコンピュータを相手にダーツをやっている。レベル3は501を平均25〜28ダーツぐらいで上がってくるから、今のところ2勝28敗ぐらいだ。これを何とか五分五分ぐらいにもっていければと思うが、ダメかも知れない。

そして今夜はジョアン・ジルベルト日本公演2006年の最終日。今夜のジョアンはどうかな。楽しみだ。   2006.11.9

昨夜のジョアン・ジルベルトは前半1/3ぐらい寝ていた。歌が始まると眠くなって終わると起きて拍手する。でも途中からジョアンの調子が上がってきて、眠ってはいられなくなった。毎回同じ曲を歌っているのだが、あれは書道に例えれば草書、行書の世界で、きく度に違う描き方をするので、「お、今度はこうきたか」みたいな感じでいつも楽しめる。でも、今回はけっこう知らない曲が多かった。

何年か前までは、日本で生のジョアン・ジルベルトがきけるなんて、しかも何回もきけるなんて本当に夢のまた夢だった。でも、僕もこれで5回きいたから、全部の演奏をきこうとは思わないけど、来日すれば一回ぐらいはその場に立ち会っていたいと思う。      

だから、目の前にジョアンのチケットとカエターノのチケットを置かれて、どちらか一枚をあげると言われたら、今の僕は迷わずカエターノのチケットをもらうだろう。でも、もし、ジョアンの生演奏を一度もきいたことのない人にどちらをお勧めするかと問われれば、ジョアンをきいておいた方がいいよと答えると思う。

でも、これを見ると、ジョアンも元気そうだから、まだまだ来日するのかも。        2006.11.10

しかし、キヤノンが次に出してくるデジタル一眼はどのような物かが興味深い。僕は1D系にほとんど興味を失っているが、一応フルサイズは使いたいと思っているので、現行の5Dにダストリダクションが付いて、値段がうんと安くなってくれれば欲しいし、売れもすると思う。上の写真を見ていただければわかる通り、KissDXのダストリダクションは有効に働いているようだ。出てすぐに買ったのだからもう二ヶ月近く使っているが、ホコリはついてない

昨日は僕を含めて6人で一緒に料理をやった。僕はもう何十年もほぼ毎日料理をやってきているし、色々なことも試している。それはオーディオも同じだけど、どんなにやってももまだ学ぶことがある。そして、とにかく、複数でやることは良いことだ。雑誌を読んで、一人妄想していた時代は終わった。集まったり、直接話たり音をきいたりきいてもらう中で進んだ方が良い。

StudioK'sでやってる写真展を見に来ればわかるけど、展示されている作品の内容はいつもバラバラだ。料理もそうで、同じ「麻婆豆腐」でも、作る人によって全然違う物を目指したりする。で、どちらもおいしけりゃ、それでいいじゃないか。戯れる会も同じで、良い音という範囲に入ることは目指しているけど、やり方や味はバラバラでOK。CECのDA53だって、ずっと使ってる人もいるしさっさと別のDACに乗り換える人もいる。自分は自分、でも、大筋では一致し、他人の意見も大切にしたい。それが、マルチフォーカスチューニングだし、戯れる会なのだと思う。戯れる会は先日会員が50人になったのだが、100人とか200人になったら面白いだろうなあ。

試しに、4×8の板で作った黒い板をスクリーンの両サイドに立ててみた。黒くて状況がわかりにくそうなのでちょっと大きめの画像にするが、スクリーンの周囲を黒で囲むと、プロジェクターの画質は非常に大きく向上する。床に黒い布を敷いてやればさら良くなるはずだ。オーディオにおけるルームチューンも似たようなものだが、画像の方が単純明快でわかりやすい

スタジオ改装後に買った、マキネッタ4種類

ステンレス製もいいかなと思ったりするものだから、ついあれこれ買ってしまった

一番ポピュラーなカタチで面白くも何ともない右奥、アルミニウム製六角形のやつが一番使い勝手が良かったりなんかして、オーディオ機器同様、実際に使ってみないと、どういう物かは正しく理解出来ない

一個残すとしたらどれかな?

  2006.11.13

上の上の写真の状態からスクリーンを上げて、音を出したらどうなるんだろうと思ってやってみると、視覚的には邪魔くさいけどこれが意外に良い。理由はわからないが良いので、今度の戯れる会例会でみんなにもきいてもらおうかと思うぐらいだ。なんでかなあ。

ダーツの話。コンピューターを相手にクリケットをやってみるとレベル2でかなり白熱した展開でほとんど負ける。レベル2というのは11〜14ラウンドぐらいで終了するのだが、それにしても情けないなあ。せめてレベル3ぐらいと接戦を演じたいものだ。クリケットって20,19.18.17,16,15,BULLがあるわけだから、全部トリプルに命中すると、15までで2ラウンド6本、で、シングルBULLとダブルBULLだから、最短は8回投げれば上がれるわけで、多分レベル6はミスがほとんどなくトリプルの連続で、最後なんかダブルBULLに二発で得点は50点という設定になっているのだろう。全部シングルゾーンにノーミスで入れたとして、6×3で18+3で21ダーツか、レベル2が13ラウンドで上がったとして39回投げているわけだから、多少のミスや点を取りに行く駆け引きがあったとして、まあコンスタントに30〜33ダーツぐらいでクリケットをフィニッシュ出来れば、レベルは一段階上がるんだろう。でも、多分ダメだな。まあ、気楽にやるしかない。      2006.11.14  

少し期待を抱くデジタルカメラと言えば、シグマのSD14とライカのM8、現時点ではこの二機種しかない。ライカはコダックのCCDみたいだから、オリンパス的ちょっと濃い目の色調かも知れない。60万円近くの出費がOKで、すでにライカのレンズを持っている人には良いのかも。シグマの方式がすごく良いのなら、キヤノンマウントのボディが欲しいということはずっと以前に書いた。ライカはMマウントだから、オートフォーカスはきかないけれど、アベノンでも装着可能使用可能ということになる。トーンアームにしても、SME方式なら接点は増えるものの、カートリッジの交換も簡単だ。アンプの端子もRCA、XLR、LEMOにフィッシャー、DINとあり、それぞれの理想があるんだろけど、僕はやっぱりRCAがいいなあ。

YouTubeに、僕が皿まわしをやっている映像をアップロードしようかな。

RAWデータを現像するソフトは、キヤノンのDPPを使っているのだが、KissDXを購入して以来、Adobe LightRoomパブリックβ版も使っている。かなり多機能なので、本気で取り組んだ方が良さそうなソフトだ。そこまでやらずとも、このところLightRoomの便利さが当たり前になりつつあるので、製品版が出て、それがバカ高いものでなければ、買う事になるのかも知れない。       2006.11.15

オーディオマニアが少ないと言っても、東京や関東近県はそれなりの密度があるので、ネットなどで知り合った人から人づてでオフ会ってやつに参加したりも出来るけれど、地方の場合はそうもいかない。僕が「戯れる会の会員が100人とか200人になればなあ」と思うのは、全国に点在する人たち同士のつながりが出来るからという面もある。50人になったところで、そんな動きも起きつつあるので、この4倍ぐらいになればきっと楽しいことになると思っている。ところが、地方に住んでいて僕のページを読んでくれている人たちの多くは「どうせ、例会に参加できないから戯れる会に入る意味はない」と考えているようだ。でも、それは違うんだよなあ、地方にいる人こそ入会した方が良いのだと思う。

かないまるさんがPS3のことを書いている。iLinkは終焉ですか。ピュアオーディオもHDMIで接続ということになっていくのだろうか?

何だか今日はオーディオに対してのやる気がなかった。最後の原稿を送らなければいけなかったし、何枚か写真の処理をして、このところ試しに作っているスコーンを焼いて、その間、夕方までずっとG5のSoundSticksで音楽をきいていた。SoundSticksだと、スピーカーが近いので、これはこれで楽しめるから、「これだけでもいいのかな」なんて思っちゃうのだが、一応やることをやり終えて、サブリンで同じショスタコーヴィチのピアノをきくと、当たり前だけどサブリンの方が断然良い。    2006.11.16

明日の戯れる会例会は、人数が少ないのであれこれ実験モードでいきたいと思っています。

戯れる会にはこのところ中部関西方面在住の人が入会し、なにやら動きがあるらしい。楽しそうだな。それなりに遠いのでStudioK'sでやっている毎月の例会には年に一回か二回しか参加できないのだが、東京に住んでいても同じぐらいしか参加しない人もいるし、とにかく横のつながりが出来るのは良いことだと思う。200人はともかく、せめて100人ぐらいになったら各地域での集まりもやれそうだ。

ダーツもやってはいるけど、今年の一月から始めたギターもずっと弾いている。今持ってるガットギター二台、YAMAHAとSUZUKIはかなり違っていて、さらに違うタイプのガットギターが欲しいと思っているのだが、なかなかちょうど良いものがない。

YouTubeを見ていたら、フラメンコギターの弾き方が出ていた。ふーん、あの複雑なギターはこうやって弾いているのかって感じ、真似してやってみよかしらん。フラメンコ用ギターもいる?なんてことになると、大して弾けもしないのにまたまたギターだらけになってしまう。でも欲しいなあ、弾きやすくていい音のするギター。

このフラメンコのおじさんは、ポール・サイモンというか、デイビー・グレアムのANJIも弾いてるんだけど、なんかヘンなんですわ。ウエストサイドストーリーを能役者が能の舞台で演じているみたいで、調子が狂う。まあ、日本人代表としてのANJIだったら、こちらのお二人でしょう。ついでに高田渡の曲を歌ってる若い娘さんも見てやって下さい。Shuks氏がこれを見たらきっと(涙)だね。             2006.11.17

18日の戯れる会例会はちょっと参加者が少なめだったので、雑談も交えてゆるゆると進めたのだが、実はなかなか充実していた。参加者の皆さんが一番感激してくれたのはこの「14Years After」というベースとピアノのソフトかな。実は戯れる会例会で絶対にかけようと決めていたソフトだった。サブリンでかけた瞬間、そこにいた人たちが全員「こりゃすごい」という顔になったので、それを確認した上でお知らせしている。これはアコースティック・サウンド・クラブから送られてきたもので、3700円とCDとしてはちょっと高価だが、なかなかすごい演奏で、いただいたから良いと書いているわけではない。こういうソフトは大口径ウーハーの独壇場かな。何というか、本物がそこで鳴っているような感じなのだ。

それほど必死で調整に明け暮れたなんてことはないのだが、JBLサブリンも三ヶ月を過ぎた。僕は一日中音楽をきいてるから、スタジオにいれば一日10時間ぐらいは鳴らしている。まあこのところギターを弾いていたりもするから、少なめに見積って一日8時間としてもかなりの時間で、多分普通の人の三倍とか四倍の時間だろう。そして、ソースは多様で、LP、CD、SACD、映画やTV、音量もそこそこ大きいから、才能はともかく練習はたっぷりだ。

考えられることはだいたいやってみたし、だから、そろそろサブリンのサウンドは完成してきている。クラシックもJAZZもブラジル音楽もみんな良い。壁に押しつけているし背が高くないから、大きい割に邪魔にはならず、デザインも文句なしだ。第一、サブリンのことを知らない人は誰もこれがスピーカーだと思わないってのが最大の魅力だ。サランネットのところが開いて、中から食器でも出てきそう。アイソバリックもそうだったけど、このタイプはこのタイプの世界があるので、どちらが優れているかどうかという問題ではない。なんちゅうか、サブリンで上のCD「14 Years After」なんかをきくと、別にモンスター的パワーアンプなんか使わずとも「わはは、ざまあみろ」って感じの鳴り方をするわけで、これは説明のしようがない快感なのだ。

サブリンをものすごく気に入っていて、とても好ましいからずっと使っていたいと思いつつ、本当に誰かが「是非サブリンを譲ってくれ」と言ったら、お譲りしても良いと思っている。それがいつかは、そういう人が現れた時だから、もしかするととても近い将来だし、そういう人がいなければサブリンはずっと僕のところにある。その間に戯れる会例会などで、StudioK'sに来た人はサブリンの音を体験出来るし、なくなってしまえばそこまでってわけだ。けっこう意外なサウンドだし、サブリンそのものがレアである上に、こんなに状態の良い物は少ないから、きいておいても損はないと思う。昨日の例会でも、同じソフトをJR150とサブリンできいてみたりして、それがサウンドステージを要求するようなソフトでも、サブリンとJR150はけっこういい勝負だったりするのだ。     2006.11.19

ただ、完璧なものというのはなくて、SACDマルチ再生のフロント、メインスピーカーはサウンドステージがよく出るスピーカーでやった方が良いと思う。だから、SACDマルチの再生には、サブリンではなくJR150の出番だ。

SACDマルチ センターチャンネルのアナログダウンミックスはこの装置でいくことにした

http://www.behringer.com/802/index.cfm?lang=JPN

先日の戯れる会例会に、電源エバンジェリスト氏が、「こんなもんでいけるんじゃない? ダメだったら自分で使うから試してみましょうよ」と言って、わざわざ買って持ってきてくれた。それで、僕もJR150をセットして久々にSACDマルチを再生してみた

先日の例会では、一万円以下のミキサーでどの程度SACDの音が劣化せず再生されるかをみんなで確かめてみたわけだ。そして、全員一致で「これは、まあOK」ということになり、僕はこのミキサーと片方にマイク端子の付いたケーブルを譲ってもらった。SACDマルチをやりたいけど、センタースピーカーは使いたくない、で、センターチャンネルのアナログダウンミックスがネックでやれなかった方は、このミキサーとリアスピーカーと、適当なプリメインアンプを用意すれば楽しめます。接続や細かい調整は取説を読んで自分でやって下さいね。

そういうわけで、今はサブリンじゃなくてJR150の音をきいているのだが、なにしろ二日目なので音がイマイチだ。サブリンは三ヶ月×一日8時間だから、もちろんJR150ならではの良さもあるけど、トータルでは比べるのがかわいそうなぐらいだ。JRだとけっこうヒリヒリした音も出たりするので、つい「サブリンに戻しちゃおうかな」などと思ってしまう。    2006.11.22

例えば家を建てるにしろ改装するにしろ、坪単価いくらというような基準があり、ローコストを狙いすぎるとさすがに安っぽいものになってしまう。かといって5.000万円のウエディングドレスなんて、ダイヤモンドがついてたりするわけで、オーディオ機器も似たようなものらしく、ダイヤモンドがついてて高い機器なんてのもあったりなんかするらしい。冗談はともかく、オーディオにおける僕の基準は一式100万円ぐらいかなと思っている。

ケーブルやラックや、電源タップなんかも必要だから、20万円で一式全部と言われれるとかなりきついわけで、そういう余裕もみて新品も中古ももらい物も混ぜて、現金100万円あって、かなりのいい音が出せなければ、こりゃどうしようもないだろう。よく、雑誌で予算別の組合せの特集があるけど、実際の市場価格とは少し違いがあるし、雑誌の企画では中古品は混ぜられないので、どうしても住宅展示場のインテリアみたいな感じになってしまう。

最近戯れる会に入会した人が、会の掲示板で「ミドルリミッター」という言葉を使った。「なにそれ? 何かの機械?」って感じだったが、その方の造語で、「ハイエンドではない」という意味なのだった。僕はこの言葉を気に入って、「ミドルリミッター派」になってもいいなと思った。

ここで予告ですが、来月発売になるオーディオベーシック誌に、ルームチューニング用品(9種類だったかな)の特集が掲載される。試聴場所はStudioK'sで、執筆は石原俊さん。僕は場所を提供して写真を撮った。サブリンもどかして、とにかくスタジオの中になるべく物を置かないで、ルームチューニング用品を入れ替えた。音は驚くほど変化し、その効果がよく感じ取れた。詳しい内容はAB誌を読んでいただくしかないが、とても面白い取材で、良い体験というか勉強になった。ちゃんと仕事になるのなら、あの状態そのものをオーディオ愛好者に提供したいとさえ思う。

その時のスピーカーは、僕のところでサラウンド用に使っているウイーンアコースティックV1だったし、アンプとCDプレーヤーはDENONのものだったが、とてもスケール感のある音で、僕は「オーディオって、やっぱりこんなもんで充分楽しめるよな」と思った。スピーカーがそれなりに進歩しているのは確かで、小型のウイーンアコースティックV1でも、けっこうな低音が出て、オーケストラの大太鼓なんかも再生できる。これが約100万円コースだろう。中古の機器を混ぜればルームチューン用品も買えるかも知れない。手持ちのパソコンとCECのDA53でやれば、他に予算をまわすことが出来るだろう。その分でアナログプレーヤーを買っても良い。

もっと安く、コンパクトにあげるのなら、古い物だから多少リスクはあるけれど、以前から紹介している英国製小型プリメインアンプを採用するという手もある。LS3/5Aと小型のプリメインアンプ、それにパソコンとCECのDA53、そして適当なアナログプレーヤーを組み合わせたなら音楽きくには文句なしだ。安いケーブルでもOKだが、LINNの黒いタイプも柔らかくて好ましい。

これ意外に面白いんだよなあ    2006.11.23

 

 オーディオってとてもお金がかかる趣味で、ある部分はほとんどファッションブランドみたいな世界だ。だから、一方では庶民の味方みたいな路線もあって、かつては長岡鉄男氏がその代表みたいな図式があった。ただ、ある時期からは安く上げたいから自作という路線がなくなった。今は中古品も沢山あるから、自作は贅沢な行為になった。そして、長岡さんに「根暗な音」という言葉で片付けられた機器こそが、僕の最も好んでいる機器群だったのだと思う。僕が好み、大切にしている陰影とか味とか深みというのは、感じ方によっては根暗だとも言える。そして、その一見パッとしない機器たちを上手く組み合わせると、とても庶民的な、つまりあまり金をかけず、音楽を楽しめるオーディオ装置を組むことができる。そのあたりが僕の思う「ミドルリミッター」の代表的パターンかなと思っている。

このサイトで紹介した友人達がたまたまハイエンドの人たちだったこともあって、僕もその仲間という風に受けとめられている部分もあるかと思うが、それはちょっと違っていて、僕はかつての長岡さんと同じぐらい「あまりお金がかからず、良い音で音楽を楽しむ」路線をやっているのだと思う。

長岡さんには20年前、オーディオクリニックに来ていただいたことがある。そして、その後何回か仕事でご一緒した。有名なスワンが出来た時に、その撮影をしに行って母屋の音をきかせていただいた。ずっと長い間、頭の中で自分の理想とする音がそこにあると信じていたのだが、これはちょっと違っていた。あの時僕は、「すごい音だけど、ちょっと鮮烈すぎで、自分はもう少し美しい音が好きなのだ」ということを理解し、別の方向を探すことにし、それから間もなくスピーカーをRogersにしたのだった。

このサイトをずっと読んでいてくれる人も多分、文だけ読んで「ヤマモトさんの音はこんな感じ」と思っているのではなかろうか。でも、実際きいてみると全然違っていたりするのかな、想像以上かも知れないし、大したことないのかも知れないし、その都度違うのかも知れない。     2006.11.25

「ANJI」のTAB譜をながめて「えーとこうかなあ」とやってみること一週間。冒頭の何小節、つまりあの繰り返し繰り返し出てくる部分の構造がやっと理解できた。ANJIっていう曲は特に左手が大きく動くとか、超絶なコードは何もないのだが、一人でベースとメロディを弾くので、簡単だけど面倒というか、きく立場だと表の部分しかわからないのだが、演奏するには表面できこえているベースラインと高音部のメロディに加えて、裏の、具体的にいうと三弦の2フレットと1フレットの部分があって、これが裏拍で半拍ずれつつ支えるような構造で、なかなか厄介な曲なのだった。ベースラインも微妙に変化して、なかなかにいやったらしい曲だから、毎日やっても半年か一年かかりそう。もしかすると僕は全部通して弾くことは出来ないのかも知れない。

ピアノで、エリーゼのためにを弾くのと、ギターでANJIを弾くのではどっちが難しいのだろう? PPMのDon't think twice, it's all right とANJIではやっぱり断然ANJIの方が困難だろう。昔、原宿の竹下通りのちょっと代々木よりの裏に「ラ・ボエーム」という、外から見ると、中が店だなんてまるでわからない、しもた屋なのだが、中はものすごくインテリアのセンスが良い、個人の応接間のような酒場があった。そして、バブル期の地上げで立ち退きになり閉店してから何年か後、僕はボエームにあったピアノを譲ってもらった。子供が弾いていたのだが、僕も一緒に弾いてみた。もちろん習ったことはない。エリーゼのためにを全部弾けるようになりたいと思ったのだが、肘が痛くなり途中で断念した。

断念と言えば「カラーマーゾフの兄弟」で、僕はこの小説もギブアップした。なにしろ、文が長くて意味がわからずイライラし、文字を眺めていると気分が悪くなってくるのだった。僕が今、出来るだけわかりやすい文を書きたいと思っているのは、「カラーマーゾフの兄弟」の(あの米がつく名の訳者の)せいかも知れない。

で、村上春樹訳の「グレート・ギャツビー」を読もうと思って、Amazonで注文すると、この本を買った人はこのような本も買っていますの筆頭に「カラマーゾフの兄弟」があった、それで、心残りを解消するため、僕はグレート・ギャツビーとカラマーゾフの兄弟1・2を読むことにした。そういうわけで、12月は久しぶりの読書なのだが、、今回は全部読み通せるかどうか、ちと不安だ。

JBLサブリンの音は何も不満がないが、JRはどうも今ひとつだった。何ヶ月間も、サブリンしかきいてなかったのだから仕方がない。もう少し良くなるはずだと思って昨日から真面目にJR150を鳴らすことを考え始めた。そして、セッティングを試してみた結果、音はかなりのところまできた

ここからどうもっていけるかが、課題だ

そして一日、JRも良い感じで鳴りだした。サブリンとは違う世界なので、JR150の得意分野をあれこれかけてみると実に素晴らしい、僕にはこのオーディオという趣味があって良かったと思う瞬間だった。

木の床になったため、JR150は床に直置きじゃなくても良いバランスになったのだが、かといって床から30cmも上げるとちょっと邪魔だ。邪魔かどうかの基準はサブリンの天板より高いかどうかで、写真で見るとサブリンの方が低く見えるが、実際はほとんど同じ高さだ。そのぐらいの高さになるちょうど良い台はないものかとずっと考えていた。JRの台のことは冬からずっと考えていて、Doitに行って板を丸く切ってもらい、台を作ろうかと思っていた。

この高さで円形のものが欲しかったのだ

これはちょうど良いサイズだった。いやほんと、ずっと困っていたから、このことに気付いた時はとても嬉しかった。プラスチックだけだと、プラスチックの音が乗りそうだが、適当量ケーブルが巻いてあるのもいいダンプ具合だ。そういうわけで、左のボビンにも少しケーブルを巻いた

音は非常に良い    2006.11.27

JAZZ向きのスピーカー、クラシック向きのスピーカーみたいな言い方や考え方はあまり好きじゃない。でも、やはり得意分野があるのは事実だ。JR150は密閉で大型ではないがそれほど小型ってわけでもないから、割と低い帯域も出るしけっこう重量感のある低音だけど、「FOURPLAY」の一曲目みたいなやつを豪快に楽しむにはそりゃサブリンです。サブウーハーつけてもダメだ。JR150でも十二分に楽しめるけど「豪快さ」という点ではかなわない。

その代わり、ヴィヴァルディなんてきいたら、しかもLPだったら、もう最高で「これに文句を言う人がいたら、お帰りはあちら」って感じ。残念ながら、CDではどうにもこういう再生はできない

久しぶりにきいたクラプトンも、JR150で最高だった。このアルバムは、イヴォンヌ・エリマンの力が大きいと思うけど、僕はこのLPが最初にきいたクラプトンだったので、この熱さと適当にワイルドな感じが基準になってしまい、それ以降のアルバムはどれももの足らない感じがしてしまう    2006.11.28

ここで書いている最高に満足とか豪快さってのも、言葉だけだとわかってもらいにくい。12月はLINNの古川氏をスタジオにお招きして、現代音楽のレコードやCDをきかせていただくつもりで、もし戯れる会の会員だけで定員に満たない場合は、一般参加もOKということにしようと思っている。こんな機会にでもきいてもらうと良いのかも知れない。その場合の参加費は2500円で、夜、スタジオに残れる人は飲食をするのだが、これは別会計です。

LINNの古川氏による現代音楽講座は、すごく長く音楽をきいてきた、単に現代音楽だけきいてきたってわけではない古川氏のいろいろが散りばめられていて、なかなかすごい企画なのです。9月にサウンドクリエイトの金野さんにこの話をしたら「僕も行きたいなあ」と言っていた。オーディオショップの人が土曜日の昼間に参加出来るはずもないのだが、それはきっと本当にそう思ったのだろう。

そして、ここへきて僕がJR150のセッティングをやっているのは、12/16のためでもある。去年の現代音楽講座は、LINNのアイソバリックとRogers Studio1a、二種類のスピーカーを使ってきいたのだが、アイソバリックだとLINNの古川さんも「こりゃ想定外」というようなソフトが出てきたりするので、JBLサブリンでは持ち込まれたソフトの最もきいて欲しい部分を再現出来ない可能性もある。JBLとJRはどっちもどっちなのだ。それで、12/16(土)の戯れる会例会のために約三週間の準備期間があれば何とかなるだろうと思って、JR150を鳴らし始めている。まあ、かなり良くなってきているので、いくつか気になる点を少し潰してやれば、大丈夫だろう。JR150的再生は自分の庭みたいな感じだから。          2006.11.30

ダーツ、クリケットはコンピュータのレベル2と対戦して、先週あたりの「善戦するものの負ける」から、「調子が良ければ五分五分ぐらい」まできた。が、とにかく、ちょっと気を抜いたり、不調だったりするとすぐにやられる。

夏の改装後、厨房を充実させるために、沢山の調理器具や食器を買った。そして、今年最後の調理用品と思って、エッグセパレーターとシフォンケーキを型から外すための細長いナイフを買った。エッグセパレーターは玉子の白身と黄身を分ける道具で、器用な人や慣れている人は玉子の殻でやるものだ。もちろん僕は殻でやっているが、あると便利かなと思って買ってみた。

実際に使ってみると、エッグセパレーターはまあまあって感じ、玉子の殻は薄いのでなかなかに機能的なのだってことがわかった。そして、シフォンケーキ用のナイフはまるで使い物にならなかった。僕が焼いているシフォンケーキはとてもフワフワでやわらかい、そういうきわどいところでやっているので、今回買ったナイフは予想以上に厚く(0.65mm)、しかもナイフと言っても刃がついているわけではない単なるステンレスの薄い板なので、まったく切れず、無理にやるとシフォンケーキが崩れてしまうのだった。厚みが0.4mm程度か、または厚くても刃がついていればOKなので、僕はこいつに刃をつけてやろうと思った。だが、ステンレスは硬く、そう簡単にはいかない。結局一時間半ほどかけて、ヤスリで何度も削りつつ砥石で研いだ。さあ、次回はうまく切れるかどうか。これでダメなら、ステンレスの細長い果物用ナイフの柄を少し壊して使うのが一番だなあ。焼くところは安定しても、きれいに外して出せるかどうかはかなりの問題だ。まあそういうこともあって、一般的には僕が作っているものよりシットリ感が少ないものになるというわけで、どっかの世界で行われていることとも共通している。壊れやすい機器は何故か音がいい事が多く、故障が少ないやつはついでに魅力もなかったりする。

ダーツってのはゴルフ同様白黒がハッキリした遊びで、1mmずれても入らなければ×だし、ギリギリでも何でもねらったところに入ればOKだ。オーディオはあいまいさのかたまりみたいな趣味で、同じソフトをかけても、重いから良い、軽いから良い、高いから良い、安いから良い、甘くて良い、厳しさが良い、こんな具合だ。でも、それはきっと、それこそがオーディオの良いことなんだろう。     2006.12.1

先日TVで須賀敦子の番組を見ていたときに、その中でずっとバッハの無伴奏チェロ組曲が流れていた。僕は「でも、これってチェロじゃないよなあ」って思っていたら、確かにそれはチェロではなく、今井信子のビオラによるものだった。ので買ってきいてみた。さすがって感じだな、チェロより1オクターブ高いこともあってか、ちょっとストイックな、凜とした感じが新鮮だった。

 

昨夜はスタジオで料理と映画の会、今となっては貴重な「めぐり逢う朝」のDVDをみた。暗いシーンの再生が実に厳しい映画だ。いつか、StudioK'sでヴィオラ・ダ・ガンバの演奏会(独奏のみだと辛いだろうから、アンサンブルかな)を開きたい。考えてみれば、40平米の部屋で演奏をきくなんてものすごい贅沢で、王侯貴族なみの行為だ。そして、このような催しは演奏者との関係で成立するわけだから、「あそこのコンサートは雰囲気が良いから、また演奏しに行きたいなあ」って思ってもらえるかどうかが問題だ。

ドラムとかベース、ピアノなどは昼間でも音が漏れて近隣からのクレームが心配だから、色々な制約はあるのだが、クラシックだけではなく、マイクなしの純アンプラグドで声とギターとか、アコースティックギター二台なんていうのもきけたら楽しそうだ。年に何回かライブ演奏会を開催できたらと思っている。     2006.12.3

カラーマーゾフの兄弟は1を読み終えて2を読んでいる。前回の挫折地点はとっくに通過して、なかなか面白いと言うか、主たる登場人物のすべてに自己を投影できるところが、おそろしい内容だと思い始めている。   2006.12.3

今年の冬は暖かいのかどうかわからないけど、改装の成果で実に快適になった。断熱材がたっぷり入った壁をつくり、暖房入りで10cm以上の床をつくったのでとても暖かい。例年12月は暗く落ち込んだ気分になるのだが、おかげさまでこの冬は何かが違う。

12月だから、そろそろ今年あったことを書き始めてみよう。

僕にとって、2006年のオーディオ関係のことで一番記憶に残る出来事は「Dejavu」の閉鎖だった。

そして、ほとんどのサイトが更新を止め、Blogになった。

そしてmixiへ移行している。仲間内で感想を述べたり、友達の友達と知り合ったりが出来るからmixiはオーディオ愛好者向きだろう。僕はたまたまオーディオとは無関係の友人がとても早い段階で招待してくれたので、一年半以上前からmixiに入っていた。それで、ずっと考えていたのだが、マイミクも50人を越えて100人200人とかになってしまうと日記を読むだけで大変だし、収拾がつかなくなると思う。それで、ある時期から、大変申し訳ないのだが、オーディオ関係のマイミク招待はお断りさせてもらっている。男ばっかりってのも抵抗があって、僕はマイミクの男女比に引っかかってしまい、今のところ男7人、女5人、ゲイ1人ということになっている。mixiには、料理のことなどを書いていて、オーディオのことはこのサイトに書いているわけだから、オーディオマニアが僕のマイミクになってもほぼ無意味だろう。

mixiは、ある程度身元の知れている人たち同士でやっているわけだから、荒しはきわめて少なく、イヤな気分にさせられることもないのだが、その分ぬるま湯的な感じというのか、悪く言うと「有閑マダムのおつき合い的、洋服やアクセサリーの誉め合い」みたいなものになるのかも知れない。いずれにしても、飽きもするし、毎日毎日事件はないし、あったとしても毎日書くのは大変だし、ということには変わりがない。    2006.12.4

今年の一月からギターを弾き始めた。30年ぐらい弾いていなかったし、昔やっていたと言っても、あの時代に見よう見まねでやっていただけだから、元々さほど上手だったわけではないので、実質ゼロからのスタートだった。ダーツも再び始めたが、こちらも低いレベルでやっている。皿まわしは一年半ぐらいで全日本レベルになったのだが、ギターとダーツはそいうわけにはいかないので、今の興味は「とにかく毎日、上手くならなくて嫌気がさしても我慢して、長期間比較的熱心にやり続けたらどこまで上達するか」ということだ。

もうすでに忘れ去られ、去年の四月のことか? などと思ってしまうのだが、PSE法問題で電子署名をしたのは今年の二月か三月のことだった。しかし、あれは迷惑な話だった。  2006.12.5

昨夜、中野のお店で売っているというUSB接続可能なDACを試聴させてもらった。サブリンできくと、「サブリンからこんなに解像度が高く空間感が出るんじゃ、いくっきゃないのかも」と思ったのだが、JRだとCECの方が良い具合だったので、CECは残留となった。DA53は偉大な凡庸とでも言うべきか、大きさと値段、手軽さにおいて、なかなかこれを押しのける物がない。

サブリンはサブウーハーなしで部屋が揺れるけれど、JR150にはD.Cubeを使った方が良い

この場所は僕がいつも座っている場所のちょっと左で、JRより4mぐらい前、リスニングポジションの右横という普通じゃない場所に設置してあるのだが、D.Cubeは時間調整が可能なので、問題はない

夏に改装したばかりだから、音をまとめることは考えないようにしている。そこそこのところでやっていさえすれば、ある日突然パッと花が咲く(んじゃないかな)と思っているのだが、甘いかな。

部屋というのは落ち着くのに二年から三年ほどかかるような気がする。最初は平らだった床材が徐々に反ってきて、これ以上は反らないというところがあると思うのだが、壁も床も柱も、まだなじんでいない。乾燥したり暖めたり、湿度80%になったりを何度も繰り返して徐々に部屋の響きは変化する。オーディオというのはとても微妙なところでやっているし、録音されたものを比較試聴の繰り返しなので、部屋の落ち着きみたいなものまで含めた総合的な変化がわかってしまうのだろう。その点、生演奏はもっと別の要素、ノリとか表情とかという生きた情報が間の前で展開され、生な響きが充満するので、否応なしにそちらを強烈に堪能することになり、細かいことにはかまっていられない。

左の写真はブリッスルボードと呼ばれる物で、ハードダーツ用のボード

外側の細い部分はダブルゾーンで点数が二倍
内側の細い部分はトリプルゾーンで点数が三倍

501というゲームの場合、入った点数を引いていって、最後はダブルゾーンに入れて0点にすれば上がれる(ダブルフィニッシュ、あるいはダブルアウト)

もし9点残っていたら、1とか3とかの奇数に入れて、偶数を残し。例えば8点残りなら4のダブルに入れば上がりとなる。ただしこれはハードダーツの場合で、ダーツバーなどに置いてあるゲーム機みたいなソフトダーツの場合は残り点9点なら9に入れれば上がることができる(マシンの設定ができる)、この点でソフトダーツは敷居が低いルールになっている

ど真ん中の黒いところ(ダブルブル)は50点、そのまわりの赤いところはシングルで25点、どちらも50点、これもソフトとハードでは違っていて、ソフトダーツは真ん中に入れば全部50点だ

中心の高さ1.73m 距離2.37m(ソフトは2.44m)から三本づつ投げる、

まあ、細かいルールはインターネットで検索でもしてもらうことにして、僕の場合、あと5mmほど命中精度が上がればなと思う。はまる人ははまるというタイプの遊びなので、どこかで一度試してみてください。僕はハードダーツ派です。エレクトリックダーツは派手な音が出るので、家でやるには不向きです。

遊び方は沢山あるが、一般的に人気がある遊びは、01、クリケット=20〜15とブルの陣取りのようなもの、カウントアップ=24本投げて最高得点を競う。20のトリプルに全部入れれば、最高だと60点×24=1440点 このあたりかな。ダーツの世界選手権は01で競う。15年ほど前に日本選手権を見に行ったことがあるけど、決勝ともなると、本当に双方とも三本とも20トリプルの連続で、ミスした方が負けという感じだった。

AudioBasic誌が届いた。当然、自分が書いたところは「誤字脱字はないだろうなあ」みたいな見方だけで、それ以外のページを読むわけだが、今回のAB誌はやけに充実していて面白かった。カタログみたいな内容にならないよう、AB誌は他紙とはちょっと違うスタンスで取り組んできていると思う。広告も増えてきているし、雑誌が売れないこの時代に少しづつでも部数を伸ばしているというのはすごいと思う。やればできるんだよな。僕も新しいスタジオをどう使ってもらうかで、少し苦労しているところだが、やれば出来ると信じてすすめるしかない。     2006.12.8

AudioBasic誌235頁に、寺島さんがGRAND ENCOUNTER を紹介していた。今まで見たJAZZのジャケットの中で僕が一番好きな写真だ。僕もこのジャケットを見る度に「この健康的な女性は、今も健在なのだろうか。健在なら、どんなおばあさんになっているのだろう」と思っていたのだった。

写真と言えば、早瀬文雄さんのページが最終回になってしまった。僕はここに毎号二枚づつ写真を提供していて、わりと楽しんでいたからちょっと残念。あんな感じの仕事はもっと沢山やりたい。

「ANJI」のTAB譜を二種類入手した。大まかなところは共通しているが、当然レコードから採譜しているので、細かいところや速く弾いていてよくわからない部分がかなり異なっていて、見比べて「ウーム」と悩んでいる。最初手に入れた楽譜を見て、明らかに「こんな風には弾いてないぞ」と思った部分があり、もう一種類手に入れたのだが、それも「???」と思う部分があって、まあしょうがないね。

私たちは凡人だから、例えば、もしもバーデン・パウエルそっくりに弾けたら(弾けるわけないけど)嬉しいわけですね。ANJIも、ポール・サイモンが楽譜を書いてくれれば一番だろうけど、たまたまレコーディングの時にああ弾いただけのことで(ずっと4/4拍子できていて、勢いあまったのか一カ所だけ3/4拍子になってる部分がある)、ANJIもライブではちょっと違う演奏をしていたりするわけだから、「サウンド・オブ・サイレンス」というアルバムに入っている演奏を、その通りにコピーすることはあまり意味がないのだろう。

キース・ジャレットのケルンコンサートも、確か10年以上前に誰かが採譜して楽譜が売られているけれど、弾いた本人にしてみれば、即興で弾いたわけで「済んでしまったこと」だから、不本意な部分だってあるだろうし、次をどう弾くかは問題でも、それを再現したいなどとは思ってもいないことだろう。ああ、こんなことを書いていたら、久しぶりにケルンコンサートをききたくなってしまった。      2006.12.9

僕がダーツを愛好している理由、これはとても単純だ。とりあえず、試合とかはやっていないので、相手に勝つとかそういうことじゃなくて、狙った場所に入ったときの快感、ただただこれに尽きる。ど真ん中でもはじっこのダブルでも、とにかく狙ったところに、まるで糸がついているかのようにスパッと入った時の気持よさ、しかもこの一投で(相手がコンピュータでも)勝負が決まる、なんていうときに思い通りに入ったりすると最高に気持が良い。

スポーツの写真を撮っている時も、似たような快感がある。試合の流れや動きを読んで少し早いタイミングでシャッターを押さなければ、脳の命令と指先と機械的なタイムラグの分が常に遅れることになるわけだが、いいタイミングでシャッターが切れたかどうかは手応えがあるから、結果は撮影したときにある程度わかる。やったことはないけど、クレー射撃のような気持良さと同質なのだろう。

色々試した結果、JR150のセッティングはこうなった、壁からスピーカー前面までの距離は1.8m

プラスチックのボビンも悪くないのだが、音離れが悪いようで、金属製のスタンドにしてみるとこちら方が良かった。音質がどうのということより、部屋に対しての音の構図みたいなものが良いのだが、言葉ではうまく説明出来ない。鳴りっぷりと言ってもいいし、キチンと主張する感じと言っても良い。そういうものが出てくると、相対的に深みがさらに増す

先日試聴させてもらったPSオーディオのUSB接続可能DACも、今のセッティングならまた別の結果になったのかも知れない

改装してからこっち、室内に物が少ないせいか、音量調節がものすごくシビアだ

 

今日から、パソコンに接続するYAMAHAの外付けCDドライブを試している。これもかなり良いのだが、プレクスターはもっと良いそうなので、遅ればせながらプレクスターにしてみようかどうか、、、、、。まあ、内蔵用ドライブとケース合計で3万円ちょっとだから、ケーブル一本分ぐらいの投資でCDトランスポートが手に入るわけで、音が良くなればそれでいいんだけど機械が増えるのがイヤだなと思ってちょっと躊躇している。外付けにすればMacでも使えるし、LENOVOでも使うことが出来る。

僕はもう少しダーツが上手になったらなあと思っているので、道具のことや練習方法などをあれこれ考えたり、実践したり、調べたりしている。高価なダーツ(と言っても三本セットで15.000円ぐらいかな)を買えばいいのかなとか、 ちなみに僕が今使っているダーツは4〜5.000円ぐらいのものです まあ、オーディオ愛好者が機器のことを考えたり、セッティング変更をしているのと似たようなものだ。もちろん道具じゃないってことはわかっている。

そして、「ダーツの投げ方&練習法」  〜上手くなりたいあなたに上達の極意をお伝えします〜 というものに出会った。極意の伝授は有料だそうで、9.800円が12月いっぱいは特別ディスカウントで4.980円、「おー、戯れる会の年会費と似たような金額だぜ」と思いながら、僕はその記事を見つけたその場で申し込んだのだった。多分この人は困っている人を助けてくれようとしているんだということが、実によくわかる。で、一回か二回飲みに行くのを我慢すれば払える程度の設定にしているってこともよくわかる。そうなんです、戯れる会例会に来て、すごく良いソフトを教えてもらえれば、スカをつかまずに済むし、CDのオークションもあるし、いろいろ良いことも沢山あるわけですね。

送られてきたPDFファイルを読んだ結論を先に書くと、「たいへんためになった」と思う。で、書いてあることの中で一番おもしろかったのが、「狙わないこと」だった。これを読んだときはつい笑ってしまった。どうしてかというと、僕が皿まわしのインストラクターをの時にいつも言うのが「まわそうとしちゃダメ」だからだ。禅問答みたいなのだが、「力を抜いて、まわすことを意識しない」これが初心者に言うことのほとんどなのだ。とにかく、なるほどと納得したことがいくつかあった。

オーディオはどうか? 一応初心者ではないから改装後の僕は良い音で鳴らそうとはしていない。無理にあれこれやったりアクセサリーに頼ったりしても、ダメなものはダメだから、その時期が来るまでは大枠で考えた方が良い。一年から二年先、音は絶対に良くなっていくという、自信というか確信、機器や部屋に対する信頼は重要だと思う。そして、事実音は徐々に良くなってきていて、昨日も打ち合わせに来たAB誌の編集長が「なるほど」と言って帰った。彼は、細かな違いや変化に対して僕よりずっと耳がいいから、話をしていておもしろい。で、YAMAHAのCDドライブを、G4 Cubeに接続した音と、LENOVOに接続した音、Cube内蔵のドライブ、LENOVO内蔵のドライブ、合計4種類をきいてもらうと、LENOVO+YAMAHAが一番良いと言う。実は僕もそう思っていたので、意見が一致した。    

僕はかなり激しいMacユーザーだから、LENOVOの音が一番良いというのはちょっと困ってしまう。Macだとどうしても、iTunesの音になるんだろうと思う。iTunesの使い勝手の良さ、楽しさは特筆ものだから、HDDに落としたものはiTunesできいて、CD(ディスク)はLENOVOでということも考えられる。ただ、LENOVOは常時ファンが回っていて、これがけっこう気になるので、ここはWindowsでも使用可能なMacBookか。いや、PCスロット付きの拡張性も考えて御田さんみたいにMacBookProという選択はかなり可能性があるぞ、というところまで想像する。でも、僕は17インチのPowerBookG4を持ってるわけで、今さらこれに加えてMacBookProってわけにもいかんだろう。やっぱり、音の静かなG4 Cubeをあれこれいじってもう一がんばりしてもらおうかな、という感じで堂々巡り的思考が始まる。だから、外付けのドライブなんか使うとイカンのだ。しかしYAMAHAをきいてしまったから、これまた後戻りができそうにない。

最近LENOVOでWindowsXPを使っていて、もちろん色々不満はあるのだが、少し慣れてもきていて、「なるほどね、これはこれでさすが」と思うこともある(それほど使ってないから、そういう場面はまだ少ないけど)。   2006.12.12

「これは一体何だろう?」先日、新聞の一面に一種異様な写真をみつけた。それは、アジア大会だったかのボディビルの写真で、僕はこれを見て「高解像度、情報量の多いオーディオ」を思い浮かべてしまった。

ベイシーの菅原さんが言うように、「低音は本来ゆるいもので、締まった低音なんてあり得ない」わけで、まあ、どこに気持ちよさを求めるかは人それぞれだから違いがあって当然だとも思うけど、やりすぎると辛くなるし、やらなすぎてももの足らないしで、塩梅ってのが難しい。減塩ブームでしょっぱくない梅干が流行っているそうだが、僕は昔風の塩分20%まではいかなくてもいいかなと思うが、15%オーバーぐらいのものが好きだ。食べ過ぎなけりゃ良いのだと思う。

今年一年で、カメラに対する思いがずいぶん変化した。なにしろ欲しいカメラ(もちろんデジタル)がなくなってしまったのだ。EOS  KissDXはとても使いやすく、今まで使ってきた歴代のデジタル一眼レフの中でもっとも使い勝手が良いカメラだ。KissDXを手にしてから、僕は二年間愛用したEOS  20Dをほとんど使わなくなった。このあたりの手が伸びるかどうかというのは、ものすごく正直で、20Dを持つと「でかいのに液晶が小さい、表示が見にくい、しかもKissの方が高画素」と思ってしまうのだ。カメラは二年でこれぐらいの差が出る。

これで、一眼レフにライブビューがついて、ペリクルミラーなどを使って一眼レフでも動画が撮れたりしたら、とても魅力を感じる。昨日か一昨日の日経新聞に、IBMとシャープがフラッシュメモリの500倍の容量で、消費電力が半分という新しいメモリを発表したと書いてあったから、5年10年後は今のSDカードにハイビジョンで1時間二時間の動画が入ってしまうのかも知れない。

デジタルカメラとプリンタによって得られるものを写真と呼ぶべきかどうかは、よくわからない。銀塩のプリントの感じを写真と考えると、デジカメ+プリンタは高画質な印刷的で、ちょっと違うものに思える。プリンタのせいなのか、カメラのせいなのか、デジタルという方式のせいなのか、理由はわからないのだが、とにかくちょっと違う。それはCDやSACDの音とLPと言うかレコード盤の音が違うのとよく似ている。

デジタルカメラが二年で古くなっていくのと同じように、オーディオ機器も進歩しているのだと、ずっと思っていたのだが、どうもそうでもなさそうだ。でも、そのことをわかってからが真のオーディオ生活で、オーディオとの新しい関係が生まれるように思う。巷で評判のハイエンドオーディオを所有してみるのはとても良いことだ、それなしには自分の路線を知ることも出来ないから。    2006.12.14

JR150も毎日鳴らしているから、かなりのところまできた。これでまあ、土曜日は何とかなるだろう。

僕の今年のオーディオは、大すじで言うと縮小なのだと思う。さすがにトーン・アームは常時二本ついているが(Deccaはしまってあって、15分で音が出せる)ターンテーブルはガラード401だけにしてしまったし、これでもしどなたかが「サブリン売って欲しい」ということになってサブリンがいなくなったとしたら、大変シンプルなものになると思う。それならそれも良い。

そして、2006年はPCトランスポートの一年だったと思う。ただ、僕はこのページにPCトランスポートの詳細を逐一書く気がない。戯れる会の例会や掲示板上ではあると思うけど、それは僕だけが言ったり書いたりするものではない。ここにPCトランスポートの詳細は書けないけれど、とにかくもう、僕はパソコンでしかCDをきいていない。

今朝の日経新聞によると、パイオニアも新しいメモリを開発したそうで、LPどころか、CDさえも面倒で大きいという時代はすでに始まっている。僕らが生きている間に、切手大のメモリにハイビジョンの映画が沢山はいり、コンピュータからはHDDがなくなるらしい。僕は多分その頃もLPをきいているのだろう。

サブリンの上に「ジャーマンフィジックス トロバドール」を乗せたらどうかも、随分前から考えている。でも、想像はするものの、現実にそれをやる気はなくて、僕はサブリンのそのままが好きなのだろうと思う。トロバドールのためにサブリンが欲しいという人がいても、それは不思議ではないし、すごく良いんじゃないかなと思う。新たにこんな美しい箱、脱着式のグリルを作ったらえらいことだ。仮に作ったとしても、このサブリンとは比べられない。若い頃は骨董品、古美術などにはまったく興味がなくて、「あんな古い物のどこに価値があるのか」と思っていたが、この年齢になってやっとそれらの素晴らしさがわかってきた。それは、新品のよそよそしさがないことで、時間や歴史は金で買うことが出来ないと言うか、アンティークというのは時間や歴史に金を払っているわけだ。     2006.12.15

本日の戯れる会例会、後半はJR150、前半はサブリンでいこうと思って、久しぶりにサブリンを鳴らしてみた。これが実に良い。大らかで、先日書いた、「GRAND ENCOUNTER」みたいに良いので昨夜は何かすごく幸せな気分だった。ジェームス・テイラーの「オクトーバー・ロード」なんかもう最高だったから、今日かけちゃおうかな。

白い建物のような陶製の作品は、スタジオで売ることになった。大中小どれも一個3.000円です。手作りなので、同じ物は二つない

コーネリアスの最新作がものすごく高音質だということは知っていたが、昨日戯れる会に持ってきてもらってみんなできいてみた。ほんとにすごいCDだと思う。音、録音だけで立体彫刻みたいな空間表現なので、現代音楽と言って良いのだろう。そういうわけで、これほどの物なら買うしかないと思って僕も注文した。

 

この、コーネリアスの新作は、音が高いところや前後左右に広がってきこえる。それはサブリンでもそうだし、JR150だとさらに広がるので、例会に参加した川崎さんがマルチch再生だと思ったほどだ。2chなのだが、逆相成分が入っていてあらぬところが音がきこえるなんていうものでもなく、後方定位なんていう古さでもない。歌詞にはほとんど意味がなくて「桜咲いた」でも「竹藪焼けた」でもいいのだが、とにかく音がすごくクリアでしかも立体的にきこえるので、それだけで作品になってしまう。だから、マルチch再生だと言われれれば、「そうかな」と思ってしまうことだろう。

昨日と今日で知ったこと、1)ホーザ・パッソスは僕と同じ1952年生まれだった(かわいいタイプだから、僕はもっと若い人だと思っていた) 2)リン古さんと僕の誕生日が同じだった。

このところ、ダーツ絶不調でまるで入らず。ギターは日々積み重ねる行為なので、毎日やればその分は進む。ダーツは、めげずに毎日毎日何年も投げ続けると、ある日ある時、ある瞬間から突然上手くなるのだろうか? わからない、そうなのかも知れないし、まるでダメなのかも知れない。    2006.12.18

コーネリアスのCDが届いたので、早速きいてみる。とにかく一曲目がすごい。この一曲をきく、それだけで価値あり。JRとサブリン両方できいてみる。ギターの、張りがあってはじける感じと低音はサブリン、空間感はJR、どちらも良い。

LINNの古川氏による現代音楽講座の中で、彼が高校生の時に、学校のピアノでプリペアードピアノを試して怒られたという話も面白かったけど、僕が一番「へえー、そんな本があるのか」と思ったのは、プリペアの方法について書かれた本を見せてもらったことだった。「挟む物の種類とか、ピアノを傷つけずにプリペアする方法」などが書いてあって、団鬼六の「亀甲シバリ」かと思いましたね。

今日は、年末ジャンボ宝くじでも買いに行こう。    

第一期StudioK'sはとても寒くて、毎年12月は気が滅入ったのだが、今年は本当に暖かく過ごさせてもらっている。これだけ居心地の良い空間になったのだし、設備も整えたので、もっと色々なことをやってゆきたいと思う。来年一月末にやる「闇のカーニバル展」は写真雑誌にお知らせを出したのだが、掲載されるといいなと思っている。

シフォンケーキはすでに僕がイメージした物が出来上がっているので、欲しい人に買ってもらおうと考えているのだが、持ち帰るための袋がない。オレンジシフォンケーキとバナナシフォンケーキの二種類があって、中身はOKだが、パッケージはとても重要なので、さあどいうものにしようかと検討中だ。オリジナルの封筒セットなどを作って、青山スパイラルとか原美術館のショップとかで扱ってもらっている「二月空」という二人組がいて、この人たちにパッケージをお願いしようかという案もある。さあ、どうなるかな。   2006.12.19

ダーツはさらに不調で、超絶不調。まさか、このままってことはないと思うのだが、とにかく我慢してやり続けるしかない。スピーカーの鳴らし込みと同じだと思うけど、あれこれ機器やアクセサリーを試したりと悪あがきしたくなるわけだ。ダーツのダーツ(矢)もソフト用なら16g〜20gまであるし、ハードは23gの物を使っていた。1g違うとかなり感覚が違うし、先端がソフト用の樹脂製なのとハード用の金属ティップではバランスがまるで違う。調子の良い時はどんなタイプでも調子が良いし、悪いときはどんなダーツを使っても入らないので、多分なにか別の問題があるのだろう。

まあ、自家製の焼き芋でも食してぼちぼちやるしかない

青島幸男と岸田今日子が亡くなってしまった

 

    2006.12.20

今年から始めたPCトランスポートには多くのことを考えさせられた。

LP(SPもだけど)は音が良くて、デジタルはなかなかこの良い部分を越えられないので、別世界と言っても良い。SACDやSACDマルチはとても魅力的だけど、世の中で音楽をきいている人の大部分=99%か?はCDの音質で満足しているのだと思う。だから当分CDはなくないし、仮にCDというメディアがなくったとしても、かなり長い将来にわたって、音楽の主流はPCMでありつつづけるだろう。

そして、多分まったく同じ図式で映像の中心的メディアはかなり長い間DVDだろうと思う。世の中はやっとVHSからDVDに切り替わったところなのだ。だから、CDとDVDの時代が当分続くことだろう。画質に不満がなくて、手軽で安ければ、ほとんどの人はそれを手放さない。放送だけはハイビジョンになっているのだが、フラッシュメモリの500倍の容量を持ったメモリが出てくるのなら、みんなそいつに入れればよいということにもなる。

映像はともかく、音楽のメディアは「わしゃLPだけ」とか、「SACD中心」というのも悪くはないけれど、新しい音楽のほとんどはCDで提供されるのだから、CDを無視はできない。じゃあそのCDをどうきこうかということをずっとやってきたわけだ。アップサンプリングやDSD変換があり、別の回答としてLINNのCD12みたいなものもあり、CECのベルトドライブもあったというのが、CD再生におけるこの10年間だった。

コーネリアスも土岐麻子も僕を楽しませてくれていて、あればLPやSACDを買いたいと思うけど、まあ彼らの音楽がSACDじゃなければ楽しめないってこともない。

そんでもって、今年から取り組んだのがパソコン用ドライブ+パソコンをトランスポートとして使うという行為だ。これはもちろんLPの音とはまるで違うけれど、魅力のある音だった。あれこれ仮説に基づいてみんなで試したり、話し合ったりしているが良い音の理由はわからない。わからないけど音も操作性も良いので、やり続けている。

久しぶりにモノラルレコードをきく。JRだとどうもイマイチなので、試しにサブリンにしてみると、これは太い音ですごく良い。KEF105はこのあたりがまんべんなく鳴ってくれたので良かったのだなとつくづく思う。KEF105とお別れして以来、僕はスピーカーが二組ないとダメという状態が続いている。     2006.12.21 

「StudioK'sで音と戯れる会」は会員が52人になった。最近の傾向は、関東以外の会員が増えていることだ。つまり、毎月行っている例会には参加しにくい人たちが戯れる会に入会してくれているということになる。これはとても興味深い現象だと思う。

僕がこの「僕のオーディオ生活」を書き始めたのは1999年で、2006年も終わろうとしているから丸8年になる。最初の頃、関東近県のオーディオ愛好者はバラバラだった。そして、雑誌に登場した人の装置や部屋をみて「ああ、一度でいいから音をきいてみたい」と思っていた。やっとインターネットが普及し始めた頃だったので、僕のHPや初期の戯れる会は色々な人たちの交流のキッカケをつくったと思う。そんな風にして、関東近県のアクティブな人たち同士は、だいたい知り合ってしまったようだ。

東京に1000万人以上の人がいて、埼玉千葉神奈川、全部合計すればかなりの人口だが、オーディオ愛好者は多分1万人もいなくて、その中で、ディープにあーでもないこうでもないとやってる人はきっと1.000人か2.000人ぐらいしかいないのだろう。さらに、その中で、集団をつくったり、掲示板に書き込んだり、mixiで付き合ったり、そういうことをやっているアクティブな人ってのは関東近県でも少ない方の数百人なのかも知れない。ただ、関東近県以外の地域の人たちは、まだ知り合っていないようなのだ。

ずっと以前、オーディオベーシック誌で初めて僕がMyAudioLifeを担当した時、「オーディオブランド=ファッションブランドだ」と書いた。それは今もずっとそう思っている。色々なデザイナーもいるし、StudioK'sの大家さんみたいな昔ながらの注文服専門の洋服屋さんもいる。考えれば考えるほど、オーディオとファッションはよく似ている。着こなし、使いこなしなんて言い方も似ている。ただ、どのようなスタイルがお似合いなのかがよくわかってやっていれば良いのだけれど、なかなかそこんところが難しい。雑誌やWebは紙と文字だし、ショップは基本的に売るために存在していて、うんと良い音はショップにはないから、オーディオ愛好者は適当に誰か同好の士とつるんだ方がやりやすい。

無難なスーツでOKという人的に、無難なオーディオセットってのもある。定番ってやつだ。1ブランドで統一すれば、とりあえずカッコはつく。そこから先、個性を出したいとか、きわどい絶妙な組合せにして、うんとおしゃれな人から「やるな、おぬし」と一目置かれるぐらいのところをねらうとなると、これはちょっと苦労する。朝出かけるときに、同じぐらいのセンスを持っている同居人に「この組合せでどう?」ってきいて、「すごくいいよ」って言ってもらえたら、自信を持って出かけられる。

そして、ただでさえオーディオは金がかかるのだから、メーカーや輸入代理店が試聴機を貸し出してくれるなら、それを巡回して自宅試聴したり、会員が持ってる機器ををまわしあったりも出来たら、それはすごく良いことだろう。そんなことも考えてつくったのが戯れる会なのだが、皆さん敷居が高いと思っていたり、例会に参加できないと意味がないと考えたりしてるらしかった。

敷居が高い? 高い敷居は、敷居が高いと思っている人が自分の心の中で作り上げたものなんじゃないかな。

例会に毎月参加している人なんて、関東近県の人でもそれほどはいないってことが少しづつわかってもらえてきているのか、関東近県以外の人たちが戯れる会に入ってきているのが今年の傾向だ。そして、ぼちぼち各地域でのオフ会なども開かれている。今は52人だけど、これがもし100人を越えたら、夢のような話だけど200人とかになったらすごいことだと思う。みんな割とバラバラな意見を持っているし、例会の感想もまちまちだったりするけど、それはそれで良いことさ、価値観も正解も常に一つなんてことはない。

 

1 PUFFY   Splurge   もう少し音が良ければなあと思うけど、このアルバムはそういうことはどうでも良い
2 コーネリアス SENSUOUS   スピーカーの外側から音がきこえてくるし、奥行き感もあるし、まあ、すごいもんです
3 溝口肇 OPERA ? の中の女性二人 土岐麻子と種ともこの歌  (他の曲も有名ミュージシャン目白押しのアルバムだが、僕はこの女性二人の歌ばかりきいている)
 これが今年買ったCDのベスト3です。

まいったなあ、今、CDをきいていたらいきなりギターの音が少しビリついて、その5分後にブツッって感じで音が出なくなった。左右とも同時だから、スピーカーってことはない。プリかパワーか。パワーアンプはQUAD405-2を使っているので、DACの音をQUAD405に直接入れて、入力ボリュームを使って音を出してみても音が出ないから、パワーアンプが逝ったらしい。SDサウンドのアイワンは福島方面に貸し出し中だし、三栄無線のパワーアンプは改装前の片付けを手伝ってくれた人にあげてしまったので、今はパワーアンプの予備が手元に1台もない。マランツ7なら予備はあるのだが、プリアンプが二台あっても音は出ない。

年末に機器が壊れるってのは、一昨年もそうだった。あの時はクレルのプリがいきなりおかしくなって、ダイナミックオーディオのサウンドハウスからLINNのクライマックスコントロールを貸してもらったのだった。うーむ、今度はパワーアンプか。どっかでパワーアンプ借りてこなくちゃいけませんね。それにしても、12/29とかじゃなくて良かった。まあ、そういうわけで戯れる会例会とかを定期的に開催するのはけっこう大変かも。    

今日は大竹伸朗全景の最終日だったので、清澄白河の東京都現代美術館に行き、戻ってからあれこれつなぎ直して調べてみると、音が出た。いやはや、あせったなあ。あれは一体何だったのだろう、わからない。本当にCDをきいていて、いきなりブツッと音が出なくなったので、絶対にQUAD405だと思ったのだが、別の理由だったらしい。何はともあれ、とりあえず安心した。やれやれ。        2006.12.24

それでまた心安らかにCDをきいていて、別のCDにかけかえると、また音が出ない。おいおい、どうしたんだ? でも、もう僕はQUADのことは疑わない。CECのDA53にするとちゃんと音が出るから、二〜三日前に再び貸してもらったDACがおかしいようだ。CECのDA53の方は大変安定しているので、やっぱりPCトランスポートをやるなら、DA53からだと思う。そろそろ戯れる会ではDA53が放出されてたりして、会員間でお古を売ってもらってたりして、なかなか良い関係が始まりつつある。    2006.12.25

どうも、StudioK'sの中とか前の道あたりはauの電波が弱いみたいだ。僕が使っている機種(Talby)の性能が悪いのかも知れないのだが、つながりにくい携帯ってのはなんとも悲しいものだ。で、もう一年半も使ってポイントもたまってることだし他の機種にしてやろうかと思ってauショップに行ったが、欲しい物がない。なんかauの携帯電話って、厚くてコロンとしてるのが多い。おかしいなあ、デザインならauのはずなのになと思って、その近くのSoftBankショップに行くと、こっちの方が断然カッコいい。新規なら無料なのかななんて思うと、三ヶ月毎に洗剤もらって新聞をかえる奴みたいな気分になってくる。僕の携帯電話はインターネットの契約をしていなくて、携帯で音楽もきかず、小説も読まず、お財布にもしないしで、単に電話を持ち歩いているだけの機能だけしか使っていないから、年配者向けの単機能なやつでもOKなのだが、それだけにデザインが一番の機能ということになる。

雨の日は音楽をきく音量が上がる。音量を上げると、気持が良い反面、破綻も見え隠れするので、ここのところをどうしたらいいのかなと考えている。イコライザでもいいんだけど、出来ればそういう方法じゃなく、しかもどんなスピーカーでどんな音量でもOKという状態になったらなと思うのだが、これはやはり半年やそこらではうまくいかないのだろう。あと少しなんだけどなあ。

あらー、オークションにKEF105が2ペアも出ているぞ、なるほどねえ、こういう値段なのか。AVALONのエクリプスも2ペア出ている。エクリプスは大きさも手頃だし、カタチも良いと思う。自分のところでAVALONをきいたことはないので、どんな音になるのかは見当がつかない。

一ヶ月半ほどあれこれ考えつつやってみて、「ANJI」をどう弾いたら良いのかだけはわかってきたが、どう弾いているかを頭で理解するということと、「弾ける」というのは別問題なので、ここから先はけっこう大変そう。とてもじゃないが、小学校四年の時からギターを弾いている任三郎さんのようには弾けない。くそー。

ダーツは少しマシかなあ。まあ、ちょっと狙ったところに入ったとしてもそれが持続するわけでもなし、多分まぐれってやつだろう。

三宅島で公道バイクレース開催決定、125cc以下ね。見に行きたい。   2006.12.26

昨夜、WOWWOWで「スター・ウオーズ 帝国の逆襲」の最後のところを見た。スター・ウオーズはレーザーディスクの時代にさんざん見たのだが、後で公開されたエピソード1.2.3を見てから、帝国の逆襲と言うか古い三部作を見たのは初めてだったので、割と面白かった。マスター・ヨーダは若い頃あんなに凛々しかったもんねとか、まあ、いろいろだ。今のところ出ている六つの作品を、公開順に見るのが良いのか、それともエピソード順に見るのが良いのか。僕は公開順に見た方が楽しめるような気がしてならない。

その後、NHKのBS2を見るとPUFFYが出ていた。アメリカでのPUFFYの人気は僕らの想像以上のものみたいで、友人が「何年か前にアメリカに行った時、PUFFYの絵が描いてあるバスを見て驚いた」と言っていた。確かに、どう考えてもアメリカで最も売れた日本のミュージシャンはPUFFYなのだ。うんと歌がうまいわけでもないし、ハモりがきれいってわけでもないし、踊りもやらないし、なんでだろう? アメリカとかカナダの人から見ると、お人形さんみたいにかわいいのだろうか? 

12/30の午後はプレクスターの外付けFIREWIRE接続CDドライブ+ PS AudioのDAC それにCubeseとなるのかな? これをサブリンとJR150できき比べるとどうなるのだろうか、これらは僕もまだ試していない。     2006.12.27

やっとのことでダリ展を見に行く。今日もすごい人で順番待ち30分だった。そして、頭の中は先日紹介した種ともこと土岐麻子の歌がグルグルと蛇ローテション。    2006.12.28

明日の午後見えるお客さんは、もしかすると二人だけかも知れない。中身は例年同様かそれ以上の濃さだと思うが、ここ数年で最も少ない参加者だ。関東近県のオーディオ愛好者の何かがここからも想像できるのかも知れない。でも、確実に何かが変化し、進んでいるのは事実だ。以前からずっと書いているが、今はLPもCDもSACDもPCトランスポートも、DVDもみんな楽しめるという、最高に良い時代なのだ。僕の義理の叔父はガンで亡くなる間際に念願だったタンノイGRFを購入し、とても短い期間それを楽しんで亡くなった。それに比べたら僕たちは最新の機器も、あこがれの名器も、まだまだ色々なものを楽しむことができる。そして、インターネットや戯れる会などを通じて沢山の有益な情報を得ることもできる。とにかく、急激にやるのは良くない。ひたすら音楽を楽しみつつ、バランスをとりながらじわじわと寄せてゆけば良い、それがオーディオだ。

今日の午後は、PCトランスポート関連であれこれ実験的にきいた。初めて僕の音をきいた人が「こういう音で、こういう音だったのか」と驚いてくれたみたいだった。   2006.12.30

2006年一番出来事のは、何と言ってもスタジオを改装して「第二期StudioK's」が始まったことだ。いれものとしてのStudioK'sは1997年から存在したが、2006年夏の改装によって、中身が大幅に変化した。考えられる限り快適な空間にしたつもりだ。冬は暖かく、夏は涼しく、静かで、音が漏れず、スッキリした壁面と木の床を作った。

「借りている場所でこんな大改装をしていいのか? よく大家さんが許可してくれたね」と何人もの人に言われるほどの、スタジオ部分に部屋を建てただけではなく、トイレを移動し、流しも広くするという、水まわりにまで手をつけた改装だったから、ほんとうに大変だった。でも、そのおかげで、僕のやりたいことのほとんどが出来る場所になった。ギャラリーにもなるし、演奏会も開ける。昨日12/30の参加者に床が振動するようなベースのCDをかけたまま、建物の外に出てもらい、どの程度音が漏れているかを確認してもらったが、「想像以上に音は漏れていない」とのことだった。だから、生楽器の演奏も、ドラムとかベース、ピアノなどを除けばだいたいOKだろう。

そういうわけで、これからこのスペースを拠点にやりたいことを全部やろうと思う。飲食店の営業許可もとっているし、さらにいろいろな人たちが集まってくれて、情報交換をしたり、確かめたり、歌ったり、ながめたり、プリントしたり、料理を堪能したりということを、やれたらと思う。

昨日参加した方から教えてもらったPCトランスポートの再生方法で、「えー、それは盲点だったなあ」ということが一つあって、やってみると確かにある意味手軽で音は良さそうだった。こういうのも、一人じゃ考えつかない、戯れる会に50人いても考えつかなかったことだから、やはり、情報交換とそれを実践して確かめる場は大事だと思う。

パート15はこちら、それでは皆さん良いお年を!       2006.12.31


架空セカンドオーディオ

僕のオーディオ装置 スケベ根性ありありの中庸 パート1  1997年〜2000年まで

僕のオーディオ あんまり膨大なのでパート2 2001年

さらに膨大 パート3 2002年

僕のオーディオ生活 パート4 2003年

僕のオーディオ生活 パート5  2003年

僕のオーディオ生活パート6  2004年1月〜6月

オーディオと映像を中心にした日々の記録 パート7  2004年7月〜12月

オーディオと映像の記録パート8  2005年1月〜4月

オーディオと映像の記録パート9  2005年5月〜9月

オーディオと映像の記録パート10   2005年10月〜12月

オーディオと映像の記録パート11  2006年1月〜3月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート12 2006年4月〜6月

オーディオと映像と遊び心的生活 パート13 2006年7月〜9月


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