やってみたいことがなければ話は別だが、やってみたいことがあるのなら適当な時期にやり始めた方が良いのだろう。やってみてダメなら、ダメな理由を考えて、改善するなり断念するなり、その時また考えるしかない。僕にはやりたいこと、やってみたいことがまだ沢山あるので、2007年も一つ一つやってゆくことにした。
一昨昨年からやってきている「デジタルピクニック」というデジタル写真の勉強会?があって、これは基本的に最終日曜日の午後に集まっているのだが、その日の夜に、スタジオに講師を招いてヨガをやることにした。暮れに先生と打ち合わせをしたときに、基本的な準備運動のようなことを体験したが、予想通りヨガは身体に良さそうだ。皆誰も年齢を重ねてゆくから、少し先手を打って心と体の健康を維持しなければ音楽も楽しめない。デジタルピクニックとヨガ教室の両方でも、片方でも、ご興味のある方はお知らせ下さい。 2007.1.1
去年の夏、とにかく物を少しでも減らしたかったし、暑かったから、SDサウンドのアイワンは福島方面の何軒かのお宅のところで使ってもらっていた
正月にアイワンが戻ってきたが、何ヶ月もトランジスタアンプできいたいた耳に、久しぶりの真空管OTLアンプはどうきこえるのだろう?
なにしろ新しいスタジオになってから、アイワンできくのは初めてなのだ 2007.1.2
この数ヶ月QUAD405-2で何も不満がなかったし、新しい環境なので、アイワンだとどのような音になるのか予想もかなかったのだが、JR150で試聴すると、アイワンの方がグーンと弾力のある低音がのびるし、緊張感があって、なおかつ艶があり、やさしくてあたたかい音だった。QUAD405も良いアンプだと思うが、二日間きき続けてみて、こいつは夏の特別暑い期間以外はアイワンを採用かなと思った。
おそらくJBLサブリンでも似たような傾向になるとは思うのだが、まだ試していない。
放っておくと、どんどん拡大してゆくので、出来る限りオーディオ装置をシンプルにしたいと思っていて、いろいろ考えた末、レコードプレーヤーはガラード1台にした。CDもSACDとSACDマルチをやらなければ、G4Cube+USB接続のDACだけでOKだ。そういう観点でで、QUAD405は大変好ましい音質と大きさだった。でも、僕はやはりSDサウンドのOTLアンプ アイワンでゆくことにした。理由はいろいろあるが、とにかくカエターノの声が魅力的にきこえるという一点だけでも決まりだ。通電して10時間を超えたあたりから本領を発揮してきたようで、やっぱりアイワンはいい。長いことアイワンを使ってきていて、もちろん気に入ってはいたけど、すごく当たり前にもなっていて、有難味もなくなっていたのだが、久しぶりにきいて惚れ直した。いつも思うのだが、もしこのアンプが外国製だったら二倍の値段、100万円以上で売られることだろう。 2007.1.3
ダーツは、不調でも何でも毎日やる。まず始めに、1から20のダブルゾーン、そしてブルを狙ってとにかく毎日やる。練習だなんて思わず、でも少しは体の何かを意識して、間違った投げ方だけはせず、とにかく毎日やり続ける。狙ったところに入る確率が徐々に上がれば、上がったなりに楽しむ。ダメでも楽しめないわけではない。オーディオもまったく同じで、とにかく毎日鳴らして音楽を楽しむ。出来るだけシンプルな、自分のスタイルから外れてない状態の中で別の機器を試してみて、そちらの方が好ましければそちらする。ダメなときはダーツを変えようがフォームを変えようがダメなので、無理はしない。オーディオも、もう何十年もやってるわけで、すごく良い音だった時もあるし、そうでもなかった時もある。焦らず、強引なことや表面的に辻褄を合わせるようなことはやらない。そして信頼のおける複数の友人をつくって、時々きいてもらうのが一番だ。
夜中に湯島界隈を歩行中、定期入れを拾得した。
中を見ると、東大医学部の学生証、定期券、カードなどがいろいろ沢山入っているが、連絡先はわからなかった。
交番に届けようかと思ったが、東大は近いので東大に持って行った。でも、1/4では学生課も人がいるかどうかわからないし、東大ってけっこう広いからどこがどこだかもよくわからないので、龍岡門の守衛さんに預けた。
すごく品の良い守衛さんで、「そうでございますか、お預かりします」なんて、しかも営業口調でもなく、スルッとは言えません。そいうわけで僕も名乗らずに帰った。でも、これが竹藪で拾った一億円だったら、名乗っちゃうな。 2007.1.4
ダーツの間違った投げ方について考えてみよう。もちろん、狙ったところに入ればOKで、どのような投げ方でも人並み外れて狙い通りに入ればプロなのだが、面白いことに、どんなに変則的なフォームでも入る確率が極端に高い場合は、安定する理由がある。それは、ゴルフ然り、野球然り、 、、、オーディオもそうなのだと思う。音が良けりゃいいのだが、やはり良い音には理由やセオリーがある。
先日購入した、「ダーツの極意」によると、入る入らないは置いて、初心者の場合、「しっかりグリップしてちゃんと遠くへ飛ばす。そして楽に投げられて何時間でも投げ続けられるような力の入れ具合」が正しい投げ方で、すっぽ抜けるような投げ方は、仮に狙ったところに入ったとしても正しくはないとのことだった。相撲だって立ち会いはガツンといくのが基本なのだ。
ある程度は大音量で、しかも何時間でもきいていられる音じゃなくちゃね。 2007.1.5
iTunesはそこそこ音が良くて、何より便利だ。楽しく音楽をきくための機能が満載で、至れりつくせりってやつだから、iTunesからはなかなか抜け出せない。でも、ちゃんときき比べると、iTunes以外のアプリケーションで再生した方が音は良い。
ご承知の通り、僕はMacが大好きだ。MacはPCではないからPCトランスポートと言うのはちょっと違和感があって、「Macで音楽をきく」とか「Macでピュアオーディオ」というのが正しい表現だろう。映像は、G4Cubeをメインで使っていた時代から、グラフィックカードをDVI出力付きのRadeon9000 128MBにしてDVDを楽しんでいた。現在はG5になり、二系統のDVI出力の片方をモニタへ、もう片方をプロジェクターに接続してDVDを観ていて、まったく不満を感じていない。音は光のデジタル出力をソニーのAVアンプに入れて、サラウンドもOKだから、DVDプレーヤーは無用だ。
映像はDVI端子でダイレクトにプロジェクターと接続できたので、何の抵抗もなくMacでDVDを観ていたわけだ。音楽はどうだったかというと、もちろんOS9の時代からSoundSticksを使ってMacで音楽を楽しんできた、だが、メインのオーディオシステムとMacが合体したのは一年ほど前のことだ。
MacやPCをメインのオーディオ機器のラインに参入させるには、USB接続が可能なDACを使うか、又はMacやPCのUSBやFireWire端子からデジタル音声出力を取り出して同軸や光で出力する、このどちらかだ。そして、USB端子を装備したDACは、国内で買える物だと、CECのDA53、ApogeeのDACmini、フジヤエービックのみが扱っているPSAudio、このあたりだ。Apogeeの上位機種はUSBではなくFireWire接続で、こちらは外部クロックも使えて音は一段上だけど値段もそれなりに上昇するので、ちょっと試しにやってみるという感じではない。もちろんもっと安価なUSB端子つきDACもあるが、一応CECのDA53の音質が僕の最低線という感じで、あと一歩高級な方に進みたいところだ。
以上は再生専門のオーディオ機器としてのDACの話で、録音+再生機能付きのDTM関係の機器は、オーディオショップでは扱っていないので、楽器店やパソコンショップなどで手に入る。これらの中にもきっと高音質なDACがあるのだろう。でも、きいてみたことはないのでわからないし、専用のソフトも必要だったりして、従来のCDプレーヤーを扱う感覚を基準にすると、面倒くさいと思う人も多いだろう。話が元に戻るが、CDプレーヤーのトレイにCDを乗せて、PLAYボタンを押すだけで音楽がきけるという操作が当たり前だとすると、iTunesだって少々面倒というか「待たされる」のだが、iTunesはそれを補って余りある機能を持っているし、一年ほど前から売られているMacにはリモコンも付いているから、かなりCDプレーヤー(+DVDも)的だ。そういうわけで、ついMacでSACDもきければね、なんて思ってしまうわけだ。
だから、iTunes+CECのDA53これが、最も手軽で、85点ぐらいの音が楽しめる組合せで、85点とは言っても、僕のところでiTunes+DA53の音をきいて「SACDですか?」と言ったオーディオマニアが沢山いて、従来のCDプレーヤーとは異次元のCD再生になる。 2007.1.7
SACDはもうちょっとフワッと広がる感じがするのだが、MacやPCによるCD再生はもう少しエッジが立った感じで広がるので、人によっては、あるいはソフトによっては、エッジが立っていた方が良いと思う場合もあるかも知れない。
85点まで軽く得られ、しかもここ何十年かで上昇に次ぐ上昇をしているオーディオ機器の値段からすると「大変安い」と言えるパソコン利用のCD再生だ。再生するアプリケーションでハッキリ音が変化するぐらいだから。USBケーブルやFIREWIREケーブルによって音が変化するのは当然だ。でも、僕が今使っているUSBケーブルは839円の物で、1月の戯れる会例会で参加者の皆さんに試聴してもらおうと考えているFIREWIREケーブルは、1)値段も忘れた昔から持ってる物(1.000円ぐらい)と、2)もし、届けば、モンスターケーブル製(4.000円ぐらいかな)、3)銘柄不明だが高音質らしいもの(値段は不明だが1万円を越えることはない) これらを試聴してみたいと思っている。どれも皆、実にまともな価格でしょう?
でも、去年CDドライブを何機種か集めてみんなで試聴したのだが、ドライブによる音の違いとほぼ同等の違いがケーブルで得られたりして、なかなか興味深いのだ。好ましい音のケーブルと好ましい音のドライブの組合せが一番良いとは思うが、いろいろやってみると、好ましい音質のUSBケーブルを使えば(839円のやつのことね)、ドライブの差があまり出なかったりして、僕もみんなも笑ってしまった。まあ、後ろから膝をカックンとやられたような、そういう世界ですね。
こんなことを定期的に集まってやり続けている集団は多分日本中探してもないはずだから、戯れる会って面白いと思いますけどね〜。しかも、SACDマルチもだし、アナログの再生もずっとやっていて、オリジナル盤もきかせてもらってるし、インドカレー食べながらの親睦会もあるし、巡回自宅試聴もあるし、会員同士知り合えば放出品もあるだろうし、そういうことだけじゃなくて、オフ会とか知識の交歓とか同窓生と出会うとか、まあ、色々なのだ。
連休最後の夜は、WOWOWで録画した「イン・ハー・シューズ」をみた。これは久しぶりにいい映画だったな。 2007.1.8
ダーツ、他の場所はともかく、20がまるで入らないので、ほとんど「いちご病」(20の右隣は1、左は5)状態だ。仕方がないのでこれを克服するため、当分の間20の練習に励むことにする。サブリン+音のエジソンできくモノラルLPはかなり快調なんだけどなあ。
新年になり、新しく戯れる会に入会した人が複数いて、少しづつだが会員は増加傾向にある。今のところ、関東近県と大阪名古屋が中心だが、もう少し広がってゆくと、本当に100人を越える日が来るのかも知れない。でも、さすがに200人はきびしいと思うけれど、地道にソフトやハードの情報を発信して、例会を開いたり、何ヶ月に一回かはオーディオというよりは音楽を深く知るためのゲストをお迎えした例会などを開催していれば、いつかは200人になる日も来るのかも知れない。僕が最初にこのホームページを作った年の暮れは、一ヶ月間合計で900回クリックされたぐらいだった。
SDサウンドアイワンで鳴らすJBLサブリンは「大人の音」って感じの、とてもきき心地が良い音だ。だから、無理にJR150に戻そうという気にもならず、そのままサブリンを楽しんでいる。サブリンはさすがに38cmウーハー+ドロンコーンだからサブウーハー不要で部屋が揺れるし、能率が高いから、多分300Bシングル出力7W程度のパワーアンプでも充分鳴ると思う。壁に押しつけて使うと言う点ではLINNのアイソバリックも似ているのだが、アイソバリックは別の意味で超高級スピーカーなのだ。サブリンにはアイソバリックの頑固さみたいなものはなく、大型ではあるが家庭的で親しみやすいアメリカの乗用車みたいな大らかな感じなのだ。
そんなわけで、サブリンで音楽をきくとなごむものだから、JR150と両方セットしてあってもサブリンできいていることが多い。JR150を売る気はないが、以前から書いているように、サブリンはどうしても欲しいという人がいたら、そういう人のところへ行くのが良いと思っている。僕のところに一年いるのか三年いるのかはわからないけど、その間サブリンは充分鳴らしてあげたい。
マーク・レビンソンのNO38SLとマランツ7の直接対決なんていうのは、雑誌じゃできませんね
戯れる会例会は雑誌がやってくれないことを、あれこれやってきたし、今後もやっていくつもりだ
そういうわけで、今度の日曜日の例会にむけて、38SLの通電を始めた、真面目なハナシ38SLとマランツ7はどう違うのか、僕自身も興味津々だ。そして、未使用のFIREWIREケーブルもエージングのため、使い始めている
2007.1.10
Apple Computer Inc.からApple Inc. に社名変更、StudioK'sも写真撮影以外の仕事をやっているけど、それとは違いますかね。
シューベルトのピアノソナタは最後の三曲を好んでいて、特に一番最後のソナタ、あれこれ買ったけど、結局なんだかんだでブレンデルの演奏だけを繰り返しきいている。一応CDとLPを持っていて、面倒だから普段はCDをきいているのだが、すごく久しぶりに8枚組の中から取りだしてLPをきいてみた。サブリンできくシューベルトのLPも実に良い。
僕はこのシューベルトのソナタD.960をきくと、いつも「ある気分」になる。「ある気分」を言葉で説明するのは大変難しいのだが、この曲に出会った37〜9才の頃の少々やるせない気分であることは確かだ。人間、いつも少々やるせない部分は持っているもので、僕の30代後半全体がやるせないものだったということではない。この曲はそういう気分にひたるためにきいているから、音質がどうのは問題にならない。以前も書いたかも知れないが、ブレンデルのCDは二種類あるが僕が好んでいるのは古い方で、少しヒスノイズが入っている。新しい録音の方は多分CDだけでLPはないと思う。ついでに書くと、ヨーヨー・マが弾いているブラームスのチェロソナタも二種類あって、これも僕は若い頃の方を好んでいる。ブレンデルのシューベルト同様、ヨーヨー・マのブラームスも古い方はCDとLPがある。
そして、理由はわからないけどLPの音は格別、別格だった。パソコンドライブがいかに良かろうとも、LPとは違う。どんなにリアルな「かすれ具合」の出るCGでも、サツマイモで彫ったものに絵の具を塗って押しつけたリアルさにはかなわないような、そんな感じだろうか。
まあそんなわけで、サブリンできくシューベルトのLPがとても良かったので、昨日は一気にこの作品集のほとんどをきいてしまった。ただ、D.760「さすらい人幻想曲」は苦手だ、なんでかなあ、イメージが違うというのか無理をしているというのか、どうもこの曲をきくと笑ってしまって、最後までたどりつかないのだ。
カラー写真に関しては、やっぱりデジタルの方が有利だと思うのだが、モノクロームは「やっぱり銀塩かな」と今でも思っている。それでも、もはや一年に数本しかモノクロフィルムを撮らないし、プリントも必要最低限しかやらない。モノクロのネガをデジカメで複写してプリンタで出力したものも、素晴らしくきれいで、特にブロニー判以上のネガからだと元が大きいので余裕が違う。気になる部分をPhotoshopで整えて、焼き込んだりもして、コントラストもシャープネスも自在だから、理想的な(欠点のない)画像を得ることができる。でも、何かが違うのだ。ポスター(印刷物)と写真は違うと思うのだが、デジタル写真は写真ではなくて印刷=ポスター的になってしまう。そんなことを思うのは僕だけだろうか?
そして、今月末1/26(金)- 1/28(日)にはStudioK'sで「闇のカーニバル展」が開催される。
以前も紹介したけれど、「闇のカーニバル展」は約40平米のスタジオに引伸機を持ってきて、モノクロームのプリントをやる。通常暗室というのは狭くて暗いのだが、大変広く、そして僕が使っているセフティライトは非常に明るくてメモが取れるほどだ。そして、時間を決めて入れ替え制でお客さんに入ってもらって、オープンキッチンならぬオープン暗室になる。1/20発売のアサヒカメラに案内が掲載されるのかなあ、一ヶ月近く前に、アサヒカメラ編集部から「最寄り駅はどこか?」という問い合わせがきた。
薄暗い空間と言うか闇の中で、写真を焼くという行為をしつつ、同時に、舞踏、朗読、ギター演奏(僕じゃないっす)、即興劇、クイックマッサージ(これのみ有料)など、いくつかパフォーマンスが行われる予定だ。誰もやっていない、現代美術的行為だと思うのだが、毎年楽しみにして見に来てくれる人が増えるかどうかはわからない。わからないからやってみたいし、面白くもある。
最近つくって食べている新しい丼物
材料は何でも良いのだが、野菜と肉を炒めて塩とカレーで味付けをして、炊きたてのご飯の上に乗せるだけ
でも、実においしい。それほどたいそうな物じゃなくても感動できるものは沢山あると思うけど、問題は工夫とかセンス、あとはスピードとタイミングかな
20007.1.12
明日は戯れる会例会だ。まあまあの人数が集まってくれそうで良かった。ここ数ヶ月で中部・関西の会員が増え、交流が始まりつつある。これは5年から6年ほど前の、東京を中心とする関東の状況によく似ている。東京、大阪、名古屋、京都などの大都市および、その周辺に住むオーディオ愛好家が交流を持ち始めて音をきかせあう、それがさらに進んで、各都道府県レベルでの交流が始まってくれたら、オーディオの世界も少し変化するのかも知れない。まずは情報と同好の士を求めて戯れる会に集まってきてくれているらしい。 2007.1.13
僕は戯れる会をとても大切にしているし、地道にやってきていると思う。土日は他の事でもスタジオを使っているため、例会の日時は自分の都合で決めていることもあって、参加者が一人だけでも三人でも流会にはしていないし、僕は三年半以上、40回以上の例会に無遅刻無欠席だ。でも、色々な試聴をして感想を述べ合ったりするのは、やっぱり10人以上集まったときが楽しい。
会員になるには年会費がいるし、例会には参加費が必要で、オーディオ界にはそういう前例がないため、抵抗のある人も少なくないと思うが、オーディオ愛好者にとってメリットの多い会だと思う。「音をきくだけで有料かよ」という気持もわからなくはないけど、無料だったら僕は毎月なんて出来ないし、面倒な準備もやれない。思い出してみると、最初の二年ぐらいは僕にも気負いがあって、毎回自分があれこれ動いていて、あの頃は午後1時から6時の例会が終わるとヘトヘトで放心状態だった。だから、例会終了後、みんなで食事をすることもなかった(多分、僕だけ不参加だった)でも、いろいろなことがあって、参加者持参のソフトは持ち主に説明をしてもらうことにしたし(昔は時間内に一枚でも多くのソフトをかけたい、あれこれやりたい一心で、僕がどんどんかけていた)、なるべく参加者に参加してもらうように変化してきた。お互いに少しづつ成長もし、慣れてもきたと思う。
会員以外でも僕のやっていることを理解してくれて、貴重な機器を貸し出してくれる人がいたり、モアさんによるJAZZのオリジナル盤講座、LINNの古川さんの現代音楽講座、広木さんのバロック講座のように、オーディオだけではなく音楽の楽しみ方にまつわることで協力応援して方がいて、そしてそれを求める会員がいて例会は成り立っている。
以上は例会のことで、今、会員数は55人だから、10人の参加者があったとして、残りの45人は不参加なわけだ。遠くに住んでいて例会にはほとんど参加不能という人もいるし、年に一度、二度ぐらいは参加可能という人もいる。参加者が掲示板に書いてくれる例会の感想を、不参加の会員が読んだ場合、年に一回でも例会に参加してもらえていれば、ある程度リアルな想像になると思う。SACDマルチは特に体験がないと想像が厳しいかも知れない。各地区でオフ会を開いてもらい、たまには東京へも来て、一泊すれば「次の日は遊びに行くお宅」ぐらいあるだろう。もちろん逆もある。 2007.1.14
昨日の戯れる会例会は、久しぶりに沢山の参加者があり、パソコンからの音をきいて目からウロコという人も多かったようだ。参加者が多く、いろいろ試したいこともあったので、午後1時から7時までの、とても内容の濃い例会となり、久々に疲労した。
マランツ7とマーク・レヴィンソンNO38SLの比較は、参加者の意見も色々だった。38SLでCDをきくと「CDみたいな音になっちゃう」というのが、38SLの不満点で、マランツだと少しモヤモヤした何かがあって、これを良いと思えばマランツだった。マランツも充分空間感は出るのだが、38SLはもっとスッキリと出るので、SACDマルチをきいてみるとやはり38SLは良い。両方に良いところともの足らない面があったので、僕はどっちでも良いって感じかな。このところ、機器は何でも良くなっているのだろうか? 確かに少しそういう面もあるかも知れない。僕はサブリンも好きだし、JR150も好きだし、マランツ7はもちろん良いし、この38SLを使ったなら、それはそれで良いところを探して楽しめそうだ。
例えば、ソニーのSACDプレーヤーSCD-XA777ESのデジタルアウトをCECのDA53に入れた音と、G4 CubeからUSB接続でDA53に入れてiTunesでの再生音を比較すると、これはものすごく違いがあって、G4Cubeの方がクリアで広がり感が出る。
そういう世界ではあるが、iTunesで再生したCDを、QuickTimePlayerで再生すると何と音はかなりクリアになるのだった。これは誰の耳にも明らかで、この違いがわからなくて「iTunesとQuickTimePlayerの音が違うわけないだろ」と思うようなら、まあかなり幸せってやつだ。そして同じCDをCubaseで再生するとこれまた1ランク上がり、「ハードは全く同じなのに、再生するソフトでこんなに音が違うのか」と楽しいやらバカバカしいやら、きりがないやらである。ただし、iTunesとQuickTimePlayerの差を10とするなら、QuickTimePlayerとCubaseの音の差はあったとしても3ぐらいしかない。
iTunesは便利で大好きだ。だけど 音はQuickTimePlayerや Cubaseで再生した方が断然良い。ところが、QuickTimePlayerとCubase(Mac版は)一曲づつしか再生できない。音が良くても、いちいち一曲きくたびに再生ボタンを押すなんて、SPじゃあるまいし、CDよりLPの方がLONG PLAYになってしまったので、これからはLPをきくことにしよう。
先日の戯れる会例会は、内容がかなり多かった。参加者持参のソフトもけっこう沢山かけたし、そういうわけで、マーク・レヴィンソンNO38SLとマランツ7の比較試聴も、マランツ7から38SLにして1時間半ほどきいただけで終わった。あれは、時間があれば マランツ7-38SL-マランツ7-38SL という風に試聴するのが良い。
それで、昨日38SLからマランツ7に戻してみると、やはり僕はマランツ7を使いたいと思った。理由は38SLの良さでもあるスッキリ感が、僕にはやや無機的にきこえるからだ。
三日間行われる闇のカーニバル展の中日、1/27は、「テルミン大学教授」によるテルミンの演奏をきけることになった。暗室にテルミン、似合うかも。テルミンの生演奏を体験したい方は「闇のカーニバル展」にお出かけ下さい。ただし、暗室の中でのパフォーマンスなので、時間を決めて入れ替えとなり、途中の入退場は出来ません。 2007.1.16
なんと! 携帯電話のカメラってこんなにきれいだったの? これにはまいった。イヤになってくるぐらいだ。
これはシャープ製で、ウイルコムなんだけど、この写真を見ると欲しくなっちゃいます。Appleがちっちゃいパソコンみたいな携帯電話を出してくれるのかと思っていたのだけど、それはないみたいだし、ウイルコムのちっちゃいキーボードついてるやつはどうも気になる。
僕はやっぱりマランツ7なので、NO38SLは会員宅を巡回試聴でまわることになった。 2007.1.17
今夜は7人のお客様が来るので鯛飯を作る予定だ。なかなかちょうど良い大きさの鯛ってのは手に入らないものだが、今日は希望通りの鯛が手に入った。サッカーミュージアムがあるサッカー通りの新花商店街には、八百屋と魚屋と肉屋さんがかたまってあって、僕はこのお店のお得意さんになりつつある。それから、神田明神の横で露店を出している八百屋のおじさんともかなり仲良しだ。
今夜のお客さんはシフォンケーキも持って帰りたいということなので、昼間はシフォンケーキを4個焼く。シフォンケーキの焼成時間は約70分なので、一日に作れる数には限度があり、がんばってもせいぜい5個か6個だろう。一日10個はかなりきつい。でも、1時間10分の間かき混ぜていなければならないってわけじゃないから、焼いている間にオーディオのことも出来るし、写真を撮ることも出来る。僕は自分の作品であるシフォンケーキ作りを苦痛だと感じたことはなく、気に入ってくれた人が「おいしいから欲しい」と買ってくれるのはとても嬉しいことだ。
オーブンを増設して二台にすればもう少し効率は良くなるかも知れないが、スタジオの改装から始まってものすごい先行投資状態なので、シフォンケーキの年間契約をしてくれる人を募集している。それは、先払いで10個分の代金を払ってくれたら、一ヶ月に一個づつ手渡しか送るかして12個のシフォンケーキで返すという融資システムとも言える。近い将来、僕から見本のシフォンケーキが届いた方は、是非年間契約をご検討下さい。よろしくお願いします。 2007.1.18
昨日はちょっとハードだった。でも、来たお客さんは全員大満足のようだった。僕は料理を習ったことがないし、材料のほとんどは近所の商店街で買ってるもので、ハイエンド肉や魚なんてことはない。でも、ひとつひとつ、よく考えて気を使って作ればおいしいものは出来ると思う。とにかく、リピーターを増やそう。
音質を比較するとCECのDA53よりPSAudioのDACの方が断然良いのだが、時々ブチッっと音が出なくなる。昨日は一日に三回か四回音が出なくなった。でも電源ケーブルを抜いて差せば(電源スイッチはない)それですぐに復活する。個体の問題なのかそれとも全部そうなのかは定かでない。そんなに大きくないから、この音なら買い替えたくなるぐらい良いのだけれど、困ったもんだ。そういうわけで、パソコンで音楽をきくのは初めてという人にはやっぱりCECがおすすめとなる。今後、USBとかFireWire接続可能なDACがもっと沢山出てくれれば良いのだがなあ。
今日は合羽橋へ行ってあれこれ買ってきた。まあじきに飽きるとは思うが、近頃秋葉原より合羽橋の方が楽しい。 2007.1.19
毎日200通を越える迷惑メールがくる。そのほとんどはMacOS Xに付属のMailというアプリケーションの迷惑メール振り分け機能で自動的に除去されるのだが、それでも一日に20通ほどフィルターをかいくぐって、美佐代だの川原だの児玉だのからメールが届く。僕が使っているメーラーには「戻す」という機能があり、コマンド+シフト+B でOKにすると、同じ内容が相手のアドレスに返送される。これをやったから迷惑メールがなくなるとは思えないが、せめて送り返すぐらいはしないと気が済まない。
何十年かぶりにギターをやり始めて一年経ち、色んなギターを弾いてみたいという病気からは抜け出したようだ。10代の頃に買ってしまってあったJumbo(田原楽器)のフォークギターと鈴木のガット、そして去年買ったYAMAHAのGC-10、あとよほどギターに詳しい人じゃないと知らないアスリート(国産です)というメーカーのセミアコ、とりあえず自分が所有するのはこの4台でいいやっていう気持になった。まあ、僕の場合弾く技量の方に問題があるので、道具はこんなもんでいいことにしよう。
昨日合羽橋に行ってあれこれ買った中に、シフォンケーキの型がある。シフォンケーキの型も実は何種類かあって、使ってみると微妙に違う。そして今日は新しく買ってきた型で焼いてみているのだが、もしかするとずっと困っていたことが、この型によって解決するかも知れない。もしそういう結果が出たら、あと二個か三個このタイプを買いに行く、そして今までの型は捨てる。 2007.1.20
新しく買ったシフォンケーキのの型を使ってみると、いままで感じていてた問題点はほぼ解決だった。値段は新しく買った方が1000円ほど安い。しょうがないから、来週また買いに行く。
今日は昼間がデジタルピクニックで、夜はヨガ。ヨガを習うのは初めてなのでとても楽しみだ。 2007.1.21
一時間半近く、初めてヨガを体験した。とても気持が良かったので、一日に10分でもいいからそれらしきことをやり続け、毎月先生に来てもらうので、また習ってをくりかえそうかと思う。ギターを弾くにしてもダーツにしても体の片側をよく使う行為だから、左右均等に伸ばしたり縮めたりする刺激が必要で大切だ。
僕の音もかなり落ち着いてきていて、例えばDACと再生ソフトの組合せによっては、サブリンから驚くほどの高さが表現される。これはずっとKEF105で追求してきたものに近く、それは、かなり高価な機器やケーブルを使用してこその世界だと思っていた。ところが現実はそうでもない。今のオーディオ機器は、うんと安物と、正気の沙汰とは思えないほど高価なものの二極分化的図式になっているようであるが、おのおのがた、ここはひとつ冷静になって、年収を超えるような金額の機器で勝負なんぞせずとも、充分良い音は得られるので、そのような道をさぐった方がよろしかろう。 2007.1.22
昨日はAudioBasic誌Myaudiolifeの取材だった。僕がやっていることとはかなり違う、正反対と言っても良いアプローチのお宅だったが、音はとても心地よく、「仕事でこんな体験ができるなんて最高だ」と思った。そのことを写真と文章でどれだけ伝えられるかはわからないけど、とにかく精一杯がんばります。
それで、昨日はAB誌編集長と一緒だったのだが、彼と千葉駅のホームで電車を待っている時に、「闇のカーニバル展」の話になった。
「そんなバカなことほんとにやるんですか」
「バカバカしいから最高にいいんじゃない、当然です」
「20畳ほどのスタジオを暗くして暗室作業をやって、プリントしてる人は医者か看護婦みたいな白衣を着ていて、お客はそれを見てるんですか?」
「そうです、将来は医者と看護婦に加えて、バドガールだっているかも知れないし、バレリーナだっているかも知れない」
「で、舞台みたいなスペースがあって、朗読やギターやテルミンの演奏がある? なにそれ? お笑いじゃない、あるいはアングラの小劇場というか 」
と言って、涙を流して笑うのだった。
「まあ、ピカソだって最初は理解されなかったんだろうけど」
「そうです、春の祭典だって初演は非難ごうごう ブーイングの嵐です。これは新しい美術的行為ですから、5年続けてダメならやめます」まともな感覚を持っている人が「ヘンだなあ」と言ってくれるのは、僕にとって誉め言葉の場合が多いから、これはもうやり切るしかない。 2007.1.23
今日はSDサウンドのOTLアンプ「i-1 アイワン」の調整が終わって戻って来る予定だ。僕が使っているアイワンは、第一号機で、なんだかんだ5年近く使い続けていて、ものすごく長時間スイッチを入れているので、真空管も普通の人の15年分ぐらいは消耗しているはずだ。それで、今回は全て新しい真空管に交換してもらった。リフレッシュしたアイワンはどんな音になっているだろう。楽しみだ。
届いたアイワンを使ってみると、やはり力強さが増している。力強くなったのも事実だが、特にLPをきいてみて感じたのは溌剌とした感じがとても良くなった、で、ずっと音楽をきいていて思ったのだが、SACDマルチを除けば、CDもSACDもLPも映画も僕はほとんどの場合、サブリンでOKみたい。
このところ、自分でシュウマイの皮を作っている。昨夜作ったものがたまたま三枚分余ったので、昼は餃子にしてみた
焼き上がりはこんな感じで、大変おいしかった 中身は、鶏肉を適当に切ったものと、長ネギとエリンギ、そして生姜が少々
挽肉がなければ適当に細かく切ってしまえばいいし、中身なんて何でもいい、カタチもこだわらず自由な発想で料理をするのは楽しい
2007.1.24
僕がここ数ヶ月間、毎日弾いている「ANJI」という曲はこのCDに収められている。何カ所か、どう弾いているかよくわからない部分もあるのだが、おかげさまで、ゆっくりだと弾けるようになった。ただ、この曲は「スピード感こそ命」っていう面もあるから、ゆっくりだとつまらないかもね。ポール・サイモンのテンポは限界に近く速い。しかし、この写真ってすごくウソだよな。実物のポール・サイモンはもっともっと小さい人だ。
そして今日、1/26から三日間StudioK'sで「闇のカーニバル展」が開催される
前回を第0回として、今回が第一回の闇のカーニバル展となります、記念すべき第一回に皆様のご来場をお待ちしています
1/20発売のアサヒカメラにもイベント情報が掲載されたので、沢山の人が来てくれるかなあ?
さあ、どのような催しになるのだろうか、誰にもわからない。基本的には、ただただ淡々とモノクロームのプリントをしているだけです。でも、プリントをしている人は医者や看護婦やバレリーナだったりして、時々その中で何かをやる人がいます。それから、マッサージのブースがあって、暗室の中で15分1500円でマッサージを受けることができます。
アサヒカメラ関係で見に来てくれる人もいそうなので、来月2/11(日)は久しぶりにモノクロームの現像プリント講習会を開催しようと思っている。10:00-18:00 で講習料は10.000円です。撮影済み未現像のT-Max100を持ってきてもらって、フィルム現像をしてそのフィルムからプリントをします。プリンタで出力した物とはまた違うものが得られるのかどうか。興味のある方はどうぞご参加下さい。
闇のカーニバル展が始まった、壁にはモノクロームのプリントを展示しているので、暗室内ギャラリーでの写真展でもある
引伸機はこんなカタチで設置した。いやあ、このWilkhahnの六角形テーブルとのマッチングが最高に良くて、しばらくこのままにしておこうかと思ってしまうほどのはまりようだ
今日は僕もプリントをするし、テルミン大学教授によるテルミンの演奏もある。昨日試しに僕がギター伴奏をして一曲演奏してみたのだが、何とも不思議な感じだった。 2007.1.27
早くも今日は闇のカーニバル展の最終日だ。今回やってみて、「これはかなり面白く誰もやったことのない、価値ある行為のはずだ」という思いはさらに明確で強いものになった。ただ、残念なことにまだ誰も知らない。本来なら興味をもって楽しんでくれる人が存在するはずだが、その人たちに僕らがここでこんなことをやっているということがまだ届いていない。それはそうだ、たった一回か二回やってみただけなのだから仕方がない。僕のシフォンケーキみたいに、食べてもらって「うまい!欲しい、買うよ」というものとは成り立ちが違う。戯れる会だって四年近くやって、毎月例会をやり、毎日々々こうして書き続け、一日に何回も更新して、それでやっと最近会員が増え始めたのだから、闇のカーニバル展もやっぱり5年かかるのだろう、もしかするともっと時間がかかるのかも知れない。
のこぎり楽器の電子版みたいなテルミン
演奏終了後はみんなでテルミンを体験した
というわけで、闇のカーニバル展は無事終了した。来年はさらに充実したものにしたい。 2007.1.28
三日間が終わって、今日は少しゆっくり音楽をきいて過ごそうかなと思っていたのだが、RAMDiskの実験なんかをやり始めてしまったので試聴モードになってしまった。どうしてこう、楽しく面倒なことばかりやってくるのだろう? しかし、音質はともかくiTunesは便利で良い。この便利さと音質を兼ね備えた状態を得られないものかと考えている。
それはともかく、またまた色々な物がやってきて、次回の戯れる会は2/12なんだけど、こいつはちょっと楽しくなりそうな気配が濃厚だ。
まだ準備中ではあるが、今年のStudioK'sはリニューアルだ。こう書くと「え? 去年改装したじゃないか」とお思いの方も多いことだろう。確かに去年の夏、建物というか入れ物の改装をした。僕自身それでOKかなと思ってもいたから、改装後には考えつくいくつかのことを試みてもきた。もちろん、部屋の改装は絶対に必要だったけど、次に必要なのは自分の頭をリニューアルすることだと、遅ればせながら気がついた。
だから、今後いくつか目に見える変化があるはずだ。その中の一つとして、自分とオーディオとの関わり、オーディオ界との関わりも、より明確なものになってゆくと思う。 2007.1.30
大阪じゃなくて堺市の御田さんはオリジナルノーチラスか。僕がこのスタジオの物件を見たとき「これだけ広ければノーチラスもOKだ」と思ったという話は書いたことがある。ただ、僕の場合、この場所を色々に使うから、一人で抱えて運べないスピーカーを選択することはできない。また、色んな人(時には子供とかも)が来るから、サランネットがないのもちょっと困る。アンプがマルチなのも困る、せめてバイアンプならなあと何度も思った。でも、僕のこの場所は専用リスニングルームではないから、もし誰かがオリジナルノーチラスをプレゼントしてくれたとしても、使い切れそうにない。
そして、僕にも新しいスピーカーがきた。写真を撮ろうと思ったのだが、いい光が入ってないのでちょっと待っててね。まあ、何というか、どうっていうこともないスピーカーです。
一昨日の夜やってきたSpendorのLS3/5A。以前同じ個体を鳴らした時とは低音の出方が違う。やはり適度に硬くて、適度に鳴る床は重要だ
僕は15オームでも11オームでも全然関係ない。確かに音は違うけど、ケーブルの差の方が大きいぐらいだ
御田さんノーチラスいいね、でも僕はLS3/5Aでいこうかと思う。同じユニットを使ったJR150も素晴らしいスピーカーだけど、JRみたいなレアなスピーカーでいい音を出したところで誰の参考にもならないのではないか? 僕はそんなことも考え始めている 2007.1.31
音を出すだけでも苦労すると思われていた借り物のRME FireFace800から一応音が出た。ただ、時々音が途切れるのは何故だろう。PSAudioは時々音が出なくなって、電源を再投入しなくちゃいけないし、CECのDA53のみがひたすら安定している。困ったもんだ。
iTunesでの再生よりQuickTimePlayerでCDを再生した方が音はずっと良い。戯れる会例会できいてもらえば、全員一致でQuickTimePlayerでの再生に手が上がるのだが、残念なことに一曲づつしか再生できない。そこで、詳しい人にお願いして「AppleScriptを使って自動再生させる」ということを考えた。簡単かと思ったら、けっこう難しいらしく、まだ完全版ではないのだが、昨日ベータ版が届いたので早速使っている。QuickTimePlayerはiTunes同様MacOS付属のアプリケーションだから、Macを買えば入っている点が、Cubaseとは違う。
僕は作ってもらったスクリプトを買い取って、戯れる会の希望者に1.000円で配布しようと考えている。
と、書いていたらDA53でも音が途切れた。うーむ、AppleScriptのせいかなあ。わからん。
JBLサブリンできいてから、JR150できくと、JRはえらく細身でショボい音だと感じることがある。逆にLS3/5AできいてからJRをきくと、JRはゆるい音だと思ったりする。ってことは、JR150ってものすごく中途半端なスピーカーだってこと? そうではなくて、サブリンが古き良きアメリカ車的なゆったり感がありすぎで、LS3/5Aはスパルタンなのだ。初代のミニって感じかな。LS3/5Aはミニなんだけど、ロータス7的にも鳴ったりするから、そういう両極端との比較は大変面白くて、もし1セットだけ残すなら僕はJR150ってことになる。今後僕がどのスピーカーを使ってゆくかについて、2/12の戯れる会例会で皆さんと相談してみようかな。
そして、いろいろな関係でまだここには書けない世界があれやこれや始まりつつある。デジタルのこととアナログのこと、両方です。 2007.2.1
LS3/5Aがやってきて、「LS3/5Aにしちゃおうかな」なんて思っていたらJR150がいきなりものすごく良い音で鳴り始めた。いやはや、これにはまいった。二輪車に例えると、LS3/5Aは50ccとか70ccのレーサー、JR150は90ccから125ccのレーサーってところだろうか。サブリンはアメリカンだから、ハーレーみたいな感じでしょう。
それに加えて、Macと接続可能なDACが、目の前に4台もあるし、今後、メインになりそうな新しいカートリッジもやってくるわで、戯れる会例会を二日間連続でやらないことには、これらを全部きくことは出来ない。
昨年末から軽い風邪状態で、もう一月間も夕方から夜になると熱っぽいような感じがあって、別に寝込むとか咳が出るとかそういうことはないのだが、なんとなく不快な感じが続いていた。せっかく頭をリニューアル中なのに体が病気じゃ困るので、近所のクリニックに行って検査をしてもらってきた。微熱感はあるが、実際に熱を計るといつも36.6度あたりだ。食欲は旺盛だし、体重の増減もそれほどはない。
一応、血液一般検査というのをやってもらったところ、全項目基準値以内だった。血糖値は82で、総コレステロールは216だった。僕は三食ほとんどを自宅あるいはこのスタジオで食べていて、しかも野菜中心、酒も煙草もやらずなんだから、まともな検査結果になるのは当然なのだが、じゃあ、この風邪みたいな症状は一体何なんだろう? 心因性のものか、それとも花粉か、よくわからない。まあいいや、とにかく不安な気分は解消された。
明日行うオーディオ雑誌の試聴記事のためにスピーカーが届いた。僕は自分のスピーカーでやりたかったのだが、現行機種の方が望ましいという理由で新品のスピーカーが届いた。一日じゃどこまで音がこなれるかちょっと不安だが、とにかく徹底的に鳴らすしかない。シフォンケーキを焼いているときも床屋に行ってる時も、図書館から借りた戯曲を返却に行ってる間も、ひたすら鳴らしまくる。明日の取材よりこっちの方が大変である。
まあ、仕事ってのはそういうものかも知れない。昔、オーケストラの撮影を依頼されたことがあって、あの時は確かマミヤのRB67での撮影だったから、全部で10枚しか撮れなくて、とにかく僕は朝からずっとゲネプロに付き合った。そして、「あの瞬間に撮るしかない」というのを見定めて、本当にその瞬間にシャッターを切った。マーラーの「千人の交響曲」の第四楽章、故山田一雄氏が後ろを振り向いて、客席にいる管楽器を指揮した瞬間だった。そういうわけで、撮影時間は1/30secってところか。 2007.2.2
「きちんと音楽を聴くには、生演奏に接することもそりゃあ必要だと思いますが、機械を使ってきちんと音楽を再生している現場に数多く接する機会を持つことも必要なんだと最近強く感じています」 最近、戯れる会に入会した人の言葉、まったくその通りだと思う。両方必要ですよね。
昼間は取材、夕方から夜は料理と映画の会で私はヘトヘトです。
LS3/5A的音場感はないのだが、それさえ除けば僕はサブリンを自分でずっと使っていてもいいなあと思う。能率も高いし、映像用としても不満がないしね。 2007.2.3
去年の改装工事前から、約半年間、すごくせわしない状態が続いていた。音楽は毎日きいているのだが、同じものばかりきいていたように思う。部屋そのものが定まっていないのだから、機器も、そしてその結果出てくる状態も定まるわけがない。子育てと同じで、後になって振り返れば「あれはあれで楽しかったし、良い経験をした」ということにもなろうが、その真っ直中にいる時は楽しさより苦しさを感じて過ごしていた。
年が明けるというのは、良い区切りで、何も変わらないのに何かが変わる。それでも、1月1日からすぐに気分が変わるなどということはなかったので、去年のことは大変強く尾を引いていたのだろう。一月の半ばすぎになってやっと、今後の方針が定まってきた。そんなわけで、このところやっと、普段きかないLPなどにも手がのびるようになった。
オーディオや音楽のことでやりたいこと、試したいこと確かめたいことはまだまだある。例えばPCトランスポートにしても、やっと傾向ぐらいはつかめてきたところである。従来のCDプレーヤーとパソコンからの再生音はかなり違うので、こればかりはいくら文章で書いてもわかってもらえないと思うので、耳で確かめていただくしかない。
そういうわけで、戯れる会にしろオフ会にしろ、機会があれば参加していただいたほうが良いと思う。 2007.2.4
新藤さんのサイト 今月のお題は「携帯電話のカメラで撮る」なのだが、恐ろしくなるほどきれいに撮れている。LPの再生とも共通しているかと思うが、写真撮影ってすごく難しい行為で、その難しいところを楽しんできたのだと思う。「現像が上がるまで、どう撮れているかわからないから、経験やテクニックや注意力が必要で、その上でさらに撮影には最善を尽くす」こんな行為だったのだが、デジタルカメラの高性能化により、その図式がくずれてきていると感じることが多い。
自分にとって魅力的なものや美しいもの、あるいは魅力的で美しい瞬間を画像にとどめたいと思って写真を撮ってきた。それは今も変わらないのだが、写真撮影業は作品づくりとは違うので、前述の「難しくて撮りにくい物や状態」を画像化するために依頼されてきたのだろうと思う。でも今は、デジタルカメラを持つことで、センスの良いデザイナーが比較的簡単にイメージ通りの画像を得られる時代になっている。
撮影は楽になったものの、上がったポジを渡して「じゃあ後はよろしく」の時代ではなく、撮影後Macに向かって画像処理をするのが仕事になった。あれこれ整えたり修正したり、なくなしたりねつ造したりが写真の仕事になってしまい、これが正しいのかどうかはわからないけど、とにかく昔とは違う状態になった。SISの角さんが、「昔、録音の仕事をやっていて、それはちょうどデジタル録音への過渡期で、デジタルの編集機器を見て時代が変わったと感じて転職した」と言っていたのを思い出す。僕はデジタルの画像処理もそこそこやってきているわけで、デジタル化についていけないからカメラマン廃業ということはないのだが、写真撮影の緊張感は失われてきていて、シフォンケーキを焼く緊張と大差ないものになってきている。僕はどう考えても、塩をひとつまみふたつまみしてパラパラと振りかけて味をつけ、お客に出す行為の方が緊張し集中するのだ。
ずっと長い間、プロフェッショナルとは何か? アマチュアとは何か? ということを考えている。 2007.2.5
昨日、仕事で和田博巳さんと一緒だった。その中で「もしも、オーディオが仕事じゃないのなら、このセットで十分だ」という話が出た。まあ、これはこの日に限ったことではなく、また、和田さんに限らずよくそういう言い方をするのだが、では仕事用オーディオってのは何なんだろう?
「山本さん、今売ってるスピーカーを使ってないよね」と和田さんが言う。確かにそうだ、いや、別にだからどうと言う話でもなくて、和田さんに悪意なんかない。きっと製品の評価をするのには、サブリンみたいなスピーカーだと(もちろん大丈夫だけど)、やりにくいというか説得力が足らないというか、一般読者にわかりにくいっていうか、参考になりにくいという意味だと思う。それは確かにそうだ。でも、わかりやすいかどうかっていう点で言うと、僕は実際に音をきいてもらって「この場合はこうなりました」ってことをやっているわけだから、まったく別の納得をしてもらえていると思う。
仕事が終わって食事に行き、音楽評論家の渡辺亨さんが、「プロの書き手は、ブログなんかやるべきではない」と言う。これも別に僕のことを非難しているわけではなくて、「自分はやらない」という意味なんだけど、現実に僕はこうして毎日書いているわけで、「僕はお金をもらってないだけで、毎日仕事だと思って書いているんですよ」と言った。過去一週間分ぐらいは常に推敲しているから、好きなことを適当に書き飛ばしているってことではないのだ。
僕の音は自分にとって心地良い状態になるようにしているだけで、それはオーディオ評論家的仕事用装置ではないのだけれど、その状態でこのサイトと戯れる会という仕事をやっているということらしい。オーディオを追求するあまり、音楽が楽しくきけなけりゃそれは測定器になってしまうし、僕はスーパーモデルとは暮らしたくはないのだ。
こんなわけで、少し開きなおっているせいか、「セヴィリアの理髪師」のLPを頭から全部きく程度のかわいい余裕が生まれつつある。 2007.1.6
ああ、シフォンケーキが食べたい。そして、昨日書いたことに関係した話が始まる。
思ったようにうまく作ることが出来なくて、ああでもないこうでもないとあれこれやっていた去年の秋、「くそー、なんでうまくいかないのかなあ」と腹を立てながら僕はシフォンケーキを喰らい、夏の改装で4kg〜5kgほど減った体重を2kgほど元にもどしたのだった。うまくいかなかったのは均一に焼けないことで、味は今のものと同じだったから、とてもおいしかった。
ところが、最近ある程度思い通りの物が出来るようになり、僕はこれを売り始めた。だから、きれいに出来たシフォンケーキは商品になってしまい、僕の口には入らなくなった。
商品=仕事ということになると、味や、柔らかさやしっとり感などをきわめることも重要だが、持ち帰ったり送ったりのために箱を手に入れたり、シールを依頼したりというようなシフォンケーキそのものとは関係のない部分の問題があって、それは作るのと同程度かそれ以上の苦労だった。で、やっと商品としての体裁が整ったところで、ちゃんと出来た物を僕は自分で食べることが出来なくなり、一時はバナナさえも食べられなくなってしまった。
僕にとっては材料費+自分の労力しかかかってないんだし、せっかく上手に出来るようになったんだから、一個余計に作ってバクバク食べればいいようなものなのだが、それがそうでもなくて、「やっと作った一個3.000円の商品に手をつけてはいけない」という意識が勝つのだった。ある種の呪縛と言っても良いのかも知れない。
コックさんが客席に呼ばれて「君の作った料理はおいしいから、一緒に食べよう」と言われて、仕事中にテーブルで食べても、多分コックさん自身はおいしさを感じないんじゃないかと思う。個人差があるのかどうかわからないけど、僕はそういうとき何の味もしなくて、台所で適当に作った賄い飯を食べた方がずっとおいしい。
だから、知り合いに見本を持って行って、一緒に食べて相手が絶賛してくれたとしても、自分自身は試験を受けてるような気分ゆえか、あまりおいしくはない。誰かが僕から買って、その場で僕にプレゼントしてくれるとか、自分で自分から買ったとすれば少しは割り切れるような気もするのだが、それでも10年以上前に初めてこのタイプのシフォンケーキをもらって食べていた時のような、無条件に「うまいねこりゃ」という気分とはほど遠い。しばらくはこんな状態が続きそうなのだ。ある時「ええい、食ってやる」という気になって、直径23cmのものを一気に半分ぐらい腹に収める儀式のような行為が必要なのかも知れない。 2007.2.7
このところLS3/5AとJR150とサブリンできいている。ウッドベースとかの低音でボトミングして「パコッ とか、ビー」っていう音が出てしまうその寸前までの音量で使っていれば、LS3/5Aは実に良い。G・ヤノヴィッツの「四つの最後の歌(R・シュトラウス)」をLS3/5Aできいたら、こいつは抜け出せないよなあと思う。
原稿書きの合間に散歩をかねて、御茶ノ水の「ギャラリー1/f」で開催されている、故高島誠氏の娘さんの個展 を見に行く。 2007.2.8
2/12の戯れる会例会は先月に続き盛況で、しかも中部関西方面からの参加者が約1/3という、戯れる会の新しい段階の始まりを予感させるような様相だ。そういうわけで、今日からちょっと真面目にLS3/5Aのセッティングを考えている。端子を磨いたりしながら、参加者が15人いてもOKな位置を探し、1/31の場所より約1mほど後方に割とよく低音が出て、しかも良いステージ感が出るポイントを見つけた。
夏の改装後は、実際問題、部屋もつくりたてで落ち着かなかったし、こちらもあれこれあせっているという状態だし、オーディオはとにかく毎日最低線音を出すことにして音質は考えないようにしてきた。でも、そろそろ何かが変化してきている。なんてったってLPがすごく良く鳴り始めているのが嬉しい。それはLS3/5AでもJR150でもサブリンでも全部に共通していて、片手でガバッとLPをつかんで10枚ぐらい出してきてそのうち6枚ぐらいはかけてみるというのを繰り返している。去年の秋は忙しかったし、精神的な余裕がなくて、こんなことやる気もしなかった。そろそろオーディオのアクセルを開いてゆこう。
2/12はそういうわけで、初めて参加の人もいるし古参という感じの人もいる。やるべき内容は沢山あるけれど、とにかく基本はスピーカーを鳴らし切ることだと思っている。やさしい音でも激辛な音でもいいんだけど、パワーバンドの上限を感じさせる状態で鳴らしてやりたい。 2007.2.9
昨日、はからずも自分で作ったシフォンケーキを食べる羽目になった。
三個作って、さあ送ろうと思って一個を型から外してみると、いつもとちょっと感じが違うように思えた。「このところ徐々にメレンゲの立て方を強くしてきているので、まさか中に空洞はできてないよな?」多分大丈夫のはずだが急に不安になった。切ってみて確かめたらそれはもう送れないし、もう一個作るとしたら宅急便で発送するギリギリの時間だった。どうしようかとかなり迷ったが心配な箇所を切ってみた。
切ってみるとまったく問題なくきれいに焼けていた。仕方なく僕は必死でもう一個つくり、1/3ほどを食べ、残りを3Fの大家さんにあげた。大家さんは一家ですごく気に入ってくれて、2/12にどこかに持って行きたいからと言って一個予約してくれた。そんなわけで、出来上がりの状態も確認して自信が持てたし、僕は久しぶりに自分の作ったシフォンケーキをけっこう沢山食べ、しかも愛好者が増えたようだった。だから、これはきっと良かったのだろう。 2007.2.10
以前もらった沖縄産の大きな鰹節を使い切ったので、僕は浜松の鰹節専門店から一番高級らしき鰹節を取り寄せた。雄節と雌節のセットで、つまり鰹の背中の部分と腹の部分では微妙に味が違のだが、それはともかく、一カ月ほど前から使い始めて削ってみると、削ったものが粉になる。カンナの刃を外して念入りに研いでみたがやはり粉になる。最初のうちだけ粉になるのかなと思って削るのだが、削っても削っても粉だ。こんなことは初めてなので、鰹節を観察すると、普通は赤っぽくて飴みたいな感じだが、妙に白っぽくて霜降りみたいな感じだ。
それで、僕は鰹節専門店に電話をした。「かくかくしかじか」と伝えると、お店の主人らしき人が「脂肪分の多い鰹がいて、そういうことが起きるのです。刺身で食べる分にはおいしいのでしょうが、鰹節には向かず、50本に1本ぐらいの割合でそのような物が混じってしまうので、代わりの物を送ります」と言って、すぐに送ってくれた。一般的には腹の方に多いらしいが、僕が削っていた物は背中だった。よほど背中に脂の乗った鰹君だったらしい。
PSAudioのUSB入力付きDACはなかなか良いのだが、残念なことに時々バタッと音が出なくなる。でも、電源スイッチがないので電源ケーブルを抜いて、再び差してやると何事もなかったかのように音が出る。今日もなった。
このDACについて「50台に1台か2台、そのような現象が起きる」という噂をきいた。なるほど、どうやら僕が貸してもらっているPSAudioは、よほど脂がのってるDACらしい。 2007.2.11
さて、今日の午後は戯れる会例会、夜はいつものようにカレーを運んできて歓談しながらみんなで食べる。シフォンケーキは作りたくないから、もし時間があれば何か他の物を作っておこうかな。そういうわけで、今朝は10時にスタジオに来て、片付けたり掃除したりを始める。
僕のLS3/5Aはぷーくまさんのマネっこなんだけど、門前の小僧習わぬ経を読むとでも言いましょうか、昨日からLS3/5Aはものすごく良く鳴り始めていて、だから、今日の例会はとてもエキサイティングなものになる予定。 2007.2.12
ああ、とにかく疲れた。疲れたけど、いろいろわかったこともあるし、わかってももらえたと思う。
昨日の戯れる会例会は15人だったので、夜の七時過ぎまで時間を延長して試聴を繰り返した。CECとPSAudioとRMEのFirefaice800とApogeeのDA-16Xをまとめてきき比べた人たちって、昨日の人たちだけだろうな。けっこう好みが分かれたところも面白かった。僕はどれでもいい。昨日は、LS3/5A JR150 JBLサブリンの順できいたので、今日はサブリンのままだけど、まあ別にこれもこのままでいいかなって感じだ。
昨夜はちょっと遅かったので、今日はさすがに片付けるのも大変で、朝来て洗い物を済ませ、あとは六角テーブルをしまえばOKというところまできた。僕は仕事にしているわけだから、支度したり片付けたりは当然だと思うが、もしこれを奥さんにやってもらってたりするとやっぱり毎月は無理だろうと思う。
昔、雑誌を読んでオーディオ機器が欲しくなって、あれこれ考えてローンを組んでアンプやCDプレーヤーを買っていた。その後、SISで買うようになってからは、借りてきて自宅で試聴が出来るようになって、失敗も少なくなり安く良い物を買えるようにもなった。それだけでもかなりのことだったのだが、でも今はそれに加えて別の段階が始まっている。
今やっているのは、生な体験や旬の手法を持ち寄って、みんなで確かめているわけだから、なかなかすごいことで、ちょっと前にdCSとかを使ってやっていた世界が1/100から1/10の価格帯で実現しているのだと思う。それにしても、このような場所を持てたこと、機器を貸してくれる人、そして集まって面白がってくれる人がいてくれないと成立しないことなので、改めて皆さんにお礼を言いたい気持です。 2007.2.13
「ヘドウィグアンドアングリーインチ」の舞台があるなんて知らなかった。チケットは売り切れている、うーん、残念だな。知ってりゃ行って山本耕史に「カーウオッシュ」をしてもらったのになあ。しょうがないから、「Midnight Radio」でも歌って気晴らしをしようか。4/7は料理と映画の会だし、4/8のなるべく良い席が欲しいけど、もう無理かもなあ、と未練たらたら。
昨日今日とサブリンを鳴らしていて、半年間鳴らしてきたので、少し優しい音になりすぎていると思った。今はAETのスピーカーケーブルを使っているのだが、これをウエスタンの赤くて細いのとか、ベルデンの白黒にすると、少しキリッとした方向に行きそうなので、試してみようかと思っている。
山口孝さんがSS誌に連載していた「時の名残り」と「音の匙」の単行本が出た。あらためて読んでみると、こうして一冊になった方が伝わるものが多い
世の中には受け身で楽しみたい人が多く存在するのだろう。例えばTVだ。茶の間でスイッチを入れれば、いつもおもしろおかしく、「なるほど」とためになりそうなことが展開され続けている、そして挙げ句の果てには「ヤラセとねつ造」だ
僕は山口さんのこの本を手にすると、少しドキドキする。それはTVのおもしろおかしい世界とは対極のもので、読んでも自動的に楽しい気分になったりはしないからだと思う
2007.2.14
僕のシフォンケーキは、イメージしていたある線を越えたおいしさには到達しているのだが、昨日からもう一段階完成度の高い物を目指してみている。シフォンケーキっていうのは技術を売っているようなところがあって、ものすごく微妙なバランスを追求しているところがオーディオ並みの面白さだ
でも、もしかすると一昨日までの物の方がちょっと荒削りな良さもあったように思ったりもして、悩むところだ
そういうわけで、焼き上がった物を試しに切ってみたりなんてこともやってみて、その結果、ほんの指の皮二枚ほど温度を上げることにした
今日は朝からかなりの密度でお菓子作りと調理をやっている。以前からつくっているパンプキンプリンもおいしいと言ってくれる人がいて、その人はシフォンケーキの年間契約をしてくれたのだが、二月はパンプキンプリンにして欲しいと言うので、夕方までにデロンギオーブンも一仕事だ。それから、福島からもち米が届いたので、昨夜米をといでおき、赤飯をつくってみている。鯛飯と赤飯はStudioK'sの重要なメニューなのだ。
音楽さえきいていられれば、そして、家を建てたり子供に財産を残す気などまったくないので、自分のアイデアでこのスタジオを維持できれば、仕事は写真撮影でも料理教室でも何でもよい。赤飯を蒸す途中で、塩水に浸していると電話が鳴り、「3分後にもう一度電話を下さい」こたえた。その電話は、皿まわしを教えて欲しいということだった。そう言えば僕は皿まわしの大師範なのだった。
皿まわしのことでは何度かTVに出て欲しいという依頼があり、出演もしたが、依頼がくる度にTVがきらいになった。「奥さんが趣味の皿まわしに夢中になってダンナが困っているなんて人はいませんか?」というような電話が何度もきた。あんたらの作った筋書き通りの夫婦なんかいないさ、オーディオに夢中なダンナなら何人でも紹介できるけどね。
昨夜、貸してもらっていたDACはすべて持ち主にお返しして、今日からまたCECのDA53だけになった。これできいても、これはこれで特に不満はない。比較するとあっちがいいだのこっちがいいだのということなるから、比較をしないのが一番かも知れない。あるいは今回のように徹底的に比較してみるのは、中途半場に比較するよりはかえって良さそうだ。まあ、戯れる会の例会が、そういう場になってくれればと思う。あれらも確かに良かったけど「CECのままでもいいじゃないっ」って思う。 2007.2.15
LS3/5Aをさらに5cmほど後ろに下げてみると、これもまた良い。小編成のものはもちろんだが、オーケストラがオーケストラらしく鳴ることに感心させられる。ストレートな音も出るし含みのある音も出るし、不思議なスピーカーだ。
そして近頃僕のオーディオ熱は上昇中なので、シフォンケーキづくりと原稿書きの合間にいくつか気になることを試してみたら、ちょっとしたことでLPの音がなかなか良い感じになった。それで昼間はやることもあるのでCDやG4CubeのHDDから音楽をきいて、夜はLPで音楽をきいて、音楽生活は大変充実している。LS3/5Aがボトミングするような音楽はサブリンできくとして、それ以外だったら全部LS3/5Aでいけると思う。と、なるとJR150は放出だろうか?
来月の戯れる会例会は広木さんのバロック音楽講座で、それに呼応するかのようにLPが良く鳴り始めてるし、このところずっとMacトランスポートだったから、来月は久しぶりにアナログ三昧ってことにしようかしらん。これはこれで楽しみだわ。
LS3/5Aを5cmきざみぐらいで後ろに下げてゆくと、ひどく後方定位にならない場所があった。そしてエンファシスの蘭子さんの音を思い出した。あんな風に鳴らしてみようか。
そう思って、ここ数日ずっと、一日15時間ぐらいLS3/5Aを鳴らしてみると、不満より満足の多いスピーカーだということがわかる。ただ、戯れる会の例会などで、誰かが持ってきたソフトをかけてウーハーがボトミングしたりすると「ここらへんが辛いんだよね」と言わなくちゃいけないのは悲しい。15人とかの人が集まって、8m×5m×2.6mの空間で目一杯音量を上げるから「壊れるんじゃないか」とハラハラする、というような点でやっぱりJRかなと思ってしまったりもする。
とにかくLS3/5Aの音はいつでも新鮮だ。みずみずしい果物を良く切れる刃物で切った断面のような音で、やはり不思議なスピーカーだと思う。まったく同じユニットを使っているのだが、JR150にこの新鮮さは感じられない。新鮮さはない代わりに、余裕がある。
話は変わるが、僕はSACDマルチをやめる気はなくて、まだまだやり続けようと思っている。こんなにいいものを作っておいて、やめちまったりしたらいけませんね。オーディオ界におけるバカバカしい規格の双璧みたいに言われている「Lカセット」と「4チャンネルレコード」だけど、Lカセットはオープンリールテープの音質を持ったカセットテープってことで、理解できなくもないし、4チャンネルレコードは、以前も書いたけど、立体再生っていうのはオーディオ技術者の夢だと思う。それが、SACDのクオリティで実現したのだが、残念なことにその良さは理解されていない。
戯れる会の例会でSACDマルチをきいて、初めて「こりゃすごい」と思ってくれた人もけっこう沢山いると思う。先日、ソニーから定価70.350円の新型SACDプレーヤーが発表されて、iLinkでもなくHDMIでもなくマルチのアナログ出力を持っているそうなので、これは一度自分の装置に入れて試聴してみたいと思っている。
PS3でもいいんだけど、ありゃHDMIだから、AVアンプがないとどうしようもない。まあ、モニタも必要なのだが、、、。
HDMI入力とUSB入力+当然ながら光と同軸のデジタル入力を持っている、DAコンバーターが欲しい。かないまるさん作っておくれよ〜 2007.2.17
しかしまあ、最近Docomoの携帯がカッコいいこと、一時のauみたい。しかも、僕のスタジオはauが圏外になったりする。他のauだとそれほどでもないから、多分Talbyの受信性能が悪いんだな。どうしようかな、デザイン重視でDocomoに乗り換えてやろうかな。それと、長い間使っていた東京ケーブルネットだが、Youtubeなどの動画を見るとストレスフルもいいところだから、ここらで光にしなくちゃダメかも知れない。まあ、そうなるとIP電話にするしかないかな。なぜだかわからないけど、湯島一丁目はフレッツしか入れないみたい。
今日は東京マラソン、色々な意味でよく考えられている大会なんだけど、僕はああいうファンランの大会って、もう少し暖かい時期を選ぶのが良いと思う。二月じゃ青梅マラソンとバッティングするのも、なんか割り切れない。河口湖マラソンなんてすごく寒くて、しかも前日泊まらせようとするからスタートがものすごく早い時間で、しかも5時間でおしまいだから、みんな必死で走ってる。ホノルルマラソンのあの楽しい雰囲気は、やっぱり暖かいからだし、足の悪い人が三日かけてゴールしてもちゃんと記録が残ったりする。トライアスリートの脳天気な感じも、まああれは辛すぎる行為だから逆に笑っちゃうようなところもあるけど、水泳があるから寒い時期には開催しないからだと思うわけね。でも、寒い時期じゃないと記録は狙えないし、楽しくやるとあちらが立たずってところなんだよね。
ソニーという会社が、SACDマルチという規格に対して責任をまっとうする気があるのなら、完璧な入力を持ったマルチチャンネル用DACを出さなければいけない。詳しく書くと、先日書いた入力に加えて以下の通りになる。
1 HDMI入力 PS3や今後出てくるSACDプレーヤーでマルチチャンネル再生を行うため
2 iリンク マルチ用にiリンクの出力しか持たないSACDプレーヤーを接続するため 定価126万のSCD-DR1など
3 そして、出来る限り高音質でセンターチャンネルとサブウーハーをフロントLRに合成する回路
4 ついでに、アナログの出力(フロントLR+センター+サブウーハー)を受けてそれを、ダウンミックスする装置最低でも1.2.3の入力を持ったDAコンバーター(兼マルチチャンネルセンター)を作って出さなければ、SACDマルチを真面目にやろうと思っている人はみんな、「iリンクは終わった規格だって? おいおい俺はまだ使ってもいないんだぞ、いい加減だなあ」と思うことだろう。 2007.2.18
カエターノのライブに行ったとき、パーカッションのお兄さんがパンディーロ(タンバリンみたいな楽器)を叩いたのを見て、僕はとても感動した。すごく単純で、多分一番高いのを買っても2万円か3万円ぐらいの小型打楽器の演奏を目の当たりにして「へー、なるほど」と思った。カラオケに置いてあるタンバリンなんて、素人に振り回されると地獄だから、あの演奏には驚いた。僕がブラジル音楽に魅了される理由の一つに、リズム=打楽器の想像を絶する多彩さがあるんだけど、あの時その一端を垣間見たと言うか、すごく納得がいったのだった。
ブラジル人は皿とスプーンでも、マッチ箱でも何でも楽器にしちゃうから、パンディーロともなれば、達人はあたかもドラムスと同じように演奏する。コンパクトで、音量もさほどではないから、こいつはある意味日本向きの楽器なのだろう。でも、一個ですごく低い音から高い音まで出て、音だけきいたら複数の太鼓を叩いているような、なかなか魅力的な楽器だったのだ。真面目なハナシ、テルミン教室よりはパンディーロ教室をやりたい。
文章で納得できない方は、こちらの音源をきいてみて下さい。SoundSticksからだと、驚くほど低い音が出ているのがわかる。
そんなわけで、このようなDVDを購入したのだが、なんか手が痛くなりそう、痺れそう、血が出そうな予感。でも、それを越えたら楽しそうなんだわ。 2007.2.19
JBLサブリンは、ずっと大人しく鳴っていたので、これからはもう少し激しく鳴らしてやろう。そういうわけで、カートリッジとアームとトランスとヘッドアンプとフォノイコライザーの組合せなど、このところ楽しくあれこれオーディオいじりをやっている。
マルコス・スザーノはアーロンチェアの愛用者らしい。上で紹介したDVD「パンディロマスターへの道」は日本語字幕がついているので、とてもわかりやすい。わかりやすいことと、うまくできるは別問題なので、あとはひたすらやるのみだ。打楽器ってのは初めてなのでなかなか面白そう。オーディオマニアとか音楽を好きな人は、なんちゃってでいいから楽器をやった方が良い、音楽家に対して尊敬の念を抱くだけでも良いと思う。パンディーロをやるやらないは別にして、このDVDはなかなかの物だ。やはり世界の第一人者の演奏ってのはすごいものです。
JBLをJBLらしく鳴らしてやろう。と、言っても僕はクラシックもサブリンできくから、火を噴いたり、脳天に突き刺さるような音にはしないけど、ちょっとパリッとした音になってもらうことにした。それで、まず、スピーカーケーブルをAETの白い物からベルデンに取り替えてみた。まあ、こんなことを書いている時は、すでにそうなっている事の方が多いんだけどね。 2007.2.20
赤白がAETの1m2500円のもの、白黒はベルデンで、ショップでは売っていないタイプだが、オークションだと290円〜600円ぐらいで買える
AETは低音の響きが長くて優しい音、ベルデンはもう少し普通の音かな、先日の戯れる会例会でのききくらべでは、AET派とベルデン派に意見がわかれた
僕のスタジオはライブだし、今の状態では白黒ベルデンを選んだ。長いことMITやAETの高価なスピーカーケーブルを使ってきたけど、とにかくこの白黒ベルデンはなかなか良いと思う
ついでに書くと、ウエスタンエレクトリックのWE16GAはベルデンよりもっと細身の音だった
一昨日、試しに値段が二倍ほどする小麦粉を使ってシフォンケーキを焼いてみた。期待したが、結果は×。部品の値段が高けりゃ良いってものでもないらしい。それで、バイオレット(これだって、普通のより高級)に戻して焼いてみたらほれぼれするようなのが出来て、でも、型から外すと、何と中で割れていた。ハンドミキサーで多分20秒か30秒メレンゲを立てすぎているのだ。割れるのは去年の秋以来なかったから、60個ぶりぐらいの失敗かな。クイジーナートのハンドミキサーを買ってからは起きていなかったのだが、このところずっと失敗していなかったので少し大胆になりすぎたようだ。
99.9%までは人間の領域で、100%は神の領域なのだろう。それを越えようと思うとしっぺ返しがくる。 2007.2.21
そろそろ、キヤノンから新しいデジタルカメラが発表されるともっぱらの評判だが、どういう物になっていくのだろう? デジタルカメラってどこまでどう進歩するのか、まるでわからない。デジタル写真はとても好きでとても嫌いだ。
サブリンは、JBLサブリンになりつつある。で、昨日は久しぶりにアンドラーシュ・シフの弾くシューベルトをきいた。1990年の録音だから、もう17年も経っているCDだ。このトラック2 即興曲OP:90の第一番の頭のところがいきなりガーンとフォルテ(多分)なんだけど、このCDのここを初めてきいて「おお」って思ったことを思い出した。
近い将来、StudioK'sのサイトをリニューアルしようと考えていてる。僕が自分であのトップページを作ったのは1998年の正月だったから、まあ早い方だったと思う。それから、増築に増築を重ねて今に至っているのだが、ずっと長い間、写真関係の仕事先には自分のサイトを見られたくないなあと思っていた。世の中「なになに一筋なんじゅうねん」みたいことを好む人が多いから、色々なことをやっていると、それだけで拒否反応を示す人も多くいて、不要な誤解をされたくなかったのだ。
だけど、今までみたいな「わかってくれる人だけわかってくれればよい」というのホームページはやめることにした。いろいろなことをやってきていて、これからもやってゆくし、上手にStudioK'sを利用してくれる人が増えてくれるようなものにしようと考えている。 2007.2.22
パンディーロはとても難しい。左手は疲れ、マメができる寸前、石の上にも三年。
かなり早い段階(1999年)で、東京ケーブルネットと契約をしてインターネットは常時接続になっていたのだが、今となってはスピードはそこそこで、フレッツと値段があまり変わらないという状況になってきた。それは二年ぐらい前に感じていたのだが、色々面倒なことも発生するので、そのままにしていた。だけど、どうにもスピードと値段のバランスに耐えられなくなった。IP電話も以前に比べてだいぶまともに機能するようになったようなので、フレッツに乗り換えることにした。そのためには壁に穴を空けさせてもらわなければならない。
二〜三日前からメインマシンであるPowerMacG5がやたらと遅かった。突然何かが起きたらしい。僕は2003年からOS Xを使っているので、10.2-10.3-10.4ときて、今は10.5にする必要を感じていないのだが、移行アシスタントという便利な機能で、マシンが変わっても1時間以内にそれまでとほとんど同じに使ってきた。ただ、もう5年も使っているから、その間に色々なアプリケーションをインストールしたり削除したりして、あれやこれや残骸のような物も沢山あった。それで、近々フレッツにすることもあり、別のHDDにOS10.4をクリーンインストールして、アプリケーションも本当に必要な物だけ再インストールすることにした。半日ほどかかったが、さすがにスッキリした。
アドレスブックとメールの設定とブラウザのブックマークは.MCのシンクロを使って5分もかからず、データを移行したが、PhotoshopCS2が見あたらない。仕方がないので見つかるまでCSを使うことにした。そろそろCS3がでるみたいだけど、新しい機能ってあまり使わないからCSのままでもいいぐらいだ。
そういうわけで、けっこう神経を使う作業をやっていたので疲れた。
パソコンで使うメモソフトはずっとMacNoteというフリーウエアを使ってきた。MacNoteはとても気の利いたメモソフトだが、唯一の欠点はページをめくる際に大きな音がすることだった。そして、クリーンインストールしたシステムでMacNoteを使ってみると、なんとページがめくれない。昨日までの状態なら何も問題なかったのにおかしい。逆に、G5だとSkypeの最新バージョンがエラーになったが、今度は大丈夫だった。まあ、SkypeはPowerBookでしか使わないからいいんだけどね。
で、メモソフトだが、色々探してみると、Noted というフリーのソフトが見つかった。これは良い。複雑な機能はいらないから、時々物を送る先の住所だとか、定形外郵便の料金表だとかを書いておいてちょっと見たり、レシピの配合表とかを書いておいたりする、それだけでいいのだ。そして、僕はMacNoteにはお世話になったことを感謝しつつ、あのページをめくる音からも開放された。
ちょっと面倒だったのだが、床下に忍ばせたパイプに細いベルデンの白黒スピーカーケーブルを通して、サブリンに接続した。LS3/5Aの場合はベルデンの方が求心的な鳴り方になり、AETの白いケーブルだとちょっと美音的な感じだから、JR150でのベルデンvs AETよりもさらに好みが分かれるかも知れない。LS3/5AもJR150もサブリンも、それぞれに良さがあって、その良いところにぶちあたると「なんていい音なんだろう」ときき惚れてしまう。 2007.2.24
昨日の午後、モニタが置いてあるあたりから30cmほど下の壁に直径20mmの穴を空けてもらった。これで光ファイバーケーブルを引き込むことができる。あとはNTTの工事を待つばかりだ。東京ケーブルネットの場合はモデムみたいな物に加えてブースターみたいな物も入っていて、コンセントを二つ占領されてるのだが、フレッツになってこれが一つで済めば嬉しい。IP電話は、420円のオプションで電話回線を二つにも出来るので、これも嬉しい。しかし、そう考えるとISDNってのは何だったのだろう?
例えば、ベース演奏経験者はやけにベースの音だけよくきいていたりするものだが、パンディーロを三日たたいて、カエターノの「粋な男ライブ」をきくと、しょっぱなにパンディーロの音がはいっているではないか。「おお、これはパンディーロの音だぜ」と思ってきいていると、歌詞にも「パンディーロ」という言葉がききとれる。「なるほど、だから前奏にもパンディーロがフィーチャーされていたのか」と納得した。
ま、そういうわけで、シフォンケーキ→Photoshop→ギター→原稿書き→ダーツオーディオいじり→パンディーロ→確定申告→飯炊き というものを繰り返す。
僕がシフォンケーキの作り方を教わったのは1998年の初夏だった。西荻のグレースという喫茶店のオーナーが僕の先生と兄弟弟子だそうだから、ここに行けば似たような味のシフォンケーキを出してるはずだ。でも、僕の作り方やレシピも10年間で徐々に変化してきているし、イメージしているものが微妙に違うので、おそらく別のものになっている。僕は去年の夏から秋にかけて、シフォンケーキの先生と二回ほど電話で話をしたのだが、共通する部分も多いけど、細かいところで話が微妙に食い違う。それと、先生は現在「いのちの電話」のボランティアに熱心なので、もはやシフォンケーキを作らなくなっている。こちらは今グワーっと動いているところだし、あちらは10年前に完成という状況の違いがあるためか、話が合わなくなっていた。かつて、先生からいただいたシフォンケーキを思い出してみると、僕のは教わった物よりかなりきわどいく柔らかい、ギリギリやっとのことで直立するような状態を理想としている。 2007.2.25
JBLサブリンは堂々としていると言うのか、リッチな音だから、サブリンをきいてからJR150やLS3/5Aをきくと、「やせ我慢」しているような音に思えたりする。でも、全てがリッチに鳴れば良いというわけでもなくて、「やせ我慢」タイプじゃないと味わえない音楽も多く存在するので、そのあたりが面白いなあと思う。芸術や芸術家のほとんどはやせ我慢タイプかも知れないし。
音楽をききながら 料理をする
音楽をききながら 写真を撮る
音楽をききながら Photoshopを使う
音楽をききながら エスプレッソをいれて飲む
音楽をききながら ダーツ
音楽をききながら HPに文を書く
音楽をききながら ギターを弾く
音楽をききながら パンディーロをたたく
音楽をききながら 歌う
明日で二月も終わるけど、四月になったら、何かが少し変化しそう。 2007.2.27
それで、今日からはJR150で「ちょっとやせ我慢」的世界を楽しむことにした。これもまた、良い具合である。試したい機器はいくつかあるんだけど、今のところまだ無理かも知れない。オーディオ機器に一年間で100万円ぐらいづつ使えればいいんだけど、なかなかそうもいかない。
このところ新しい音楽に出会えていないので、昨日は荒井由美の「ひこうき雲」などをなつかしくきいた。僕は荒井由美のこのLPだけを唯一愛している。ボサノヴァというかラテンっぽいアレンジだと思う。
このところMacをトランスポートに使った再生ばかりやってきているので、三月の戯れる会例会はアナログ特集でいきたいなあと思っている。オルトフォンの歴代のカートリッジをきいてみて、その中にトーレンスのMCH2を混ぜたり、ZYXもきいてみたり、Bentzmicroも入れたりしたら、どうだろう? 時間が足らなくて、全部は無理かも知れない。 2007.2.28
KEF105がなくなって一年以上経ち、この間何台かのスピーカーをきいてきた。どれもみんな良くて、僕や戯れる会のみんなを楽しませてくれて、すごく良い体験をさせてもらったと思う。LINNのアイソバリックもすごいスピーカーだったし、RogersのStudio1aは僕の原点でそれを再確認させてくれたし、JR150とLS3/5Aは小排気量レーサー的な小気味良い鳴りだ。JBLサブリンは一番大きいけど一番可愛らしい。みんな大好きだ。でも、どのスピーカーも全部不満だ。わがままでゴメン。
もう三月だ、何とか三月の半ば過ぎにホームページのリニューアルを終えて、シフォンケーキのラベルも完成すればと思っているが、どうかな。どこかに隠しページかなんかを作っておいたりもしたいし、まあいいや、そういうことは大筋が完成してから考えることにしよう。
新しくなったCECのホームページを見ると、DA6300は5月か6月に発売予定だと書いてある。これは早くきいてみたい。
モノクローム写真の印画紙は、今後非常に手に入りにくくなるのかも知れない。自分で薬品を塗布して印画紙を作るなんてことは不可能なので、メーカーが製造をやめてしまえばそれで終わりだ。シーガルなどの国産高級印画紙はある時期から極端に品質が落ち、そして製造を中止した。でもアメリカからなら良い印画紙がいつでも買えると思っていたのだが、このところそれもあぶなくなってきている。先日、一番気に入っている印画紙を注文しようと思ったら8週間後などと書いてある。もしかすると、最後の100枚とか200枚を購入して、焼いておきたいものは何枚かプリントしてストックしておかないと、もう自由に作品づくりも出来ないのかも知れない。まいったな。
ああ、コンパクトデジカメが欲しい。やっぱり新藤さんがダントツにおすすめって言ってる、フジの31fdかなあ。 2007.3.1
僕は貧乏人だから、うんとお金がかかる遊びは出来ない。世の中は良くしたもので、さほど金のかからない遊びも沢山あるから、もっぱらそういう方面で楽しんでいる。やっぱり一千万とかする機器っては、逸脱しすぎって気がする
パンディーロは肉体的に辛く、まだ音楽に合わせて自在にたたくなんて出来ないので、他の人がいる時にはやれそうにない
シフォンケーキの箱が殺風景なので、プロのパッケージデザイナーにラベルのデザインを発注して、今はその第二段階かな。Illustratorのデータなので、作者の許可を得て、細かいところは僕が修正している
山下洋輔とのデュオで、セシル・テイラーがベートーヴェンの最後のピアノソナタを(もちろん部分的にだろうけど)弾いたって? そうか、きいてみたかった。
ヘドウィグももう始まっているらしい、くそー。僕が牛乳を飲んでシフォンケーキをわがものにしている間にそういうことが行われている。
値段が二倍の玉子がある。都市でなら、高い玉子は新鮮で美味しい。同じ国産肉でも豚肉と牛肉では三倍から五倍ぐらいの差がある。もちろんこれは部品代の話だ。オーディオ機器の部品は八百屋には売っていないので、ストックしておかなければいけなかったりもして、修理用のストックも必要だろうし、売れる台数が少なければロスが多い。そういうことはわかっているけど、やっぱり最近のオーディオ機器の値段は尋常ではない。
昨夜、バターと人参とキャベツと玉葱とトマトと牛乳を使ってスープを作った。これはなかなかうまくいって、ここにキューリを加えてもOKだし、「よしよし、こいつはいけるぞ、いつかお客さんが来た時に出したら喜んでもらえそうだ」と思った。超高級なレストランとかだと意外にこんな感じのものが出てきたりするよな、と思っている。普通はありえない組合せを、常識にとらわれず怖がらず(いくら不味くても爆発するわけじゃないんだから)やってみること。それが料理の楽しさだと思う。
オーディオもまったく同じだ。高級なアンプは最低でも何十万かするし、高級なMCカートリッジは20万円以上になってしまったし、新しくトーンアームを作ったら何十万という定価になるのもわかる。このあたりは高級牛肉みたいなもので仕方がない。でも、MMカートリッジでだっていい音は出る。元々の音が好みに合った、そこそこ良い状態でなければ、スピーカーをミリ単位で動かそうがインシュレーターを挟もうが、そんなもんは塩辛すぎる料理に水を足したり、香辛料を加えているようなものだから、おいしくなりようがない。
パンディーロは、上手に叩こうなんてことを考えず、ストレス解消の道具だと思って叩くのも良さそうだ。腹立たしい現実でもいいし、頭に来る上司の顔でもいいし、そういうのを思い浮かべて「パーンッ」って感じで平手打ちを喰らわす。まことに正しくない演奏法だとは思うけど、ストレス解消のために食べまくったり、掲示板に誰かの悪口を書いたりするよりは良いではないか。もし上手くなれば、ストレスのお陰ってやつで、これもまたよろしいでしょ。平手打ちだけやたらと上手い奴はストレスが多い? 冗談はともかく、打楽器は実に気持いい。 2007.3.2
日本人だって、三波春夫的に「小皿たたいてちゃんちきおけさ」ということはやってる。箸と茶碗は立派な打楽器で、音楽に合わせて箸と茶碗を叩いたことがない人の方が珍しいだろう。でも、箸と茶碗でコンサートに出演したり、レコーディングに参加した人はいないか、ゼロに等しく少ない。なんでだろう?
何かを間違えているとまでは言わないにしても、やはり日本人には大きな偏りがあると思う。ピアノ、バイオリン、そういうものは価値があって、マッチ箱や皿は楽器にならない。アコースティックギターはなんてったってマーチンとかギブソンが大人気だ。僕の家も含めて、弾かれていないピアノがこんなに余ってる国も珍しかろう。
例えばブラジルの場合は、アフリカから奴隷として連れてこられた黒人たちの音楽が強く反映されているので、打楽器=リズムを楽しむことは最重要なのだが、日本の音楽はアフリカの民族音楽のように打楽器中心ではない。これが日本で小皿と箸が楽器にならない理由の一番で、二番目の理由は「チャチっぽいものをバカにしていること」つまり権威に弱いからだろう。
権威(ブランドね)に弱くて、独自の音楽性が希薄、こういう図式はオーディオでも言えるんじゃないかな。 2007.3.3
僕の一番と言うか基本はBBC系なんだけど、それは抜きにして、あなたはタンノイとJBLならどちらが好きですか? 今の僕は断然JBL派かな。そういうわけで、スタジオK'sにJBLがもう1ペアやってくる。
昨日はスタジオでヨガをやり、肩を伸ばしたり股関節に刺激を与えた。かなりきもちよい。そして、今日は朝早くからNTTがきてフレッツの工事だ。
最近のauって、なんかHONDAがトヨタになったみたいな感じだよな。今更Docomoに戻るのもイヤだし、いっそのことSoftBankにでも乗り換えようかと考えている。
JBLの音がどんな感じかを今の状態で確かめたいと思っている。特に30年ぐらい前までのJBLには心ひかれるものがあるので、そういう出物があるとつい「授業料」だと思ってしばらく自分で使ってみたくなる。それで、アンプやレコードプレーヤーはすごくシンプルになったのだが、スピーカーが増えてしまった。
無線LANも全部機能するようにするのはちょっと苦労したが、何とかフレッツでの接続が出来るようになった。さすがに速い。でも疲れた。 2007.3.5
今まではプロバイダも回線もケーブルTVを使っていたので、Macだと何もしなくても接続された。今回はPPPoEなのだが、僕は無線LANを使っているので、ベースステーションにPPPoEの設定を書き込めばOKだったのだが、それがイマイチうまくいかず難儀した。新しい設定にアップデートできず、以前の設定がクリアされてないようだった。最初はずっとAirMac管理ユーティリティをいじっていたのだが、同じユーティリティというホルダの中にある「AirMac設定アシスタント」から入って進めたら、いきなりスルスルと全部つながって、G5本体(これは有線)に加えて、無線のPowerbookもCubeもLENOVOも全部自動でつながった。
ケーブルモデムと違って、NTTの装置(IP電話対応ブロードバンドルーターってやつ)にはLANポートが4つもついているので、線を延ばせば特に無線で接続する必要はないわけで、そういう面でも今回のフレッツ導入は正解だった。しかし、光電話では、あの「電話債券」ってのが不要なわけで、電話債券はもはや売ることも出来ず、結局全部NTTに巻き上げられたってことなんだろうか? 債券=借金という名目で金を集めて、結局返さないなんてヘンだよな。StudioK'sよりひどいじゃないか。
さすがに昨日のように強風が吹いて、しかも花粉が舞っていると、涙も出る。あれこれやりたいこと、やらなければいけないことが沢山あるのだが、少し頭が重たい。
今日はJBLサブリンで、モーツアルトの弦楽五重奏曲第三番と四番をききつつ、スタジオ内の掃除と片付けと、シフォンケーキ焼きで午後になった。古いJBLできくクラシックはとても良い。
僕は「やなか珈琲店」というところでコーヒー豆を買っている。この店は生の豆しか置いてなくて、注文してから焙煎してくれる。それで、スタジオから携帯でコーヒー豆の注文をしようと、わざわざ窓際へ行って電話をしたのだが、二回連続でブチッと切れた。それでもうイヤになって、秋葉原に蛍光灯を買いに行くついでにSoftBankの携帯に乗り換えた。INFOBARとTalbyで四年間auと付き合ったが、今日から二年間はSoftBankの707SCという薄いやつになる。スタジオに戻ってMacの前からSISに電話をかけてみると、音は良くないが切れることはなかったのでやれやれだ。auというよりTalbyの性能が悪いんじゃないかな。
SoftBankの707SCは、SAMSOUNG製っていうのも気に入った理由の一つかな。INFOBARとかTalbyは性能というよりデザイン優先の機種だったが、707SCに限らず最近の携帯はものすごい性能だ。INFOBARの時代はBluetooth接続にはアダプタが必要でそのアダプタの方が本体より高価だったが、707SCはBluetooth内蔵でG5はすぐに認識して、携帯で撮った写真などは無線で簡単にMacへ転送できた。
SoftBankの携帯も着信音やアラームの音はけっこう良いのだが、通話している時の音はauの方が断然良いようだ。まあ携帯って無線機だから音質は求めちゃいけない気もするが、なにしろ僕の場合、固定電話は頑なにB&Oだからね。オーディオマニアに愛好者が多いこのB&Oの四角い有線電話ときたら、本当に音が良くて、プルルルルっていう呼出音からして音が良く、話している相手の表情や顔色まで音で伝わってくるような音質なのだ。B&Oのオーディオ機器より音には感心させられる。 2007.3.6
昨日、シフォンケーキのことでShuks氏と電話で話をしていた時に彼が面白いことを言っていた。
「最近、あちこちのお宅でコーネリアスのCDをきかされることが多いんですよ」
「へえそうですか」
「これはやっぱり山本さんの影響でしょう」
「そうかなあ」
「 みんなAmazonで買ったみたいですよ」
「僕の影響かどうかはわからないけど、コーネリアスのCDが一時のPOPPOPとか、ジェニファー・ウオーンズみたいになりつつあるんでしょうかね」一曲目を目一杯の音量できいて、みんなでなるほどお と思って、二曲目はいきなりうるさいから、そこで切る。どこでもだいたい似たようなパターンらしい。僕はQuickTimePlayerだったりCubeseだったりするからちょっと違うけどってのは、Macでやっている人にしかわからない話かな。
昨日きいたモーツアルトの弦楽五重奏曲がなかなか心地よくて、今朝も同じCDをきいている。
auのサイトって、いつからあんな風なゴチャゴチャで何がなんだかわからない状態になってしまったんだろう? 最悪だ。万人に愛されようとするとあんなことになるわけね。僕はトヨタよりHONDAが好きだし、松下よりソニーが好きだから、今のauよりはSoftBankの方がカッコよいと思う。SoftBankのサイトも、最初に出てくる画像はどことなく「Apple+GAP」みたいではあるが、二次元の画像が立体的に見えるように動くところが新しく、「なるほど」と思うし、ロゴもクールだ。SoftBankショップの女性が着ている制服は誰がデザインしたのだろう? 2007.3.7
好き嫌いとか傾向は別にして、僕はトヨタも松下もすごいと思うわけですが、auはまだトヨタになったばかりだから、ああなるのだろう。携帯電話の世界は、まだ初代サニーとカローラが出てきた頃の状況なのかも知れない。
ひよー! Hifi堂にアイソバリックの中古(黒)が出ている。好きな人にはこたえられないかも。
オーディオベーシック誌42号が届く、いくつか興味のある記事があった。PCトランスポートのことも記事になった。このことは今後さらにもっとすすめたい。 そして、渡辺亨さんが松田美緒のCDを推薦していた。そう、松田美緒はすごくいいんですよ。
会社のみんなと食べました。
うちの上司は、シフォンケーキにうるさいそうですが、
これは、今まで食べたうちで1、2位を争ううまさだと絶賛してました。
確かに僕が知ってるものよりしっとりしていてなめらかさが違いますね。
バナナのほのかな甘味が丁度よかったです。こんな感じで気に入ってくれる方がいて、当初の目標年間100個は軽くクリアしてしまったので、今は月産30個が目標になった。このホームページと同じで、まあそんなに大それたものでもない。
色々思い出してみると、モノクローム写真のプリントに関しては、約15年ほど前からの12〜3年間が、もっとも良い状況だった。デジカメなんかなくて、もちろんプリンタも大した物はなく、しかもプリントの方法に関する情報や海外製の暗室用品もふんだんに入手できるようになった期間だ。つまり僕が第一期StudioK'sを作った頃から数年間がそのピークだったらしい。オリエンタル写真工業がまだあって、良い印画紙を出していたし、月光(三菱)のRCペーパーはとても使いやすかった。オリエンタル写真工業からオリパン400(中身はフジ)を何百本ももらって、スタジオでプリントをしにきている人にわけてあげた。
美術的な価値という問題もあるから、まさか無くなることはないと思うけど、そろそろモノクロームの銀塩プリントは(特に印画紙の選択などが)かなり限定されたものになりつつある。逆に言えば、銀塩プリントは美術的な価値しかなくなっているとも言えるわけだ。
似たような状況はオーディオにもあるけど、少し違っているかも知れない。昔は高くて買えなかったフィルムカメラは値下がり傾向だが、オーディオはデジタル化が早かったためか、アナログの機器は値上がり傾向にある。特にカートリッジなんか、個人が手で作っているケースも多いので、もしその人が亡くなったりしたら手に入らなくなる。だから、多少高いなあなんて思っても、欲しいカートリッジは買っておいた方が良いと思う。
古いオルトフォンとかはコレクション的な意味合いもあるから1個あればいいけれど、真面目なハナシ、レコードをよくきく人は、お気に入りの常用カートリッジを複数個買っておかないと、僕らもいつか、ベイシーの菅原さんがSHUREのV15 IIIの針に困るというような羽目になるのかも知れないのだ。 2007.3.9
先週の土曜日は料理と映画る会で、「スター・ウオーズ エピソード6」を見て、その時にスピーカーをサブリンにした。低音がすごいから映画にはサブリンなのだ。で、それからずっとサブリンを鳴らしてるのだが、昨日今日と実に良い音で鳴っている。良いの意味は、たいへん伸びやかなのだが、理由はわからない。CECのDA53なんだけど、これをPSAudioのDACにしたらもう1ランクか2ランク品位が向上するのはわかっている。でも、オーディオベーシック誌に出ていたSOULNOTEなんかもきいてみたいなと思ったりする。
戯れる会もこの5月で5年目になる。もし、このサイトを読んでくれていて「入会しようかな」なんて思ってる方がいらっしゃいましたら、4月中に入会した方が良いと思います。5月以降の新規入会はお金が少し余計にかかることになりますので。
先日、モノクローム写真のプリントが最もハッピーだった時期のことを書いた。オーディオは多分今現在が最もハッピーだと思う。
手打ちの超うまい生の蕎麦をゆでて、ゴーヤとしめじと三葉を軽く炒めたものをのせ、自作のそばつゆをかけて食べた。苦みが最高においしい
激烈なものは好まないのだが、かと言って力のない味ではどうしようもない。そこらへんは大変微妙だから、ちょっとわかりにくいかも知れない
写真とオーディオは似ているし、両方が趣味という人も多い、似ているのでごちゃまぜになってしまうのだが、整理して考えてみよう。写真撮影をオーディオに置き換えて考えると、一番似ているのは録音だと思う。だから、録音現場でオープンリールやカセットテープが使われなくなったのと同様に、撮影はこれからほとんどデジタルカメラになってゆく。
オーディオ装置で音楽を楽しむというのは、鑑賞するわけだから、誰かが撮った写真を眺めるとか、自分が撮った写真を見るという行為が近い。ただ、音は物ではないから、物であるところのメディアやレコード盤を、どう再生するかということをやっているわけで、写真で言うと「どんな額装をして、どこに飾って、どう照明を当てるか」みたいなことがオーディオという行為だとも言えるけれど、それほど単純ではない。音楽を再生するという行為はメディアやレコード盤というネガフィルムをどのような大きさのプリントにするのかとか、それも透明なフィルムに画像を焼き付けて裏から光を当てて見るのか、プロジェクターで大画面に投影してみるのか、というようことをやっているようだ。写真や絵画を額装して照明を工夫して鑑賞する場合は、絵や写真という物があるだけに、何をどうしてもそれほどは変わらないけれど、音楽再生の方は再生のしかたによって、かなりの違いが出る。だから、レコード演奏家論というものがでてくるわけだ。
そして、多分現在私たちが楽しんでいるこの状況はかなり良い条件だと思う。SPもLPもモノラルもステレオも、CDもテープもSACDもマルチもDVDも地デジも真空管もトランジスタも、ホーンもリボンも何でも手に入る。そして、インターネットのおかげでオーディオ愛好者のネットワークもできはじめている。あと何十年かして、僕らがこの世から消える頃には、もしかすると物や機器が今ほどは手に入りにくくなるのかも知れない。だから、「CDだけじゃなくてLPも楽しみたいけど、ちょっと面倒だな」なんて思っている人には、「やりたいならさっさとやってみた方がいいですよ」と言おう。
レコードプレーヤーは20年ぐらい前の国産品でOKです。オークションとかで5万円ぐらいで買えると思う。かつて僕が使っていたKENWOODでもいいし、DENONでもいいし、もちろんテクニクスでもOKだ。カートリッジも最初はそれほど奮発する必要はないと思う。例えば、DENONの103RでOKだ。そのあたりで慣れることから始めよう。もちろん、超高価なオリジナル盤もいらなくて、とにかくあれこれ買ってきいてみる。僕はオリジナル盤と呼べる物を何枚所有しているのだろう? 日本の作曲家や邦人のJAZZは国内版がオリジナル盤だし、カエターノのLPはブラジルのオリジナル盤だけど、そういう物を除くと、多分10枚以下だと思う。とにかく、オリジナル盤でなくちゃ楽しめないなんてことはまったくない。
そして、CDはMacでもWindowsでもいいから、パソコンをトランスポートにして音楽を再生してみよう。オーディオベーシック誌最新号にも書いてあるが、音場感がすごい。数年前、このことのために何百万も払った人がいるよね。
来週の土曜日3/17は戯れる会例会で、広木明彦氏によるバロック音楽講座です。 2007.3.11
Youtubeにカエターノとジルベルト・ジルがそれぞれギターを持って、伴奏はそれだけという画像が出ていたので、ついあれこれあれこれ見てしまった。
今年の夏みかんはさすがに出来が良いらしく、あと一週間か10日ぐらいでやって来るかも知れない。
なんと!! AmazonでAB誌が買えるのですね。戯れる会の会員さんからの情報でした。
オーディオ関係に限ったことではなく、どの分野でも似たようなこと(つまりトラブル)が起きたり、色々なことがあって、インターネットはこのところ内にこもり始めているらしい(mixiがその代表かな)。オーディオは、もともと内にこもり気味の趣味だから、二倍のこもり度になってもまあしょうがないかね。と、書いている自分自身もやや引きこもり傾向で、誰かがすごい機器を導入したという話をきいても読んでも、さほど興味がわかない、毎日ビフテキみたいな音はイヤだしなあなんて思ってしまう。
でも、このところずっと運動不足気味だったので、少し膝が痛むし、昨夜は脚がつって夜中に目を覚ました。いろいろなことが落ち着いたら、またプールにでも行こうと心に決めた誕生日だ。
天井にタオルを5枚ほどはりつけてみると、こんなことで音は確実に良くなる、本当は何もないスッキリした天井の方いいんだけど、仕方がないから天井は見ないことにして採用になった
そういうわけで、今までになくサブリンは快調だ
ヨガを習いに来た人に「なんで、天井にタオルがついているのか」ときかれた
2007.3.13
FINPIX 31fd
FINEPIX31fdの厚みは707SCの二倍程度だから、ポケットに入れて持って歩こうという気になる
評判通り、画質はとても良い
と、言うか驚異的に良いので、このカメラを使うと「コンパクトでこれなら、今後デジタルカメラは一体どこまで進歩するのだろう」と思ってしまう
これはとても好きな歌だ。 バッハのメロディ?
昨日、駿河台下の中古屋でまとめて買ったCD
G・ヤノヴィッツのシューベルト歌曲集4枚
オッターがABBAの曲を歌っているものと、フェリシティ・ロットのR・シュトラウス「オーケストラ伴奏の歌曲集」という94年のばらの騎士コンビ
このところAmazonでばかり買っていたので、店でソフトを買うのがやけに新鮮だった
2007.3.14
元モップスの鈴木ヒロミツが亡くなった。60才だそうだ。モップスの「月光仮面の歌」も今だったら歌わせてもらえないかな? この意味わかってもらえるかなあ、ちょっと不安。
これも、なかなかの画像だ。 やはりアート・ガーファンクルの存在は大きい。
ジョニ・ミッチェル 出てきたところでスタンディングかあ、すごい貫禄だ。ちょっと貫禄ありすぎで、僕は若い頃の歌の方が好き、ザ・バンドの「ラストワルツ」でも見られるけど、とんがった田舎娘みたいなこういう感じね。CSN&Y版のWodstockもいいけど、オリジナル?のジョニ・ミッチェル版も良いのです。
僕は2003年5月から「StudioK'sで音と戯れる会」をやり始めたのだと思っていたが、それは間違いで、パートIIIを見てみると、正しくは2002年の5月に25人ぐらいでスタートしているのだった。このような記録はなかなか有効だ。この4月で満5年、5月からは第六期になるわけだ。やっていることを徐々に理解してもらえているのか、ゆるやかではあるが、会員は増えている。
同じ場所で同じ音をきいても、けっこう意見は分かれるのだ。だから、例えばネットの掲示板などで、会ったこともない人同士、音をきかせあったこともない人同士が言葉だけで会話をして、ケンカになっても不思議はない。
それと、オーディオのことだけをやっているのでは限界があると思う。良い音や、すごい音も楽しんでいるんだけど、それだけじゃどうしようもない。というわけで、今週の土曜日は広木さんのバロック音楽講座だし、ソフトの情報だけじゃなくて、それを実際にきかせていただくことが重要だと思う。それで、これは戯れる会に限定ではないのだが、4/8は山口孝さんの「トーク・ライブ」がある。SS誌の菅原さんによる書評にもある通り、山口さんの講演は、そのために何日も前から準備をし、テンションを上げ、燃え尽きるような行為だから、是非ご参加下さい。
26.000円ほどで買えるカメラでこの画質には「お見事」としかいいようがない。
堺市のonさまへ
1 僕が使っているbrotherの(くそったれ)FAXは、親子電話みたいになるので、かつてはそこにB&Oの高音質で受話器の軽い有線電話機を接続していたのでした。今はフレッツになったのでルーターに直接入れて、電話回線も二回線の契約をしたので、片方話し中でももう片方が鳴ります。
2 基本的な画質調整がどうなっているかが定かではないので、まずそこが大事ですが、MacOSについているDVDPlayerには画質調整機能がついていて、Mac側でも、明度 コントラスト カラー 色合い というようなことを調整が可能で、iTunesのようなオーディオイコライザもついている。これらは、ウインドウというところをプルダウンして、その中からビデオカラーという項目を出して行うのでした。
8年ほど前、自転車で立ちゴケしたときに左手親指の付け根を痛めたらしく、角度や力の入れ方でちょっと痛む。ギターを弾くときもだましだましやっているのだが、最近それにパンディーロが加わったので、ちょっとまずいかも。だませなくなる寸前のようなので、アイシングをしてマッサージもして、あまり無理はしないでおいている。まあ、そういう時はダーツでもやろう。
明日は広木さんのバロック講座なので、今日からJR150をセットしてきいている。 2007.3.16
昨日、シフォンケーキの年間契約が10人になった。今の目標は15人の年間契約と単発で15個、月売30個なのだけれど、とりあえず年間契約二ケタはすごく嬉しい。100個単位で箱を購入しているのだが、そろそろ無くなるので次の100個を発注した。
広木明彦氏のバロック講座はとても良かった。話もだけど、短いDVDを見せてもらったのだが、それがすごく参考になった。バロックじゃないけど、今日の参加者はみんな今後モーツアルトのピアノソナタに関しては、これまでとは別の楽しみ方をするようになるのかも知れないと思った。
joni mitchell hits
ジョニ・ミッチェル はねられる なんだって で、道路にひっくり返ってるらしい
知らなかった
Justice は Just ice だと歌う人だからなあ(Sex Kills)
このCDについているDVDには参加者全員目からウロコだった。僕も含めてみんな、2007.3.17の戯れる会例会以前と以降では、ピアノ(現代ピアノと古楽器のフォルテピアノ)に対する感じ方が大幅に変わったと思う。こんな風にいろいろと楽しめて、理解も深まって、今はいい時代だなあと思う。こういう楽しみを理解せずに死ぬのはいやだ。 2007.3.18
CDはG4Cubeを使って再生をすることに決めて、今はCubeとG5で使っている23インチのディスプレーを共用しているので、自分が座っている前にCubeを置いていた。でも、別の問題もあって色々考えた結果、Cubeには適当な液晶モニタを手に入れて、CD再生専用機として独立させる予定だ。そして、DAコンバーターについてもいくつか試したいことが出てきてるけれど、このあたりは雑誌の進行具合もあるので、ここに書くことが出来ない。
そうそう、先日のバロック講座は結局ずっとJBLサブリンを使った。前半のJR150を使ってセッティングの実験をやったため、たまたまJR150がサブリンの前に置いてあったこともあって、途中入場して、ずっとJRが鳴っていると思った人もいる。それぐらい僕のところではサブリンがまんべんなく良く鳴っている。激烈で強力な音もすごいと思うけど、こういうちょっとわかりにくい穏やかな個性もすごいと思うけどな。 2007.3.19
サブリンを1mほど前に出して、フリースタンディングにしたらどんな音がするのだろう?
昔のJBL、例えば若い頃憧れたL-36とか、あのあたりのスピーカーをフリースタンディングにしたら音場感っていうのはでてくるのだろうか?
やってみなければわからない。
昔、リコーのGR-1を使っていた頃、このカメラを使うと露出のこともピントのこともまるで考えずに撮っていた。f8で撮っていると思って確認すると2.8なんてことがよくあった。仕事じゃないからそれでいいのだ。どっちみちピントはキッチリ確認出来ないカメラだし、でも、実に画質の良いカメラだったから、愛好者が多かったのはよくわかる。Finepix31fdは絞り優先モードにするとf5.6になるので、面倒だからそこから絞り値を変えたことがない。イメージャーが小さいからピントはよく合う。そして、僕はフジクロームモードにして、もろにフジの色味で撮っている。このへんは毒喰らわば皿までってことかな。
それにしても、このコンパクトカメラの画質は驚異的で、二年ほど前のコンパクトデジカメの画質と比較したら夢のようだ。高級ということになっているGR-Dあたりと比較して、Finepixの方が良いので新藤さんはGR-Dをさっさと売り飛ばしてしまった。このサイズでここまでいくということは、フルサイズなんてのは昔の4×5とかブロニーみたいなもので、普通の使い方なら4/3で充分すぎる画質を得られるのかも知れない。そんなことを感じさせる画質だ。
ああ、そうだ、G4CubeってUSB2.0には対応していないんだった。
伊豆から、ほとんど無農薬の夏みかんが送られてきた
毎年同じ所から買っているのだが、今年は特に皮のきれいな物を選んでもらったため、少し割高だったけど、すごく出来の良いきれいな夏みかんだ
さて、この夏みかんの山をやっつけなければならない
そして、昨日の昼下がり、新たに「古いJBLのスピーカー L-65」がやって来た。
JBL L-65は、先日山口さんの講演のことでダイナサウンドハウスに行ったとき、CDを3枚試聴し15分で買うことを決めた。きくところによると誰か若い人が試聴して、「買う」とは言わず帰った後に僕が行ったらしい。僕はすごく良い感じで鳴っていたのをきき、その場で「これがこの値段ならタダみたいものだよ、でもお金は四月中旬まで待ってね」「いいですよ」と言う会話を交わして、とにかく自分の物にした。売る側は、商品の良さを理解してさっさと身請けしてくれる人を探しているものなのだ。
L-65って1973年頃に定価44万円(ペア)だったらしい、同じ頃サブリンが定価86万円で、パラゴンは多分150万以上だった。なるほど。
1973年っていうのは僕が21才で、JBLと言えばL-26とかL-36、逆さまの4311あたりでも僕にはとうてい買えそうにはなかった。感覚的な物価で言うと、今の5〜6倍から10倍ぐらいの感じかも知れない。いつも書くけど、もしYAMAHAのNS-1000Mが買えたなら長岡式バックロードホーンを作ることもなかったろうと思うのだ。だからL-65なんて高嶺の花もいいところで、パラゴンの150万円なんて天文学的数字だった。なにしろあの当時はLPが一枚2800円で、僕は毎月一枚やっとの思いでLPを買っていたのだった。
そして、このL-65は、KEF105がなくなって以来、僕にとって一番好ましい鳴り方をしてくれているようなのだ。まいったな。 2007.3.22
我ながら、不思議な取り合わせのパスタ
でも、すごくおいしかった
料理はあれこれ自由なアイディアがわいてくる
中古の15インチ液晶モニタを買って、ラックを15cmほど移動して隙間をつくり、僕のCDトランスポートであるG4Cubeを設置した
ガラードの下にあるのはプレクスターのCDドライブで、その下にあるのはCubeの電源だ。この時代、Appleのディスプレーは電源がなくて、ポリタンのG4やCube本体から、グラフィックカードを経由してモニタの電源を供給していた(ADCってやつ)。だからCubeの電源はやけに大きい
現在は一般的なDVI接続になったけど、多分今度はHDMIになるのだと思う
JBLのL-64の音をすごく気に入ったので、このスピーカーが僕のメインスピーカーになりそうだ。だから、JR150もサブリンも要らなくなりつつある。なんちゅうか、ゲンキンな世界だ。 2007.3.23
私は今、みかん星人になっている。でも、実はオーディオもものすごいことになっているので、夏みかんをやっつけつつ、シフォンケーキを焼きつつ、空いた時間はひたすら音楽をきいている。
オーディオもやりたいけど、やってきた20kgの夏みかんの処理をしなくてはならない。四つに切って、皮と実を分けて、大きな鍋で皮をゆでる。夏みかんの皮はけっこうアクが強いので、それを二回繰り返してから、砂糖を加えて軽く煮たものを冷凍保存する。オレンジシフォンケーキには、このオレンジピールを薄く切ってさらにみじん切りにして入れているので、市販の物より大人っぽい味になっているはずだ。
すでに鍋に四杯分の皮をやっつけたが、あと二倍ぐらいありそうで、少々うんざりしている。まあ、仕事ってのはそんなもんだろう。
シフォンケーキにはオレンジピールを使うから、実が余る。大量に余った実はミキサーにかけてジュースにして飲んでるのだが、まだまだ余る。期間限定で、このフレッシュ果汁を使ったオレンジシフォンケーキを作ってみようかな。それとも実が三倍入ってる超ジューシーなオレンジマーマレードでもいいんだけど、とにかく朝からやってるんだけど、間に合わない。
音楽もききたいしね。しかし、JBL L-65はすごく良いので、一番良い時のKEF105の音を思い出す。 2007.3.25
昼頃一通の配達記録郵便が届いた。
こういうものだった。やれやれである。
JBL L-65はサブリンとJR150の「いいとこどり」みたいな音で、いろいろ良いけど、L-65できいて一番納得したソフトはカエターノのceかな。あと、オッター・コステロもすごく良い。
12〜3年前、僕は富山湾の蛸島というところまでクルマでカヌー(シーカヤック)を運び、そこから船を出して能登半島の先端をまわって輪島の方へ行った。8月の日本海はべた凪のことが多いのだが、この日はものすごく波が高く、仕方なく大谷という場所にカヤックをつけた。上陸すると駐在さんやら地元のおばあちゃんやらがきて、「どこからきたのか」「蛸島です」と答えたら良いのか「東京」と答えたら良いのか、どうやってきたのか「あの船」というようなやりとりがあって、まあ、北朝鮮からのスパイの容疑だったわけだ。同行した友人はすごい秀才で開成から東大一直線、今はそろそろ東大助教授っていう人なのだが、「上手に日本語はなせるね」なんて言われるような日本人離れした風貌なので大変怪しい二人組だった。結局、免許証だの健康保険証だのを見せてやっと納得してもらい、その後はいろいろ親切にしてもらった。翌日は輪島、羽咋とまわったのだが、昨日の地震、あのあたりは無事かなと、独特の町並みを思い出している。 2007.3.26
今日はタランティーノ監督の誕生日だそうで、タランティーノと言えば「キル・ビル」? 僕は「レザボア・ドッグス」だな。レザボア・ドッグスのCDはすごく好きで、スタジオK'sをつくった頃よくきいた。最初のの頃、KEF105では思うように鳴らなくて、一年から二年ほど、きく度に不満を感じていたCDだ。L-65ではどうなるんだろう? 多分この手は得意分野だと思うけど、きいてみよう。僕はクラシックも好きだけど、その他の音楽も同じぐらい好んでいる。
オレンジのシフォンケーキを10個近く作った。バナナはすでに100個以上作ったので、100個分進化しているため、比較するとオレンジの出来が今ひとつに感じられる。味の配合はほとんど同じなので、おいしくないなんてことはないのだが、焼き上がりのふっくらした具合がまだ80点ぐらいだ。あれこれ考えて、温度や配合や時間を微妙に変化させ、ちょうど良いところをさがしている。でも、さすがにバナナで100個以上の実績があるから、まだ少し不安定ではあるものの、オレンジもそろそろOKになりつつある。
ネットで調べれば、シフォンケーキのレシピなんか100通りでも出てくるだろうから、自分で作ってみたい人は作れば良い。理由はわからないけど、シフォンケーキは綱渡り的に微妙な面があって、同じ順番で同じ分量を混ぜて作ってもその都度出来上がりが違う。だから、売るというのは、その先の技術とかセンス、そして安定性を求められる。
一般論で言えば、「ふくらみ具合が悪ければ卵白を増やす」ということになるのだが、それだけにたよるとすると、オーディオで言えば、強力なパワーアンプをあてがうようなものだ。そうやって無理にふくらませたものは僕の理想とは違うものになる。そのようなものではなくて、必要充分最低限の卵白でバランス良くふくらんだ物の方が軽やかさがあって好ましい。それは多分、僕の好きな音とも共通していると思う。 2007.3.27
植木等が亡くなった。ああ。
「StudioK'sで音と戯れる会」はとてもおそろしい会だから、自身のオーディオに対して本気じゃない人は近寄らない方がいい? 昨夜、久しぶりに平日の夜例会が開催されて、こんな会話になった。
そうだね、確かにそうかも知れない。
このところ土日も祭日もなく、あれこれやっていたので、今日は一日休むつもり。ちょっと疲れた。今日は料理だのオーディオだのをやりたくない気分なので、昼は近所にトンカツでも食べに行こう。 2007.3.28
L-65は床に直置きだったので、「何か適当なボードを入れた方が音は良くなるに違いない」と考えていた。高さもちょっと低いし、5cm程度のボードが欲しいなあと思っていたら、そういう物を持ってきてくれた人がいた
早速、ボードを入れて音を出すと、良い感じのこなれた音になる。軽やかに広がる感じも出るので、その場でこのボードを譲っていただいた
L-65を床に直置きだと、直接床を揺らすためか、ウーハーが床と近いためか、直接的でありながらちょっと濁った感じになる。縦横のバランスやハカマの関係で、少し見た目が頭でっかちになる。そんな点からもこのボードはいい感じだった。僕はボードだのアクセサリーを排除するタイプだが、L-65のセッティングに関しては「ボードあり」を採用した。
ここ数日、メタルコニサーというプリアンプをきいていた。驚異的にSNが良くて力強く、しかもしなやか、非の打ち所のない音だった。プリアンプでここまで音が変化するかというぐらい、プリアンプの支配力を感じさせられた。数日間ずっと、どちらかというと圧倒的な凄さみたいなものを強く感じていたのだが、最後にこのTAOCのボードを入れた状態できいてみると、適度に音がほぐれて実に良い具合だった。よく、音がコロコロ変わるというけれど、操縦しがいのある機器は楽しい。買えればのはなしだけど。 2007.3.29
ふーん、シフォンケーキ専門店「ラ・ファミーユ」のは、直径20cmのもので3.200円もするのか。なるほどね。まあ、お互いがんばりましょう。
JBL L-65で、久しぶりにダイアー・ストレイツのSACD(2ch)をきいてみると、これがすごく良いので嬉しくなった。何というか、ひと言で言うと張りのある音なのだ。Macトランスポートだと再生もCDの取り出しもマウスが必要でそれを面倒に感じたりもするのだが、じゃあ専用SACDプレーヤーだったらどうかというと、こちらはSACDマルチの方を読んでしまったりもして、面倒なのは一勝一敗だ。
ハードディスクに読み込んだものとCDを回して音を出したのでは、CDからの方が音は好ましいと思う。でも、朝来て、何かをしながらとりあえず音楽をききたい、なんて時はハードディスクからiTunesできいている。でも、ちゃんときくときは手間をいとわずCDをドライブに入れる。だから、Cubeのハードディスクはさほど大きくはない60GBで、そこに非圧縮AIFFで読み込ませているのだが、特に容量が足らないとも思わない。
すごくコンパクトで良く写るコンパクトデジカメがあると、「このカメラに携帯電話の機能をつけてくれたらな」なんて思ってしまうのだが、コンピュータで音楽を再生するのもそれに似たようなことが起きている。CDプレーヤーとして使いやすく、しかも静粛なコンピュータが欲しいという考えで作られた物 今のところはONKYOかな。そのような製品も沢山出てきて欲しい。
今日の午後は用事があって川崎さん宅へ行った。同じ事をご本人にも伝えたのだが、「さすがによく練られた音で、そして、美しい中高域が印象的だった。CDもいいけどLPもとても良い」。ある部分でLPがリードして、それをCDが追うみたいな図式がいいよね(実際そうなっている)なんてことを話し合った。
そして夜というか夜中から明け方は、「代官山Air」に行った。見習わなくちゃいけないなあと思うことが沢山あって、すごくおもしろかった。 2007.3.31
そういうわけで、睡眠不足のため珍しく昨日は久しぶりにアンプのスイッチをいれずに終わった。
けっこう時間がかかってしまったが、StudioK'sのホームページ、リニューアル中です。 いままでのHPとは違って、StudioK'sは何をやっていて、どう使えるのかなどをなるべくわかりやすくしたつもり。
さて、今度の日曜日は山口孝さんがスタジオK'sにきてくれて、「音の匙」と音楽にまつわる話をしてくれることになった。初めての試みなので、どのような展開になるのかはまるでわからないのだが、この下に4/8の午後三時から山口さんのイベントを開催しますという告知を出して約三週間ほどの間に、何人かの方から申し込みの電話をいただいたりメールがきたりした。今のところ、椅子席18席のうち16席が予約済みなのだが、そのうち約半数の方が初めて僕のスタジオに来る方で、その中にはついでに?じゃなくて、このイベントを機会に戯れる会に入会という方も数人あって、僕としては意外というか、何か不思議な感じがする山口孝効果だ。
僕がもう少し椅子を持っていれば、その分椅子席を増やすことが可能になるわけだから、何脚か椅子を買うしかないかなあ、などと考えている。 2007.4.2
ここ数年、毎年、秋のインターナショナルオーディオショウには撮影で行っている。僕はあちこちをウロウロしているわけだから、ちゃんと講演をきいたりも出来ないのだが、講演が終わってドアが開きお客さんがドッと出てくるところに遭遇することはよくある。その中で、妙に上気したような感じで出てくる人たちを目撃することがあって、それはベイシーの菅原さんによるLINN、山口さんのタイムロードのブースだ。まあ、さらに細かく観察すると違いはあるのだが、熱気最高という点で共通している。
山口孝さんと僕は同じ年に生まれている。音楽と写真とオーディオが好きということでは共通しているが、山口さんはコンピュータを持ってない人だし、僕は大好きだし、彼は英語が堪能だが僕はダメ、写真も音も正反対と言ってよいほど違う。例えば、書いているものはどうかというと、山口さんは「難しい事を書いている」っていう感じでしょう。オーディオ誌にもっぱら難しいことを書いてる人はもう一人いるみたいだけど、僕にとっては山口さんの難しさの方がずっと身近に感じられる。ただ、自分ならどうするか、って話になると、僕は難しいことをやさしく書こうとしているわけだから、スタイルがまるで違う。
「山口孝はカッコつけてる」という人もいるだろう、それが悪いか?と開き直ってもよいが、他人のことで読者にケンカを売るつもりはない。山口孝=カッコつけてて、激しい音が好きで、音楽の奥にひそむ深いものを求めているがゆえに、難しい文章を書く。しかもちょっと気取った文だから、なおさらわかりにくい。当然ながら思いこみも強そうだ。
まあ、そういうことなのだが、なんでかわからないけど僕は少し山口さんを羨ましく思ったりもしている。だって、単純に考えたって、単行本を二冊出していて、写真集もある。
であるが、僕は山口さんを文筆家としてより「語り部」として評価している。文章が悪いとは言わないが、山口さん本人と会って話をする度に感じる「攻めて攻めて攻めまくるのだが、その分隙が多い」とでも言おうか、強いように見えて実は繊細、本物の芸術に対した時の初々しいとさえも言えるものが、文章では薄まってしまうと僕は思っている。別の言い方をすると、山口孝は芸能人であり、彼の熱弁を受け止めるには一人や二人では足らず、最低でも何十人かの聴衆を必要とするようだ。「音の匙」は定められた字数の中で書かれているせいか、よくわからない部分もあって、それならば、スタジオK'sに彼を招き、大いに語ってもらおうではないか。というのが4/8の趣旨だ。 2007.4.4
今日はシフォンケーキも焼かず、一日オーディオのことをやっている。4/8はサブリンを使うので、一昨日からサブリンできいている。L-65もいいのだが、サブリンもすごく良くて「何でも良い奴め」と思われそうだが、本当にそうだからどうしようもない。だから、この二日間は久しぶりのYMOなどをなるべく大きな音で鳴らしている。去年までのように和室があれば、あそこが物置代わりになるのだが、今はそうもいかないので、4/8に向けてそろそろ部屋も片付けなければいけない。4/13〜15はモノクロームの写真展もあるので、片付けモードで悪いことはない。
そんなわけで、丸一日かけて、サブリンを一番良く鳴らすにはどうしたらよいかをあれこれやってみている。 2007.4.5
昨日いくつかのことを試した結果、4/8の方針が出た。アッと驚く音だと思っていただければ大したものだが、僕はこのところ「音をつめる」という行為をしていないので、どうかな。
そして、夕方になってから秋葉原のSofmapでRMEのFirefaice400を購入し、昨夜から使い始めた。先日、Fireface800を貸してもらった際にインストールしたドライバーソフトでそのまま音は難なく出た。CECと比べてもPSオーディオと比べても、なかなか良い。
それでとにかくRMEから音を出し続けている。RMEはWindows Vistaにも対応しているので、Macだけじゃなくて、他のパソコンやONKYOのHDC-1.0とも接続可能なのかななどと考えているが、まだやってみてないからわからない。ああ、月刊のオーディオ雑誌ならもっとスピーディに情報を発信できるのだがなあ。週間でもいいぐらいだけど、それだと情報を細かく発信しすぎてブレも多くなるので、将来はインターネットを利用した隔週オーディオマガジンなんてものになってゆくのだろうかと思うが、それはまだまだずっと先のことかも知れない。まあ、戯れる会はすでにそうなりつつもあるが、、、、。 2007.4.6
山本耕史と中村中のヘドウィグアンドアングリーインチ、明日が千秋楽だけど、明日は行かれないので、今日観に行った。山本耕史のヘドウィグも良かったが、中村中の支えなしには成り立たいという感じがした。時間が許せば、もう一回行きたいぐらいだった。全部良かったけどやっぱりMidnight Radioがダントツに良かった。あと、全編を通じて照明がすごく良かった。夕方から夜は料理と映画の会だったので、けっこうなお疲れモードだ。明日に備えて今日は早く寝よう。 2007.4.7
当日の講演内容はすべて「音の匙」(時の名残り)より
4/ 8 開場は14時40分、開演15時、途中入場はお断りしますので、時間には余裕をもってお出かけ下さい。
1 ヨーヨー・マ 悪魔の不在 2 儀式 3 グラナダ 4 ジャズ 5 ルネッサンスの風 6 自裁
(日) StudioK's お話 山口孝 装置と音出し係 山本耕司
15:00〜 17:00 途中入場はご遠慮下さい
今日は山口さんの講演会のため、近所に住む友人宅から椅子を二脚貸してもらって運び、シフォンケーキの1個目をオーブンに入れてこれを書いている。これから、スタジオの中を片付けて掃除をして、シフォンケーキをあと二個、合計三個焼いて、三時からなので、多分山口さんは二時間以上前にスタジオに来るので、音量を決める。
山口さんの講演会が無事に終わったのでホッとした。とにかく、すごく良い雰囲気の会だったと思う。パーティも最高に楽しかったし、山口さんにも参加してくれた皆さんにもすごく喜んでもらえたと思う。スピーカーはJBLサブリン アンプはRogersの真空管プリメインアンプ Cadet III、いつものG4Cube+DACはRMEのFireface400というシンプルなものだった。 2007.4.8
朝スタジオのドアを開けると、まだ昨日の余韻が残っていた。今回のことで、「音の匙に」ついての理解や山口孝という人に対する理解が少し進んだと思うし、新しくスタジオK'sに集まってくれそうな人も増えたし、良かったと思う。そして、僕のところでは今日もまたオーディオの新たな何かが始まっている。このサイトのこと、戯れる会のこと、各種イベントのこと、とにかく全部、一つ一つのことに対して、手抜きをせず精一杯やっていれば、結果は後からついてくるのだと思う。
パート16へ移行しますので、よろしくご贔屓に
僕のオーディオ生活 パート4 2003年
僕のオーディオ生活 パート5 2003年
オーディオと映像を中心にした日々の記録 パート7 2004年7月〜12月
オーディオと映像の記録パート8 2005年1月〜4月
オーディオと映像の記録パート9 2005年5月〜9月
オーディオと映像の記録パート10 2005年10月〜12月
オーディオと映像の記録パート11 2006年1月〜3月
オーディオと映像と遊び心的生活 パート12 2006年4月〜6月
オーディオと映像と遊び心的生活 パート13 2006年7月〜9月
パート14 2006年10月〜12月