オーディオと映像と遊び心的生活 パート13
誰かSACDマルチ用のダウンミックス装置を作ってくれないかなあ。出来るだけ小型で、単なるボリュームレスのミキサーでOKなのだ。そういう物を作って欲しいと何人かの人にお願いしてみたが、「忙しい」とか「大して興味がない」ということで断られ続けている。音質劣化が少なく、適当な値段(まあ、5万円以内だろう)で、この装置が手に入ればもう少しSACDマルチの良さは理解されるだろう。
そして、このままでだとSACDマルチの素晴らしさはほとんど理解されず、「角度を合わせたり距離を測ったりが面倒で、あっちこっちから音が出るだけ」というような誤った認識と共に消えてゆくことだろう。
今日から7月、2006年も半分が終わってしまった。この7月が終わると8月からStudioK'sは10年目に入る。僕は9年前の春から湯島1丁目と本郷二丁目あたりにねらいをつけて、自転車に乗って事務所の物件をさがし続けていた。山手線の内側で、表通りに面していなくて、一階が駐車場の二階部分、12〜3坪から15坪程度というのが条件だった。
その年の6月頃、順天堂病院裏の地下倉庫を貸してもらう交渉をしていたのだが、答えは「NO」でガックリきていた(今でもあの倉庫の前を通ると、ガックリ感がよみがえる)。今の場所を紹介され、バイクですっ飛んできた僕は「これだけ広ければ、オリジナルノーチラスでも置ける」と思ったわけで、地下室だの一階が駐車場で二階部分なんてことを考えていたから、オーディオのことはかなり大きな要素だった。ここ(つまり今のStudioK's)は21坪弱で、家賃は予算オーバーだったが、広さと静かさ天井の高さ、それと外観がパッとせず、二階の入り口のドアが事務所っぽくないところ、つまり、権威的な感じゼロのところが自分に合っていると思った。本郷通りと蔵前橋通りが合流するあたりにあって、僕のスタジオの暗室ぐらいの広さでちゃんと稼いでいる不動産屋のおじいちゃんは元気だろうか? 2006.7.1
G4 Cubeによる音楽再生は完全に定着した。このところ、アンプ類の置き方などもあれこれ変えているし、スピーカーが壊れたりという変化もあるので、落ち着かない要因が多かったが、数日前から「とりあえずしばらくいじりようがない」というセッティングが出た。そこで、ソニーのSACDプレーヤーに従来CDをセットして、AETのデジタルケーブルUR(アルチメイトリファレンス)同軸でCECのDA53に接続した音と、CubeからUSBでDA53に接続した音を比較してみた。
結果は「レベル的には大差なし、Cubeの方が広がり感があり、ソニーの777はやや音に芯がある」というものだった。僕は「AETのデジタルケーブルは定価126.000円だから、このデジタルケーブル1本でCECのDA53とG4 Cubeの両方が買えるんだよな」と思う。CubeはHDDに取り込んでおけばジュークボックス状態でランダム再生だって可能だし、プロジェクターにつなげればDVDだって見ることが出来るし、メールだって出せるしSkypeがあれば電話にもなるし、ってなことを書き出すとキリがなくパソコンは万能だ。 2006.7.2
今僕が使っているのUSBケーブルはは3m(たまたまの長さ)で839円の物だ。モンスターケーブルなんかだともう少し高価だが、それでも5.000円を超えることはなさそうで、大変安いというか、常識的な価格だと思う。安いので、金メッキタイプとか、何かがくっつているのとか、5種類ぐらい買ってもたかが知れている。CDドライブの種類、電源、USBケーブル、すべて音は変化するが、古いケーブルよりUSB2.0対応の物の方が音は良さそう。パソコンとDA53の間にハブを使うと音が悪くなったのだが、ハブの種類によっては音が良くなるハブってのもあるのかも。まだあまりよくわからないので、皆さんもやってみてください。
PCトランスポートのことや、その他のことについて、戯れる会では、あれこれやってみていることを持ち寄っているけれど、それをすぐにこのページに書くわけにもいかない。だから、ここに書いているのは、「確実にこう」とか「このようにした」という内容になるので、どうしても過程には多く触れず、二ヶ月か三ヶ月のタイムラグがあって結果のみ書いていることも多い。
今日届いたPuffyの新アルバム。なんかわからないけど、僕にとっての2006年7月的気分
J-POPのアイドルでこんなことになった例は他にないだろう。不思議な歩み、ふしぎなあみゆみ 2006.7.3
サッカーはボールを使った集団格闘技で、とても熱い競技だから見ている方も熱狂して、ちょっと疲れてきた。ウインブルドンのテニスをみると「このクールさも良い」と思ってしまう。というわけで、僕はサッカーを全部見続けることが出来ない体質らしい。もちろんテニスも全部をみることはできなくて、準決勝あたりから見るのがちょうど良いかも。
先週末から三日間、RogersのStudio1aできいていたが、今日からまたJBLメヌエットに戻した。僕はこのメヌエットの音に接して、以前よりJBLを好きになったようだ。なにしろこの10数年は英国製スピーカーを楽しむのに忙しくて、自分でJBLを使う気持にはなれなかったので、まだよくわかっていないのだ。今のところ、僕が好んでいるのは、少々古めのJBLなのかも知れないし、自分で使ってみれば新し目のJBLにも良さを発見するのかも知れない。人生は一回きり、有限だから、アナログもSACDマルチもパソコン再生も、あれこれ目一杯楽しんだが勝ちってやつです。
NAKATAは自分探しですか、じゃあ僕もここらで自分探しでもしましょうかね。 2006.7.4
ハイエンドと呼ばれるオーディオの図式って、「そんなに大きくはないのにやたらと高価で低能率のスピーカーを、強力な(ということになっている)アンプでドライブする」っていうのが、僕なりの極めて単純な解釈だ。
「****というスピーカーを使ってます」
「あれは良いスピーカーだけど、アンプもそれなりじゃないとね」なんていう会話が、ショップでも愛好者の間でもまことしやかに交わされるわけだ。もう、そういうオーディオ雑誌や評論家の受け売りみたいなことはやめましょう。自分の耳で確かめたことを信じた方が良いし、その確かめたことだってたまたまの出来事なのだから、絶対なんてもんじゃない。好きなスピーカーを好きなアンプで鳴らせば良いのだ。結果的に巷で定評のある機器が好みに合えば、そういう好みだったんだろう。音は部屋でも置き方でも変わるし、何もいじらず鳴らし続けるだけでも変化する。
僕は例えば撮影で試聴に立ち会ったりもするわけだから、「ああ、あの時のことがこんな風な記事になったんだな」と思うわけで、「おっとっと」と思うこともあるけど、大筋において雑誌や評論家氏の書いていることがウソで固まっているなんてことはない。ただ、信じるのは勝手だが、受け売りは良くない。僕自身もそうだけど、自分が使ってる機器のことが良く書かれていれば単純に嬉しくて、自分の考えと違うことが書いてあれば「わかっとらん」なんて思うわけで、信じたいっていう気持もわからないではないけれど、雑誌にしろインターネットの掲示板による情報にしろ、耳学問はよろしくないので、自分の耳で確かめたことを大事にしましょうね。
とは言うものの、自信がないんだよな。いい音で鳴っているのかどうか不安なんだよね。だから極悪人とか、そのまた友人やさらにその友達みたいな人がやって来て「ここがこう、あそこがああなればね、あの機器を使っている誰それさんの音はもっともっとこうだ」なんて言われるとコロッと信じてしまう。でもね、完璧な再生なんてないから、どっかが良くなればどっかが物足りなくなったりもする。
部屋や機器のセッティングがあるレベルに到達する頃には、自分の好みや傾向もそこそこ把握できて、オーディオは楽しくなるし、機器選びの失敗もしなくなる。問題はそこに到達できるかどうかだ。そうなればパソコンだろうがCECのDA53みたいに特別高価ではない機器でも、音で判断ができるようになる。でもやっぱり、CDだけ再生しているのとレコードも再生しているでは何かが違うと思う。スピーカーをよく歌わせるため、そしてデジタルオーディオとは何かを理解するためにもレコードをきくことをおすすめする。 2006.7.5
USBケーブルでかなり音は変化することがわかると、MITのそれや、カルダスのあれや、AETのや、トランスペアレントのもの、純金製USBケーブル、端子も純金なんてのも出てくれば、試したくなるのがオーディオマニアというものだ。それはわかる。でも、僕はとりあえず急がないことにしようと考えている。今の満足がちょっと不満かもなんて感じるまで今のままでいい。一気にやってもよくわからないし、そんなにどんどん結論をだしていったらやることがなくなってしまう。徐々にやって、そのうち誰かが「こんなのあります」とか「作ってもらいました」と言って持ってきてくれたら、戯れる会例会できいてみんなで「うーむ、なるほど」なんて言ってた方が楽しそうだ。
オーディオ歴も少しは長くなってきたので、「何とかいけそう」という感触さえあれば、時間をかけて育てた方が楽しみが多いのではないかなんて思えるようになった。思い通りの結果になって「やっぱりな」みたいに思うのも楽しいけど、「はて、なんでこんなことになるのだろう?」という意外性や手強さは、楽しむためのとても重要な要素だ。
予告編
どんなオーディオマニアでも、レコードコレクターでも、こんなに貴重なLPをまとめてきけるチャンスはそうそうあるもんじゃない
多分、この機会を逃したら、一生に一度だってない
明日の戯れる会例会は、モアさんをお招きして、3時から6時までJAZZのオリジナル盤をきかせていただく予定だ。スピーカーはJBLメヌエットでいくつもり。オルトフォンのアームにCG25Dをつけると内周部分で歪むレコードがあること、それと少し音が太くなりすぎるので、カートリッジは音のエジソンのスピリットを使う。音のエジソンのモノラルカートリッジは抜群の安定性があり、キレの良さが魅力だ。メヌエットの仕上げに今夜は手持ちのモノラルLPを10枚ほどきいて、明日に備えている。明日の参加者は10人なのだが、本当にまったく贅沢な企画です。
戯れる会の年会費は5.000円で、例会の参加費は昼間だけなら2500円だから、高いオーディオ機器を買うことを考えればとても安いものだと思うし、なにより金では買えないものが得られると思うのだが、まだそのあたりをよく理解してもらえてはいないようだ。 2006.7.6
さて、今日は戯れる会例会だ。僕なりに時間をかけて準備してきたので、それとモアさんのソフトの力が合体してオーディオの素晴らしさを実感できたらと思っている。この部屋のこの状態での戯れる会例会は今日で最後だから、最後を飾るにふさわしい機会だと思う。今は11時過ぎで、これからスタジオの掃除をして、何というか、試合前の心境。
疲れたけど、最高に楽しかった。メヌエットも良く鳴ってくれたし、後半はStudio1aにしてきいた。ほとんどがモノラル盤だったが、最後の4枚はステレオ盤だったので、再びメヌエットに戻し、カートリッジはSHUREのV-15 IIIできいたのだが、これもJAZZをきくには抜群の相性の良さだった。
モアさんの説明もわかりやすく、とても良い体験ができた。ありがとうございます。ソフトの力は大きいということを再再々認識した午後でした。 2006.7.8
皆さんが帰った後、一人でベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番をきいている。この7月8月は新たな展開が始まる予定で、ちょっと精神的な重圧もあり、やっぱりこういう瞬間はベートーヴェンかなと思う。
去年の7月、初めてモアさんにオリジナル盤LPをきかせていただいた時は、いきなりストレートを食らって、次もストレートそしてまたストレート、こんな感じだったが、昨日はジャブ、フック、ボディブロー、ワンツー、アッパーカット、こんな感じだった。もし、また来年も「JAZZオリジナル盤講座」をやってもらえるなら、それに備えてより良いオーディオ的環境を整えたい。
そして、まだお願いはしていないが、今年も来てもらえるなら昨年同様、音楽評論家の渡辺亨さんやLINNの古川さんや広木さんにお願いして、さまざまなジャンルの音楽についてより深い理解や楽しみ、ソフトのことなどを教えていただけたらと思っている。
戯れる会例会に参加したことがある人ならわかってくれると思うが、僕はなにしろ忙しいのだ。昨日は、開始30分前に大阪から御田さんが来てPCトランスポートの設定をやってくれていた、その間、僕は夜の第二部のためにお菓子作りをしていて、始まれば、進行もしなければならないし、お茶もいれなくてはならないしで、すごく忙しい。そして、複数の人がいる場でLPをかけるってのはけっこう大変なことで、しかも自分の所有物ではない貴重なオリジナル盤だったりしたら、手が震えても当然だろう。
そういうわけで、今日は午後からゆっくり散歩に出かけた。天気は悪かったが、無事に終わったなあと思いつつ外に出るととても気持が良かった。 2006.7.9
今、僕がやっているようなことは、全国でどんどんやってくれれば良い。HPにしろブログにしろ、レコード演奏会にしろ好きな企画を立ててやればよい。例えば、小型のダウンミックスアンプを作れる人は存在して、「常識的に考えて、こんな金額で作ってもらえませんか」とお願いしても「NO」という返事だったりするわけだから、仮に、貴重なソフトを持っているコレクターに出会ったとしても、お願いすれば皆さん「OK」してくれるとは限らない。だから、今回のことはひとえにモアさんの好意によるもので、僕も含めて参加者は全員、得難い体験が出来たことを感謝している。
どんなにすごいかなんてことは、言葉で言い表すことができないし、「こんな音はキライだ」と言われればそれまでだが、JAZZのLPはある時代に良い物がかたまってあるようだ。黄金時代と呼ぶにふさわしい、演奏+録音技術+プレスの材質や方法などが高度にバランスした時代があるらしく、そこを感じとれるかどうかだと思う。
そのすごさは、大型スピーカーじゃなくても伝わると思う。今回はメヌエットとStudio1aできいてもらったのだが、もしこれら小型中型のスピーカーが大型スピーカーのように鳴らせたとしたら、それは9年間かけてつくってきたStudioK'sの音だし、ここ数週間かけて鳴らし込んだ成果なのだが、音のことはやはり言葉では伝えるのは限界がある。まあ、オーディオ愛好者である10人以上の会員がみんな楽しそうだったから、よしとしよう。
CubeからのCD再生は静かで良いのだけれど、ちょっと音が甘い感じがする。御田さんに色々教えてもらって、今日から試しにLENOVO+Lilith(フリーの再生ソフト)で再生してみると、こちらの方がキリッとした音だ。特にPUFFYが良くなった。もう少しあれこれきいてみないとわからないが、試してみる価値はありそうだ。Cubeの音は良く言えば夢見心地の音で、その割にはPUFFYを再生すると妙にうるささが目立つ。ただ、LENOVOのCDドライブはけっこうシュルシュルとうるさいので、ちょっと音量を上げればPUFFYはOKだけど、クラシックだと回転音が気になる。
おお、11月にはまたジョアン・ジルベルトが来る。それを励みに辛い夏を乗り切ろう。 2006.7.10
PUFFYの音が良いから、CDは当分LENOVOできくことにした。ヘドウィグもきいてみようっと。多分良いはずだ。HDDにAIFFで保存して再生すればCDのシュルシュル音からは逃れられるから、LENOVOはHDD再生専用かな。インテルMacを買うとこの両方の音を楽しめるわけだから、なかなか良い。ただ、MacBookはCDドライブがうるさいので、音楽専用にするなら外付けドライブを買うのも良いかも。
オリジナル盤のことばかり書いているけど、先日の戯れる会例会の前半は、この外付けCDドライブのきき比べを行った。音はみんな違うし、外付けには外付けの良さがある。戯れる会の掲示板ではそのような情報交換もやっている。
読唇術(まあ、僕は元手話通訳者だから、読心術って言い方には少し違和感があるのだが)、によると「売春婦」みたいなことを言ったという説もある。選手の暴言にもイエローカードを出すべきだ。ということになるとサッカーも色々大変だなあ。 2006.7.11
来週の金曜日にStudioK'sの解体工事をすることが決まった。その数日前には荷物を運び出さなくてはならない。さあ、最後の一週間は何をきいてすごそうか
巨大トーストとバンドエイドと写真の額を取り去ると、写真で見るよりずっと広い感じになる
昨夜、二人のあやしいおじさんがこのCDを行商しにきた
僕と同じように夢見がちなおじさんたちが、6人でこのCDを企画したらしい。編集やらなにやらで、全てのフレーズを覚えてしまうほどきいているらしく、「後できいてね」と言い残して帰っていった
歌のアルバムというか、ムード歌謡というか、ギャグJAZZというか
ああ疲れた。アセントIIの音も凄かったが、セレッションSL700SEからあんな音をきいたのは初めてだった。オーディオってのはやっぱりよくわからなくて、時々奇跡的な再生ってのに出会う。ああいう人たちがもっともっと増えればなあ。 2006.7.13
昨日があまりに高密度だったため、今日は使いものにならない。本当は撮影したデータの処理をしなければならないのだが、神経を使う仕事はやる気が出ない。持参したPowerBook17インチにバックアップデータを保存してあることだし、今日はスタジオ内の片付けなどをして過ごす。
毎日きき続けているPUFFYのCDはSoundSticksできくのが一番良いみたいだ。
不要品は全部捨てよう。日頃から思い切り良く捨てている方だとは思うが、なにしろやっていることが多いので、どうしても物が増える。捨てたり運んだり、今週はひたすらスタジオ内にある物との闘いになりそう。
郡山のセレッションSL700SEは、思い出してもすごくて、「こんな幸せって長続きするんだろうか?」と不安になるほどだった。あのセレッションをきいて、「今の僕は、ああいう限界ギリギリの状態を求めていないのかも知れないなあ」と思った。わかってもらえるかどうかわからないけど、自分のスタイルは「実のところ余裕なんか無きに等しいのに、余裕を見せたい」みたいなものだから、8割どまりオーディオなのかも知れない。 2006.7.14
スタンドの高さは40cm+ちょっとなのだが、僕のスタジオでStudio1aをこの高さにすると、それだけで低音がどこかへいってしまう
30cm以下だとものすごく低音が出て、サブウーハーが不要だというのに、たった、10cmかそこらでハッキリ変化する。KEF105はトールボーイ型だったから、長いことそういうことがわからなかった
KEF105が無くなってからの8ヶ月間、Rogers Studio1a LINNアイソバリック、JR150、JBLメヌエットと4種類のスピーカーを使い、置き方もあれこれやってみた結果、やっと自分の場所の特性が理解できた。やっとわかったけど、もうこの状態もおしまいだ
そういうわけで、ちょうど良いスタンドがないので、今日からはしばらくアイソバリックで楽しもうかなと思っている
今週の金曜日にスタジオの内装を壊す予定なので、その前にほとんどの物を運び出さなければならない。出来るだけ物は増やさないようにしてきたけど、9年間ともなると色々な物があるし、一人なのでとても大変だ。
和室や暗室を壊した後は、さらに使いやすく人が集まりやすく心地良い環境を得るための改装工事が始まる。お盆前に新しいスタジオが完成しないと恒例の9周年記念パーティが出来ない。 2006.7.17
JBL L75 メヌエットの引き取り手が見つかってスタジオからいなくなってしまったし、Studio1aもさんざんきいたし、ってわけで、今はアイソバリックで楽しんでいる。相変わらず一日に何回もPUFFYをきいているのだが、アイソバリックだと「おっとっと、こんな低音が入っていたのか」と驚く。
修理に出していたJR150も直ってくるらしい。
Dejavu閉鎖か、去年あたりだったか、電塾のBBSも驚くべき書き込みがあって結局いくつかに別れていたBBSが一つだけになった。フィルさん、お盆に改装が間に合ったらパーティやるからまた遊びに来て下さい。そうなったら、ベルギービール生ヒューガルテン予約しなくちゃね。スタジオにビアサーバーを常備しろという声もあるのですが、どうしましょう。
ちょっと前までは、解体の前日に現状最後の音を堪能して、それから物を移動しようなどと考えていたのだが、現実はそうもいかないのだった。デジカメになって撮影機材は減ったし、オーディオ機器も減少傾向だけど、食器や調理器具、工具類、暗室用品、椅子などが沢山ある、この際だからとゴミに出すかどうかを考えながら整理をし始めたので、すでにスタジオ内はゴチャゴチャだ。一応最後の最後まで音は出るようにしているが、さんざん楽しんできたわけだし、オーディオのことは改装工事が終わってからでいいやと思い始めている。
しかし、改装したら音は悪くなるだろうなあ。音が落ち着くには一年二年かかるような気がするのだが、そういうことも含めて、戯れる会例会で確かめていけたらと考えている。 2006.7.18
アイソバリックできく「ケルン・コンサート」は絶品だ。とてもふくよかな音なのだ。ケルンコンサートって僕が24才の時にLPを買ったので、今年で30年目なのだが、30年目にして最高の音で鳴っているあたりがオーディオの面白さだと思う。
今日と明日の二日間で、このスタジオのこの状態ともお別れかと思うと、すごく不思議な気持になる。10年近く住んだ家を引っ越すのに似て、もはや疲れを感じないほど疲れていると言うのか、麻痺している。新しいスタジオをどうするのか、工事の期間中は何が求められて、どこをチェックするのか、大まかなこと、ケーブルの取り出しやプロジェクターの設置方法など、面倒なことを一つ一つクリアしていかなければならない。
写真のこと、オーディオのこと、あるいは人が集まる場所として、この9年間StudioK'sは自分そのものだった。不況の真っただ中、反対意見を無視し、借金をしてこのスタジオをつくった。もし僕がスタジオを持っていなくて、新たにこの部屋を借りたなら、現StudioK'sのようなものをつくることだろう。無理すれば何とか手に入る理想的空間の第一段階が今のスタジオで、この9年という時を過ごす中で、気が済んだこと、充分楽しんだこと、わかったこと、不満に思うことなどがあり、自分の中に新しい理想が生まれ、これからやりたいことがより明確になった。それで、StudioK'sの第二段階を始めることにした。 2006.7.19
とにかく、とても疲れている。順調にゆけば、8月10日までの辛抱だ。このスタジオを始めた9年前もあれこれ苦労して、ちょっとストイックな生活をしていたので、体重が6kgほど減ったのだが、今回も体重が減りつつある。オーディオ機器は全部片付けつつあるから、音楽がきけないのでどうしようかな。PowerBook+ヘッドフォンでもいいけど、三週間はもたないかも知れない。
明日の朝までに、徹夜してでも、スタジオの中を空にしなければならない。そういうわけで、音楽は頭の中で鳴るのみ。
G5もCubeも使えなくなるので、明日からはPowerBookのみになるから、データを移行しなければならない。
そして本当に徹夜をしてスタジオ内の物を三畳のトランクルームに移動した。ここまでが僕のやるべき事のピークだ。そして解体の職人さんが来る前に掃除機をかけた。壁やトイレも壊すので、解体が始まればゴミだらけ、煤塵だらけになるのはわかっているが、9年間僕の基地として存在したスタジオへの感謝をこめて、第一期StudioK's最後の朝ぐらい、きれいにしてあげたいと思ったのだ。
9年前、あんなに苦労してつくった和室や暗室も、昼過ぎには解体され、午後三時はこんな状態だった。職人さんは三人来たが、人によって壊し方が微妙に異なる。
僕なら出来るだけ無音でしかもスムーズに壊すというスタイルをとると思うのだが、現実は当然ながらその逆で、ドッカンドッカンと、彼らは解体作業とその音響を楽しんでいるような感じもする。それでもど派手にガンガンぶったたく人と、そうでもない人がいて、やはり爆音派は存在するみたいだった 2006.7.21
今日の昼で解体作業は終わる。午後からは墨出しで、明後日から本格的に建築が始まることになる。
改修工事の二日前、アイソバリックはある人の所へ嫁いだ。そして、先ほど電話があり、「ドンピシャです。山本さんのところで鳴っているよりすごい。厚みがあっていい音です」という報告がきた。僕だって慣らしにくいと言われているアイソバリックをそれなりにうまく鳴らしていたと思うんだけど、もっと良かったとは、嬉しいようなちょっとくやしいような複雑な気持だが、でもこれで幸せになってくれる人が一人増えれば、それは僕も嬉しい。 2006.7.22
アイソバリックは最初マークレビンソンのML-6とジェフローランドのモデル9で鳴らしたが、これは今ひとつで、一緒に持って行ったRogersのプリメインアンプに交換したところ、音に厚みが出てものすごい広がり感になったそうだ。とても濃密で重量感があるという話から想像するに、全盛期の富田サウンドのような状態になっているらしい。なんでML-6とジェフでうまく鳴らないのかというのは疑問だが、スピーカーはそれぞれ独自のルールをもっているのだろう。例えば同じ球技でも、サッカーとバスケットとハンドボールでは違うから、サッカーの選手がバスケットで大成するかどうかはわからない。しかも、その都度フィールドやコートの質も広さも異なるのがオーディオだ。そんな感じかな。もちろんアイソバリックに対してRogersのプリメインアンプがベストというわけではないだろうから、同じ方向でより良く鳴るアンプを試してもらえたらと思う。
いつだったか、ダイナミックオーディオ サウンドハウス店長の厚木さんが、「山本さん、アイソバリックはやめておいた方がいいですよ、何度も下取りしてきて、色々なアンプで鳴らしましたがどんなアンプでもうまく鳴ったためしがないスピーカーです」と言っていたが、今回の名器ML-6Lとジェフローランドのモデル9でもパッとしなかったという電話をもらって、またその話を思い出した。だから、これは、ルールが違うってやつなんだよな。
壁の元ができつつある
複数の人が伝達しながらちゃんとやろうとすると、作業はなかなかすすまない。建築家の意図や美意識と大工さんの常識、元々あった壁の歪みや狂いなどを総合的に修正しつつ統合しつつ作業がすすむ。施主(僕このことね)は「この壁の強度を確保してくれ、ケーブルをこう通しておいてくれ」というあたりを一番気にしているが、彼らはまず壁が真っ直ぐに立つかどうか、棚がおさまるかどうかが一番だ。以前の和室や暗室は、TVの大道具を作っている人たちの手による物だったから、そこそこいい加減だったが、今回はちゃんとした大工さんが壁収納だの戸袋だのを作りつけるので、かなり手間がかかる。 2006.7.25
体調も少しづつ元に戻りつつあり、あの解体作業に立ち会ったときの複雑な気持からも回復してきている。オーディオ機器の買い替えだって機器によっては複雑な気持を抱くものだが、部屋の解体はかなり大きな変化で、頭ではわかってはいるものの、現実を目の当たりにすると、とてもショッキングだった。現状の不満を解消し、さらに良くするためではあるが、かなり痛みもある大手術って感じで、この数日間は音楽をきく気にもなれなかった。
今日やっと、PowerBookから久しぶりにiTunesを立ち上げて音楽をきいたのだが、もう少し高級なヘッドフォンが欲しいと思った。僕はソニーのMDRなんとか5000というグレーでけっこう高級なヘッドフォンを持っていたのだが、イヤーパッドがボロボロのベトベトになってしまい、ほとんど使わなくなっていたので捨ててしまったのだった。今日はヘッドフォンでしか音楽をきくことができないので、「やっぱりとっておけば良かったかな」などと思った。
オーディオの音量のことで大家さんから苦情を言われたことはないのだが、今朝、工事の音について「かなりうるさいので、近隣の迷惑だ」と叱られてしまった。窓を開けてけっこう派手にやっていたから、僕もこれはちょっとまずいよなと思っていたので、今日からはエアコンをかけて窓を閉めて作業を行うことにした。釘打ちはエアガンのようなものでやっていて、これは一瞬だからまあ良いとして、ドリルがインパクトタイプなので、かなりうるさいのは確かだ。それと、普段一軒家を建てている建築家と大工さんなので、やたらめったら釘やビスを打つ。まあ壁などは出来るだけ強度を出したいと思っているのは確かだが、強度が不要な部分もバカスカ打つからえらいことだ。完成まであと二週間ほどはかかるのだが、まあ、いろいろ苦労する。肉体的な疲労はかなり回復したが、別の困難が始まっていて、気分が悪いというか、はらはらしている。
なるべく現場にいなければ良いのだろうが、ケーブルの配線などを床や壁の中に入れたいので立ち会わなければならないのだ、あ〜あ。床が出来て壁が出来て、塗装ぐらいの段階になればドンドンガリガリガガガガも少しは減って湯島一丁目十番地の平和が戻ってくるのだろうか。
やはり、僕が考えた出来るだけ音を出さない工務店って、都市部では繁盛するような気がする。 2006.7.26
建築ってのはエゴイズムの最たるもので、その現場は戦場だ。いつだったかステレオサウンド誌にビッグアポジーで登場したオーディオファイル宅へ遊びに行ったとき、自宅兼会社を建てるコンクリ打ちの際「(ちゃんとやってもらうために)ずっとバールを持って仁王立ちしてていた」と語った。まあ、僕の場合も内容的には近いものがある。自分が心底気に入るように作ってもらうにはそれぐらいやらないと、とんでもないものが出来上がって、後からでは直しようがない。そういうわけで、上の写真、エアコンの左側のデッドスペースは空洞になるため、壁の強震を防がなければならず、五寸×三寸の間柱が三本も立ち、しかも後には支え棒が入った。
そんなわけで、眠れない夜だった。暑さというよりは心因性による不眠だろう。 2006.7.27
昨日の朝は、眠れない夜中に考えたことを実行した。大工さんはコンクリート用のガリガリいううるさいドリルしか持ってないと言うので、僕は朝一番で秋葉原に行き、クラッチのついた普通の電動ドライバードリルを二つ購入して「これでやって欲しい」とお願いした。さらに「必要ならもう1台買ってきますよ」と伝えた。本気で静かにやって欲しいということを伝えるには、それぐらいしないとダメで、そこらへんが闘いである。それで、このドリルでやれるところは全てこちらで作業をやっているので、今日からはかなり静かな作業になった。マンションの改装なんて仕事もあるだろうし、音を出さずに作業することにも慣れておくべきだ。
床の構造は置き床方式で、既存の床に根太を打ち付けるのではなく、名称はわからないが、上の写真のような「高さ3cm程度で調整可能な割と硬いゴムのついたもの」の上に20mmのパーチクルボード、その上に9mmのコンパネ、そしてさらに9mmのコンパネが入りこの部分は床暖房のヒーターで、そのまた上に20mm厚の床材というもので、床材の厚さは合計で58mmで、その下に空間が3cmほどあるので、床はトータルで8cmほど上がるので、今までほど天井が高い感じはしなくなる。それでも2m60以上だから普通のマンションとかに比べるとまだ天井は高い方かな。
そういうわけで、床はわりとしっかりした物だが、木材と空間だから、以前のように硬い床ではなくなるので、低音に対する影響は大きいと思う。最初はものすごくヘンな音が出るんじゃないかな。
9年前にStudioK'sをつくった時は、とにかく自分の場所が欲しかった。借金をして始めたし、やっていけなくて、三年ももたずに撤退するかも知れなかった。限られた予算の中で、出来るだけ撤去が簡単な方法で暗室と和室をつくり、遮光のために窓を塞いでもらった。銀行からの借金は6年半で返済し、昔からの友人からの出資金もほとんどは返済したので、丸9年経ったStudioK'sは「貯金もないが、借金もない、プラマイゼロ」の状態になった。
プラマイゼロをよしとするかどうか。力尽きて潰れるかもと思っていたのが、一応存続しているわけで、潰れるよりマシなことは確かだが、満足できるものではない。元々大儲けなど出来るわけもないが、もう少し何とかならないものか。また、9年の間にやってみて気が済んだことや、もっと発展させたいことも出てきた。この段階で今後のことを考えると、部屋の造りに対して色々な不満がでてきた。あんなこともやりたい、こんなこともやれたら、そういうイメージは沢山わいてきたが、以前の間取りだとどうにも限界を感じる。写真を撮るにしてもオーディオをやるにしても、イマイチなのだ。
あんなこともやりたい、こんなこともやりたいと書いたが、今回の改装を思いつく以前はものすごく行き詰まっていた。二年間ほど何もやる気が起きなくて、僕にしてはめずらしく鬱だった。
写真が撮りやすくて、ギャラリーにもなって、沢山の人が集まることが出来て、複数の人で料理もしやすくするには、和室を無くして暗室を少し狭くするしかない。ここはものすごく寒くて、冬は底冷えがする。戯れる会にも「冬の間は例会に参加したくない」と言う寒さに弱い人が複数いる。冬は室内で10度ぐらいになるから、確かに自分でも寒いと思う。 それで、また大きな借金をしてスタジオの改装をすることにした。しっかりした床と断熱材の入った壁を立てて、トイレを移動して、台所とトイレは別の場所にしよう。壁面に収納を作って、物はすべてそこに収めて、きれいな壁面に作品を展示したい。流しや湯沸器も増やしたい。
で、この工事が始まったのだが、今はものすごく苦労していて、ちゃんと三食食べているけど10日間で2kg痩せた。半分は希望にあふれているけれど、半分は「なんてことを始めてしまったんだろう」と思っている。
設計は建築家に依頼した。Penの建築家特集なんかにも載っている、「峯田建」という、名前からして建築家という友人だ。当然ちゃんとした工務店が施工しているので、内装=リフォームというよりは、ほとんど一軒家を建てているような物になってしまった。ある程度しっかりしたものにしなければいけないとは思っていたが、ここまでとは想像していなかった。「家は三回建てないとダメ」と言うが、今回の改装中にもはや「次にこんな機会があったら、ここはこうしよう」などと思ってしまった。とにかく、こんなにしっかりした物を建物の中に建ててしまって、もし、僕が二年か三年で頓死でもしたら、このスタジオの後始末はかなり苦労することだろう。仕方がないので、生命保険に入ることにした。今、作っているこの強固なものを壊して元の状態に戻し、オーディオ機器や、少しは貴重なLP、お気に入りの陶器や掛軸、沢山の椅子、ギター、調理器具などなど、そういう諸々の物を然るべき人のところへ分配してくれることが出来そうな人たちに向けて、遺書を書いておくことにした。しかし、まいったなあ。 2006.7.30
床材は天然素材なので、真っ直ぐではないから、たたき込むって感じで、トントンとやってタッカー(大型ホッチキスみたいなもの)で固定する
でも、これは意外に心地よい音だ。ドリルのガガガガはうるさいけど、木材同士を叩く音はそうでもないと思うのは僕だけだろうか?
一階の人や数10cmしか離れていないお隣りにしてみれば、どれも同じようにうるさいのかも知れない
今日は水道工事、ガス工事、電気工事、建築(床貼り&壁立て)とフルキャストだ。そろそろ原稿書きもしなくてはならず、場所がないので、スタジオに上がる階段に腰掛けて原稿書きをやっている。
なにしろこういう状況で窓を閉めているから、オガクズで喉はイガイガするし、本当にに毎日戦争です。壁や床に穴を空けてケーブルを何本も通したいし、音もすごいし
完成を指折り数えている
壁は一寸角の間柱を入れ、そこにグラスウールをつめ、12.5mmのコンパネを打ち、その上に9mmのプラスターボードを被せて、その上に珪藻土を塗ることにした。珪藻土も約3mmほどの厚みがあるので、壁材だけで厚みは25mmになり、木造としてはかなり重くしっかりした壁になると思う。音はどうか? 出してみなければわからない。今までみたいに凸凹した物はほとんど置かないつもりなので、家具がほとんどない、入りたてのマンションみたいなヘンな音だろうと思う。そういう状態からスタートしてみようかと思っている。 2006.7.31
今日から8月、ついにスタジオケイズも10年目に入った。これだけ、苦労するとさすがに「くそー、完成したら仕事をいっぱいやってやるぞ」という気持がわいてくる。少なくとも借金を返済するまではこの気持を持ち続けられそうだ。
そして、大工さん達の仕事も今日はピークだ。「役もの=収納」の取付が始まり、ガスや水道、トイレなどの工事も同時なので、今日は8人ぐらいの人が朝から作業してる。そういうわけで、窓は閉めているもののトントン、ガリガリ、バシュバシュ、とかなり派手な音だ。マルチフォーカスとMyAudioLifeともう一つ原稿を書かねばならないので、僕はまた一階と二階の間の踊り場付近に避難して隠れて書いている。
元々の床が凸凹しているし、柱も曲がっているし、天井も垂れていたり、あちこちに歪みがあるから、壁面収納の取付は非常に難しい
しかも、ヘンに出っ張っている柱を隠しながら収納を作ったりしているので、さらに複雑な物になるので、今日は監督や職人さんもカリカリしている
そういうわけで、ケーブル類もちゃんとおさまったことだし、今日は現場にはなるべく出入りせず、外に出ていることにした
2006.8.1
ああ、音楽ききたい。
今回は内装というより、建物の中にもう一つ建物をつくっているような工事なので、僕の予想以上に工事期間も長いし、お金もかかる。以前の間仕切りと違って、壊すとしてもものすごい手間がかかる。だから、ここまでやるにはかなりの覚悟が必要だ。僕の場合は少し覚悟が足らなかったので、建築が始まって数日後に「これは予想をはるかに超えたことをやり始めてしまった」と悟ることになった。でも、とにかく動き始めてしまったので、戻るわけにもいかず、どうしようもない。これで音が悪かったらどうしよう。多分最初はひどい音だろうなあ。もし、予想を超えてすごく良い音だったら嬉しいけど、アンプ類だって三週間近く通電していないわけだし、どう考えても良い音が出そうにはない。一時間二時間は適当に鳴らしてからきいてみることにしよう。
あそこがこうなるのなら、このようにして欲しい。もし、こうならああして欲しい。なんていうことが沢山あって、 八月としては異常なぐらい涼しい夜だったが、夜中に目が覚めて眠れなくなった。
朝、J-WAVEをきいていたらマリーザ・モンチの声が流れてきた。 SoundSticksでもいいから音楽ききたい。土日も休みなしでやって、8月8日〜10日には完成予定だが、レンタルルームから荷物を戻さなければならないし、音が出せるまで、あと10日かなあ。長い。
やっとここまできた
でもまだ、水が出ないしもちろんガスも出ない
あと一週間と少しかな、ここからは日に日に変化してゆくと思う
今日の午後はオーディオベーシックの撮影だったので、久しぶりに音楽らしい音楽をきいて、すごく新鮮だった。和田博巳さんが「今、改装しているんでしょう?」と言って「なんで知ってるですか?」「だってホームページに書いてあるじゃない」「読んでくれているんですか、ありがとうございます」という会話になった。僕の方は今回のことでかなりやつれていて、和田さんは前回LS3/5Aの取材で会った時よりも元気そうだった。
そして、スタジオに戻ると、こんな風になっていた。
防音ルームを作って欲しいという依頼はしていない。だが、既成の建物の内側にまあまあ厚い床と壁の部屋を作っていて、ドアや引き戸もそれに合わせて、そこそこ厚い上に鉛のシートも入れてあるので、結果的に遮音性はかなり上がっていると思う。スタジオのドアはかなり機密性の高いタイプで、ドアを閉めるとドアの下部でゴムが落ちるようなものだから、台所でお湯を沸かして、ヤカンのホイッスルがどの程度きこえるかなと思う。
毎日朝八時半から夕方の六時まで、多い時は7人8人もの人が作業をして、それでもあと一週間かかる。ながいなあ。でも、あと一週間経てば全部終わって、そうしたら荷物をまた全部戻して、まあ落ち着くのには一ヶ月ぐらいかかって、当分は、朝スタジオのドアを開けると「あれ、間違ったドアを開けてしまった」なんて思うのだろう。そして、本当に落ち着くには一年ぐらいかかるのかも知れない。
工事が始まって二週間、体調が悪いということはないけれど、体重は3kg減。このへんまで減ってくると、ちょっと食べるのを控えて運動をするとカロリー計算通りに 痩せるので、つい面白くなってあと2kg〜3kg痩せてしまうのが過去のパターンだが、まあそういうバカなことはやめておこう。
台所も大幅に作りかえているので、台所は今日からペンキ塗りのためのパテ埋め作業が始まった。スタジオの中は下地が全て出来上がって、あとは壁塗りだ。床のオイルは自分で塗りたいと思っている。
スタジオの中がこんな具合だから、時々なにもやることがなくなる。そういう時はギターでも弾くしかなくて、この二週間、F♯maj7からF♯6への移行を練習していたので、この指がこんがらかりそうになるコード進行はすこしだけスムーズになってきたが、でもまだあと一歩って感じかな。
コンパネ+石膏ボードという未完成な状態だが、一応壁面が全部出来ると部屋のあちこちで声を出したり、柏手を打ったりしてみたくなる
もちろん響きは多いが、思ったほどイヤな音ではなかった。まあ床には沢山物が置いてあるから本当のところはよくわからない
これから壁面に珪藻土を塗るとどうなるのか、初めての経験なのでとても楽しみだ
2006.8.4
シュワルツコップが亡くなった。享年90才。僕がシュワルツコップを知ったのは16才の時だった。オペラから退いて、ヴォルフの歌曲をうたっていた頃だ。
もし僕が店をやったなら、閉店の合図は蛍の光じゃなくて「ばらの騎士」の最後の三重唱だ。地下鉄銀座線青山一丁目だったか外苑前駅から乗ったタクシーの運転手は今もポリスを流しながら仕事をしているのだろうか?
今朝、スタジオに近づくにつれ「ガガガガガ」というすごい騒音がするのであせった
「もう、そういう音の出る作業は終わったはずなのに?」と思ったら、向かいのビル、カレー屋の倉庫のところで下水道の工事をやっているのだった
監督さんと「この音はウチじゃないもんね」と言って笑った
珪藻土 右 下地材 25kg 三袋
左 仕上げ材 15kg 七袋 二度塗り
合計 180kg
全部は使わないにしても、総重量なら少々の鉛インゴットより重いかも
まず、下地を塗る
そして、仕上げ材を二回塗るのだと説明されて、気が遠くなってきた 2006.8.5
一回目の仕上げ塗りをやっているところ、何十リットルもの水分が壁に塗られるので、作業中はエアコンをかけているが湿気がすごく、一週間やそこらでは乾きそうにない。この湿気は音にも影響しそうだ。まあ、徐々に変化してゆくのだろう。昼夜エアコンをかけっぱなしにして急激に乾燥させるのは良くないだろうと思うので、泥棒が入れないような窓を少し開けて帰るぐらいにしている。
昨夜遅く、道を歩いていると知らない家の塀にヤモリがいた。爬虫類が好きってことはないけれど、ヤモリはかわいいと思う。
大工仕事はほぼ終わりつつあり、大工さんは一人だけに減って、残った細かな部分の作業をやっている。明日は、もう一日左官屋さんが来て珪藻土を塗り、建具屋さんが来て壁の収納にフタを取り付けるらしい。台所部分も最終段階が近づきつつあり、そろそろ流しやガスコンロなどが入ってくるみたいだ。スタジオの完成も楽しみだが、台所もかなり変化するので、早く出来上がらないかなと思っている。
暑くなってきたし、またちょっと疲れているかなあ。出来上がれば出来上がったで、荷物を戻すなど、やることが沢山あり、可能であれば恒例のパーティもやりたいので、あまり疲れないようにしておきたい。ただ、去年一昨年のようなオーディオマニアだけの夜という設定はなしにしようかと思っている。 2006.8.6
昨夜スタジオに戻ると、いくつか僕が考えている状態とは違うものが作られつつあった。「あそことここを、こうして欲しい」と朝一で伝えなければならないなどと考えていたら、夜中の三時に目が覚めて、それから三時間ぐらい眠れなかった。ここ数日撮影の仕事が入っているので、気が紛れて良いが、そんなこんなで身体は少々疲れ気味かも。
最後の方になると、2cmとか3cmのことが問題になる。そして、そのことを思った通りやってもらえないと、多分一生後悔することになるだろうと思うので、やはり建築とか部屋づくりは闘いなのだ。
やっとここまできた、まだペンキを塗らなくてはならない
戯れる会の人をはじめとする、色々な人から「荷物を戻す際は手伝いますよ」という有り難い言葉をいただいているのだが、いつ荷物を運べるかがまったくわからない。先月の21日から休んだのは一日だけ、毎日朝8時すぎから夜も6時すぎまでという、徹夜はしなかったものの、工期に対する余裕がない、突貫工事に近い状態なので、ものすごくギリギリな状態だ。そういうわけで、今日は塗装屋さんが建具にペンキを塗っているのだが、乾くのに一日じゃ足らないだろうし、流しや便器も今日か明日に取付けるようで、ちゃんと稼働するかどうかも定かではない。
そういうわけで、少しづつ荷物を運ぶなんてことが出来そうにない状態だ。
今日は最後の山場だった。ガス、水道、ペンキ、大工、それに監督さんも入れると10人近くが同時に作業していた
例のごとく、居場所もないのだけれど、水道の蛇口の位置などは僕の方がちゃんと知っていたりして、やっぱり立ち会っていた方が良いこともあったりする
そういうわけで、夜9時過ぎ、やっとガスと水道が出るようになり、トイレにも入れるようになった
今日は少し精神的にまいっていたのだが、とてもきれいな夕焼けは救いだった 2006.8.8
電気屋のおじさんがまだ来ないので、コンセントの取付とか配電盤の取付などの作業だけが残ってしまっているが、細かな修正はあるものの、他はほとんど出来上がった。明日はその細かなことを出来るだけやって、清掃作業が入り、床にオイルを塗れば引き渡しとなる。 、、、、、予定
そして、夜の八時過ぎ、やっと電気もOKになった。でもまだまだ、いろいろあってとにかく疲れている。ここまでくると、もう音なんかどうでも良くなってきた。 2006.8.9
今日は最後の仕上げをして、清掃。体重は3.5〜4kg減り、ついに久しぶりの60kg台になってしまった。
スタジオは完成した。写真を数カット撮り、床にワトコオイルを塗って、僕が一番やりたかったこと(床に大の字になって寝転がる)をやって、夜8時に戯れる会の有志が6〜7人集まってくれて、トランクルームに移動してある荷物をスタジオに戻してくれた。汗だくになって運んでくれた皆さん、ありがとうございました。僕はスタジオの中にいて、物を収めていたのだが、まだまだこんな状態だ。何とか片付いたら、今夜からパーティをやろうと思っているが、こんな状態なので、ベルギービールも頼めなかったし、とにかく 遊びにきてもらうだけです。 2006.8.11の0時20分
そしてまた夜が明けるまで、一人で開梱し ている。なつかしいオーディオ機器たち、なつかしい食器や包丁と再会した。長いのか短いのかわからない20日間、ものすごく長かったようにも思えるし、今となっては短かいような気もする。さあ、これからどうなるのだろう。 8/11 未明
朝5時までかかって片付けたが、今朝もやっているが、昼すぎの段階でこの状態だ
今夜のパーティは出来そうにない
明日かなあ それすらもわからない
オーディオ機器は少しづつセットしていているが、この状態ではスピーカーを置くことが出来ないので、無理して置いても意味がない。仕方がないので今日はやっとPowerMac G5に戻して、SoundSticksで音楽をきき始めている。久しぶりに椅子に座って音楽をきいたら突然眠くなって、ぶっ散らかっている床に横になり、気がついたら夜になっていた。
どうしてこんなことになってしまうのかというと、収納に余裕がないのひと言に尽きる。今回の改装工事では、スタジオとキッチンを広くした。トイレの位置も移動しトイレに入るにはちょっとした廊下のようなものもある。その結果、どこにしわ寄せがくるかというと収納だ。以前はスタジオの壁面全部が収納みたいに物を置いていたし、和室が物置代わりにもなっていた。
新スタジオも一応最低線の収納スペースは確保してあるが、考えないでホイホイ突っ込むと後で困るのは目に見えている。それで、物を収めるのに時間がかかっている。だから、まだSoundSticksでしか音楽をきけていない。SoundSticksの音は少し変化していて、少し響きが多くなったようだ。机も床も新しくなっているので、どちらのせいかはわからない。
とにかく疲れていて、片付かないから、どうにも新装開店パーティが出来そうにないので、来週にしようかと思っている。台所にしても、こうゴチャゴチャな状態では料理などやる気にもならない。 2006.8.12
オーディオ機器の結線をやりながら、他の部分を片付ける。またオーディオやAVの結線に戻って、少しやったらまた他の何かをしまったり、白いペンキを塗ったり、掃除機をかけたりする。そういうことをあと三日ほど繰り返せば、少しはおさまってゆくことだろう。
実は、あと一つオーディオベーシック誌の原稿書きが残っていて、片付けては少し書き、梱包を解いてはまた書き直している。
新しい状態とか、これまでと異なる流儀に出会うことはオーディオでもよくある。機器を買い替えた時に、全ての面でそれまでを上回ってくれればOKだが、ある程度完成したサウンドを手に入れてしまっている場合、得るものと失うものがあって、そこを割り切ったり、至らないところを何かでおぎなったりという行為が必要になる。
スタジオとして借りている部屋の面積は変わらないわけだから、その中で広くてスッキリした空間を優先させ、キッチンも広げ、トイレの移動と共に幅80cm×長さ160cmの廊下のようなスペースを作ることになった。僕は、なんでもいきなりってのは良くないと考えているから、このスペースを無駄だとは思っていなくて、ポスターを貼ってもいいし、ミニギャラリーと考えてもいい。
そんなわけで、本当に物の行き場が無く、食器を増やしていることもあり、かなり混乱している。今までは物を露出させ、和室などは平たく置いていたのだが、これからは狭く高く置く工夫が必要らしい。物理的な混乱と、多分僕が新しい状態や流儀を受け入れていない精神的混乱、これらを受け入れて解決するには時間と慣れが必要だ。新しい空間における整理整頓はこれまでの方式では通用しないらしい。そのことがわかっていれば、設計の段階であと少しぐらいは考慮も可能だったが、もう作ってしまったから、現状に合わせるしかない。考えてみれば、オーディオでもよくこんな目に遭っている。
そういうわけで、相変わらず音楽はSoundSticksで楽しんでいる。金土日と今日で三日目だから、少し希望が持てる状況になりつつある。 2006.8.13
木のテーブルになり、床も木になったので、SoundSticksも木質系の音になり、クラシックをきくとなかなか心地よい
まだ片付かないし、スピーカーケーブルも床の中に仕込んだパイプに通さなければならないので、音が出るのは明日かな。アンプ類は昨日から通電をしている
話声などから判断して、悪い響きではないと思うが、何もないからけっこう響くし、音を出すのは楽しみでもあるが、ちょっと不安
物と格闘すること四日、毎日14時間作業してここまできた
2006.8.15 1:30 AM
一応このような状態にしたものの、物がどこにあるかもピンと来ないし、台所も広くなって使いやすいはずなのだが、慣れていないのでどうも調子が出ない。昨夜は戯れる会の人来てくれて、やっとプロジェクターを設置した。ずっとJBLサブリンを鳴らしていて、Studio1aやJR150はまだきいていない。部屋の音はどうかというと、響きの質は悪くないと思うが、響きが多いのであまり音量は上げられない。
壁面が白くなったので、画像は調整が必要となり、また夜中になってしまった。バカだなあ。
とにかく疲れたので、少し休んで、そして週末には一週間遅れのパーティを開きたい。
週末、金土日はStudioK's新装開店のお披露目会にした。9年前、第一期StudioK'sをつくったときに、似たようなお知らせを出したら、ちょっとお洒落をしてご祝儀を持ってきてくれたデザイン事務所の人がいた。ところがスタジオはやっとお茶を出せるぐらいの状況だった。その女性は頼みもしないのに勝手に台所へ行き紅茶のカップやティーポットを洗い、「お茶ガラを捨てるための三角の水切りがない」と言って怒り。あとで電話をすると「失礼だ」と怒られた。
僕は新しくなった場所を見てもらうためのお知らせを出したのだが、彼女は「式次第があって、主催者の挨拶があって、ケイタリングサービスかなんかがあって」というパーティを想像していたらしい。でも、100人いっぺんには入れないし、スタジオを見てもらうのに湯島ガーデンパレスを借りたんじゃ意味はないわけだから、昼間から夜にかけてダラダラバラバラ遊びにきてもらうしかないと思うのだが、なかなか難しい。
その数年後、そのデザイン事務所が、埼玉県から飯田橋に引っ越したことがあり、僕が「オープニングパーティやるんですか?」ときくと、「引っ越しが大変すぎて、とてもじゃないがパーティなんかやれないし、この事務所に仕事関係の人全員は入れません。あの時は大変失礼しました」というものだった。
そういうわけで、スリッパ足りない、酒や食べ物が足りない、山本はホスト失格などなど、いろいろ至らないことも多々あると思いますが、「おー、これ作ってもらって4kgも痩せたんかー」って感じでご容赦下さいませ。 2006.8.16
ま、僕が考えているパーティというかお披露目会のことを一番わかってもらいやすく書くと、「お通夜」を考えてもらうのが一番かな。お焼香してビール飲んで寿司つまんで帰ってくるわけです。親戚とか特に親しい人はずっといたり、中を手伝ってたりもする。でも、香典は不要であります。
僕の所にあるJBLサブリンは、LE15A+PR15 LE85+HL91という構成の2Wayタイプで、1973年頃のものだから、これは僕が初めて単品のコンポに興味を持ちはじめた頃だ。パラゴンは当時約150万円もしたのだった(僕はFMレコパルでパラゴンの存在を知った)。オリンパスとかサブリンは2Wayの7Rだとペアで86万、375+HL93と075による3Wayの8Rは当然その分もう少し高くて重く、ついでに書くとランサーL101はペアで44万ぐらいだった。
キッチンがどうにも使いにくくて、料理をやる気が起きない。広くなって環境は確実に良くなっているのだが、慣れていないってだけじゃなくて、物の配置が悪くてどうしようもない。こんな時は東急HANDSに行くのが一番だ。
音はとにかく鳴らすしかないと思う。サブリンだって、昨日あたりから音が変化しているし、それもスピーカーの変化なのか部屋の変化なのか見当がつかないのが現状だ。だから、とにかく基本的にはじっと我慢の子で鳴らすつもり。
さすがにこいつを鳴らしてやると、38cmウーハーもちょっとは動かされるようだ。そういう意味で、マーカス・ミラーはオーディオマニア必携のCDかな。
ずっと長いこと僕の装置でオルトフォンのSPUはうまく鳴ったためしがなかったのだが、JBLサブリンとの相性はなかなか良いようなので、しばらくこれでいってみようかと思っている
外側はGoldだけど、断線のため中身は別のタイプに交換してある
プロジェクターからの映像がちょっと不思議なことになっている。壁が白くなったために黒のしまりが無くなったので、少し調整をしたが、BSチューナーからの映像はどうやってもイマイチだ。で、もしやと思ってG5からDVDを再生してみると、こちらは(調整の甲斐あってか)まあまあで、そんなに悪くない。DVDはMacのビデオカードからDVIで接続しているのだが、BS&地上デジタルチューナーはコンポーネント出力をソニーのAVアンプに入れて、AVアンプからプロジェクターに接続している。改装工事にあたり、ケーブルが届かなくなったため、少し長いケーブルに交換したのだが、これのせいだろうか? もうすこし検証してみないとわからない。
今日から三日間、午後から夜にかけて、StudioK's新装開店のお披露目会をやることになった。お盆休みの関係でベルギービールの注文は間に合わなかったけど、普通のビールと日本酒とワインとお茶、お菓子、そして適当な料理ぐらいはありますので、どんな風になったのか見てみたい方はどうぞお出で下さい。毎年食べ物が余るので、手土産などは不要です。一人しかいないので、時間帯によってはあまりお相手出来ないかも知れませんが、その点はご容赦願います。 2006.8.18
JBLサブリンも4日間ずっと鳴らしているので、最初の頃とは比べものにならないほど音の出方がスムーズになってきた。
昨日は17人の人が遊びに来てくれた。今日は二倍以上の人が来てくれそうな感じがする。沢山の方にお祝いの電話やメール差し入れや目録をいただきました。ありがとうございます。
お披露目会二日目の今日はオーディオ人口も多そうだし、その他の分野のお客様も多そうな予感。台所に慣れていないのだが、少しづつ、徐々に徐々に使いやすい配置にし、慣れてもきている。でも、本当に慣れるにはあと三ヶ月ぐらいはかかりそう。
今はなにしろやることが沢山あるので、JBLサブリンはLPをかける時以外はG4CubeのHDDに入れてあるソフトで鳴らしている。今日になってやっと少し精神的な余裕が出たので、CDの棚からきいてみたいソフトを何枚か選んで再生してみると、思いの外うまくマッチするものがあって、しばしきき惚れた。
部屋がものすごく変化したので、RogersのStudio1aやJR150はこわくてきけない。出来上がって一ヶ月も経てば少しは部屋も落ち着くかも知れないので、来月の戯れる会例会あたりできいてみようかなと思っている。本当に落ち着くのには1年とか2年かかるのではないかと思っていて、それまでの期間はじっと我慢して鳴らすだけだと思っている。 2006.8.20
三日間のお披露目会が終わったので、再びスタジオ内の片付けやら、ペンキ塗りやらで明け暮れることになった。音質はまあまあだけど、とにかく音量が上げられないので、このあたりが何とかなればなと思う。
10cmほどの床を作ってしまったので、今までちょうど縦にピッタリ置けた写真背景用のロール紙をその分カットしなければならない。多分300冊ぐらいあるBRUTASもどうにかしなくてはならない、サーロジックの音響パネルにも白いペンキを塗らなくてはならない、プロジェクターのコンポーネント出力用に買ってみたモンスターケーブルも試したい。 2006.8.21
サーロジックのパネルに白いペンキを塗った。午前中から、塗っては乾かし、6時間ぐらいかかったかも知れない
今は乾燥中なのだが、おもしろいことに、この状態でも(ちゃんとセットしなくても)音はものすごく良くなる、つまり音量を上げてもOKになる
サブリンでばらの騎士がこんな風にきけるとは思わなかった。こいつはやる気が出るなあ
昨夜はこの状態で音をきいて、あまりの違和感のなさに「ああ気持がいいなあ」と思いながら床に横になったら、そのまま一時間ほど眠ってしまった。お披露目会も終わって安堵したところへ予想を超える音がいともたやすく出てしまったので、いきなり緩んだらしい。眠りながらも音はきいていて、朦朧としながら「こんな低音は出てなかったぞ、すごい」なんて思っていた。
姿かたちに惚れて、試聴もせずに手に入れたJBLサブリンだが、これは僕の音だと思う。つまり、KEF105やLS3/5Aできいていたカエターノの声や、ズスケ弦楽四重奏団のベートーヴェンを基準にして、サブリンで何ら違和感も不安もなく音楽を楽しめる。今夜のスタジオは音と戯れる飲み屋だから楽しみだなあ。
この一週間、菜箸の在処がわからず、とても不便というか、手を火傷するギリギリのところだったのだが、今日やっと見つけた。やれやれってやつだ。 2006.8.22
サーロジックの村田さんと電話で話して、「その広さと造りならだいたいこんなものでしょう」ということで送ってもらったパネルだが、音をきいてみた感じだと余りそうだ。このパネルの効果はものすごくて、場所を吟味せずに置いてもかなりの効果がある。耳障りな音が消え、そして透明感のある音になるので驚かされる。今後、戯れる会例会などで時間をかけて試してみて、適切な場所に最低限置くのが良いと思う。写真展の時とか、パーティの時とか、10人以上の人が集まって話をすると、ワンワンしてうるさいのだが、このパネルを360度タイプの蝶番に変えて、僕のMacのある場所と会場を仕切るパーテーションとして使ったら、話し声はどうなるのだろうかと思っている。
昨夜は記念すべき「音と戯れる飲み屋」の初日でお客様は6人だった。毎週火曜日の夜は飲み屋状態になるが、当然ながら会員制です。
今日はカートリッジをSAECのC-1にしてみた。張りのある音でなかなか良い。
音の殺し屋店長にお願いして、最後の荷物をトランクルームからスタジオへ運んだ。背が高く横に出来ない代物があり、先月ライトバンで運んだときは苦労したのだが、おかげで一回で全部運ぶことができた。忙しい時に時間をつくってくれた厚木さん、ありがとうございました。これでトランクルームの鍵を返却できます。長くて短い一ヶ月だった。 2006.8.23
そういうわけで、片付けては散らかり、また片付けては散らかりを繰り返している。今日の午前中に食器を収納するワゴン(二つ目)が届く予定で、これが届けば、キッチンの散乱物はかなり収まる予定だ。
僕は死ぬまでに一冊でいいから料理の本を出したいと思っている。僕がやっている料理の特徴を一つ書くと、「母親の世代が、昭和でいうと30年代まで、当たり前にやってきたことを意識してしっかりやる」というものがあげられる。具体的に書くと、電気炊飯器を使わないこと、化学調味料の使用を最低線にすること、つまりちゃんとダシをとることなどだが、この二点は簡単なようで意外に難しい。日本人の主食であるご飯だけど、コシヒカリだササニシキだ秋田小町だと言ったところで、ちゃんと炊いて食べなくちゃ、おいしいはずがない。無洗米だ? やめてくれよと言いたい(人によっては 無鉛ハンダ?)。ここらへんは、オーディオとまったく同じだ。
おいしい水ならコンビニでも色々売っているけれど、おいしいご飯やみそ汁ってのは店で買うことが出来ない。茹でた蕎麦やパスタを15分放置したら味が落ちるけど、ご飯やみそ汁も同じだ。でも、炊きたて、作りたてのご飯やみそ汁を出すなんてことをやっていたら商売にならないから、店にそれを求めるのは無理だ。ご飯を炊くだけで25分以上かかるわけだからね。よく、パン屋にバケットの焼き上がり時間が書いてあるけど、本当はそういう風にご飯も提供出来れば良いのだろう。夜8時すぎに来たら炊きたてを食べられますなんていうのは出来ないのだろうか。
かつて、ナショナルの初代IHジャーを買って愛用していた。今と違って当時定価5万円もしたから、あれはものすごく高価な炊飯器だった。ガスで炊いた方がおいしいのはわかっていたが、子供が小さかったから、タイマーで炊飯予約もしたかったし、その中で出来る限りまともな炊飯器が欲しかったのだ。ガスでご飯を炊くのがLP再生なら、普通の電気炊飯器はCDで、IHはSACDみたいなもんだろうか。
JBLサブリンできくトーキングヘッズの「ストップ・メイキング・センス」は抜群だった。 2006.8.24
キヤノンKissX 1010万画素で、ホコリ除去機能付きできましたか。と言うことは、今後出てくる上位機種にもホコリとり機能は搭載されるんだろうな。そして次のフルサイズは当然ながら2000万画素は越えるわけで、画素数がそんなに必要なのかどうかもよくわからないのだが、とにかくどこまでゆくのだろう。コンピュータとデジカメの世界はおそろしい。
もうほとんどの段ボールは開けたのだが、オーディオ関係の物で一つ見つからないものがある。改装工事前の日、徹夜で荷物を段ボールに詰めてトランクルームに運んだどさくさの中、一体どこに入れてしまったのだろう?
改装工事が終わって、徐々に台所も使えるようになったから、食生活は元に戻りつつあるし、先日のお披露目会でいただいたお菓子なども食べているから、体重が戻っても良さそうなものだが、相変わらず69.0〜69.5kgぐらいで、この体型を保てたら素晴らしいと思うが、甘いような気もする。
毎日々々、朝から晩まで忙しいのは確かで、今日もひたすらのお片付けだ。仕事も入っているし、最低でもあと二〜三日はかかりそうだ。そういうわけで、オーディオのことでやってみたいことは沢山あるが、今はまだおあずけという感じだ。もっと苦労することを覚悟していたのだが、サブリンは拍子抜けするぐらい良く鳴っている。特にサーロジックのパネルを置いてからは、英国系スピーカーでの音との違和感がまるでない。そんなわけで、なんだかとても不思議な気持になった。部屋全体のつくり、機器の選択やセッティング、そしてパネルこれらの総和は最初からかなりのレベルに達しているようだ。
ただ、今はポンと置いて「ゲー、いい音じゃん」のポンゲー状態だから、もう少し時間をかけて煮詰めてゆけば、まだまだ世界は広がるだろう。適当に差しただけで、電源プラグもひっくり返してみていないし、スピーカーケーブルの+ -だって最初に差したままなのだ。
サブリンのスピーカーケーブルは、最初白黒ベルデンで音を出したが、AETの1m1250円のにしてみたら、こちらの方がやさしい感じの音になったので、今はAETを使っている。AETの1m2500円タイプも試したが、こちらは線が四本なのでサブリンの端子には入らなかった。しばらく鳴らしたらまたベルデンも試してみると良いのかも知れない。
坂本龍一+モレレンバウム夫妻の「CASA」をサブリンできくと、ものすごく良いことがわかった。
午後、音楽評論家の渡辺亨さんから電話があった。「石丸電気のソフト1(ダイナ5555のとなり)で、高音質盤アナログレコード5000円が300円ですよ」というお知らせだったので、神田明神わきの八百屋で買ったトマト10個をぶら下げながら石丸電気に行った。僕の不得意な分野のLPばかりだったので、渡辺さんが選んでくれた物を5枚含むロックやブルースのLPを7セット買って2600円だった。渡辺さんは二倍以上買って4.000円台だった。
あそこにピピエコさんがいたらウハウハであったろう。 2006.8.25
SISにもサブリンが入ってくるらしい、あちらのは3Wayのタイプみたい。いくらなのかな? そして、状態はどうなのかな、なんて考えちゃう人もいるかもね。しかし、出るときは出てくるものだ。
ウハウハのピピエコさんから電話があって、僕はまた石丸電気へ行き、二人で高音質LPを買い占めた。誰かがLPの再生をやり始めた時なんかにプレゼントしてあげよう。ウハウハ。
今夜から、日本皿まわし協会 東京支部の例会はStudioK'sで行うことにした。こんなことが出来るのも、改装工事のおかげだ。皿まわしの例会は毎月第四土曜日の夜7時から9時です。宴会芸としても良いし、不思議な感覚が味わえる(これは個人差があるのですが)、珍しい趣味です。 2006.8.26
もう、ものすごく疲れていたのだが、WOWOWで録画したスターウオーズを見てみたらあまりに画質が悪い。それで、もう一度よく考えて、画質調整を試みた。壁が白くなって反射が多くなっているから、捨てる部分は捨ててやり直した結果、完璧ではないのだが、何とか良いポイントを見つけることが出来た。音も映像も、部屋の状態が変化すると単純な調整ではうまくいかないらしい。すべてがこんな調子なので、時間がかかって、そして忙しい。
昨日から、ダイナベクターのカートリッジをダイナベクターのアームにつけて、ガラード401で、そしてZYXのフォノイコライザーを使ってレコードをきいている。極めて歪み感の少ない良質なサウンドだ。かなり良い音なので、文句はないけれど、あとほんの少し、引っかかりと言うか、グッと来る感じが出たらいいんだが、ケーブルだろうか? 置き方だろうか? まだわからない。
スター・ウオーズの、一番悪人の顔を見るといつも、どこかで見たような顔だなと思う。で、よく考えてみると、C・クライバーだった。まあ、そいつはともかく、映画の爆発音などの凶暴なサウンドは、マーカス・ミラーのCD同様サブリンの38cmウーハーとドロンコーンを激しく揺さぶる。レコードや映画の再生はピュアオーディオの役に立つ。 2006.8.28
8月は改装工事のため、戯れる会例会ができなかった。戯れる会としていろいろ試したいことは沢山あるので、戯れる会にはPCトランスポートをやっている人がけっこういるし、この秋は楽しめると思う。
今のMacには光デジタル出力がついているが、以前、G4 cube をDVDプレーヤーとして使おうと思った時、2chなら全然問題なしだが、サラウンドにしようと思うと少し面倒だった。ソフトを立ち上げたり再起動したり、順番通りやらないとダメだったりしたことがある。
そういうことを苦にしないタイプの人がPCトランスポートをやるのなら、DTM関連の機器を使うのが良い。オーディオ機器ほど高価じゃないし、色々な設定で音も変化する。逆に、そういう面倒なことはやりたくないという人には、今のところCECのDA53しかない。さほど高価ではなく、よく出来ている。USBケーブルの音の違いもよくわかるし、MacとWindowsの再生の違いだって、笑っちゃうぐらい違うし、ディスクドライブの違いもよくわかるから、一番手軽にPCトランスポートを体験出来るDACだろう。秋のオーディオショウではこのあたりで何か動きがあるのかも知れない。
僕はこのところずっとJBLサブリンで音楽をきいているのだが、どうせほとんど左耳できているようなものなので、音場感とかはあまり関係ない楽しみ方だ。サブリンはすごく良くこの空間にとけ込んでいて、ちょっと前までLINNのアイソバリックできいていたのと、何も変わらないような自然な鳴り方をしている。僕はアイソバリックもサブリンも同じような感じで愛している。その、同じような感じをひと言で言うと、太さとか濃さなかな。
サブリンとアイソバリック、どちらも壁に押しつけるタイプで、今となっては双方とも新しくはないが、サブリンの方が10年以上古い。サブリンは38cmのウーハー+ドロンコーン+ホーンツィーターの2Way、アイソバリックはウーハーがタンデムで二発入っていて、スコーカーとツィーターはバッフルと天板にある。そういう具合なので、中身はアイソバリックの方が凝った造りだ。サブリンは外側の意匠が工芸的だけど、中身は普通だ。両方とも低音は良く出るが、サブリンの方が余裕でゆったりしていて家庭用って感じ。アイソバリックはヨーロッパの魔女が出てきそうな恐ろしい感じの低音で、JBLの方はちょっと脳天気な感じで、気楽な分やや深みには欠ける。誤解を避けるために補足すると、サブリンがどんなソフトも全部脳天気に鳴らすわけじゃない。どちらかと言うとサブリンの方がニュートラルに近く、アイソバリックの方が、常に深み過剰な低音のような気がする。
大きさはどうだろう、内容積はサブリンの方が二倍近くあるのかも知れない。渡辺亨さんは「サブリンをオーディオ的に鳴らすのは無粋だ」と言うので、「まあさ、どこまでいけるか一応やってみたいのがマニアってもんじゃないですか」と、僕はオーディオマニアの代弁をする。でも、僕よりもっとオーディオマニア的な事を要求する人には「そこまでやることはないんじゃないの」なんて言う。
スタジオの改装工事が終わってから、ずっと毎日10時間以上鳴らしているから、サブリンはかなりこなれてきている。やや、気は優しくて力持ち的な鳴り方なので、無粋な僕はあともう少しいけそうだと思っているが、飲み屋のオーディオとしては最高の部類に入るんじゃないでしょうか。今夜のお客さんは三人だけかな。三人でも一人でも、ゼロ人でも、とにかくこの手のことは継続するしかない。 2006.8.29
なにしろやることが沢山あるので、CDの再生はHDDにコピーしたものを再生することが多くなるのだが、試しにCubeのCDドライブにCDを挿入して音をきいてみると、やっぱりHDDよりもCDの音が良いと思う。何かわからないけど、グッとくる音になるので、時間がある時はHDDではなく、CDできこうと思う。だから、HDDにコピーしてCDを売ってしまうなんてことにはならない。
サブリンできくカーディガンズが抜群に良いことを発見、なんだかわからないけどすごく嬉しい。
そして、カートリッジを定番のZYXクライオにしてみると、僕にとってはやはりこれが良い。
あいかわらずPUFFYはよくきいている。最初のうちは目立つ曲、トキオーとか、わたしの火薬が熱くてたまらないとか、奥田民生とヒロトのモグラソングとかがいいんだけど、今は「日曜日に公園に行く歌」がお気に入りかな。これまたサブリンだと声がとてもよくきこえる。
今日は天気が良く、日射しが強いけどエアコンをかけなくてもいられる。これは秋の風だ。
しかし、どうしてあんなに沢山あった両面テープが見つからないんだろう。捨てるわけないのになあ。そうそう、どうしても出てこないオーディオ関連の物、ずっと考えていて「まだ開いていない段ボール箱が一つあった」ことに気づいた。そして、そこで目当ての物を発見した。 2006.8.31
これ
9月に発表というシグマの新しいデジタル一眼レフ、いいかげんキヤノンにも飽きたから使ってみたいけど、キヤノンマウントのボディはないんだろうね。と、なるとダメかなあ。以前からちょっと気になるボディだ。僕が今使っているEOS 20Dはこの秋で2年、KissDNが一年ちょっとだ。まあこの二台で特に問題はないんだけど、そろそろ新しい機種が気になる。20Dは今まで使った一眼レフデジカメ中最も満足度の高いもので、今もほとんど不満はない。
とにかく近頃忙しい。棚を作り、段ボールを捨て、床にオイルを塗り、HPを更新し、アームのケーブルを交換して、ギターも一日に最低20分ぐらいは弾いてないと出来なくなっちゃうし、この場所で皿まわしの例会をやるとなれば、六段の実力を維持しないと尊敬されないし、新しいガスオーブンの具合もみつつ、包丁を研ぎ、御田さんとのチャットで、「PC用のCDドライイブも音楽CDの場合は何度も読みにいってるわけじゃないってさ」なんてことをきいて「フーン、そうか」なんて思いながら新しい料理のレパートリーを考え、石丸電気のバーゲンで買ったLPもかけるという具合で、これにダーツだのヨガだのが加わってくるとえらいことなのです。
このほかにも、色々やることがあって、けっこう食べているんだが、体重は相変わらずで70kgを切っている。
例年ならば、この金曜日からは裏磐梯 小野川湖でキャンプだ。だけど、今年は金曜日からクルマにキャンプ道具を満載して出かける気にはなれない。荷物とクルマ=ウンザリだ。でも、スタジオにいても結局あれこれ片付けをやるわけで、ちょっとは気分転換も必要だと思うので、とにかく小野川湖へ行くことにした。
荷物はガタパウトチェアとシュラフとテント、それに着替えとコーヒーカップだけ。道連れは女性二人+犬一匹。とにかく夕方に小野川湖に到着しさえすればOKってことで、日光から会津田島まわりでもいいし、那須のSHOZOに寄って行ってもいいし、喜多方でラーメンを食べてもいい。カーナビや地図を見ないで行くってもの面白い。ギターぐらい持って行こうか。余談だが、うんとトシをとったら、個性的なクルマに乗りたい。例えば今回僕のスタジオを設計した建築家が乗っているアウトビアンキ アバルト A112、助手席に乗っていると恐い。マニュアル車だから、僕が完全にブレーキを踏むタイミングでまだ平然とアクセルONで、時には加速をする。
今日はアナログプレーヤーのまわりを少しいじった。ダイナベクターのアームからのケーブルを、やっと見つかったAETのSCRラインケーブルにし、Ortofonのアーム212をやめてオーディオクラフトにした。両方ともなかなか良い。
ああそうだ、今日から9月だからパート14に移行しなければならないのだった。しばらくお待ちください。 2006.9.1
キャンプに行ってきた。天気も良く、夜はちょっと寒いぐらいだったし、すごく爽やかで気持の良い二日間だった。ずっと天気が良かったので日焼けしてちょっと疲れた。このキャンプ場での食事としては生まれて初めて他人のお世話になり、那須のSHOZOでケーキとサンドイッチを食べ、猪苗代駅前でソースカツ丼とラーメンとカレーを注文して三人でグルグル回しながら食べた。
二日間スタジオから逃れ、音楽もきかずに過ごしたけど、明日からはまたスタジオの片付けだなあ。
もう少しスタジオの中が何とかなって、一段落したらオーディオのこともやりたい。次の戯れる会例会ではサブリンの左右入れ替えとか、サーロジックのパネルも部屋の外に全部出してみるところから始めて、適当に入れる、少ない枚数入れる、考えて狙って設置など、色々試してみたい。そういうことこそ戯れる会でやるべきことだと思うし、やれるように改装したつもりだ。 2006.9.3
工事が終わった日の夜、戯れる会の人たちが7人来てくれて、僕が二人で14時間かかって運んだ物のほとんどを2時間半ぐらいでスタジオに戻してくれた。あれは本当に助かった。で、その時に、LPは収納場所に全部収まるかどうかもわからないので、JAZZもクラシックもステレオもモノも「とにかくかわまず突っ込んで下さい。後で僕が整理しますから」とお願いした。
先週の金曜日の夜、ガラード401にオーディオクラフトのアームを付けて、これに音のエジソンのカートリッジを付けたので、モノラルLPのいくつかをききたくなった。「あのレコードはどこにあるのかなあ」と探しつつ、とりあえずクラシック・JAZZ・ロック&ポップス・日本物・ブラジル系 そしてモノラル盤 程度は分類した。これでかなりLPが取り出しやすくなった。そして徐々に音も良い感じになってきている。 2006.9.4
スタジオ内は相変わらずぶっ散らかっているが、モノたちは少しづつ収まるべき定位置を見つけてきている。第三者が見たらほとんど同じかも知れないが、僕にとっては一週間前と今日とでは比べられないぐらいの大きな変化だ。現実に片付くことだけではなくて、このものをこのような状態でこの場所にしまおうという方針が見えるかどうかが重要で、やっと何とかなりそうだという目処が立ってきた。
もっとひどい音になって苦労させられるかと思ったが、音はかなりまともだと思う。一ヶ月以内にここまで到達出来たので少しホッとしている。僕はJBLサブリンの音をかなり気に入っていて、もちろんRogersやJRの音をきけば「やっぱり良い」と思うのはわかっているが、それを試すよりサブリンできいていた方が楽しいので、毎日新しい発見をしながら音楽を楽しんでいる。弦楽器がとても艶やかで、Rogersやアイソバリックを使ってきた僕が、「サブリンの弦、いいなあ」って思ってしまう。こいつばかりは音をきいてもらわないと理解不能だろう。
火曜日夜の飲み屋は、お客がいるいないにかかわらず、夜7時から20分間は音楽をかける。そして40分間休んで8時になったらまた20分間音楽をかける。9時からも10時からもこれをやって、10時45分を過ぎたら、「ばらの騎士」エンディングの三重唱で終わる。まあ、しばらくはこのペースでやってみて、あまりに不都合だったり、不評だったり、飽きたりしたら変更しましょ。
料理の素材は、油も塩も野菜も肉もゴマもみんな自分で使ってみて、これはおいしいと思ったものを買ったり、取り寄せてもいるけど、「どこどこのなになにだ」と言う気はあまりない。入手先を教えたくない物もあるし教えてあげたい物もある。まあ、最低線の器や照明も重要だし、おいしい料理の決め手は素材だけが問題ってわけでもない。
やっと少し余裕が出てきたので、アームとカートリッジとフォノイコライザー、そして昇圧トランスとヘッドアンプの組み合わせを試してみた
MCH2をオーディオインターフェースのトランスを介してマランツ7のフォノに入れると、ちょっとパリッとした音になった
奥のAC3000+ZYXクライオはZYXのフォノイコライザーで、これもすごく良い組合せだった
やっぱりレコードの表現力ってのはすごい
2006.9.5
オーディオと写真と料理は僕の中で共通している。どこかできいた良い音や、きいたことのない良い音、それを求めて毎日あれこれやっているわけだが、音を味にしてもらっても良いし、味を構図とか表情に置き換えていただいて差し支えない。そしてこの三つにまつわることを僕は仕事にした。
☆この度の改装でキッチンも広くなり、中身も充実した。今年から毎月第一土曜日、夕方から夜までスタジオに集まって料理をやっている集まりがあるのだが、これをもう少し密度の濃いものにしようかと思っている。僕のスタジオで料理をやりたい人がいたらお知らせ下さい。毎回包丁を研ぐところから始めて、当然ながらちゃんと片付けて終わる、とても真面目に料理をつくる集まりです。
壁が白くなったので、映像が白っぽくなったのは以前書いた。プロジェクターの調整をして、かなり良くなったので、天井に黒い布をつけてみた。スクリーンを使っていれば、サイドは何十センチか離れているが、天井はけっこうギリギリなので、白い天井は、写真撮影で言えばレフ板を立てたような感じになってしまうのだ。
とりあえず実験なので、黒い布をプッシュピンでとめてみて映像を出すと、黒布の効果が確認できた。天井の虫食いボードを黒く塗るのはとても難しいので、セットショップで無反射の紙でも買ってきて貼り付ければ良いんだろうなあ。スタジオを改装して初めてプロジェクターで投影した画像を見たときは「どうしよう」と思ったのだが、暫定的な格好悪い状態ではあるものの、画質向上が確認されたので、少し安心した。
家だの部屋だのっては、出来上がってみると「ここをあと2cm大きくしておけば良かった」とか、「コンセントの位置がイマイチ」とか、「壁の裏にあの線を一本通しておくべきだった」なんて思うものだ。出来ちゃったものだからもうどうしようもないんだけど、僕は今そういうことになっている。しょうがないから、別の方法でフォローしたり、ドリルで穴をあけたり、毎日あれこれやっている。
新しいiMacは24インチモデルも出て、ついにと言うかやっと言うかmini DVI出力が付いたのでデュアルディスプレーが可能になった。もうスピードは充分なので何年か後にMacを買い替える時はiMacでOKみたいだ。その時はユニバーサルプレーヤー内蔵がいいなあ。と、一応願望を書いておこう。 2006.9.7
「もういいじゃないか、このどさくさで処分しちまおう」と思いつつ、結局僕は何百冊かのBRUTUSを売ることも捨てることもあげることも出来ず、さらに言えば、収納部屋の奥に押し込むことも出来ず、他人には「番号順に並べているので触るな」などと言いつつ、ヒマを見つけては再び読んでいる。今読んでも眺めても、十分刺激的なのだ。僕がここに書いていることも、こうありたいと思って、三日前に書いた文章を手直していたりする。
50才から60才ぐらいの人じゃないとわかってもらいにくいと思うけど、創刊から100号以前の「MEN'S CLUB」と、「BRUTUS」はある部分で共通している。BRUTUSの方がずっと広範な内容を扱っているし、時代が違うから比較にもならないのだが、僕は「MEN'S CLUB」と「BRUTUS」からは多大な影響を受けた。それで、僕はこの2種類の雑誌を未だに捨てられずにいる。
スタジオを解体した数日後、徒歩20秒ぐらいのところにある小諸そばが内装工事をやり始めていた。多分、これまでなら気にもとめなかったであろう、よくある工事だったが、妙に引っかかって立ち止まって数枚の写真を撮った。経験がすべてだと言う気はないけれど、いろいろ経験したり体験することによって、多くを理解できるようになるのも事実だ。
一昨日と昨日はずっとアメリカのCDをかけていた。きき慣れたキャロル・キング(カーネギーホールのライブはあまりの良さに二回きいてしまった)やサイモン&ガーファンクル、マドンナ、スザンヌ・ヴェガ、一枚だけ残したプリンス(トラックが一つしかないアルバム)、みんな新しい発見があって、JBLサブリンは実に楽しい。飽きたらRogersやJRをきいてみようと思っているが、まだまだ飽きそうにない。
第一期StudioK'sは部屋中に物を置いて音を作っていたが、今度はなるべく物を置かない方針にした。巨大バンドエイドとトーストはゴミで出してしまったし、写真の額はスピーカーから離れたところに一枚飾っているだけだ。壁や床が露出しているので、当然ながら響きは多い。そういう状態の中でサーロジックのパネルは適当に置いただけでも、かなりの効果が認められる。
サーロジックでは、部屋の見取り図や機器の配置を送れば、相談にのってくれるそうだ。その代わりサーロジックのサイトで事例として扱わせて欲しいとのことだった。
それとは別に、戯れる会の「部屋が狭いので最低線、例えば45cm幅で高さ120cm程度のパネルを二枚、部屋のコーナーや、スピーカーの真ん中に置いたらどのような効果があるのか試したい」という声にお応えして、巡回試聴の交渉をした。村田さんに言わせれば、「その2.5倍ぐらいのパネルがあれば高さも透明感も充分出るのだが、その程度だと無いよりマシ」という感じなのだが、僕は「ケーブルやインシュレーターを試す前に、ある程度部屋の響きを整えておいた方が良いと思うのです」とお願いして、そろそろパネルの巡回試聴が始まる予定だ。 2006.9.8
荷物を戻した際、壁にかけていた時計が動かなくなった。電池を交換したが、動いたり止まったりを繰り返している。これは9年前に、秒針が静かに回るタイプを選んで買ったものだ。気に入っているので、修理がきけばと思ったが、調べてみると、修理するのも新しい時計を買うのも似たような値段らしい。新しい物は電波時計だから、たいそう正確らしいが、僕はクオーツロックのターンテーブルをやめてガラードだから、正確さなんかどうでも良いとも思う。
時計が壊れたとき、なんとなく悪い予感がしたのだが、次は扇風機が壊れた。立体的に首を振る機能がうまく働かず、縦にしか動かない。扇風機は12年前のナショナル製で、これも大変静かで気に入っていたが、現行だと立体的に首を振るタイプは無いみたいだ。冷蔵庫も、二年ほど前からなんとなく力不足の感じがあるし、エアコンだけは壊れないで欲しいと思っている。
秋葉原できくと、扇風機も修理は出来なそうだった。まいったなあと思いながら、石丸ソフト1の前を通ったので一応LPのバーゲンをチェックすると、ヴィヴァルディのLP2枚組500円っていうのがあったので買ってきいてみると、なかなか良い。僕の音をブラインドできいてJBLだと思う人は一人もいないと思う。今度の戯れる会例会ではこれもかけよう。 2006.9.9
僕の時計の多分後継機と思われる物は、ちょっと文字が小さく、針のかたちが違う。それで結局、時計は修理に出すことにした。今まで使っていた物が100点というわけでもないのだが、駅の時計みたいな無機的なのはイヤだし、金ピかで装飾過多のも部屋の雰囲気と合わないから、そういう意味では全然不満のない時計なのだ。
扇風機は来年の夏までに決めることにして、最近飲食業を始めたために、ビールの缶に圧迫されていることもあり、冷蔵庫は買い替えなければならないのかも知れない。古いものが多いけど、オーディオ機器はいまのところ快調で、毎日音楽をきくのが楽しい。だから何とかやっていられる気がする。 2006.9.10
山本 耕司 さま
私は&&&&&といいます。
水戸芸術館で93年に行われたワークショップ「19番目の彼女の足」に参加しました。
その後2回ほどプーホミーティングに参加させていただきました(確か95年ごろ)。
覚えていらっしゃいますでしょうか?
その節は大変お世話になりました。
この季節になると当時のことを思い出すもので、
懐かしくなり山本さんのお名前で検索してスタジオのHPへとたどり着いた訳です。
HPの水戸芸のワークショップの写真の一番右、その右から4番目がぼくです。
当時は高校生であったぼくも、今年で31歳です。
月日が過ぎるのは早いものですね。
ぼくは今、山梨で暮らし、知的障害者の施設で働いています。
そこで美術活動の担当をしています。
また、プライベートではデジタルビデオの編集をしています。
仲間の登山隊の遠征記録をはじめ、制作の依頼を受けるレベルになってきました。
とはいえ、まだまだ修行が必要です。もちろんMacを使っていますw。しかしながら、常々思うのです。
あの頃に体験したことが今日のぼくにつながっていると。
当時あまりにも若く、世間知らずだったぼくに(といっても、未だに世間知らずではありますが)
すばらしい世界を教えて下さったことに感謝しています。
いつの日か、山本さんの作品に触れる機会があればと思っています。
突然のメール、すみませんでした。
それでは。&&&&&
400-0306
山梨県南アルプス市小笠原昨日こんなメールが届いた。曽根裕も有名になったけど、処女作である「十九番目の彼女の足」を越える作品は出来たのだろうか? わからないが、93年の夏は毎週土日、水戸芸術館に行ってこの作品の写真を撮っていた。彼はパフォーマンスをする19人のうちの一人で、僕は自腹で参加していたのだけれど、一緒にこの作品に乗っていた。だから、どこかでこの作品が展示してあったりすると、つい乗りたくなってしまう。もちろん、「展示物にはお手を触れないでください」なんだけど、わしらはこの作品(ツール)に乗ったり、修理したりしてたから、ツールが二つあれば、そこいらへんを走り回りたくなってムラムラする。
直径5mの巨大地球ゴマを作って乗るのとか、精巧な、例えば原寸大のポルシェのカタチをした、でもそれは足でこぐ物を作って首都高を走る計画とかはどうなったんだろう?
僕の作品は写真の作品だったり、ある日ある時のサウンドだったり、つくった食べ物だったりもするのだが、スタジオそのものだったり、戯れる会だったりもするので、物というよりは、トータルでの人間関係みたいなものこそが作品なんじゃないかと、随分前から思っている。 2006.9.11 あれから5年たった
時計を修理に出し、扇風機はYesYesと首を縦に振り続けて回り続け、溶けはしないけれど、アイスクリームが柔らかくなるので、やはり冷蔵庫は買い替えることになりそうだ。
JBLサブリンは意外に優しい音だったので、今日からネットワークのツィーターレベルをMidからHighにしてみた。しかし、こうあっけなく良い感じで鳴ってくれちゃうとつまんないなあ。
南アルプス市の彼は、確か96年にパキスタン遠征の登山隊員に選ばれ、その後も東チベット未踏峰探査などに行っていたそうで、それから音沙汰なかったので、僕は「山で何かあったのかな」と思っていたのだが、人生の事故(?)に遭い、31才にして四児の父だそうだ。
南アルプス市ってどこだ? 僕は北岳に二回登ったことがあるけど、身体が動くうちにもう一度登りたいと思っている。二十代の時は夜行一泊二日で、大樺沢から北岳(テントで泊)-間ノ岳-農鳥岳と縦走し、奈良田に下った。三十代後半で行ったときは、夜行日帰りで広河原-北岳を三時間半ほどで登り、そのまま戻ってきた。バカみたいにぴょんぴょん下って帰ってきたから、筋肉痛で三日間階段を下りるのが辛かった。あれは人生の中で最もひどい筋肉痛で、ほんの少しのスロープ(下り)があると、まともに歩けなかった。今はもうあんなことできそうにない。
北岳山頂は南アルプス市にあります。
かつては庭といえるくらいに頻繁に登っていたし、山小屋でバイトしていたこともありました。
ちょうどこの秋に北岳に登りたいなあと思っていたところでした。
よろしかったらどうですか?うーん、行きたいけど、この秋って言っても、3.000m級の山は10月末には吹雪いたりするから、9月中か10月の前半じゃないと無理だろう。三十代後半で登った時は、何ヶ月か前から週に二回ぐらいは家のまわりを4kmか5kmだけどジョギングしていたからなあ。来年の方が無理がない。来年からは小野川湖のキャンプをやめて、北岳山頂ミーティングにしてもいいけどね。広河原から北岳山頂って、標高差が1700mもあって(たしか富士山は1500mほど)、大樺沢を上がると等高線に対してずっと直角に登る。それでも僕は富士山を登るよりも北岳の方が好きだ。
書いてないけど、実はこのところオーディオのことをよくやっている。二〜三日前、RogersとJR150も、おそるおそるちょっと音を出してみると、実に良い音で「やっぱり英国スピーカーはいいなあ」と思った。でも、すぐにJBLに戻し、当分RogersやJRの音をきく気はなくて、収納部屋にしまっちゃおうかと思っている。
このところJAZZのLPをきくことが多い。LPはきいてないものがいつも目の前に200枚ぐらいあるので、一日に10枚か15枚、まず片面きいてみて、5分でギブアップのやつ、一応片面きき通したものの裏をきく気にはなれないもの、それらはディスクユニオン行きだ。両面楽しくきけたレコードはストックされて時々きく候補になるが、中身のことはまるでわかっていない。名盤かどうか、そんなのも無関係。きいてみて、繰り返しかける気があるかどうか、JAZZに限らず、クラシックもMPBもカントリーも、僕にはそういう基準しかない。 2006.9.12
普段はもっと散らかっているのだが、火曜日の夜は飲み屋をやってるので、何とかこの程度は片付けることになり、それは適度に良い「しばり」だ
写真も料理もオーディオもそうなんだけど、趣味でやっているのと仕事でやるのでは、心構えも責任もすべてが違う
仕事にしなくてもちゃんと出来る人もいると思うが、僕にはそういう才能がないので、仕事という強制力でもないと、ものすごくダラダラとやってしまう
iTunes7はかなり大きな変化があるようだ。曲ごとにイコライザの設定が可能になったのは実に嬉しい。
JBLサブリンのアッテネーターはHighの方が良いと思う。Highにすると、ソフトによっては「いきすぎ」って感じの場合もあるけれど、ギターとかシンバルが生々しい音になるので、積極的に鳴る路線を採用することにした。 2006.9.13
うまい米を手でていねいに研いで、ガスを使ってお釜で炊く、ここにカラシ明太子と焼き海苔でもあれば、そっちも魅力的だけど、それはおいといて
味つけは、でかくて立派な鰹節を鰹節削り器で削ったものでダシをとって作ったオリジナルのソバつゆを使う
写真は僕の昼ご飯だから油揚げだけど、お客様には国産牛肉で出す。肉もおいしいけど油揚げもかなりいける
音と同じで文や写真ではわかってもらえないかも
台所には新しく大きなガスオーブンが入ったから、直径23cmのシフォンケーキを焼くことが出来るようになった。だが、オーブンってのはクセがあるので、もうすでにシフォンケーキを5個ぐらいは作ってみたもののあと一歩だ。味は良いけれど焼け具合が問題で、出来上がったものを見てはあれこれ対策を考えている。材料の質、分量、混ぜ方、メレンゲの立て方、焼成時間と温度、どれか一つでも問題があるとうまくいかない。だから、どうやって作ったのかを書きとめておき、その上で出来上がった物をよく観察して考える。でも、そろそろ僕が頭に思い描いているようなシフォンケーキが出来そうな気がしてきた。多分、あと二個ほど作ってみればOKかな。その名の通り、絹のように滑らかでシットリ&フワフワで、しかも高さと大きさがあるものが出来れば完成だ。
と、まあ軽く書いているが、うまくいくまでほとんど毎日作っていたりするので、それを見ている家族がいたりすると「またやってる」と呆れられるわけだ。でも、ここは微妙で、仕事ってことになれば「仕事熱心、研究熱心、妥協を許さない姿勢」ってことになる。30年前に、僕が東京都で36人目だか7人目の手話通訳者になった時だって、試験に受かるまでの一年半ほど、頭の中は毎日手話だった。でも、資格をとってからはもっと大変だった。毎度の結論だけど、オーディオや写真もまったく同じだ。
サブリンは今日もすごく良く鳴っているので不満はない。 2006.9.14
楽しいiTunes7 マドンナはともかく、マリザ・モンチが出てくるし、CASAもだし、左側はラムチョップ、ぶら下がってるみたいな動きには感心させられる。これらが表示されるなら、もしも仮にこのことで多少音質が劣化したとしても許す? いや、別に音質は特に劣化してないみたいだけど。CPUのパワーを取られてどうのとか言う人もいるみたいなので。
KissDigitalXを買った。一度でもXを使ってしまうと、DNや20Dは使えなくなる。理由は液晶が大きいので表示が見やすいからで、近くが見えにくい目には嬉しい。単にそういう理由だけど、20DをやめてKissDigitalX二台にしちゃおうかなと思うぐらい。予想より画質は良いと言うか、色が濃い感じ。早いところダストリダクション付きのフルサイズ、でも1D系の操作は苦手なので、5Dの後継機が出てくれれば欲しい。
一年半から二年でどんどん新しい物が出てくるし、なんか、デジタルカメラのボディがオーディオで言うとカートリッジを買い替えているみたいな感覚になってしまっている。複数持ってたりもするしね。 2006.9.15
今日は久しぶりの戯れれる会例会、なんと参加者一名!! こんなことは今まで無かったけど、今回に関しては中止にする気持なし。非会員の参加者を募る気力もなし。でも、オーディオ的にやってみたいことは沢山ある。サブリンを左右入れ替えたいし、サーロジックのパネルを部屋から出して、再びもっとも効果的と思われる場所に設置してみて、その予想と現実を確かめたい。時間があればスピーカーケーブルも取り替えてみたいし、っていうわけで、内容はかなり濃いはず。まあ、今回確かめたことを来月もう一度やってみても良いしね。 2006.9.16
唐突ですが、僕は「日経マガジン」という日経新聞にくっついてくる冊子を愛読している。もしも何かの間違いで日経マガジンの仕事を依頼されたとしたら、すごく喜ぶだろうなあと思ってしまう。最近はやりの「くうねる」的なスタンスやデザイン・色調はどうにも好きになれず、その点、日経マガジンはテーマもデザインも、もっと硬質なのだ。日経マガジンって関東しか配布されてないらしいから、ローカルな話題で申し訳ない。
昨日は任三郎さん一人が参加者という戯れる会例会だったので、彼が持ってきたソフトをきいたり、スピーカーを左右入れ替えたり、二人でパネルを全部部屋から出したり、もっとも好ましいと思われる位置に置いたり、それを変化させたりした。
サブリンのウーハーは38cmだけど、ダブルウーハーではなくて、音を出しているのはこの写真でいうと右側だけで、左側はパッシブラジエター、ドロンコーンってやつで一緒に揺れてるだけだ。で、左右は対称だから、入れ替えるとウーハーが内にきたり外にきたりする。なんたって、横長のエンクロージュアだから、アクティブのウーハーユニットが内か外かでステレオ感がけっこう変化する。導入後ずっと内側できいていたが、昨日初めて左右を入れ替えてみると、外側の方が音が広がって良かった。そして、サーロジックのパネルの置き方によっては、おぼろげながら高さも出てくる。戯れ会の会員専用掲示板には、唯一の参加者である任三郎氏による詳細な体験記が投稿される予定だ。 2006.9.17
一昨日の戯れる会例会が終わって僕が台所でコーヒーをいれていると、任三郎氏が僕のLP棚から「ハイフィセット」のレコード見つけてをかけた。僕がこのLPを持っているのは、ファッショナブル・ラヴァー、という曲のためだ。 ファッション雑誌もかなわない素敵な娘なのさ っていう歌。「でもその昔、日曜日の午後三時にFMでやっていた菅野沖彦氏の生演奏生放送番組にハイファイセットが出演したときに録音した演奏の方がずっと良くて、それはオープンリールで録音後、カセットできいていて、もう手元にはないから比較することはできないけど、あれは良い演奏だった」なんてことを話した。
多分あれは演奏も録音もあのカセットの方が良いと思うのだが、もちろんそれは過去の記憶で「子供の時に見たサーカスがものすごいもの」に感じられたようなものかも知れないけれど、あのDENONのライブ番組のおかげで、僕たちはとても沢山の音楽をきき、たくさん感動したと思う。CDやLPというパッケージになってるソフト以外にも実は素晴らしい録音があったはずだ。
山下洋輔の「寿限無1・2」というLPがあって、その中に山下洋輔と渡辺香津美のデュオがある。
「僕はLPに入っている山下洋輔と渡辺香津美の演奏はちっとも良いと思えないけれど、ある時FM放送で二人が同じ曲を演奏したのをきいたときはすごいと思ったわけ、でも僕はその放送をエアチェックしていなかったのでとても残念なんだよね」
任三郎:「そうなんですよ、あれはLP収録の時渡辺香津美が風邪をひいていてヘロヘロだったみたいで、確かにその放送の方が演奏はすごく良かった。なにしろ僕は新宿コマ劇場で生演奏をききましたから」
「ほんと! あの生をきいたとはうらやましい」そういうわけで、昔はFM放送が最高に楽しかったのだった。まあ、あの頃はオリジナル盤なんていう意識もゼロだったし、マランツだのマッキントッシュなんて夢のまた夢、自分とは一生無縁って感じのものだったから、今の方がずっとずっと楽しみの幅は広がっていると思いますけどね。
昨夜7時からのK's食堂ではこんな一人でこんなものをきいていた。テレマン、坂本龍一、妹尾隆一郎、ニュー・グラス・リバイバル
そこへいつもバッハをきいているという方が見え、お客様も少なかったので、それならばと途中からはバッハをたくさんかけた。そして、山下和仁で盛り上がった。
「あんまりお客が少ないと嫌気がさして、年内ぐらいでやめちゃうかも知れない」なんて言ってる。まあそれもいいのかも。どっちみち100年やれるわけでもないからね。 2006.9.20
このところずっと、週に二つか三つづつシフォンケーキをつくっている。なかなか良いポイントが見つからないので、頭に来て、昨日ちょっと極端に問題解決方向のレシピでつくってみた。その結果はと言うと、問題は解決したが見事に普通の物が出来た。「これじゃ、自分で作る必要がない」と思って、「くそー、ここといつもの中間のそのまたほんの少しいつもの寄り」が最良のポイントか、というところまできた。
卵白の泡を焼いているから、しっとりとうまく焼けているシフォンケーキは、食べたときに気泡がつぶれてプチプチいう。僕は、型から出したときに、直立するかしないか、でも直立するというギリギリのところを狙っている。だけど、そんなきわどい物を作るのは危険なので、売っているやつはもっとバサバサしている。「那須のSHOZO」のシフォンケーキも、昨日僕が作ったようなものだった。よくきけばプチプチ音もあるけれど、あれでいいんなら買った方が安い。
レシピとか手順とか道具とか、頭で組み立てたり理解することに加えて、感覚を磨いたり身体に覚えさせたり、料理ってのは日々の訓練なんだ。
改装前のStudioK'sは第一期と呼んでいる。今は第二期だ。第一期と第二期の違いは何かというと、皆さんから見れば当然壁と床をつくって、トイレの場所も移動してという内装の変化ということになると思う。それは正しいけれど、僕が考えている第一期StudioK'sと第二期StudioK'sの違いは業務拡張だ。単にきれいにするために内装し直したのではなく、いくつかやりたいことがあって、それを実現させるための改装だった。
もちろん音楽やオーディオはとても重要な項目で、オーディオやオーディオ愛好者とどう付き合うかは、優先順位が高い。いつも書いているとおり、音楽&オーディオ、写真(美術全般と考えていただいた方が良いかも)、料理、この三つの優先項目、これらを軸にした「mixi風に言えばコミュニティ」そのための場所だと考えていただければと思う。
だから、第二期StudioK'sは、写真撮影はもちろん、オーディオマニアの集まりもあるし、飲み屋にもなるし、依頼があって入れル人数なら同窓会の会場にもなるし、写真展や陶器展などのギャラリーにもなるし、デジカメ講習会や皿まわし講座や料理教室などなど、沢山のことに使えるようにした。一応部屋の中に部屋を作ったし、扉は鉛の遮音シート入りで、ドアの隙間もゴムで塞がれて遮音が良いから、生ギターと生の声ぐらいなら夜でもほとんど音は漏れない。だから、週に一回ぐらいなら流行のフォークソング飲み屋にしちゃっても良い。そうだな、火曜日の夜はオーディオを楽しむ飲み屋にしているが、利用してくれる人が少ないのなら路線変更も考え始めなければいけないのかも。
☆ 「StudioK'sで音と戯れる会」は常時会員を募集しています。年会費5.000円です。
第一期のスタジオは、今から考えると、スタジオと言いながら個人の趣味部屋的に使っていた。多少広くて天井の高い部屋を借りられて、でも1フロアでは広すぎるので、暗室と和室を作ってスタジオとの間仕切りにした。写真撮影のためには暗くしたいのだが、窓が沢山あったので、遮光カーテンとパネルでそれをふさいだ。やっていける自信もなかったし、資金にも限度があったので、今回のような大がかりな内装は考えもしなかった。もし撤退ということになったら、なるべく簡単に借りたときの状態に戻せることを考えて、内装を作ってもらったわけだ。
とにかく機材を置いて自由に写真が撮れて、音楽がきけて、人も集まれればと思って始めたから、収納は和室の下に大きな引き出しを作っただけで、暗室の裏とか、そして和室が大きな収納部屋だった。最初の5年間ぐらいは銀塩の時代で、冷蔵庫の野菜室はフィルムやフォトラマがいっぱい入っていたから、スタジオに冷蔵庫があるのは当然だったし、スタジオ全体に物を出していた。
☆それにしても大画面で見る「鳥人間コンテスト」は美しかった。こういうのはみんなで一緒にみたかったりもする。
中学生の時に晴海で日大が作った人力飛行機「ソネット」の実物を見た。あの頃は「1マイルの距離に立てたポールを8の字飛行」という懸賞?があったはずだ。ソネットがフワッと浮いて何十メートルだか何百メートルだか飛んだ映像はTVで見た記憶があって、それから考えると、40年間で随分進歩したものだ。
さて、そろそろ本題に戻って、部屋と音響調整パネルの話にしようか。
僕は部屋があまりに散らかっているは好きじゃないが、かと言ってものすごくスッキリした部屋ってのも落ち着かない。部屋の中に適当量物があるのは自然だと思うから、自宅でのオーディオなら音響パネルの類を使う気がない。仮に使ったとしても最小限にとどめるだろう。第一期のStudioK'sは自宅的だったから、好きな物をみんな出しっぱなしにしていた。壁面はカーテンや本棚やCD棚、オーディオラック、写真器材、額に入った自分のモノクロ写真、それに巨大トーストやマウスやバンドエイドも総動員で音をつくっていた。だから、音響パネルの類を入れてもさほど音は変化しなかった。そして、今思うと、床が硬かったので、響きは多いがちょっとタイトな低音だったと思う。床とスピーカーの高さに、ものすごく低音が敏感で(ガルネリ・オマージュと専用スタンドだったら、どんな音になっただろう?)、ちょっとしたことで低音がどこかへいってしまうと、それをサブウーハーで補うことは出来なかった。もちろん、メインのスピーカーをちゃんと低音が出るセッティングにして、支えとしてサブウーハーを使うのは有効だった。
第二期のStudioK'sは違うものにした。
スタジオをギャラリーとしても使うことを考えて、壁面自体の凸凹や、壁面に吸音部分はつくらず、可能な限りフラットな壁面にした。その中で、なるべく素性の良い響きになるようにと考えた結果、しっかりした床、補強した間柱、12.5mmコンパネ+9mm石膏ボード+3mmの珪藻土という構成の壁にした。第一期のように物は出さないので、当然ながら残響は長いから、音量を上げるにつれ再生音には残響がのってくる。人が二人で普通に話をしていても、かなり響くような状態だ、これも数値や言葉ではわかりにくいと思う。とにかく、常にここからスタートすることにして、音の調整はサーロジックのパネルを使うことにした。他に良い物があればそれでもかまわない。戯れる会例会の時にリクエストがあれば、パネルを部屋の外に出して、試しに毛布を入れても良いし、パネルを使っても良いし、とにかく色々な実験や音を色々な方向に振れるようにしておけば、戯れる会例会に参加してくれた人の参考にもなるだろうと考えた。
☆ シグマのコンパクトデジカメ面白そう。いつも書いてるけど、レンズ交換は出来なくていいから、単焦点で、できるだけ長焦点レンズ付きも出して欲しい。1.7倍なら50mmで85mm相当だ。
これは豆と人参のスープ、食べながら撮ってるので写真はこんなもんで失礼
こういうきわめてヘルシーで家庭的なものは、自分でつくらないと食べることができない2006.9.26
JBLサブリンとSPUは相性抜群だ。KEFやRogersとの組合せだとちょっとモノトーンに感じていたSPUが、JBLだと色彩豊かに鳴るから不思議だ
僕はもうほとんどデジタルカメラしか使う気がないのだが、「プリントに関してはフィルムの写真が好きなのかも知れない」と最近思い始めている。よくかんがえてみると、一番のキッカケはEOS1Dsだった。あの解像度の高さ、その素晴らしさに驚嘆すると同時に拒否している自分がいて、それはほとんど生理的なものだった。あんなに悩んで苦労して買った1Dsもその割には出番が少なく、あっさり手放した理由のほとんどは、旧コダック系の操作に対する違和感と最悪な液晶モニタ(オリンパスの3030の方が全然良かった)なんだけど、それ以外にも理由はあったように思う。
フルサイズの一眼レフは中判カメラ並みとか言われていて、確かに印刷ではそうかも知れないけど、どこかで何かがどうにも違う気がする。極端に言うと僕にはフルサイズになって単に解像度が向上しただけに感じられた。フィルムの時代、ハッセルやマミヤやペンタックスの6×7は解像度だけじゃなくて実体感みたいなものが増していて、もちろん4×5になれば、それはもっとで、無意識に解像度以外の何かも期待していた僕は、1Dsで得られた画像を見て「細かく描写してるだけ」と思ってしまったのだった。特にポートレート、人の顔を撮った時の違和感が大きかった。
デジタルカメラの普及は始まったばかりで、まだ単に立体物をスキャンして画像にしているだけなのかも知れない。それはどうも、現在の方式だと画素数が上がれば上がるほど違和感も増すような感じもして、それでつい、シグマの新しい製品だったらどうなんだろうなどと、何の根拠もなく期待をしたりもする。まあ多分それもきっと序の口で、これからもっと色々なタイプのデジタルカメラが研究され、発売されることだろう。オーディオはカメラほどメジャーではないから進歩は遅いけど、デジタル化が早かった分、デジタル写真よりも先をいってるようだ。
JBLサブリンの音にもだいぶ慣れてきて、昨日からSACD(マルチではなく2ch)をきいてみると、これがなかなか良くて、CDでもLPでも得られないような、フワッとした立体感があって、これはまるで僕がフィルムでだけ得られる感じのような気さえして、ゲッツ&ジルベルトのゲッツ部分も少し許せるような、そんな鳴り方なのだ。 2006.9.27
サラウンド用に二組使っているウイーンアコースティックV1できいてみた
第一期のスタジオで鳴らしたときとは全然違う音がする。とにかく低音が豊かなのだ
この状態で鳴らして、パイプオルガンの低音がかなり再生されるので、やっぱりオーディオは部屋の影響が大きいと思う
2006.9.28
オーディオのことも少しづつわかってきたが、まだまだやってみたいことがあるので、あまり急がず、十分に楽しみながらやっていけたらと思う。この10年近く、色々良い音をきいてきたが、ものすごく良い音は失ってる部分も多い。「そこまでして良い音にしたいかどうか」と考えたりもして、第二期のスタジオは、素のままだと大して良くはない音にしているのかも知れない。例えば、パネルを入れれば音は望ましいものになるが、ちょっと鬱陶しい。そのプラスマイナスがよくわかるようなスペースにしたつもりだ。
扇風機の修理完了、横方向のモーター交換だそうだが、松下は早い。これで来年は元通り立体的に首を振ることだろう。先に修理に出したのに時計はまだ直ってこない。SEIKOはどうしたんだろう。そんなとき、いきなりプリンタが動かなくなったのでけっこうあせった。買い替えたいプリンタは発売延期になったままで、年内は発売されそうもないし、今プリンタに故障されるのは大変困ると思ったが、再起動で何とか動いてくれたのでやれやれだった。 2006.9.29
パート14 に移行します
10/14(土)午後
StudioK'sで宮崎カポネ信義(ギター)&竹内真知(ヴァイオリン) デュオ ライブを行うことになりました
☆予約受付中です
パート1 15:00-16:00 定員25人
パート2 17:00-18:00 定員25人パート12とも、椅子席2500円(約10席)床席2000円 全席指定にしようと検討中
夜は飲み会です
僕のオーディオ装置 スケベ根性ありありの中庸 パート1 1997年〜2000年まで
僕のオーディオ生活 パート4 2003年
僕のオーディオ生活 パート5 2003年
オーディオと映像を中心にした日々の記録 パート7 2004年7月ー12月
オーディオと映像の記録パート8 2005年1月ー4月
オーディオと映像の記録パート9 2005年5月ー9月
オーディオと映像の記録パート10 2005年10月ー12月
オーディオと映像の記録パート11 2006年1月ー3月
オーディオと映像と遊び心的生活 パート12 2006年4月〜6月